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2015年6月19日 (金)

“朝貢”…独立心なき大物政治家(?)の系譜!

 486回目のブログです。

 

“時により 過ぐれば民の 嘆きなり 八大竜王 雨やめたまへ”
 
            源実朝
(鎌倉幕府第三代征夷大将軍)

 

 恵みの雨であっても、時によって降りすぎれば、民の嘆きとなります。八大竜王よ、どうか雨を止めてください…。

 

 八大竜王とは、仏の教えを護る八体の蛇形の善神であり、水神として雨乞いの祈りの本尊となります。この和歌は、実朝が長雨による民衆の洪水の被害に対して念じて作ったものであり、間違いなく「為政者としての責任感」からでた歌と言えるのではないでしょうか。

 

 実朝のこの和歌に込められた為政者としての凛とした姿勢には感嘆以外のなにものもありません。一方、現在の政治においては、悲しいかな、いわゆる大物政治家とよばれる人たちの言動において、実朝とは真逆の雰囲気を漂わせているいくつもの例を挙げることが出来ます。実朝と比較すること自体がとんでもないことですが、おゆるし頂いて、とりあえず、最近の例を引きましょう。

 

 小沢一郎幹事長、143名の民主党国会議員を引率 訪中
            (平成21年<2009>12月)

 

 小沢(or小澤)一郎民主党幹事長は、民主党議員143名+一般参加者483名の600名を超える大デレゲーション(派遣団)を率いて訪中。小沢氏は自らの権勢を誇示すべく、多人数を引き連れました。

 

 小沢幹事長と胡錦濤主席は、肝心の日中間の厳しい懸案事項の突っ込んだ話し合いは行わず、代わりに、驚くなかれ、143人の現役国会議員一人ひとりが胡主席に握手してもらい写真撮影を行ったのです。テレビで見たこの時の胡錦濤主席の憐れみと蔑を微かにたたえた顔を今も覚えています。恥も外聞も矜持もないとは…ウー

 

 これこそ、朝貢(ちょうこう)というものでしょう。朝貢とは、中国の皇帝に対して周辺国の君主等が貢物を捧げ、これに対して皇帝側が恩賜を与えること。当時、香港のメディアもそのように報道していました。

 

 小沢氏は中国の要求であれば、何はともあれ膝を屈し、宮内庁長官を恫喝、天皇陛下でさえ平気で政治利用したこともあります。

 

 小沢氏の所属政党は、自由民主党(田中派→経世会→羽田派)新生党⇒新進党⇒自由党⇒民主党⇒国民の生活が第一⇒日本未来の党⇒生活の党⇒生活の党と山本太郎となかまたち。数多くの政党を創ったり壊したりしながら渡り歩いており政治姿勢に知性と誠実さを見出すことはできません。

 

 特に、現在所属している政党名「生活の党と山本太郎となかまたち」は余りにもふざけた名前であり、日本国民と日本国家と日本政治を冒涜するものと言わざるを得ません。

 

 こんな政治家が朝貢外交や謝罪外交を推進し、歴史と伝統を軽視、公益よりも私益、国家のまとまりを破壊する言動を繰り返す大物政治家として振舞ってきていることに根本的な問題があると考えます。

 

 自民党・二階俊博総務会長が1,400人引き連れ訪韓
           (平成27年<2017>2月)

 

 二階俊博総務会長は、観光業界の関係者を主として1,400人もの多人数を引率し、韓国を訪問。小沢氏と同じように自らの権勢を誇示したものと思われます。

 

 二階氏は、朴槿恵・韓国大統領と会談しましたが、いわゆる慰安婦問題に関する韓国側の主張をほぼ丸飲みし、さらに産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の出国禁止問題でも進展を見ないなど、政治ペースでの成果はゼロというよりマイナスでした。

 

 親韓、媚韓、屈韓派であるご本人は政府と異なる主張をしていることを意識していないのでしょうが、外交的にはマイナスの行動であることの認識が必要です。何せ、竹島を“あんなちっぽけな島”と言うくらいですから…。

 

 二階氏の所属政党は、自由民主党⇒新生党⇒新進党⇒自由党⇒保守党⇒保守新党⇒自由民主党(二階派)と転々。そして、注目すべきは、新生党・新進党・自由党では小沢氏と同じ政党だったことです。道理で、その言動も、小沢氏と同じ穴の狢(むじな・一見すると違ってみえても同類の悪党であることのたとえ)なのでしょう。

 

 自民党・二階俊博総務会長が3,000人引き連れ訪中
           (平成27年<2017>5月)

 

 またまたやってくれました。今度は本命の中華人民共和国(中国)へ。韓国への1,500人から倍増の3,000人ですから、二階氏の鼻息の荒いことこの上なし。

 

