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2016年1月 1日 (金)

“憲法改正元年”…これが今年のキーワード!

 514回目のブログです。

 

 “新しき 年の始めに かくしこそ 千年をかねて たのしきを積め”
 
                  詠み人知らず
(古今和歌集)

 

 おめでたい年の始めにあたり、このようにみんなが集まって、千年も先の繁栄を心に描いて、楽しいことを山のように積み重ねようではないか…。

 

 詞書(ことばがき・その歌を作った日時/場所/背景などを述べた前書き)には大直日(おほなほび)の歌とありますから、大直日の神を祭る歌となります。

 

 大直日の神は、きたなきを清め、みにくきを美しく、禍々しきは正しく、曲がれるものは直に、欠けたるものは望み通りに直し給う神、すなわち、一切の凶事や悪事を吉事に転ずる力を持っている神、繁栄の神様です。

 

 みなさま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくご愛読くださいますようお願いします。

 

 今年の暦を見てみましょう。
    平成28年  (年号)
 
    皇紀2676年(神武天皇ご即位を紀元・BC660
 
    申      (十二支・さる)
 
    丙申     (十干十二支・ひのえさる)

 
    西暦2016年(キリスト生誕を紀元)

 

 そして、今年は、明治維新後148年、大東亜戦争(第2次世界大戦/太平洋戦争)敗戦後71年となります。

 

 さて、今年はどんな年になるのでしょうか。戦後70年を経過し、いわゆる戦後体制といわれる戦後システムは、ゆっくりではあっても、表層の部分においては時代の進捗に合わせて変えられてきました。

 

 ところが、わが国の根幹をかたちづくっているところにおいては、真剣な、誠実な、歴史を見据えた創造的改革がなされないまま今日に至っていると思われます。

 

 わが国は、覇権の争奪と文明の衝突という複雑怪奇な国際情勢のなかで、今まで何とか凌いできた感がありますが、もはや、旧来の体制と自覚なき精神では対応さえ困難になってきました。

 

 その意味で、現代の時勢に対応し、次の時代を確固としたものにつくりあげるために、旧来の体制に思い切ったメスを入れることが最も重要ではないでしょうか。旧来の体制の基盤をなすものは、何と言っても現行の日本国憲法であり、それにメスを入れるということは、まさしく“憲法改正”に他なりません。

 

 かなり前、ミュージシャンのユーミンが、1000年前の人たちは1000年後を生きる現代のわたし達をどう思っていたのだろうか、という話をしたそうです。そして、さすがはユーミン、遠い将来の悠久の歴史にみずからの音楽がどのように残っているかということに思いを馳せ、かすかにでも歴史をきざむ歌を歌おうとしているように思えます。

 

 今日は元旦。1000年先の繁栄を思って楽しいことを想い描くのは、新年ならではのことでしょうが、憲法改正は単なる初夢の楽しいことではなく、わたし達国民すべてが考えなければならない厳しいテーマであり、政治家にとっては次の時代への果たさねばならない重大な責務であることを認識しなければならないのではないでしょうか。

 

 憲法改正は、過去数十年論議はされ続けましたが、果実として実ることはありませんでした。それは、わが国がアメリカの軍事的庇護のもと、国際環境も味方し、ぬるま湯の中で戦後70年を何とかやり過ごすことが出来たからに他なりません。(そして、そのぬるま湯のなかでユデガエルになってしまっているかも知れないことが気がかりです…)

 

 難しいこと、厳しいことを考えることを停止しても、そんなに問題は生じなかったのですが、国内政治はもとより、国際政治もその甘えを許さない厳しい対応を迫ってきています。そして、現行憲法ではどうしようもない限界があることが明白になってきました。

 

 そうなれば、必然的に憲法を改正する動きにならざるを得ません。今までは、単に憲法論議で終わってきましたが、今年から、いよいよ憲法改正への道を、正面から、堂々と、スケジュールに入れた、真の「政治の季節」になるのではないかと感じています。

 

 『憲法改正元年…平成28年の“キャッチフレーズ”!

