マイブログで振り返るこの1年!
566回目のブログです
“行く年や 膝と膝とを つき合せ”
夏目漱石(明治の文豪)
今年も残りわずか。この1年を振り返りながら友と膝を交えて語らう喜びは格別のものがあり、来る年もそうありたいものだ…。
いよいよ、平成28年(西暦2016)も今日・明日を残すばかりで、明日は大晦日。この年末年始は、願望を言えば、夏目漱石の俳句にあるように、わが友人や知人と膝をつきあわせ、
“白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり”
若山牧水(歌人・明治18~昭和3)
に詠われた和歌のように、今は秋ではなく冬の夜ではありますが、美味しいお酒を酌み交わし、静かに語り合いたいものです。
と、つらつらと思っていたところに、とんでもないニュースが舞い込んできました。
■ 国会議員蓮舫女史のつぶやき(Twitter)
おはようございます。ようやく朝焼け。勤労感謝の日、今年最後の祝日ですね。どのような1日を過ごされますか?
(2013年12月23日 6:43)
信じられないニュース。と言っても3年前のことですが、今はSNS全盛の時代、証拠はすぐにでも掘り起こされ、どんなにもがいてもバレてしまいます。このつぶやきもフォロアー(読者のこと)から指摘され、3分後には消去されたのですが時すでに遅く、証拠は保全されてしまいました。
蓮舫女史は、自らの二重国籍問題については、未だに頑なに戸籍上の証拠を開示せず、疑惑は残ったままです。
上のTwitterを読めば、彼女が12月23日を「天皇誕生日」であると意識していないことは明白。そして、かつて自分のメンタリティは中華にあると発言しており、このTwitterはそれを如実に証明しています。表面上はともかくとして、心は、日本人ではなく中華人であることは明白。日本人であれば、12月23日は天皇誕生日だと認識しているのではないでしょうか。
天皇誕生日が頭に入っていない人間が、何と日本国の野党第1党の代表ですから、喜劇というよりも悲劇であり、憂うべき事態ではないでしょうか。それにしても、まさに“政治の劣化”がここまで進んでいるのかと嘆かざるを得ません。
さて、この1年、小ブログで触れたなかで注目されたベスト3を自選します。
① 「保育園落ちた日本死ね!!!」… 流行語大賞
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(12/16 564回目)保育園の申し込みではねられた母親の怒りの言葉が、激烈で、えげつないほどの汚さであるにもかかわらず、社会的な問題を提起したということで流行語大賞に選ばれました。そして受賞式では、それを国会で取り上げた山尾志桜里議員が「満面の笑み」で受賞しました。
これに対して、タレント・つるの剛士さんは、こんな汚い言葉が受賞対象となり国会議員が満面の笑みで登壇することに違和感を覚え、悲しい気持ちになったと疑問を呈したのです。わたしは、つるの剛士さんが真っ当であることの証しとして、吉田兼好の『徒然草』から一部を引用しました。
『狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。
悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。』
まさしく、箴言(しんげん・教訓の意味をもつ短い言葉)!
これを読まれた多くの読者の方から賛同をいただきました。近年、レッテル貼り、汚い言葉、言葉の上滑り、などが多すぎるように思います。それにしても「日本死ね!」は異様、異常な言葉ではないでしょうか。
② 中国「世界覇権100年戦略」の戦慄すべき野望!
(2/19 521回目)中西輝政・京大名誉教授の強い推薦に啓発され、マイケル・ピルズベリー著『China
2049』-秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」(日経BP社)を読み、それについての感想を述べたものです。
この本は、中華人民共和国が、中国共産党革命から100周年にあたる2049年までに、世界の経済・軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取し、世界の盟主として君臨することを目指す戦略を取っていることを明らかにしています。
『韜光養晦』(とうこうようかい・野心を隠し力を蓄えること/鄧小平)を合言葉に、100年マラソン、永年にわたり野心を隠し、爪も隠し、ひそかに力を蓄え、覇権奪取の時期を待っていました。いよいよ時機到来とばかりに、今日では野心も爪も、まさに露骨そのもの。
アメリカは、中国に“幻想”を抱き続け、ハード&ソフトのあらゆる援助をしてきましたが、それは、中国が欧米流の価値観(自由・民主・人権)にもとづく国家になるに違いないとの期待からでした。ところが期待はことごとく裏切られ、中国が「覇権国家への道」を驀進する状況となっていることは周知のとおりです。
著者は、アメリカが中国にだまされていたことを詳細に語っており、まさに目から鱗、“油断は人間の大敵だ”というシェイクスピアの言葉を想い起しました。『China
2049』は必読の書だと思います。
③ アメリカ大統領選…日・米メディアの劣化明らか!
(11/18 560回目)アメリカの次期大統領にトランプ氏が選出されました。アメリカのメディアは直前までクリントン候補の圧倒的な勝利を予測していたのですが、結果は真逆となりました。
なぜそうなったのでしょうか。それは、ジャーナリストや政治学者がイデオロギーという色眼鏡で恣意的な分析をしてしまったこと、予測データそのものの信頼度が全く地に落ちてしまうほど不正確だったことの両方だと思います。
アメリカメディアはトランプ氏の政策・暴言・失言・スキャンダルを徹底的に攻撃しました。しかし、それらは全てが的を射たものとは言えず、的外れの例として、アメリカへの「不法移民」が約1300万人にも上ることをデータで示しました。不法、不法入国者です。メキシコからは2009年調査で665万人と突出していますから、国境に壁をつくるというトランプ発言は狂った発言ではありません。
メディア側が、アメリカ国民は厳格な国境管理を支持しているということを真摯に認識しておれば、あんな出鱈目な予測はできなかったと思います。データを見れば、素人のわたしでも判断できることを、メディアは上から目線と先入観でトランプ氏に罵声を浴びせたのではないでしょうか。
また、同じことはわが国のメディアにも言えます。アメリカのリベラルからの報道だけを垂れ流すのは、考えることを放棄したと同じことです。彼らはトランプ氏の考えや思想を分かっていなかったのではないかと思い、長文ですが『トランプ氏受諾演説』(7/23共和党大会・日本語訳全文)を掲げました。今一度、お読みください。くだらない評論よりもよほど役に立つと思います。
平成28年を振り返りました。みなさまには今年1年お付き合いいただき有難うございました。小ブログは来年も続けたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
それでは、佳いお年をお迎えください。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
今年も毎金曜日の貴重なご高説を発信下さり深い敬服と感謝を申し述べます。
ドイツに在住していて小生とは長年懇意な知人(工学博士)と昨夕1年ぶりの歓談し、欧州諸国への移民(含む違法乱入民)問題(多発犯罪)の深刻さへの認識を新たにさせされました。
来年も宜しくお願い致します。
投稿: 岡村昭 | 2016年12月30日 (金) 13時55分
この1年、お疲れ様でした。
貴兄の日頃のご精進に敬意を込めて、論語の言葉をお贈りいたします。
『子曰く、其の位に在らざれば、其の政を謀らず』泰伯第八
『子曰く、君子は博く文に学びて、之を約するに礼を以てす。亦た以て畔かざる可し』雍也第六
『子曰く、知者は惑わず。仁者は憂えず。勇者は懼ず。』子罕第九
来年も、よろしくお願いいたします。
投稿: kawaski akira | 2016年12月30日 (金) 10時51分