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2016年7月22日 (金)

英国民『EU離脱』選択…これは他人事ではない!

 543回目のブログです。

 

“愚者は己が賢いと考えるが、賢者は己が愚かなことを知っている。”
 
           シェイクスピア
1617世紀イギリスの劇作家)

 

 A fool thinks himself to be wise, but a wise man knows himself to be a fool.

 

 蒸し暑い梅雨が明け、いよいよ夏本番、海に山に、熱暑を吹っ飛ばす勢いも必要になってきました。そして、連日これだけ暑いと、頭もくらくら、じっくりと考える余裕もありません。そうした時でもあり、難しいことに思いを馳せることはできないのですが、タイトルに掲げたイギリスのEU離脱について、素人なりの勝手な視点で考えてみたいと思います。

 

 6月23日、イギリスの国民投票でEU離脱派が過半数を占め、イギリスのEU離脱が決まりました。もっとも、即時ということではなく、脱退のために2年間の協定合意期間が設けられていますから、種々の駆け引きのある交渉を経ていくものと考えられます。

 

 イギリスのEU離脱について、わが国のメディアはマイナス面ばかりを強調し批判的ですが、なぜ、他国の、それも、いわゆる民主主義先進国の政策選択を「冷笑的に」批判するのか理解に苦しみます。

 

 特に、わが国左翼系の人の発言にはその品位のなさ、粗雑な論、傲慢な姿勢、上から目線が目立ちます。たとえば、ジャーナリストの高野猛氏は「EU脱退は衆愚政治のなれのはて」「EU脱退という英国の世紀の愚行」という言葉に加えて「資本主義の行き詰まり」「国民投票という制度の危うさ」(MAG2NEWS)を指摘しています。

 

 この一度の国民行動だけからどうして“衆愚政治”とか“世紀の愚行”とかのえげつないレッテルを貼ることができるのでしょうか。日頃からレッテル貼りをしている習性が出たのかも知れません。

 

 また、高野氏は国民投票について、ドイツのナチスほど「民意」を問うた政権はなかったこと、日本の安倍首相が「民意」を問う選挙が好きな点で、安倍首相はナチスとは共通すると指摘、国民投票や選挙よりも熟議が重要としています。

 

 粗雑極まりない論です。ナチスの徹底した監視下での国民投票とわが国の一般選挙とを同一視、ヒットラー総統と安倍首相をこれも同一視、まさに、味噌も糞も一緒。こんな論理を展開するのは、左翼の方々にとって安倍首相が憎くて憎くてたまらないので、屁理屈もレッテル貼りも何でも有りということなのでしょう。

 

 ところで、すべての政策にはデメリットだけではなくメリットもあるはずであり、イギリスのEU離脱についても同様の観点から見ていくことも大切です。

 

 英国の強み
   ・競争力がある経済
 
   ・安定した政治
 
   ・ポンドの強み(世界の基軸通貨)

 

 EU離脱の利点
   ・EUへの拠出金(毎週1.7億ポンド<年間12000億円>)不要
 
   ・移民の適切化により支出の減少
 
   ・二国間での貿易協定でプラス対応
 
   ・イギリス連邦(53ヵ国)の結束強化
 
      インド/シンガポール/オーストラリア/カナダ/など
 
   ・(離脱後も英語が国際語であること)

 

 メリットも結構あることがわかります。ここで、わが国は、どう考えればいいのでしょうか。

 

 英国人が英国の将来を自らの投票で決めたことに対して、わたし達は、批判するのではなく、尊重し、敬意を払うだと思います。

 

 わが国では、EU離脱は感情的でポピュリズムの最たるものだという声ばかり聞こえてきますが、イギリス政治やイギリスの風土をしっかり理解して発言しているのか怪しいと思います。基本的なこととして、英国は議会制が機能している国であることを認識すべきでしょう。

 

 日本は、国民投票は憲法改正の時だけであり、それまでの議会での議論を十分踏まえた上での国民投票となりますから、ポピュリズムだとは言えないと思います。サヨクリベラルは憲法改正に反対であり、国民投票にポピュリズムのレッテルを貼り、憲法改正を潰そうとしているのかも知れません。

