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2015年11月 6日 (金)

“共産党&自民党 in Osaka”…???         

 506回目のブログです。

 

“世の中を 常なきものと 今ぞ知る 奈良の都の うつろふ見れば”
 
                 詠み人知らず(万葉集)

 

 この世の中が無常なものだということを、今こそ思い知ったものだ。あの栄えた奈良の都が色あせさびれてゆくのを目の当たりにして…。

 

 奈良の都は710年から784年の長岡京への遷都まで続きましたが、その後は荒廃してしまったことを嘆いたものであり、何となく心に沁みるものがあります。

 

 無常という言葉はお葬式でよく聞く言葉ですが、人生、世の中、たしかに常ならざるものだなあと感ずる時がたまにあります。

 

 そんな心の中の静かな思いとは程遠く、レベルの低い常ならざる現象が大阪で生じています。

 

 1122日、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙が行われますが、その実質対決の組み合わせは次のとおりです。

 

  市長選:吉村洋文(大阪維新)vs柳本顕(自民・共産・民主・社民)
  知事選:松井一郎(大阪維新)vs栗原貴子(自民・共産・民主・社民)
          
<公明党は自主投票(おそらく反維新)

 

 維新の吉村洋文氏は元衆議院議員、松井一郎氏は府知事、自民の柳本顕氏は元市議、栗原貴子氏は元府議で、大阪維新反大阪維新、がっぷり四つに組んでの激突した選挙となり、結果は予断を許しません。

 

  自民・柳本卓治議員が共産党系集会で支援呼びかけ

 

  大阪府知事・大阪市長のダブル選をめぐり、自民党の柳本卓治参院議員が、共産党系の市民団体が大阪市内で開いた集会に参加し、ダブル選に自民推薦で出馬する候補予定者らへの支援を呼びかけた。卓治氏は、市長選に出馬する元自民市議の柳本顕氏の叔父で自民大阪府連の元会長。
          
 (H27/10/30産経新聞一部抜粋)

 

 またまたやりました。柳本参議院議員は5月のいわゆる大阪都構想の住民投票の際「共産党の街宣車」に上って、共産党をベタほめし、物議を醸した人物でした。今回も、共産党・山下書記長と固い握手! 共産党とシンパシーを感ずる自民党参議院議員が大阪府連の元会長ですから、大阪自民党ってどうなっているのかを厳しく問わねばなりません。

 

 もともと有していたであろう志、理想、理念をかなぐり捨て、その時その時の利害でフラフラしてしまうとは、まさに矜持(きょうじ・自信や誇りを持って堂々と振る舞うこと)を失ったことを意味し、政治の質を大きく劣化させていることをも示しているのではないでしょうか。

 

 本来、自民党と共産党とは、お互いに「不倶戴天の敵(生かしておけないほどの恨みや憎しみがある敵)だったはずですが、何と、大阪では、自民党最高幹部が相手の街宣車に乗り、固い握手も交わす間柄になって来ているということをわたし達は認識する必要がありそうです。

 

 自民党は、良く言えば「国民政党」として国家をバランスよく支える政党ですが、現実は、既得権寄りかかりの利権政党、融通無碍のなんでもあり政党だと言えなくもありません。

 

 そうは言っても、政党には外してはならない一本の筋があるはずで、共産主義、天皇制廃止、日米安保条約破棄、外国共産勢力と結託、一党独裁、階級史観、唯物思想・唯物史観を実質的党是とする「日本共産党」とは対極に存在すべきもの、それが「自民党」…のはずでした。

 

 大阪市と大阪府の政治的・経済的・文化的・教育的地盤が沈下し続けている背景にあるものの一つに「頽廃」と「腐敗」を挙げることができるでしょう。そんな汚濁にまみれ、軟弱が当たり前になって来ている政治情勢だからこそ、その隙を的確に狙っている共産党の意気軒昂たる姿が浮かび上がってきているのです。この雰囲気が全国に広がるのは必至であり、共産党躍進の素地は出来つつあると考えておかねばならないのではないでしょうか。

 

 1025日の宮城県議選の結果をごらんください(主要政党議席数)

 

         今回(H27)  前回(H23)
    自民党   27    28
    民主党    5     7
    共産党    8     4

 

 自民党は過半数割れ、民主党は減少、それに反して共産党は倍増、笑いが止まらない状態であり、政界では“共産ショック”と見られ“共産党をバカにできなくなった”と警戒感を示すようになりました。

 

 共産党は、安保法制の国会審議の混乱、反安保法制デモの全国的盛り上がり、および、宮城県議選の議席倍増などに自信を持ち「戦争法廃止の国民連合政府」構想を積極的にすすめて来ています。

 

 この共産党の国民連合政府構想に、民主党岡田代表、辻本政調会長代理などは賛成、もちろん、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち小沢一郎代表も賛成。相手が悪魔であれ、シンパシーを感じるところがかなりあり、手を組む姿勢を示していると思います。

 

 こんなことに嫌気がさしたのでしょうか、民主党の松本剛明元外相(兵庫県)10/27離党しました。共産党との協力を積極的に進めようとする岡田代表らに強い不満を持ったとのことです。

 

 このまま推移し、もしも、民主党が共産党と協力したら、旧社会党が現社民党になってしまったように、ほぼ壊滅状態になるのではないと見ていますが、いかがでしょうか。

 

 それにしても、共産党の勢いは無視できません。若い世代が、共産党に、独裁政治の恐怖感や教条主義の違和感を持っていないこと、そして、日本共産党が、過去、陰惨なリンチ殺人を行ったことや旧ソ連のコミンテルンからの命令で動いていた暗黒の歴史を全く知らないということに注目しておかねばなりません。

 

 世の中は危険に満ち溢れています。安全標語に「気をつけよう 甘い言葉と暗い道」という傑作がありますが、それを一部借りて新しい標語をつくりました。

 

 『 気をつけよう 甘い言葉と共産党!』

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

「何から何まで真っ暗闇よ
 すじの通らぬことばかり
 右を向いても左を見ても
 ばかと阿呆のからみあい
 どこに男の夢がある」   
      鶴田浩二の「傷だらけの人生」

投稿: kawaski akira | 2015年11月 6日 (金) 10時18分

「何から何まで真っ暗闇よ
 すじの通らぬことばかり
 右を向いても左を見ても
 ばかと阿呆のからみあい
 どこに男の夢がある」   
      鶴田浩二の「傷だらけの人生」

投稿: kawaski akira | 2015年11月 6日 (金) 10時16分

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