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2019年4月19日 (金)

「紙幣一新」… その意義は何か!

 686回目のブログです

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 “吹く風も 治まれる世の 嬉しきは 花みる時ぞ まづおぼえける”
          後鳥羽院(平安末期~鎌倉初期・82代天皇)

 吹く風も世の中も治まっているこの嬉しさは、春爛漫と咲き匂っている桜の花を見る時にこそ真っ先に思われることだ…。

 いよいよ、京、大阪では桜の花も散り始めたなと思ったら、あっという間に葉桜になってしまい、些か名残惜しい気分になっています。しかしながら、満開の桜を見ている間は、世の中の雑音も頭からすっかり飛んで行き、その麗しき美を満喫できる喜びに打ち奮えるほどの感動を覚えたものです。

 さて、世の中、新元号『令和』の話題でもちきりのところへ、新たに『紙幣一新』が加わりました。

4月9日、財務省は、現在使われている一万円札などの紙幣を20年ぶりに刷新すると発表。新しい一万円札の肖像画には「近代日本経済の父」と言われ る実業家の渋沢栄一、五千円札には、津田塾大学の創始者であり「女子教育の先駆者」とされる津田梅子、そして千円札には、破傷風の治療法を開発するなど「近代日本医学の父」と言われる北里柴三郎を採用。
麻生財務相は「それぞれ新たに産業の育成、女性活躍、科学技術の発展など現代にも通じる諸課題に尽力されており、新元号のもとでの新しい日本銀行券にふさわしい人物と考えております」と述べました。

 新紙幣に描かれた肖像画を見てみましょう。

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10000円札 渋沢栄一 東京駅の丸の内駅舎

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5000円札 津田梅子 藤の花

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1000円札 北里柴三郎 北斎「富嶽三十六景」

 紙幣は偽札防止の観点から、20年毎にデザインが刷新されますので、今回のデザインは令和6年(2024)発行の運びとなります。併せて、500円硬貨も複数の素材を用いた2色の硬貨になるとのことです。

 どんなことでも反対があるものです。この新紙幣が発表されてから、マスコミでは、賛否両論がたたかわされています。もちろん一般国民は賛成がはるかに多いのですが、反対論に耳を傾けてみます。

 世界はキャッシュレス社会になろうとしており、お札にいつまでも執着するのは間違いである。キャッシュレス社会が発達している中国や韓国は素晴らしい国家であり、その国々を模範とすべきである。にもかかわらず、新紙幣を発行しその魅力を増そうとするのは時代逆行ではないか。

 高額紙幣の10000円札を廃止すれば、膨大なタンス預金を吐き出させることに繋がり、消費が活発化し、景気が良くなるはずだ。

 デザインが全体にダサイ。特に10000・5000・1000の数字フォントがいかにも安っぽく風格がない。

 上の反対論には、もっともな点もありますが、これらを俎上にあげながら、紙幣一新についての感想を述べたいと思います。

 中国がキャッシュレス社会に突き進んでいるのは、中国紙幣が偽造で溢れ、信頼感がないからに他なりません。キャッシュレスはそれ自体が100%安全なものと確定しているものではなく、ハッカーによるサイバー攻撃の可能性もあります。従って、紙幣をきちっと流通させておくことも大切ではないでしょうか。

 キャッシュレスはすべてハッピーだと言う論者はキャッシュレス神話を信じすぎです。どんなシステムにも欠陥があるものだということを考えるべきでしょう。

 確かに、デザイン面はもう少し改善する余地があります。ネットでも騒がれていますが、誰が見ても、数字のフォントはあまりにも安っぽすぎます。「日本のお札」であれば、もう少し風格と品位を持たせてもよいのではないでしょうか。まだまだ時間はあり、修正すべきでしょう。

 5000円札の肖像画「津田梅子」の顔の向きが左右逆になっていることが指摘されています。津田塾大にある津田梅子の画像は全て逆。おそらくは、3種のお札の顔の向きを揃えるために画像を反転させたものと思われますが、そのことを丁寧に説明してほしいものです。

 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎、この3人の人選には全く異論ありません。素晴らしいと思います。

 ただ、3人すべてが明治の人です。日本の歴史は皇紀2679年の永さを誇りますから、1人はもっと歴史の古い時代から選ぶべきだと思います。

 その意味からも、また、国民の敬仰厚い「聖徳太子」肖像画の紙幣が流通している時は好景気であったことをも加味すれば、今一度、聖徳太子に5万円札、あるいは10万円札に登場していただくべきだと考えます。ゲンをかつぎましょう。そうすれば、令和の運気も上昇疑いなしと思いますが…。

 今、景気は下降気味です。デフレ脱却にも新紙幣で景気づけという発想は良いのではないでしょうか。

 特に注目されるのは渋沢栄一です。お札に描かれる経済人としては初めてですから、わが国では今まで、経済人を軽視してきたことの表われでしょうか。渋沢栄一は、1840年の生まれ、1867~68年欧州視察、維新後は大蔵省、その後実業家として大活躍。第一国立銀行(現みずほ銀行)、東京海上火災保険、王子製紙、田園都市(現東京急行電鉄)、秩父セメント(現太平洋セメント)、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビール、東洋紡績、大日本製糖、明治製糖など、名だたる会社約500社の設立に関わりました。

  渋沢栄一の代表的著書は『論語と算盤』であり、ここで説かれているのは「道徳経済合一説」。経済的リターンを求めることは当然としても、同時に社会的価値も求めるべきという考え方です。(渋沢栄一の玄孫・渋沢健氏)

  渋沢栄一は日本資本主義の父として明治の勃興期に「富をなす根元は仁義道徳。正しい道理の富でなければその富は完全に永続することができぬ」との考えを実践したのです。

  近年、犯罪的ともいうべき企業不祥事が続出しています。レオパレス・欠陥住宅、KYB・免震装置データ改竄、スルガ銀行・不正融資、神戸製鋼所・品質検査データ改竄、東芝・長期不適切会計、SUBARU・データ書き換え、東洋ゴム・免震パネル試験データ偽装、など挙げれば切がありません。企業が“正しい繁栄”を目指すためにも、渋沢栄一の精神に学ばなければなりません。

 明治の時代は活力、大正は弛緩、昭和の時代は激動、平成は微温、という風に時代を帯として捉えれば、新元号『令和』の時代は、果たしてどんな言葉が来るでしょうか。わたしは「自覚と躍動」という言葉を期待したいと思います。

 紙幣一新の最大の意義は、わたし達国民が、歴史を代表するこの3人の根底にある薫り高い志に触れることにあります。そしてその志を、わが国を訪れる外国人にも理解してもらえるようになれば、それにすぐるものはありません。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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