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2015年4月 3日 (金)

中国人の心の病い…それをパラオに見る!

 475回目のブログです。

 

  “浅緑 花もひとつに 霞みつつ おぼろに見ゆる 春の夜の月”
 
           菅原孝標女(
平安中期「更級日記」の著者)

 

 春と秋とどちらに心が惹かれるかと申しますと、浅葱色(あさぎいろ)の空も、桜の花も、ひとつの色になって霞み、朧ろに見える春の夜の月の風情の方に心が惹かれます…。

 

 桜の花も盛んになり、まさに桜花爛漫の趣が各地で見られ、花見の宴も開かれ、人々の心も多少は浮き浮きとしたものになってきています。自然を愛で自然とともに時間を過ごしていく穏やかで和やかな空間を大切にしてきた精神は、わたし達日本人の誇るべき感性と言えるかも知れません。

 

 日本人の誇るべき感性…はたしてそうなのかどうか疑問を持つ方もいるでしょうが、隣国・中国の驚くべき精神状態と比較すれば一目瞭然、納得するはずです。

 

 両陛下パラオご訪問の詳細日程、宮内庁が発表

 

  宮内庁は25日、戦後70年で戦没者慰霊のため天皇、皇后両陛下が4月8、9日に行われるパラオ共和国ご訪問の詳細日程を発表した。
日本軍約1万人が犠牲になったペリリュー島に巡視船から移動し、島南部に日本政府が建てた西太平洋戦没者の碑と、米軍上陸地点付近にある米陸軍の慰霊碑にそれぞれ供花される。
日系人も多いパラオ国民や現地在住の日本人らとも交流される。
                
2015/3/25 産経ニュース)

 

 第二次世界大戦では、日本の委任統治領であったパラオは北西太平洋の拠点となり、ペリリュー島の戦いなどで、日本軍10,695人、米国軍1,794人、合計12,489人の犠牲者を出した激戦区でした。

 

 ニュースにあるように、天皇、皇后両陛下は日米両国のそれぞれの慰霊碑に供花されます。戦後70年たった今、両陛下が、永きにわたって孤独だったであろう戦没者に対し、慰霊の誠を捧げられることに深い思いを抱き、今を生きるわたし達も、あわせて、英霊に心を通わせることが必要でしょう。この心を持って初めて日本人と言えるのではないでしょうか。

 

 ところが、この心を込めた慰霊に水を差す人間、民族が存在することが明らかになったのです。パラオには多くの遺構、戦車、ゼロ戦、艦船、兵士の遺品がありますが、それに対して、先日、中国人の心ない唾棄すべき所業がスクープされました。

 

 旧日本軍沈没船に中国国旗 パラオ、人気潜水スポット

 

  天皇皇后両陛下が来月、慰霊のため訪れるパラオで、海中に沈む旧日本海軍の給油艦「石廊」の船尾付近に中国国旗が結び付けられているのを、取材で潜った共同通信記者が見つけた。中国人ダイバーが行った可能性がある。
石廊は太平洋戦争中の1944330日に米軍の攻撃を受け、多くの乗員と共に沈没した。パラオ・コロール島の南西約8キロ、水深約40メートルの海底に沈んだまま、当時の船体をとどめ、人気のダイビングスポットの一つだ。
中国国旗は幅約1メートル。船尾の砲座を囲む柵の支柱だったとみられる場所に、針金と白い結束バンドで取り付けられていた。
             
2015/3/21 共同通信スクープ)

 

 多数の英霊が眠る沈没した日本海軍の軍艦に中国国旗を誇示する行為は、日本人や欧米の感覚からは遥かにずれ、亡くなった方を冒涜するものです。中国人観光客のふざけた振舞だろうと推測されていますが、これは中国精神の異常な歪(いびつ)さ、異様な低劣さを示しており、まさに、精神の貧困そのものと言えるのではないでしょうか。それとも、天皇皇后両陛下パラオ訪問への嫌がらせなのでしょうか。

 

 いずれにせよ、中国共産党の一党独裁下にある中華人民共和国で、このようなガサガサの乾ききった心が国民病、民族病でなければよいのにと思いますが、果して……。

 

 というのも、以前このブログで厳しく指摘したことと関係しているのではないかと思える側面があるからです。それはこんな行動です。

 

 中国人民解放軍は、数年前から、尖閣諸島海域や南シナ海島嶼海域はもとより、世界の海底に中国国旗「五星紅旗」を埋め込むことを進めています。その目的は、十数年後から数十年後にその国旗を引き上げ「中国国旗が埋まっていたからこの海域は中国領だ」と主張し、その海域を中国領として世界に認めさせようとするものなのです。

 

 これは推測ではなく、人民解放軍の幹部がはっきりと広言していることです。幼稚な子供だましのように見えますが彼らは本気そのもの。したがって、今回のパラオにおける五星紅旗軍艦結わえ付け事件が、中国人の悪ふざけなのか、あるいは軍の領土拡張策の一端なのかは、どちらとも言えず、ただ言えるのは、不気味かつ愚かな行為だということです。

 

 戦後70年、今、緊張状態にある日本国と中華人民共和国。知ったかぶりのわが国文化人は、この両国の関係を「同文同種」「一衣帯水」「中国4000年の歴史」などの言葉で、お互いの感性が類似しているとし、もっと仲良く、中国の言うがままに随ってもよいではないかと主張します。

 

 しかし、よくよく考えて欲しいものです。同文同種は漢字を共用するだけで、思想・言語・政治・社会・生活、すべてに雲泥の差があることは、五星紅旗軍艦結わえ付け事件を見るまでもなく、一目瞭然ではないでしょうか。

 

 一衣帯水も、朝鮮半島とは200km、中国大陸とは900kmの大海原、かつての遣隋使・遣唐使も命懸け、これは隣組をはるかに超えた遠い関係です。

 

 中国4000年の歴史もウソ。中国は秦の始皇帝の建国から数えて2236年、日本は建国後2675年。どうして4000年という話になるのでしょうか。

 

 中国の五星紅旗軍艦結わえ付け事件は、中国人の心の病を表わしていると思います。不可能なことかもしれませんが、はやく正常な人間になってほしいと願うのみです。

 

 みなさまはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

貴信拝読致しました。全くご指摘の通りと思います。
同じ漢字を使いながら彼我の差に改めて驚くと同時に、
中国共産党の罪状の深さに想いを馳せます。
このような問題提起を続ける姿勢に感銘を受けております。引き続きこれからも益々の情報発信を祈念、楽しみに致しております。御礼まで。拝 野中志郎
〔自己紹介〕1958年生まれ。57歳。千葉在住・東京勤務です。3年間(1997~99年)中国(天津)駐在後、6年間(2004~09年)タイ国駐在経験あります。日本の良さは海外に出るとしみじみ感じておりました。明日は横浜に家族で桜見に行きます。

投稿: 野中志郎 | 2015年4月 3日 (金) 08時41分

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