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2017年2月17日 (金)

“マスコミの嘘”… トランプ大統領の報道に見る!

 573回目のブログです

 

 “梅が枝に 来ゐる鶯 春かけて 鳴けどもいまだ 雪は降りつつ”
 
               詠み人知らず(古今和歌集)

 

 梅の枝に来てとまっている鶯が、春が来るのを待ち望んで一声鳴いているけれども、まだ春らしい様子もなく、雪がしきりに降り続いていることよ…。

 

 日本列島も、日本海側は大雪に見舞われ、鳥取県などは記録的な豪雪だと報道されています。もう、一刻も早い、青い空を背景にした梅と鶯の春の風景を望むとともに、鶯の澄み切った鳴き声を耳にしたいものです。

 

 日本の四季のはじめである「春」は穏やかで、生きとし生けるもの清新溌剌とした風情を醸しますが、マスメディアでは、人々を“嘘”で一定の方向へ導こうとする硬直したイデオロギーに溢れた“邪心”を露わにしています。

 

 その例を、トランプ大統領の「就任演説」および「7ヶ国入国禁止」の二つから見てみましょう。

 

 NHKが日本国民に隠した「トランプ大統領就任演説」の一部

 

 アメリカ第45代大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏の就任演説(120)を報じたNHKは、その全訳に重要な一部の文章を割愛したのです。単に抜け落ちたというよりも軽視、無視、いや、それ以上に『隠蔽』したと言うべきでしょう。

 

 【原文】
We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength.
 I will fight for you with every breath in my body – and I will never, ever let you down.

【和訳】
 
ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国を守らなければなりません。わたしは全力で皆さんのために戦います。

 

 と訳しました。しかし、よくよく見ると、
 Protection will lead to great prosperity and strength.
           (保護主義は繁栄と強さに結びつく。)」

 が省略されています。

 

 この最も重要なフレーズが隠蔽されたのです。なぜそうなったのかを推測すると「保護主義」という言葉は「悪」を意味するもの、即ち「保護主義=悪」だという政治的イデオロギー的固定観念によって削除したのではないでしょうか。そう考えるより他はなく、NHKは、真実の報道よりもイデオロギーを優先する政治的プロパガンダ機関だとも言えるでしょう。

 

 これは、どう考えても理不尽なことであり、視聴者からのクレーム続出であわてて訳文を追加。現在では、何と、原文と訳文をネット検索不可能としています。わたしはNHKに受信料を払っていますが、それにしても、ひどいものですね。

 

  一方的報道のトランプ大統領「入国制限命令」

 

 トランプ大統領は、1/27特定7ヶ国の国民の米国入国を90日間禁止する大統領令に署名。それに対して、世界的に反トランプ運動が盛んに。また、その正当性が米国の法廷で争われており、最終的には連邦裁判所で決着すると見られています。

 

 大統領令が署名されると直ちに、反トランプの米国マスコミ・CNNなどが、これはイスラム教徒(ムスリム)を排除するものと全世界に報道し、世界的に混乱を巻き起こしました。

 

 7ヶ国の入国制限命令がどのようなものかについて、冷静に見てみましょう。

 

 トランプ大統領が入国の制限をしたのは、オバマ大統領時代のセキュリティレビューに基づいているもので、その政策を継続したに過ぎず、入国禁止ではなく、期限を設けるとともに、入国審査を一段と厳しくするというものです。

 

 特定7ヶ国とは、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン、であり、2015年オバマ政権と連邦議会で「懸念対象国」としてビザ制限の対象にした国々。どうして、オバマ大統領では良くて、トランプ大統領では駄目なのか、はなはだ疑問です。

 

 この大統領令は、日本や米国や世界でも、イスラム教徒全体を狙い撃ちしたとんでもない非人道的なものだと批判していますが、トランプ大統領は、そうではないと言明しました。 イスラム教徒の人口を見てみましょう。

 

   【該当7ヶ国】
    イラン    7,400(万人)
 
    イラク    3,200
    リビア     
600
    ソマリア    
900
    スーダン   
3,400
    シリア    
2,000
    イエメン   2,400
 

    (計)   19,900

 

   【参考】
    インドネシア  20,900(万人)
 
    インド     17,600
    パキスタン   1
6,700
    バングラデシュ 1
5,000
    ナイジェリア    
7,700
    エジプト      7,600

 

  該当7ヶ国1億9900万人を全世界のイスラム教徒16億人で割れば、12%となります。トランプ大統領の言う通り全ムスリムを対象としたものでないことは確かです。

 

 こうして見てくると、わが国のマスメディアが、トランプ大統領の「根拠なく7ヶ国からの入国を禁止した」と報道していることは事実に反しています。マスメディアは、もう少し、事実がどういうものかを歴史的に、また広範囲に分析し、それをベースに報道してほしいと思います。

 

 また、メディアは、トランプ大統領が「大統領令を乱発」していると強く非難していますが、それは本当でしょうか。調べればすぐわかること。優秀で頭がいいとされている報道記者はなぜ調べないのか合点がいきません。

 

 【大統領令の数】
           (総 数)    (年平均)
 
  F.ルーズベルト  3728(本)  302(本)
 
  ケネディ       214      73
 
  レーガン       381      51
 
  クリントン      364      46
 
  G..ブッシュ    291      36
 
  オバマ        276      35
 
  トランプ (1月)    7
 
           
(国立公文書記録管理局データ)

 

 このデータを見ても、報道がいかにねじ曲がっているかは明らかではないでしょうか。乱発などしていないではないですか。新聞は7割、テレビは9割、疑ってかかることが大切だと思います。

 

 さて、先日、日米首脳会談が開かれ、トランプ大統領と安倍首相が堂々と渡り合い、日米同盟の絆を強化することに同意しました。そしてゴルフを共に楽しみトップとしての人間関係をより深めたとみてよいと思います。満点外交と言うべきでしょう。

 

 それでも、わが国のメディアの中には、安倍首相がアメリカの移民および入国の問題に反対意見を言わなかったことをもって、安倍首相を激しく論難している朝日新聞などがあります。どうもサヨク系ノメディアは安倍首相とトランプ大統領が大嫌いのように見えて仕方ありません。

 

 しかし、ここでマスメディアに求めたいのは、トランプ大統領に対する真摯な姿勢です。トランプ大統領は、世界最強国の元首であるとともに、日米同盟の友邦の最高位にある方であることを認識し、いやしくも軽蔑したり、笑いものにしたりすることは厳しく戒め、それなりの敬意を払うべきではないでしょうか。それが、日本国民のリーダーであるべきメディアの矜持というものだと思います。

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回は
時事エッセー
です。

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コメント

該当7カ国のイスラム教全人口に対する構成比と大統領令の数の情報、客観的で分かりやすく参考になる数字をありがとうございます。 マスコミがこのような見方をしなのは、意図してのことか無知なのか、多分両方なのでしょうね。

投稿: 広瀬 | 2017年2月17日 (金) 10時16分

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