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2016年9月 2日 (金)

日韓「通貨スワップ」…再開の是非を考える!

 549回目のブログです

 

“野辺見れば なでしこの花 咲きにけり 我が待つ秋は 近づくらしも”
 
                    詠み人知らず(万葉集)

 

 野原を見ると、撫子(なでしこ)の花がもう一面に咲いている。わたしが首を長くして待っている秋は、もうすぐそこまで来ているようだ…。

 

 夏にもかかわらず、台風がわが日本列島を駆け巡り、そこかしこに爪痕を残していますが、朝晩の涼しい空気は、いよいよが来るのではないかとの予感を抱かせます。まだまだ本格的な秋とは言えないと思いますが、自然は秋を演出してくれる段階に来たように思われます。

 

季節が自然に移り変わろうとするなかで、隣国「韓国」との間で、不自然な課題が取り上げられることになりました。わが国と韓国との間には、超不自然な関係(歴史観・領土・安全保障・独立心・事大思想など、あらゆるもの)が横たわったままにあることは周知のことだと思います。まずは、ニュースを見ましょう。

 

 日韓「通貨スワップ」再開へ議論開始で合意

 

  日本と韓国の財務相らが意見交換を行う「日韓財務対話」が27日、韓国・ソウルで開かれ、関係悪化を背景に終了した「通貨スワップ」の再開に向け、議論を始めることで合意した。
麻生財務相「通貨スワップは、地域の金融市場を安定させるものでもあり、日韓の経済協力を推進する認識で一致した」
日本と韓国は、金融危機の際に通貨を融通し合う「通貨スワップ協定」を結んでいたが、関係悪化を背景に、去年2月に終了していた。
              
2016/8/28 日テレNEWS)

 

 【通貨スワップ協定】
 
各国の中央銀行が互いに協定を結び、自国の通貨危機の際、自国通貨の預入や債券の担保等と引き換えに一定のレートで協定相手国の通貨を融通しあうことを定める協定のこと。

 

 わが国と韓国との間で、過去、日本の円・ドルと韓国のウォンを、通貨危機の際に相互に融通し合う日韓通貨スワップ協定を再三にわたって締結してきましたが、平成27(2015)223日、韓国からの要請がなく完全に終了となりました。

 

 日韓のスワップは韓国には莫大なメリットにはなりますが、日本にとってはマイナスにはなっても、プラスはほとんど皆無であると識者は指摘しています。

 

 韓国は常に通貨危機に陥る可能性を秘めており、本来的にその予防策を講ずることは韓国経済の為には必須のことだと言わざるを得ません。そのためには、外貨ドルを豊富に有し、通貨が安定している日本との通貨スワップは、のどから手が出る政策のはずです。

 

 しかし、韓国は日本に頭を下げたくないため、この1年半じっと我慢してきましたが、韓国経済への不安が急速に持ち上がってきたために、やむを得ず、麻生財務大臣に泣きついてきたものと思います。

 

 ところで、日韓の間には大きな政治問題が横たわり、何も解決されないままになっていることは周知の通り。反日教育、竹島、従軍慰安婦、仏像窃盗、天皇陛下蔑称&謝罪要求などなど…わが国、わが国民の琴線に深い傷をつけようとする振舞ばかりであることに気が付きます。

 

 これに関して、たとえば竹島。平成24年韓国の李明博大統領が竹島に侵入上陸した際、当時の野党であった自民党は、この韓国の不埒な行動に対して「日韓通貨スワップ協定の更新見直しを含めた韓国政策の総合的な見直しを求める声明」を発表したことがあります。

 

 日韓通貨スワップは、形式上は相互主義ですが、実質的には、日本による韓国経済の救済・支援・援助であることは疑う余地もありません。

 

 しかしながら、わが国民は、わが政治家は、わが政府は、人が良いのでしょう。日韓通貨スワップ協定を政治とリンクしようとはしてこなかったのです。…まさに「踏まれても、踏まれても、ついてゆきます下駄の雪」(都々逸)

 

 いわゆる慰安婦問題は10億円の拠出はあっても慰安婦像は撤去せず、そればかりか世界中に拡散中。815日には韓国超党派議員団が竹島に侵入上陸、菅官房長官は「遺憾」の意のみ、そして、国際司法裁判所への提訴は見送り決定。いやはや何たることかと言いたくなるほどですが…。

 

 それでは、日韓スワップ協定について、どうあるべきか考えたいと思います。

 

 「日韓スワップ協定」は政治問題であることを認識する。

 

 じっくり1年間くらいの時間をかけた議論を行う。
(焦りは禁物。親韓議員・親北議員の偏向した意見はくみ上げない。
とにかく「泰然とした外交交渉」を)

 

 「日本側には韓国との通過スワップ協定を締結する理由はないが、
 
韓国側から締結してほしいとの強い要望があった」記録に残す
とともに、積極的に広報する。
(∵韓国は、日本から頭を下げてきた、と虚偽を述べるから)

 

複数年ではなく単年協定とし、毎年、延長を議論する。
(∵これにより、日本が常に政治的に優位に立つことができる)

 

 日韓和解の重要なツールと認識する。
わが国の仮想敵国・実質敵国は中国であり、日本・米国・韓国・印度・
ロシア・フィリピン・ベトナム・インドネシアなどと中国包囲網を構築
する必要あり。そのために韓国とは屈韓姿勢ではなく堂々たる姿勢
で和解することが肝要)

 

 今や、中華人民共和国のわが国侵略への凶暴は待ったなしの段階に至っているものと思われます。そのためには、遺憾ながらも、韓国を、日米のラインに引きずり込んでおく必要があるのではないかと考えます。

 

 本来ならば、韓国とはあまり関わるべきではないのでしょうが、喫緊の危機が到来している今は、そうとばかり言っては居れません。

 

 しかし、もう、韓国に引きずり回されるのはご免蒙りたいもの。それには「日韓スワップ協定」が最大の平和的武器であり、これを上手く使わない手はないと考えます。

 

 麻生財務相の祖父・吉田茂ゆずりの卓越した外交手腕に期待したいものです。

 

 みなさんはいろいろなご意見をお持ちでしょう。どのようにお考えでしょうか。

 

次回も
時事エッセー
です

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コメント

「日韓の通貨スワップは完全に政治問題であり、その主導権を握っているのは日本である。日本国民の財産を使って外国を支援するにはそれなりの国益に適ったものがなければならない。政策立案する官僚も、それを判断する政治家も、それを肝に銘じて行動しなければならない。日本の支援が韓国政府にゆとりを齎し、その余力が、反日政策を更に促してきたというのが戦後の韓国政府ではないのか。日本は戦前にもアジアの兄弟だという勝手な善意と思い込みで韓国に莫大な支援を行ってきたが、その結果がどうなったか。英仏蘭米など欧米の植民地政策が現地の富の収奪に終始したのと、日本が現地に行ったインフラなどの投下資本や教育文化政策と比べてみれば日本が如何に韓国及び韓国民のために力を尽くしたか明らかではないか。ところがそうした戦前の日本国民の善意はすべて皆無に帰し、逆に「極悪非道だった日本」と糾弾され続けてきたのが戦後の現実ではないか。通貨スワップを行うなら、それに見合った日本への見返りを政府は国民に説明すべきである。

投稿: 齋藤仁 | 2016年9月 2日 (金) 08時55分

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