 

 敗戦後を振りかえって見れば、国際法に違反した極東国際軍事裁判(いわゆる東京裁判)や連合国総司令部(GHQ)の違法な占領政策を、何の疑念も持たず、全く正しいものとして、今日に至っていることに気づきます。

 

 特に、占領軍が実施した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(日本人に戦争犯罪の意識を刷り込む情報宣伝計画)による、洗脳検閲による影響ははかりしれません。永きにわたる戦後の迷妄、戦後の呪縛は、まさしくこれに依ったものであり、日本人の自立心と伝統的精神、もっと大きく言えば、誇るべき日本文明が危うくなっていると考えなければならないのではないでしょうか。

 

 そういう観点から見た憲法改正の眼目は下記のとおりです。

 

  歴史と伝統を引きつぎ、遠き将来を見すえること。

 

  憲法前文を日本人により正統な日本語で書く。
 
(現行憲法前文は翻訳
(調)であり、歴史ある日本国に相応しくない)
 
(いわゆる憲法学者ではなく、日本学の碩学が書く)

 

  国家(国民・主権・領域)の防衛を明確にする。
 
(あわせて国防軍の明記も)

 

  戦後の迷妄・呪縛を解くものであること。

 

 政治勢力的に見れば、いわゆる護憲派の勢力は侮れません。そのリーダーらは、左翼・親中・親韓・親北・反日・反皇室・反日本歴史・反日本文化の持ち主ですが、勢力結集のために、真の狙いは隠し、リベラル・戦争は嫌・現状不安・現状満足の各派を糾合しようと不断の努力を重ねています。

 

 さはさりながら、ほどなく護憲派の真の狙いは露見するでしょう。そして、いよいよ憲法改正が、政治の場で、加速度的に具体化してくるのではないでしょうか。

 

 わたしの時代予感はよく当たると言われています。甘い見通しかも知れませんが、平成28年はおそらく『憲法改正元年』と位置づけられ、憲法改正への序章となるに違いありません。

 

 新年の予感を記しました。例年は初夢を書くのですが、これは決して初夢ではありません。初夢は1月2日ですから。

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

新年おめでとうございます。昨年は予兆の歳でしたが、今年はそれが表面に出て、ことが動き対応を迫られる一年になると思います。今年の国際情勢は不安定化することは間違いありません。日本は参院選があり、秩序維持勢力である米台はともに選挙の歳で、危機対応力が低下します。他方、挑戦勢力である中露朝は目下政権は安定化の方向にあるものの国内矛盾も深刻になり、矛盾を外に転嫁するため、対外膨張圧力をますます強めることになるでしょう。日米台のスキをついて、中露朝が何らかの実力行使に出てくる可能性が高いと言えます。中東と欧州のテロ、移民問題も解決策は見えず、さらに深刻化するでしょう。世界的に各地で衝突が生じることになります。日本も対応行動が求められますが。災い転じて福となす、これが国民意識の覚醒につながり、行動に移るきっかけになるかもしれません。そうなれば、改憲が可能になるでしょう。雨降って地固まるの一年になってほしいものです。

投稿: 矢野義昭 | 2016年1月 4日 (月) 11時01分

今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
「憲法改正への序章」、願わくば(主観的願望)、大阪から隆起してほしいですね、変えたい願望のマグマが、育ち始めているように見受けます。
国の自立、地域(会社・組織)の自立、個人の自立、が、今、最も求められている、と誰かが言っていましたが。
憲法改正には、国民投票の1/2の賛同が必要したよね? これを無謀とみるか、可能性を感じるか?
 昨年、大阪市民が意思表示をしてくれました、不可能ではないかもしれない、と。
そういう目で見ると、今、現在は、大変面白い時代に過ごせているのかもしれませんね、わくわくするような。
落ち込まないよう、引っ張る発信を、今後とも、期待いたしております。ぜひ、よろしく、お願いいたします!

投稿: 奥田 博美 | 2016年1月 1日 (金) 08時24分

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