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2015年2月27日 (金)

日本は「テロ」国家ではないのか!

 470回目のブログです。

 

   『 落 梅 』 陸游
 
  酔折落梅一両枝(酔うて落梅の一両枝を折る)
 
  不妨桃李自逢時(桃李の自ずから時に逢うを妨げず)
  向来氷雪凝厳地(こうらい氷雪のこごる厳しき地に)

 
  力斡春回竟是誰(つとめて春のかえるをすすむるは、
 
                    ついにこれ誰ぞ)

 

 酒に酔って、今はすでに花を散らした梅の枝を一枝二枝折ってしまった。桃や李(すもも)がこの温かくなった季節に花を咲かせるのもいいものだが、氷と雪が厳しく張り詰める大地で、すこしでも早く春を呼び寄せようとつとめたのは誰だったのか。それは、何と言っても梅ではないか、梅のことを忘れるではないぞ…。

 

 陸游(りくゆう)は13世紀、南宋の政治家・詩人。上掲の漢詩は花をこよなく愛した陸游の名詩です。日本列島では、既に落梅となったところや今盛りの所、あるいはまだ蕾のところもあるでしょうが、可憐な花とかすかな香を漂わす静かで穏やかで品位を感じさせる梅には、何となく心が落ち着いてくる気がします。

 

 季節は、穏やかで暖かな春を迎えようとしています。しかしながら、世の中は、世界は平穏無事、平和と言うわけにはいきません。世界の経済も、ギリシャ問題、原油・シェールガスを含めたエネルギー問題、中国経済など厳しい課題があり、政治の世界も、ウクライナ問題、いわゆるイスラム国(ISILISIS)テロ戦争、中国近海侵略など難問山積みという具合に、現実は平和とは真逆となっています。

 

 わが国は、現行憲法(平和憲法・新憲法・押付け憲法・GHQ憲法・占領憲法・翻訳憲法・性善説憲法)の前文で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と高らかにうたっていますが、誰がどう考えても、中国やイスラム国などが平和を愛する諸国民と言うことはできません。争闘と殺戮と戦争をも愛する諸国民だと言うことはできますが…。

 

 わたし達は、現行の憲法について明らかに誤認しているにもかかわらず、68年間にわたって一切手を付けず“不磨の大典”(長い間改定されていない重要な法律)として、単に、ひとりよがりの願望を、高らかに能天気に歌い続けてきたと言えるのではないでしょうか。

 

 そういう経過の中で、いわゆる革新・左翼・リベラルは、憲法9条の「戦争放棄・戦力不保持・交戦権認めず」が戦後の“平和”を維持してきたと主張し、一方、保守・右翼・中道は「日米安全保障条約」「アメリカの核の傘」により“平和”が保たれてきたと主張します。

 

 しかし、はたして戦後はずっと平和だったのでしょうか。目を覚ましてみれば、わが国にはテロにつぐテロがあり、決して平和ではなかったのです。テロの現象が平和とは真逆の現象であることを自ら目隠ししていたため、今まで、わたし達はわが国がテロ国家だという認識を全く欠いていたと言わざるを得ません。

 

 わが国のテロの歴史を振り返ってみれば一目瞭然です。宗教原理主義(イスラム・セクト)・民族主義(日本人・朝鮮人・在日朝鮮人)・左翼過激派(在日朝鮮人・共産党新左翼・ノンセクト)・同和団体(部落解放同盟)・右翼過激派・北朝鮮/朝鮮総連など多岐にわたったテロがありますが、そのなかからほんの一部を取り上げてみましょう。

 

 浅沼稲次郎暗殺事件(昭和35年<1960>)
演説中の日本社会党委員長・浅沼稲次郎が、17歳の右翼少年・山口二矢に「暗殺」されたテロ事件

 

 よど号ハイジャック事件(昭和45年<1970>)
赤軍派が起こした日航機ハイジャック事件。日本における最初のハイジャック事件。犯人グループ9名は北朝鮮へ「亡命」し、その後日本人拉致に関与したと見られている。

 

 あさま山荘事件(昭和47年<1972>)
新左翼連合赤軍のメンバー5人が、浅間山荘管理人の妻を人質に立てこもる。警視庁機動隊及び長野県警察機動隊が人質救出作戦を行い、死者3名、重軽傷者27名を出す難航だったが、人質を無事救出。犯人5名は全員逮捕。同メンバーは仲間に対し「総括」という名でリンチを加え12人を殺害していたことが発覚。

 

 テルアビブ空港乱射事件(昭和47年<1972>)
日本人極左過激派「日本赤軍」によるテロ事件。実行犯3名(岡本公三・奥平剛士・安田安之)は自動小銃・手榴弾で乱射、26人が殺害され73人が重軽傷。テロリストが一般市民を無差別に襲撃することは前代未聞、ショッキングな大ニュースとして全世界に広がり「自らの命を捨ててテロ抗議をする」自爆作戦も衝撃を与えた。その後、イスラム過激派はこの自殺攻撃作戦(自爆テロ)を取り始めたと言われている。

