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2015年7月31日 (金)

“若者の意識”…国際比較から考えてみよう!

 492回目のブログです。

 

 “銀(しろがね)も 金(くがね)も玉(たま)も 何せむに
 
               勝れる宝 子にしかめやも”
 
                 山上憶良(万葉集)
 What use to me
  
The silver, gold and jewels?
  No treasure can surpass children.

 

 この世の宝物としている銀も金も玉も何になろうか、どんなに勝れた宝物も、子宝にはとても及ばないものだ…。

 

 山上憶良が詠った万葉の時代から今日まで、わが子が一番の宝であることに変わりありません。子どもが心身ともに、すくすくと成長し、立派な大人、社会人に育って行けば、これに勝る喜びはないのではないでしょうか。

 

 ところが、世の中には魔物が住んでおり、近年、親の子殺し、友人のいじめ、理由なき殺人と傷害、不可解な人身事故など、メディアを賑わす事件は日常茶飯となっています。しかしながら、世の識者にしても、その原因と解決の方策を容易に見出すことができない状況が続いています。

 

 それはそれとして、順調に育った子どもが若者になり、国際競争に打ち勝っていく意識と力を保持していれば、わが国にとっても、社会にとっても、将来に明るい希望をつなぐことができるのですが、果してそうなっているのかどうか、スポットを当ててみたいと思います。

 

 「平成26年版子供・若者白書」(内閣府)には、健康、成育環境、生活行動や色々な育成支援の実施状況などに加え「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~」が特集されています。日本を含めた7カ国の満1329歳の若者を対象とした意識調査ですが、その内興味深いものを一部取りあげてみましょう。

 

 ○「自分自身に満足している」
     アメリカ   86.0(%)
     イギリス   83.
     フランス   82.
     ドイツ    80.
     スウェーデン 74.
     韓国     71.
     日本     45.

 

 ○「自分には長所がある」
     アメリカ   93.1(%)
     ドイツ    92.
     フランス   91.
     イギリス   89.
     韓国     75.
     スウェーデン 73.
     日本     68.

 

 わが国の若者は、諸外国と比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、離れて最下位にいることに注目しなければなりません。

 

 ○「うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む」
     フランス   86.1(%)
     ドイツ    80.
     イギリス   80.
     アメリカ   79.
     韓国     71.
     スウェーデン 66.
     日本     52.

 

 ○「つまらない、やる気が出ないと感じたこと」(この1週間)
     日本     76.(%)
     韓国     64.
     スウェーデン 55.
     イギリス   55.
     アメリカ   49.
     ドイツ    44.
     フランス   44.

 

 これを見れば、不確かなこと、難しいことに対して挑戦していく意欲が低く、やる気が出ない若者が多いことがわかります。

 

 ○「ゆううつだと感じた」(この1週間)
     日本     77.(%)
     韓国     63.
     イギリス   45.
     スウェーデン 42.
     アメリカ   41.
     フランス   38.
     ドイツ    36.

 

 憂鬱(ゆううつ)と感じる若者が、世界の中で日本がダントツであることに注目。心が繊細で、弱く、もろいことなどが逆にいじめの増加、変質となってきているのでしょうか。本当に医学面を含めてのケアが必要かも知れません。

 

 ○「社会現象が変えられるかもしれない」
     アメリカ   52.9(%)
     ドイツ    52.
     イギリス   45.
     フランス   44.
     スウェーデン 43.
     韓国     39.
     日本     30.

 

 社会問題への関心と意識、社会変革への意欲がきわめて低いことがわかります。

 

 ○「将来への希望がある」
     アメリカ   91.1(%)
     スウェーデン 90.
     イギリス   89.
     韓国     86.
     フランス   83.
     ドイツ    82.
     日本     61.

 

 諸外国と比べて、将来への明るい希望を持っている若者が極めて低いことを示しており、何らかの対策が必要だと考えられます。

 

 驚きです! 若者の意識がここまでになっているとは全くの認識不足でした。そのほか、色々な項目があり、大体諸外国と似たりよったりですが、上に掲げた項目は一般的に言えば、わが国の若者の弱点を如実にあらわしており、深刻な問題として捉えなければなりません。

 

 ところで、わが国の子供や若者のなかに、なぜこのようにペシミスティック(悲観的)な人生観を持ち、自分自身に誇りと夢を失っているものが多いのでしょうか。

 

 よく「子供や若者は大人の写し絵だ」と言われます。そうであるとすれば、わが国の若者の意識は現代の社会的リーダーの写し絵と判断できます。考えてみれば、政治家が政治屋であり、マスメディアがマスコミ・マスゴミと言われ、教育が倫理道徳を欠く左翼反日一色の教科書にもとづき、官僚が国を忘れ、企業人も社会を軽視、そして戦後70年。

 

 今や、意識するかしないかにかかわらず、若者は、わが日本を、日本人を、日本の歴史を、今流の言葉で言えば、リスペクト(Respect・尊敬すること/敬意をはらうこと)しない体質となっています。それは、そのようにずっと教えられ刷り込まれて来たからに他なりません。政治家、文科省、日教組の責任は大きいと言わざるを得ません。

 

 日本は暗黒の歴史、権力者が庶民を苛斂誅求(かれんちゅうきゅう・年貢税金などをむごくきびしく取り立てること)、近隣諸国へのあくどい侵略、慰安婦・虐殺のしほうだい、極悪非道な国、などと刷り込まれ、罪悪感に苛まれる存在。これで、どうして国家社会の為、世界の為、人類の為という崇高な姿勢を持つことができるでしょうか。それを考えれば、大人社会の責任は大きく、若者が気の毒。

 

 しかし、近代日本の夜明けはどうだったのでしょうか。明治維新は、若者が日本の社会を大きく変えるべく、歴史の復古と歴史の創造に命をかけ、時代に挑戦してなしとげたものであることを決して忘れるべきではありません。

 

 まだまだ、若い力は期待されています。若い個人ひとり一人は、国家・社会の中の自分であるとの認識で、日本はもとより世界に羽ばたくべきではないでしょうか。

 

 その意味で、若者は、好き嫌いは別として、政治の局面をしっかりと見ておくべきです。今、参議院で安全保障法案が審議されていますが、目を世界に広げ、国際的な観点から判断すれば、この法案に反対しているのは、わずかに2ヶ国、中国と韓国のみであり、その他の国は、こんな安保法案は世界の常識、イロハのイとして、すべて賛成していることを知りましょう。政治については、単純な感情よりも蓄積された知性による判断が求められているのです。

 

 若者よ、目を世界に開こう!

 

 もう、イデオロギー過多の非常識なる壁を打ち破り、新しい時代の創造にアイデアと力を発揮してほしいと望みます。

 

 平成26年(2014)30歳未満の人口は3500万人、昭和50年(1975)以降一貫して減少。(全体に占める割合:昭和50年49.2% ⇒ 平成26年27.6%)

 

 子は宝、若者も宝!
 その宝をすくすくと真っ直ぐに育てるのが大人の責務!

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか

 

次回も
時事エッセー
です

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