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2017年9月 8日 (金)

北のミサイルと核…危機感乏しき日本!

 602回目のブログです

 

“秋吹くは いかなる色の 風ならば 身にしむばかり あはれなるらむ”
 
和泉式部(平安中期の歌人)

 

 秋に吹く風は、どのようなものであっても、秋の彩を添えて身に沁みるほど風情を感じさせてくれるものよ…。

 

 朝晩はめっきり涼しくなり、いよいよ秋の趣を感じさせるようになりました。夕方から夜に掛けては、松虫・鈴虫・蟋蟀(こおろぎ)・螽斯(きりぎりす)などの鳴く声が心地よいハーモニーとなって耳に入ってきます。

 

 虫の声が音楽として聞こえるのは、日本人とポリネシア人だけであり、欧米の人などは雑音として耳に入るそうです。秋を彩るものは、赤とんぼの、頭の垂れた稲穂の、風になびく薄(すすき)の白、空の青、美味しい香りを漂わす蜜柑畑の黄、ひらひらと落ちるもみじの紅、天空の月を隠す雲の薄鼠などが目に沁みますが、耳に聞こえてくるものとしては、虫の鳴く声に優るハーモニーはありません。

 

 日本に生を受け、静かに四季の秋を楽しむことができる喜びに浸りたいと思う時、北朝鮮をめぐる緊迫した国際政治がそれをぶち壊そうとしているのは、残念というより、怒りを覚えるところです。

 

 北朝鮮は、7月には弾道ミサイルを発射し、日本海の日本の「排他的経済水域(EEZ)」に落下させました。
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29日、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは「日本列島を越え」北海道の襟裳岬沖約1180kmの地点に着弾。
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3日、1年ぶり、6回目の核実験を実施。朝鮮中央テレビは“ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載用の水爆実験が「完全に成功した」と発表しました。

 

 北朝鮮の、北海道の上空を越す弾道ミサイル発射や水爆実験は、もう、実験という段階を通り過ぎ、威嚇・挑発そのものであると言っても言い過ぎではありません。

 

 そして、北朝鮮はついに、核保有国となったのです。押しも押されもせぬ核保有国ですから、その面では、中国やロシア、アメリカとも肩を並べたと言わざるを得ません。これからの外交交渉は堂々と受けて立つことができるようになった見るべきでしょう。

 

 これは、もはや、日本の危機と言わねばなりません。これを危機と言わずして、何を危機と言えるのでしょうか。有事寸前、いや、もう「有事」だとの認識が必要となります。

 

 それにもかかわらず、わが国のメディアの反応は極めて鈍いものがあります。連日放映されるテレビのニュースでのコメンテーターや有識者の発言を一部拾ってみましょう

 

 弾道ミサイル攻撃や大規模災害の発生を携帯電話などにいち早く知らせ、身を守るよう促す「Jアラート」(全国瞬時警報システム)がミサイル発射後5分程度で発信された。これを、一部の人は「日本を通り過ぎた後に鳴っても意味がない」「空襲警報であり、戦争準備だ、安倍政権を倒さなければならない」などと罵倒。

 

  悪いのは、ミサイルを撃った北朝鮮ではなく、撃たせるようなことをしている安倍政権だとのたまう。この期に及んで、倒錯した論理、恨・憎しみの感情しか持てないとするならば、もはや日本人失格と言わざるを得ない。

 

 コメンテーターや専門家の多くは「ミサイル発射や核実験はアメリカを交渉のテーブルに乗せるための牽制だ」と発言。この発言を素直に聞けば、わたし達一般人は、ミサイルはアメリカに向けたのであって、われらが日本に撃ちこむ気はさらさらないのだから、と高をくくってしまいそうである。

 

  こんな楽観論をテレビは長時間にわたって放映しているが、これは危険な考えであろう。安全保障は、本来、危機感の上に立って対処することであり、楽観論にもとづけば大変なことになるのは数々の歴史が証明しているではないか。