 

 三菱重工爆破事件(昭和49年<1974>)
東アジア反日武装戦線「狼」による無差別爆弾テロ事件。日帝を憎み、朝鮮過激派と呼応、死者8人、負傷者376人の戦後日本最悪の爆弾テロ。実行犯2名は現在も逃亡中。

 

 ダッカ日航機ハイジャック事件(昭和52年<1977>)
日本赤軍は日航機をハイジャックし、人質の交換として、服役中及び拘置中のメンバーの引き渡しを要求。福田赳夫首相(当時)「一人の生命は地球より重い」と述べ、身代金600万ドル(16億円)の支払いおよび、超法規的措置として獄中メンバーなどの引き渡しを行う。この対応は「テロに屈した」と世界中から非難を浴びた。この釈放メンバーが後のジャカルタ事件に関与したと見られている。

 

 地下鉄サリン事件(平成7年<1995>)
オウム真理教(教祖:麻原彰晃)による神経ガス・サリンを使用した世界初の「化学兵器テロ」であり、世界最大級の無差別殺人行為として世界を震撼(しんかん・ふるい動かすこと)させた。死亡者13人、負傷者6,300人。教団は炭疽菌などの細菌兵器や核兵器の開発にも着手していた。

 

 北朝鮮による日本人拉致(19701980年代)
北朝鮮工作員・在日朝鮮人・よど号グループなどにより日本人が拉致された国際犯罪テロ事件。政府認定者17名
(その内5名帰国済)・特定失踪者数百名の多数にのぼる。昭和52年(1977)拉致された横田めぐみさんは、当時13歳中学生、以後38年の長きにわたり幽閉。いまだ帰国交渉進展せず。

 

 これだけのテロ事件を見ても、まだ日本を平和だと言うのでしょうか。いいかげんに目を覚ませと言いたい。わたしの感想を述べます。

 

 日本は、無差別テロ・自爆テロ・化学兵器テロの大元であったことを厳しく認識すべきではないでしょうか。テロを進歩させ、拡散させたのは日本であり、わたし達であり、このことを謙虚に反省しなければなりません。その反省点は…

 

 あのヒットラーさえ使用に躊躇したとされる殺人化学兵器であるサリンを使用し、無差別のテロ事件を起こしたオウム真理教に対し、破防法(破壊活動防止法)を適用して解散させることをしなかったことです。そのために現在も「アーレフ」「ひかりの輪」として健在、信者増大中、危険度いよいよ増していると言われています。

 

  破防法の適用に反対したのは、マスコミ、日本弁護士連合会、日本基督教団、評論家の江川紹子・有田芳生などのサヨクばかりでした。彼らは人命よりも自分が信奉するイデオロギーを第一としました。戦後の日本の歴史は、一面から見れば、左翼による無差別テロの歴史と言うこともできます。

 

  彼らは破防法を適用すれば戦前の「治安維持法」時代に戻ると主張しましたが、これはまさしく“羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく/前の失敗に懲りて度を越して用心深くなること)の典型と言えるのではないでしょうか。

 

 北朝鮮の拉致は、まさしく国家主権の侵害であり、人権の侵害でもあります。北の拉致を赦す日本国民は皆無だと誰しも思っているでしょうが、あにはからんや、そうではないのです。

 

  北朝鮮工作者を跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ・悪人や得体の知れない無数の何者かが好き勝手にはびこること)させ、それを手助けした日本人が存在していたことに留意しなければなりません。また、菅直人(元内閣総理大臣)・土井たか子(元衆議院議長)・江田五月(元参議院議長)・千葉景子(元法務大臣)などの大物政治家が、北朝鮮工作員・拉致実行犯の辛光洙(シン・グァンス)が韓国に逮捕された際、盧泰愚大統領に「釈放」の要望を出したこともあります。これこそ「似非日本人」というべきか!

 

  彼らを、政治から、メディアから、教育の分野から排除しなければ、わたし達国民は決してテロから免れることはできません。なにせ、わが国の有力者がテロを擁護・支援・応援しているのですから。

 

 事件や犯罪を他人事とみることは止めにすべきです。わが国だけが平和であればいい、わが国民だけが戦争に巻き込まれなければいい、という考えは国際社会で生きる日本の取るべき道ではありません。「テロ」を世界に輸出し、自らは平和主義を唱えて穴倉でノウノウと生きて行こうとする引きこもり平和主義は、悪しき利己主義であり、傲慢そのものではないでしょうか。わたし達は、世界に対して、憲法9条のような空想的観念論に基づかず、世界政治の現実的パワーゲームのなかで積極的な平和貢献策を講ずべきだと考えます。

 

 もう「引きこもり平和主義」や「テロ国家」から脱皮しようではありませんか。

 

 みなさまはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

 

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