 

 日本にとっては「共同体からの離脱」という選択を真剣に学ぶことが肝要ではないでしょうか。思いだしてください。旧民主党の鳩山由紀夫氏(元総理大臣)は熱心に『東アジア共同体』構想(日・中・韓)を提唱していました。民主党政権が続いていたらおそらく東アジア共同体が成立していたとも考えられます。

 

  もしも、そうなっていたら、中国人が大量にパスポート審査なしで日本に入国、あっというまに中国人が街に村に溢れだすことは必定。こんな社会に耐えられるのでしょうか。そして、…気づいたときはもう遅い。

 

  そうなれば、離脱かどうかの国民投票となることは必至。そして、親中・親韓、媚中・媚韓のメディアは残留を説き、国民投票を感情的ポピュリズムとして蔑むでしょうが、国民は離脱を選ぶでしょう。

 

  何はともあれ、英国の例を真剣に瞼に焼き付けて置かねばなりません。それにしても、あのルーピーと言われた鳩山由紀夫氏の唱える東アジア共同体は、一体どんなメリットがあるのでしょうか。日本国を実質的に解体する政策だと考えますが、これは、ひとり鳩山氏だけではなく、自民党や公明党などにもその賛同者がかなり存在していることを認識する必要があります。

 

 英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことで、世界経済は大ショックに見舞われました。まさかこんな結果になるとはほとんどの人が予想していません。ところが、526日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)において、安倍首相は「リーマン・ショック級」の経済危機再燃を警戒する発言をしていたのです。その当時はさんざん批難されたのですが、EU離脱ショックが偶然であったにせよ、結果論ではあっても、安倍首相は運の強い人でもあり、慧眼の持ち主とも言えます。

 

 かつて七つの海(大西洋・地中海・カリブ海・メキシコ湾・太平洋・インド洋・北極海)を支配した大英帝国が、その誇りを賭けてイギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)繁栄への道を歩む決意が、国民投票でのEU離脱の選択であったと考えますが、これがたまさかの気の迷いと言うのは英国民に対して失礼にあたるのではないでしょうか。

 

 メディアには、EUと英国の政治的経済的関係について、ぜひ突っ込んだ分析と見通しを解説して欲しいと思います。

 

 とりあえず、英国のEU離脱についての拙い感想を述べてみました。

 

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

 移民国家であるアメリカやオーストラリア等がグローバル化に肯定的であるのは当然だが、それらの国にしても、建国時の主役であった白人の比率が低下するにつれて、国民間の亀裂が深まっている。彼らの人種構成率がマイノリティになったとき、政治における主導権だけでなく建国以来の国民共有の伝統や慣習とされてきた文化もマイノリティな民族の文化とみなされるようになる可能性が高い。そうした変化と喪失感に彼らは黙って耐え続けられるのか。
 ましてイギリスは(仏独等も同様だが)独自の歴史的文化を持った国であり、多くの国民は英国人としてのアイデンティティを持っており、外国から訪れる人々は、自国のそれと異なる「イギリス」を楽しみにしている。イギリスを訪れて、アジア系の食堂でアラブ系の人と会い、ディズニー風の公園で遊んで終り、としたら・・・。それは完全にグローバル化した国々の一つ、即ち「英国」でなく、まさにABCDと番号を付けられた地域の一つA国でしかない。
 一部の空想主義者が夢見る世界連邦か世界国家の実現といえるかもしれないが、問題は世界のすべての国がそうなるわけではなく、それが平和な世界に繋がるものでもない、ということだ。国内に数多いる民族とその文化を弾圧して、特定の民族(漢人)が支配する、ヒトラーのゲルマン民族崇拝にも似た中国と言う国もある。またイスラム教の支配するアラブ世界も、欧米流のグローバル化とは全く別の価値観を保持している。
それぞれの国家国民が伝統的宗教や文化を血肉として生きているのであり、国民は日頃、「国体」や「国のかたち」を意識しなくても、その周辺で生活している。それに気付かない戦後日本の学者や論者の言葉は底が浅すぎる。

投稿: 齋藤仁 | 2016年7月22日 (金) 09時34分

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