「世界」を知らない日本の新聞!
546回目のブログです。
“音にのみ 聞きしはことの 数ならで 名よりも高き 布引の滝”
藤原良清(平安歌人・千載和歌集)
噂で聞いていたのは、物の数ではなく、評判よりも素晴らしく見事な布引の滝であることよ…。
夏の暑さを忘れるには、緑の山へ分け入ることもひとつの方法です。その中でも、森林浴のマイナスイオンが満ち溢れた滝のしぶきを肌に浴び、心からの涼しさを感じることが最高だと言われています。
滝は山地・山脈の多いわが国では数多くあります。その数多い中で“日本三大神滝”と言われるのが兵庫県神戸市の「布引の滝」栃木県日光市の「華厳の滝」和歌山県那智勝浦町の「那智の滝」。
布引、華厳、那智の滝は古来、和歌や俳句や随筆などに取り上げられており、普通の教養ある人はその名を知っているはずです。
ところで、教養人と言えば、バランスのとれた知識を有した人格のある人を意味しますが、メディアの分野では、どうもそうではなく、偏った知識の持ち主を言うようです。
■ 「各国のメディア、稲田防衛相の就任に警戒感」
3日に発足した安倍再改造内閣を巡り、各国のメディアが稲田防衛相の就任に警戒感を示している。
韓国では、聯合ニュースが稲田氏について、2011年に竹島に近い韓国領・鬱陵島ウルルンドを視察しようとして入国を拒否されたことなどを挙げ「強硬な右翼性向」があると紹介。
中国国営新華社通信は、稲田氏を「強い歴史修正主義の傾向がある右翼の女性政治家」と表現。稲田氏の歴史認識を批判した上で「自衛隊の歴史観教育に影響を及ぼすのではないか」として警戒感をあらわにした。
(2016/08/03読売新聞一部抜粋)
驚くべき表現の記事です。偏向記事が常態化している朝日、毎日、東京、中日などはともかくも、あの読売新聞の記事を書く記者、見出しを書くデスクの頭にさえ、世界には中国と朝鮮(韓国・北朝鮮)しか存在しないことが分かりました。
各国というのであれば、アメリカやインドやフィリピンなどもあります。したがって、上記記事は正しくは『中・韓のメディアのみ、稲田防衛相の就任に警戒感』と書くべきです。新聞やテレビを中心とするわが国のメディアは、いつもいつも、世界と言えば中国と韓国と日本、アジアと言えば中国と韓国と北朝鮮と日本。どうなっているのでしょうか。
わが国のメディアは、バランスのとれない、偏向、硬直したイデオロギーに捉われているとしか思えません。一応、世界は200ヶ国程度あることは知ってはいるのでしょうが、常に反応を気にするのが、極端な日本嫌いであり反日教育を徹底している中国(中華人民共和国・チャイナ・支那)と韓国(大韓民国・南朝鮮)に限られていることから判断すれば、彼らを教養人、知識人と言うことはでき兼ねます。
世界の国を概観してみましょう。
◎世界の国
198ヶ国(日本+承認国195ヶ国+北朝鮮+台湾)
◎アジアの国
○東アジア
日本
中国
韓国
モンゴル
北朝鮮
台湾
○東南アジア
インドネシア
カンボジア
シンガポール
タイ
フィリピン
ブルネイ
ベトナム
マレーシア
ミャンマー
ラオス
東ティモール
○南アジア
インド
スリランカ
ネパール
パキスタン
バングラデシュ
ブータン
モルディブ
世界の国の数は、未承認国などを含めれば206ヶ国の多くを数え、また、アジアといっても上掲のように大変多いということは理解しなければなりません。
世界とかアジアとか各国とかの例として、いつも中・韓・北ばかりを取り上げるのはバランスを欠いているし、間違った情報を流すことにもつながります。これは、かれらマスコミ人の頭の中から「華夷秩序」(かいちつじょ・中国が冊封制度として異民族に朝貢させ君臨する秩序・中国が父/朝鮮が兄/日本が弟という序列) 感覚が拭い去り難いことを示しています。
要するに、世界を広く見ず、せまい周辺だけに頭をめぐらせ、反日国家に腰を低くして従属しようとする、自尊自立、独立独歩、いわゆる独立心の極めて低い性格の持ち主だと思わざるを得ません。中国や韓国からの論評だけでなく、アメリカ、インド、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどからの論評も掲載すべきだと考えます。
世界に眼を広げるためには、地図帳を手元に置くこと。できれば、最も薦めたいのは“地球儀”…これを机の上に置いて、常に眺める習慣を持つようにしてはいかがでしょうか。
中・韓・北は、安倍首相のやることに対しては全て反対。賛意の論調は皆無ですから、他の国から賛成の記事を集め両論を載せるくらいのバランス感覚を日ごろから養うことが大切です。
他の国とはいっても、アメリカのニューヨークタイムズなどは毎度々々の徹底した安倍批判、反安倍ですから、それ以外からも引用すべきではないでしょうか。
世界は広いし、200ヶ国もあります。マスメディアの方々はもっと目を開いて欲しいものです。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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コメント
全く同感です。既存マスメディアは、自らの偏向報道を繰り返してきた結果、自らの表現をもはや修正できないところまで来ているようです。自家中毒症状とも。現在は、You-Tube等を通じた多様な情報源を活用する国民からは、信用を失墜して相手にされていない存在となっているとも感じます。
投稿: 野中志郎 | 2016年8月15日 (月) 09時39分