マイブログ注目ベスト3…この1年を振り返る!
618回目のブログです
“おしなべて 同じ月日の 過ぎゆけば 都もかくや 年は暮れぬる”
西行(平安末期・歌人/僧侶・山家集)
どこにおいても一様に、月日は同じように過ぎてゆくものなのだから、あなたの住む都も、わたしが住む高野山と同じように年は暮れたのでしょうね。それにつけても、わが身と同じように、あなたも深い感慨があるでしょうね…。
いよいよ、あと2日で、平成29年、皇紀2677年、西暦2017年、酉年が過ぎてゆきます。西行法師の和歌にあるように、高野山であれ、京の都であれ、あるいはどの地にあっても、慌ただしく年が暮れてゆくのでしょうが、たしかに一抹の感慨を覚えざるを得ません。
あくる年がどのような年になるかについては、まず年が明け清新な気持ちでもって、思いを廻らしたいもの。今は、まず、過ぎし1年を顧みることであり、週1回発信した小ブログ52回を振り返り、関心を呼んだ3点をピックアップしたいと思います。
ところで、今年もブログをいろいろ書いてきましたが、52回も発信できたことに自分でも驚いています。と言うのも、最近は格好のタイトルがなかなか思い浮かばず、書くのにも多少時間がかかるようになってきているのが実情だからです。52本それぞれがすべてニュース性と意味を持っており、その内から3点選ぶのも難しいのですが、反響が大きかったものから選んでみました。
①「安全」か「安心」か…再び問う!
(4/14 581回目) 本来、豊洲市場の問題は、スムーズに行くべき案件であったにもかかわらず、大もめに揉めるという体たらくに対して、「安全」と「安心」のキーワードを明確に認識することによって速やかな前進をすべきと論じました。
「安全」は客観的事実(ロジック)であり、物理的 評価可能。「安心」は 主観的感情(エモーション)であり、心理的 評価不可能。このことを基本的に認識する必要があります。
豊洲が安全であることは諸データから明白であるにもかかわらず、小池知事は、科学的知識に弱いのでしょうか「安心」という心理的なキーワードに逃げて、判断を、先に先にと送り込み、決断を延ばしに延ばそうと画策しました。
小池都知事の狙いは、女性初の日本の首相になることであり、そのために都知事の権力を利用しようとしたものに過ぎません。しかし、自らの国政進出が上手くいかなかったのは周知の通り。
再び都知事としての行政に取り組もうとし、自らが袋小路に入れた豊洲移転について、何とか来年10月に実現するとの方針を、つい先日打ち出すことにしました。
遅れること丸2年。ほとんどが元どおり。この間の損失は想像を絶する膨大な金額になっていると言われており、これは、すべて小池女史の政治パフォーマンスのせいであり、その罪は極めて大きいと言わねばなりません。(小ブログは、小池都知事の体質については、早くから警鐘をならしていたことを付記します。)
② ある「経済人」の愚かな言葉…
北朝鮮と北方領土に関して!
(6/2 588回目) 今、わが国が未曽有の危機にあることは誰しも認識していると思います。北朝鮮の核ミサイル、中国の反日覇権主義、韓国の反日姿勢など、近隣3ヶ国のわが国に対する厳しい姿勢は強まることはあっても弱まることはありません。
このことを、一般国民は肌で感じていると思いますが、経済人、それも一流と言われる人はそうでもなく、親中、媚中、屈中、隷中の思いを臆面もなく発していることを知り、ブログで取り上げました。伊藤忠前会長/元中国大使・丹羽宇一郎氏の発言がそれです。
【北朝鮮問題】
「米国が北朝鮮を刺激することで、日本の安全を脅かしていると
したら、何のための日米同盟なのか首をかしげたくなる。」
【尖閣問題】(東京都が尖閣を購入しようとした時)
「もし計画が実行されれば日中関係に重大な危機をもたらす」
「尖閣購入を支持する日本の国民感情はおかしい」
「日本は変わった国なんですよ」
【中国問題】
「日本は中国の属国として生きていけばいいのです。
それが日本が幸福かつ安全に生きる道です。」
【北方領土問題】
「北方領土で大切なのは、本音を言えば『領土』ではなく『漁業』
のはず。領土返還よりも、北方四島をめぐる漁業の問題を解決
することを急いだ方がいい」
金、金、金。丹羽宇一郎氏の求めるものはそれのみ。そのためには属国さえもOK。そこで、ブログの冒頭に次の言葉を掲げ、丹羽氏の悪魔の思想を批判しました。
“国家の名誉は、国家の安寧よりも、
また国民の生活それ自体よりも、大切である”
(ウッドロー・ウィルソン 第28代米国大統領)
③ 総選挙結果…メディアの反応を見る!
(11/3 610回目) 11月22日、総選挙(衆議院議員選挙)が行われ、結果はご存じの通り、自民党の圧勝となり、野党は完敗しました。しかしながら、ほとんどのメディアはその結果を素直に認めようとはせず、朝日新聞などはいちゃもん(難くせ)をつける始末であり、これに反論しました。
メディアは、今回の選挙は安倍首相がモリカケ問題への追求を逃れるために行った権力ゲームだと非難。しかし私は、総選挙はゲームなどという生易しいものではなく渾身の政治的勝負であり、真剣なマツリゴトではないかと厳しく指摘しました。
最も可笑しいのが朝日の「選挙結果と、選挙戦さなかの世論調査に表れた民意には大きなズレがある。世論調査では、安倍さんに首相を続けて欲しいが34%、そうは思わないが51%。国会で自民党だけが強い勢力を持つ状況はよくないが73%、よいは15%。であり、民意は与野党の均衡を求めている」との認識です。[選挙結果]よりも[朝日の世論調査]を重視せよとのご託宣ですから、まさに口あんぐり。
このような上から目線の傲慢な体質が未だに幅を利かせていることが、かなりの国民から嫌われ、ここ数年の新聞発行部数の超激減!に繋がっているのではないでしょうか。
その他「民主主義における選挙は、勝者への白紙委任を意味しない。」とか「憲法論議の前に、森友・加計問題をめぐる国会で真相を究明せよ。」「野党一本化なら63選挙区で勝敗が逆転し、野党が勝っていた。」などと、選挙結果を完全に無視した社論を全面的に展開しているところを見れば、これはまさしく既存メディアの“断末魔”の声のように聞こえてしまいそうです。やはり“異常”“異様”と言わざるを得ません。
平成29年を振り返ってみました。みなさまには今年1年お付き合いいただき有難うございました。小ブログは来年も何とか続けたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
それでは、佳いお年をお迎えください。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
一年間ご苦労さまでした。途中からの読者でしたが,適切な,辛口の時評に教えられました。世の中,特にマスメディアの誘導に棹さして行くことは,大事なことですし,大変勇気と見識が求められます。来年も楽しみにしています。
投稿: 安見隆雄 | 2017年12月29日 (金) 09時16分
今年も毎週の精力的な発信のご継続に深く感謝致します。小生は貴台の様な発信力はありませんが、3つの国家的課題(国家的犯罪行為)の対応運動に微力を傾注しております。
投稿: 岡村昭 | 2017年12月29日 (金) 08時30分