韓国人の8割が金正恩委員長を“信頼”!
640回目のブログです
人生をひらくとは心をひらくことである。
心をひらかずに固く閉ざしている人に、人生はひらかない。
「ひらく」には、開拓する、耕す、という意味もある。
いかに上質な土壌も、コンクリートのように固まっていては、
よき種を蒔いても実りを得ることはできない。
心をひらき、心を耕す――
人生をひらく第一の鍵である。
社会教育家の田中真澄さんが講演でよく話される言葉だそうですが、こころを開くことは全ての人に求められ大切なことだと言えましょう。しかしながら、特に求められるのは、社会のリーダーでしょう。上に立つ人が、人間性に問題を抱えており、それゆえに判断に間違いが生ずれば、その組織が大変な事態に至ることはわたし達の周辺でも見聞きすることでもあり、近くは、日大アメフト部の例をみてもあきらかです。
更に、大きく求められるのは国家のリーダーではないでしょうか。この観点から、隣国の韓国や北朝鮮について考えてみたいと思います。
先月4月27日、朝鮮半島38度線の板門店で南北首脳会談が開かれました。北から南へ、軍事境界線を歩いて越えた北の金正恩委員長と南の文在寅大統領の映像が世界に拡散され、南北融和、南北統一の希望的雰囲気がパフォーマンス的に醸成されていたことは周知のとおりです。
しかし、共同宣言(板門店宣言)の内容は、非核化への努力は記されていたものの、具体的プロセスはなく、核の廃棄の言及もなく、ふんわりとした曖昧なものでした。
ところが、この南北首脳会談を契機に、韓国メディアは『平和ムード』一色となり、国内世論も劇的な変化を見せたのです。韓国ギャラップ社の世論調査を中心に具体的に見ていきましょう。
【大統領支持率】(就任1年目の歴代大統領と比較)
文在寅現大統領 83%(2018年)<不支持率10%>
朴槿恵前大統領 56 (2014年)
李明博元大統領 34 (2009年)
盧武鉉元大統領 25 (2004年)
金大中元大統領 60 (1999年)
金泳三元大統領 55 (1994年)
盧泰愚元大統領 45 (1989年)
何と、文在寅現大統領は歴代最高の支持率。左翼政権は、盧武鉉と文在寅ですが、文在寅氏の方が圧倒的に支持されていることが分かります。不支持が極少であることにも注目。
【文在寅大統領の分野別の政策評価】
北朝鮮政策 83(%)
外交 74
福祉 55
高官人事 48
経済 47
韓国経済は悪いと言われる中で47%も支持とはわが国と感覚が違います。3月の失業率は4.5%。問題は青年層。15~29歳の青年層の失業率は11.6%、臨時パートの就職浪人を加えた拡張失業率は何と「24%」に達しています。
そして、文政権は就職難緩和に向け、大学4年生を日本に留学させ、日本で就職先を探す政策を推進しており、留学生の大量受け入れを日本政府に働き掛けています。(苦しい生活を余儀なくされている日本人学生を支援するのではなく、とにかく韓国を支援しようとする勢力が政府、与党、野党およびマスコミにゴマンと存在することに警戒の目を向けなければなりません)
【南北首脳会談の結果の評価】
よかった 88%
良くなかった 5%
【北朝鮮は合意内容をよく守るか】
よく守ると思う 58%
守らないと思う 20%
北朝鮮に対しての警戒感は極端に薄らぎ、完全に融和ムードに浸っていると思えます。約束、協約を守ると考える人がそうでないと思う人の3倍も存在することに驚きます。最後に、最も重要な調査結果をごらんください
【金正恩委員長への信頼度】
とても信頼できる 17.1(%)
概ね信頼できる 60.5
(計) (77.5)
驚愕の数字! 8割に近い韓国民が北朝鮮の金正恩委員長を信頼できると答えたのですから。つい、昨日までは全く信頼していなかったのが、一日にしてコロッと変わる、そんなことって先進国では考えられません。
確かに、韓国、朝鮮は歴史をファンタジーと捉え、妄想・幻想・空想という情念に生きる民族と言われており、理性と知性で判断できないことは重々承知していますが、それにしても…の不可解さに戸惑ってしまいます。
考えても見てください。金正恩委員長は、完全なる独裁者であり、人権弾圧国家の支配者であることを。また、つい先日、金正恩は「叔父を銃殺刑に」「兄を毒ガスで殺害」した残忍極まりない人物であることを。
韓国人は、報道でそのことを間違いなく知っています。そして、北朝鮮がチュチェ思想の独裁体制ゆえに数百万人の餓死者をだしたことも知っているにもかかわらず、その若きドン(首領・首魁)を信頼するのはなぜでしょうか。ジャーナリストの崔碩栄氏によれば次の三つ。
①教育とメディアの沈黙がもたらした「過去の忘却」
②民族主義的な真理 ―「価値観」より「血」を強調
③目の前の利益だけを追う韓国
―北朝鮮観光と平壌冷麺の話に夢中の韓国人たち
(5/14 WEDGE Infinityの論稿から)
わたしは、このうちの②の“「価値観」よりも「血」”が最適解だと考えます。以前にも書きましたが、朝鮮民族は自民族優越主義を根底に持っており、朝鮮民族の純粋性の観点から言えば、韓国は北朝鮮よりもはるかに劣っているのです。なぜならば、北朝鮮はチュチェ思想での民族主義を旗印にしてきていますから。
したがって、韓国の人々は北朝鮮をずっと仰ぎ見てきました。その首領が独裁者であり、殺人者であり、人権抑圧者であったとしても、韓国人の脳内では光り輝く存在になっていると考えるべきではないでしょうか。
そうであれば、もしも近い将来、南北が連邦国家として統一するとすれば、周辺国家を考えず南北だけの力関係を見た場合、完全に北が権力を掌握する体制となるでしょう。今、文在寅大統領や韓国左派は北を歓迎し、ひれ伏している状況ですが、本当に、北の金正恩委員長は心を開いたのでしょうか。
それにしても、朝鮮半島は不可解です…。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
朝鮮民族は日本と正反対の精神文化をもつが、その理由は日本が近隣諸国の干渉をほとんど受けずに独自の文化を築き、その文化や遺跡を現代に至るまで残してきたのに対し、朝鮮は常に隣接するシナやモンゴルなどの服属国であった上に、王朝がかわるたび前王朝の文化を排斥して自国の歴史文化遺産を消してきた。そんな彼らにとって、新羅建国から現代に至るまで曲がりなりにも民族国家を保持し続けてきたという意識だけが彼らの心の支えとなっている。選挙によって頻繁に交代する韓国の指導者よりも、北朝鮮の専制君主が見せる暴君の姿の方が歴代の国王の在りし日の姿を想わせる上に、核をもったおかげで朝鮮民族が国際政治の中心になっようで心地よいだろう。いずれにしても日本は親中国の半島統一国家誕生を覚悟した備えを固める時だろう。
投稿: 齋藤仁 | 2018年6月 1日 (金) 15時44分