“微笑む共産党”を警戒せよ!
529回目のブログです。
“風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん”
浅野内匠頭(赤穂藩主・忠臣蔵)
風に誘われて散ってしまう桜の花も名残惜しいのであろうが、吉良上野介を討ち果たせずに散っていく自分のほうがはるかに無念である…。
「忠臣蔵」でおなじみ、赤穂藩主・浅野内匠頭の辞世の句。春の桜の花びらが散っていくなかで、敵を討ってもらいたいと切々と願うあはれさを感じさせる和歌です。
忠臣蔵が江戸時代より今日まで、歌舞伎で、演劇で、ドラマで、映画で何度となく演じられるのは、家老・大石内蔵助をはじめとする赤穂藩士の主君を思う「忠義」の心に、気高い日本精神を感ずるからではないでしょうか。
翻って今日、このような高い精神を感ずる政治の場というものがあるのかどうか、考えてみたいと思います。
この7月には参議院議員選挙が行われますが、経済情勢が上向かず不透明から悪化する見通しとなれば、衆参同時選挙も考えられること必至の状況となって来ています。
そのなかで、ひとり気を吐いているのが「共産党」ではないでしょうか。反自公としての受け皿として「民共連携」(民主党+共産党+他の小党)を模索し、一部には連携が成立していますが、過半はそうではない状況のままとなっています。
なぜ、共産党の主導する連携がなりたたないのでしょうか。
まず考えられるのは、民主党に維新の党が吸収合併され、いつのまにか元のさやに納まった形の民主党改め「民進党」の内部が、バラバラの考え方になったままで、党内での議論集約がなされていないことです。たとえば、憲法改正について見てみましょう。
①民進党幹部の憲法改正に対するスタンスは、国会論戦を見れば、全体的には改憲阻止であることは明らかです。
②民進党岡田代表は「安倍晋三政権である限りは憲法改正の議論をしない」という何とも奇妙な考えを取っています。煮ても焼いても喰えない嫌な奴とは顔も合せたくないということなのでしょうか…堂々と議論すればいいものを、敗北意識がありありと見てとれます。
③一方、前原誠司元外相は「憲法改正」が必要だとし、前文の一部と9条2項の変更と、緊急事態条項の必要性を訴えています。
上記を見れば、民進党の憲法改正に対する主張が「反対」「議論せず」「賛成」の三つに分裂していることは明白ではないでしょうか。これでは、党として前進するパワーに著しく欠けるように思えてなりません。再び政権を担おうとするならば、わが国の歴史を真面目に振り返り、わが国の国力や地政学的位置などを直視し、世界の中の日本という目で、憲法について議論をすべきです。それが政党としての責務ではないでしょうか。
少なくとも、憲法という国家の基本法については、真摯で誠実な姿勢のもとで、自らの政治信条を熟慮し、日本国家の将来を志向するものを目指してほしいと願うものです。
このような主力野党のドタバタのなかで、共産党は自らの政治的野心を露にし、戦略的に、戦術的に、あらゆる手を伸ばしてきました。
①まずは、1月4日の第190回通常国会での天皇陛下をお迎えした開会式において、これまでは天皇制を批判し欠席していた共産党が、180度方針を転換し出席したことです。今までは天皇陛下を無視してきたものを、内心はどうであれ、形式上迎えるという「ソフトな共産党」というイメージを狙ったものでしょう。
②共産党は、自党を若者に浸透させるために、SEALDs(シールズ・自由と民主主義のための学生緊急行動・Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)と言う組織を配下に置き、その行動スケジュールを共産党ホームページで広報しています。共産党名を一切出さず若者にターゲットを絞った情宣活動がまんまとあたり、朝日をはじめとするリベラルサヨクメディアが全面的にヨイショ。見事なイメージ作戦です。
③共産党は、参議院議員、衆議院議員選挙において「野党共闘」すなわち実質的には「民共連携」を目論み「国民連合政府」を構想しています。その内容は…
第1段階 既得権保護型政権(現状改定型社会民主主義)
第2段階 左派連合型政権(社会主義)
第3段階 1党独裁型政権(人民共和制・専制型社会主義)
第4段階 1党独裁型政権(人民共和制・独裁型共産主義)
共産党は、ここにきて、スマイル共産党・微笑む共産党を演出してきていますが、実態はどのようなものかを振りかえって見ます。
・共産党は、戦前、非合法組織でしたが、戦後は合法組織となっています。過去、党の内外で暴力事件、暴動を起こし、破壊活動防止法(破防法)を適用される団体でしたが、現在も破防法に基づく調査対象団体であることを認識しなければなりません。(3/22閣議答弁書)
・共産党について、年配者は「怖い」「暗い」「権力的」「暴力的」との印象を持っていますが、若者世代はそこまでの認識はないと思われます。
・【共産党リンチ殺人事件】1933年、当時日本共産党中央常任委員であった宮本顕治、袴田里見らが、党中央委員大泉兼蔵と小畑達夫にスパイ容疑があるとして査問処分を行うことを決定。宮本らは針金等で手足を縛り、目隠しと猿轡をした上に押し入れ内に監禁。秋笹正之輔、逸見重雄らが二人に対して暴行を行ったため、小畑は24日、外傷性ショックにより死亡。小畑の死体は床下に埋められる。宮本顕治は無期懲役なるもGHQにより赦免。
共産党の査問とは普通の殴打という生易しいものではなく、濃硫酸を頭からかけたり、薪割で頭部に一撃を加えるなど、おどろどろしいものであり、微笑みの裏に隠された真実を見破らねばなりません。(無残な連合赤軍事件を思い出してください…硬直したサヨクイデオロギーの到達点がこうなるのです)
・昭和20年(1945)日本共産党が発表した「日本人民共和国憲法草案」によって、共産党の本質を知ることが出来ます。それによれば、
①天皇条項は一条も無い。(すなわち天皇制の廃止を意味します)
②人民共和国と規定。
③共和政体の破棄は憲法改正の対象にならず。(すなわち永久に
独裁的共産主義国家で あることを意味します)
いまや、共産党は微笑&スマイル、それに乗るマスメディア。いろいろ述べてきましたが「共産党」が政権に加わる「国民連合政府」がいかに危険なものであり、大変なことが出来するということを真面目に考えたいと思う今日この頃です。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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