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2019年4月12日 (金)

大阪・知事/市長 W選 …“維新”圧勝の裏にあるもの!

 685回目のブログです

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(京都賀茂川 半木の道)

 “浅緑 野辺の霞は 包めども こぼれてにほふ 花桜かな”
                 詠み人知らず(拾遺和歌集)

 草が萌えて浅緑色になっている野原に霞がかかり、花を覆い隠そうとしているが、その霞の間からこぼれ出て、紅の色も美しく咲いている花桜であることだ…。

 5月1日からの新時代、新元号の出典となった万葉集には詠み人知らずの和歌も沢山あり、それ以後の和歌集にも詠み人知らずの秀歌が多く載っています。これらには、ただ名もない人々だけではなく、敢えて政治的立場などから名を伏せた場合もあり、それらを含めて詠み人知らずと言っているようです。

 さて、つい先日、京都賀茂川の堤沿いにある桜並木を友人2人と散策しました。枝垂れ桜で覆い尽くされた半木の道、ソメイヨシノ一色の堤、桜並木の大トンネル、いずれもすべて満開、春の空は抜けるように青く、穏やかな天気、これ以上の“美”はない、まさに桃源郷ともいうべき地を心ゆくまで散策する気分でした。京都および京都周辺での生活を数十年重ねてきましたが、これもひとえに神々の恵みだったのでしょう。

 そう考えれば、日ごろから、悪い考え、悪いことをしないように心掛けることが大切になってくると思われます。

 そこで、今回の統一地方選での血みどろの争闘を振りかえって見ましょう。

4月7日投票の統一地方選の目玉である「大阪府知事/大阪市長のダブル選」は、知事と市長が入れ替わって出馬する奇策が奏功し「大阪維新の会」が完勝。これで、大阪市を廃止し、再編する「大阪都構想」が再び推進されることになりました。投票結果は次の通りです。

【大阪府知事選】
  吉村洋文(維新・43歳・前大阪市長)
     2,266,103票(64.4%)
  小西禎一(無・自公推薦/国民府連支持・64歳・元大阪府副知事)
     1,254,200票(35.6%)

【大阪市長選】
  松井一郎(維新・55歳・前大阪府知事)
      660,819票(58.1%)
  柳本 顕(無・自公推薦/国民府連支持・45歳・元大阪市会議員)
      476,351票(41.9%)

【大阪府議会】(定数88・過半数45)
  維  新 51議席(前回40議席)
  非維新 37議席(  ∥  46議席)

【大阪市議会】(定数83・過半数42)
  維  新 40議席(前回34議席)-(前回定数86)
  非維新 43議席(  ∥  51議席)-(     ∥      )

 大阪維新の会は、市議会では過半数に僅か2議席足りませんが、府議会・府知事・市長では、他の野党(自民・公明・共産・立憲民主など)に圧勝しました。

 そのなかで、特に目を引いたのが自民党であり、府議会は24⇒15、市議会は19⇒17という低落を示しました。大阪維新の会の圧勝と、自民党など野党の敗北について、現地での肌感覚を交えて考えてみたいと思います。

 今回の知事、市長のたすき掛けW選挙については大半のマスコミは強く批判していました。強引、憲法に背く、奇襲、奇策、市民無視、などの表現で大阪維新の作戦にいちゃもんをつけたのです。しかし、吉村、松井の両氏は批判にひるまず、W選挙に持って行き、勝利しました。

 吉村、松井両氏のどちらかが落選すれば、党存続も危ぶまれ「都構想」は崩壊となります。この「退路を断つ大勝負」に出た心意気に大半の市民・府民は感動とともに賛意を示したものと思います。

 このW選を考え出したのは前大阪市長の吉村洋文氏と言われますが、勝負どころ、勝負勘を発揮した力、それを実行に移す勇気は大したものと言わねばなりません。吉村氏はいまだ43歳、関西においては最も優れた政治家と言っても言い過ぎではありません。国政の場においても、吉村氏以上の高い見識と不退転の勇気をもった政治家はまず見当たらないのではないでしょうか。

 過去、大阪の府と市の関係は「府市合わせ」(不幸せ)と揶揄されていましたが、近年、府と市のトップが同一政党、考えも同じであり、協調姿勢を取り、大阪万博の誘致にも結束してあたり、誘致に成功しました。府民、市民はこうした実績を評価したものと思います。

 一方、自民党の体たらくには目を覆いたくなります。本来ならば、保守政党として、かなりの支持を得るものですが、今回の街頭演説の様子を写真でごらんください。

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 市長選に立候補した柳本氏(自民党/一応無所属)の初日に演説した選挙カーの幟を見てびっくり。国民民主党の平野博文氏・立憲民主党の尾辻かな子氏・連合大阪の山﨑弦一氏・大阪再生の会の坂本克己氏・部落解放同盟の赤井隆史氏・国民民主党の矢田わか子氏、この6本が翻る車の上で柳本氏は演説していたのです。

 これに加えて共産党が支持とは、一体、自民党の思想信条、そして最も大切な志操」(自分の主義や主張などを固く守って変えない心)はどこにあるのでしょうか。前回は不倶戴天の敵ともいうべき共産党の街宣車に乗ったのですから、もはや、あきれてモノも言えません。

 ・自民党ほどの大政党であれば、自民党街宣車で単独の選挙演説を行うのが本道であるにもかかわらず、他党の、それも思想の真逆の政党と一緒に政治活動を行なうのは、いかにも不純に思えるのではないでしょうか。

 ・それらの現象を見て、自民党支持者の約半数が維新の松井一郎氏に雪崩を打って投票しました。

 そう見れば、今回の選挙は、維新の勇気ある大胆な戦略自民の精神の自壊公明(創価学会)の既得権擁護のないまぜたものが結果として出てきたものと判断します。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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