 

  そもそも、北がアメリカにのみ刃を向けたという証拠があるのだろうか。証拠も何もなしで、アメリカは心配しろ、日本は心配しなくていいというフェイクを振り撒くことはやめるべきである。

 

 なぜコメンテーターはわが「日本国」の心配をしないのだろうか。

 

 「安倍首相は圧力、圧力と声高に叫ぶが、圧力をかけるから北がミサイル・核を開発するのだ」という声も一部にあり、こんな議論が横行するのも、憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という安物のお経に毒された結果である。誰が考えても、北朝鮮が平和愛好国家だと言うことはできないと思う。

 

 サヨクの青木理氏はTBSのサンデーモーニングという番組で「今の米国/北朝鮮の対立も、朝鮮の南/北分断も、日本は歴史的な責任から逃れられない」と発言。すべて日本が悪い!とのこと。 こんなとんでも発言が地上波テレビで堂々とまかり通っていることに驚くとともに、怒りさえ覚えるほどである。反日、自虐の思想を振りまくことは止めてほしいもの。

 

 毎日新聞は9/5の社説で「軍事オプションはあってはならない。日本に甚大な被害が及ぶ戦争を避けるよう米国に繰り返し働きかけるべきだ」と述べているが、どうすればいいのかの意見はなく、こんな時ばかりは、日本にだけは被害が及ばないよう、アメリカの袖に縋りつくように哀願。日頃の親中・反米・親韓・親北の論調はどこに行ったのか不思議でならない。

 

 緊迫した北朝鮮情勢はわが国にとっては大変な危機だと考えられます。しかし、わたし達は戦後70年、憲法前文に書かれた通りの性善説的、微温的、自虐的体質を引きずったままであるため、これを重大な危機として捉えていないところがあります。

 

 これまで、わが国の安全保障、防衛は、もちろん自衛隊(まだまだ日陰の存在)はありますが、アメリカに依存しっぱなしであったことは否定できません。わが国は、この度重なる北朝鮮の威嚇に対して、きちっと対応できるのかどうか、その答えを早急に出すとともに、短期、中期、長期の安全保障体制を整備するためにも『タブーなきリアリズム議論』をすすめるべきだと思います。

 

 トマホーク巡航ミサイルによる敵基地報復攻撃力の保有
 
   (「巡航ミサイル1000億円で中国も北朝鮮も怖くない」北村淳/講談社)
 
 レーザーによるミサイル迎撃能力の保有。
 
 ミサイル発射装置へのサイバー攻撃能力の保持。
 
 軍事研究の解禁(学術会議)
 
 「軍事学/平和学」講座の新設(文科省)
 
 核武装の検討
 
 その他

 

 北の核については、①核武装を黙認、現状維持。②軍事力によって北の核を除去。(その場合金正恩は斬首もしくは亡命)のふたつしかないでしょう。どちらになるかは予測できません。

 

 しかし、今や、わたし達および日本は「歴史的な転換点」に差し掛かっていることは間違いなく、いわゆる文化人やマスメディアが取り上げるフェイクニュース、偏向イデオロギー、皮相的観点、軽チャーに惑わされることのないよう、真剣に考えていくことが大切だと思います。

 

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回は
時事エッセー
です。

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コメント

今からおよそ二百年前,水戸藩の学者・会沢正志斎は,欧米列強のアジア侵略を目の前にして,我が国を護るための警世の書,『新論』を著した。序文に孫子の「その来らざるをたのむことなく,吾のもってこれをまつことあるをたのむ。…その攻めざるをたのむことなく,吾の攻むべからざるところあるをたのむなり」と述べた。自ら防衛の備えを十分にして,他国に攻め込む隙を見せないことであるとする。この自覚が日本人に起こらない限り,我が国の独立自尊は困難と思える。今後とも警醒の発信を期待してます。

投稿: 安見隆雄 | 2017年9月 8日 (金) 07時07分

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