 日ごろ、わが国の安倍政権の強固で正当な姿勢に攻めどころを無くしていた中国の習近平国家主席は、自民党の二階総務会長率いる3,000人の訪中団を大歓迎。満面に笑みをたたえた習近平国家主席の40分にわたる演説に二階氏は感動、感激の面持ちでした。

 

 しかしよくよく見れば、習近平主席は“友好ムード”を演出しつつも決して妥協的発言はせず、安倍政権、安倍外交、安倍政治を厳しく批判しました。微笑外交を匂わせながら、安倍政権の分断を狙う外交ありありというところでしょう。

 

 よく“日中友好”と言いますが、これは、まさしくプロパガンダ(宣伝・洗脳)用語であり、日本では安心できない相手の国に対して、あえて友好関係と言うそうです。本来ならば“日中親善”という言葉が素直に出てくる関係になるべきでしょうが、相手が相手、なかなか難しいと思います。

 

 悪名を天下にとどろかせた有名な話ですが、二階氏は、ことのほか「親・中華人民共和国」で、今から12年前、日本全国各地に江沢民の碑を建立する計画を積極的に推進しました。徹底した「反日の権化」である江沢民()をなぜそんなに崇めるのか、未だに理解できません。なにせ、江沢民()は、宮中晩餐会において、わが国の今上陛下に極めて無礼な挨拶をした人物ですから。

 

  幸いなことに、これに猛反対する国民があり、すんでの所で頓挫しました。彼は、はたして日本国民なのか、中華人民共和国人民なのか、どちらなのでしょうか。と言っても、そのような人物が自民党の総務会長という要職についていることに深いため息をつかざるを得ないのです。

 

 親○○派には特に胡散臭い人が多すぎます。その他、野中・古賀・河野・加藤氏など、その精神、心理構造がどうなっているのか、一度覗いてみたいものです。思うに、独立の精神が弱く、対等の国家を認識できず、古いタイプ、土着利権に執着、憲法改正が党是の自民党に属しながら70年間も改正をためらう、いつまでも幼児(弱者)でいたいという幼児(弱者)願望が強く「憲法栄えて国亡ぶ」の認識を持ちえない、倒錯した精神の持ち主ではないかと疑いたくもなります。

 

 そう言えば、豊臣秀吉の時代、藤原惺窩(ふじわらせいか・藤原定家の末裔)という儒学者がいました。彼は「中国や朝鮮では儒教という学問が浸透し、理想的な政治が行われており、非常に羨ましい。できれば、朝鮮軍と民国軍が日本に入り、日本を占領し、儒教をベースに民衆を救済して欲しいものだ。…それにしても、自分としては、朝鮮か明に生まれ得なかったのは実に残念だ。」との考えを述べました。

 

 何と、儒教崇拝が行き過ぎ、朝鮮&明国の崇拝という、異常な思想に陥ったのです。しかし、この思想は延々と現代に繋がってきており、その人々の名を『進歩的文化人』(戦後民主主義者)と言います。朝日新聞を筆頭にしたメディア、共産党から自民党までの政治家、学者や官僚、日教組支援の教育者などに多く、その影響は戦後教育を受けたわたしたち一般国民にも及んでいると言えるのではないでしょうか。

 

 彼らは、わが国の歴史やわが国の主権・国民・領土を徹底的に蔑み、中国や南北朝鮮等の外国を全てに亘って羨むという、とんでもない観念にとりつかれているのが特徴であり、今でも大きな勢力を有しています。

 

 もう、きっぱりと、外国に朝貢することは止めましょう。
 
日本人の誇りを持とうではありませんか。

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

文字訂正追加します。
 平成27年<2017> ⇒ 平成27年<2015>
西暦の表記が間違っていました。
今回、3ヵ所も間違っており、おわびします。次回からは、じゅうぶん気をつけます。

投稿: のんちゃん | 2015年6月19日 (金) 10時09分

まったくその通りですね。あまりに卑屈な姿を見せつけられると、これが我が国の政治家なのか?
と絶句。
 矜持がない政治家、見識もない政治家は
むしろ「政客」という名のプロでしかありません。

河野洋平が北京へ行く時に、天候の関係で台北に着陸しましたが、その時北京の要人にいいました「私は飛行機から一歩も出ませんでした」こういう手合いを相手は軽蔑するものです。

投稿: 歌枕 | 2015年6月19日 (金) 08時32分

文字を訂正します。(下から18行目)
 朝鮮軍と民国軍 ⇒ 朝鮮軍と「明国軍」
一応、文字校正はしているのですが、まさに“校正(後世)恐るべし”、入稿してから気づきました。

投稿: のんちゃん | 2015年6月19日 (金) 05時39分

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