中国スパイ企業の手口…無警戒な日本!
695回目のブログです
“來る年も 咲きて匂へよ 櫻花 われなきあとも 大和島根に”
長澤徳治(特攻隊遺詠集)
桜よ。俺が死んだあと、来年も、またその翌年も、春には咲き匂ってくれ、この日本の国に…。(名優、故・津川雅彦さんの解説文より)
この歌は、昭和二十年四月二十八日、鹿児島県知覧基地を飛び立ち、沖縄方面で散華された長澤徳治陸軍大尉のものです。特攻隊の方の辞世の句には、その殉国の誠に深い感動を覚えざるを得ません。
戦後70余年、国を守る姿勢はどうなっているのでしょうか。国際情勢も緊迫化し、甘い対応ではとんでもない結果を齎すような気がします。
■ 中国スパイ、半導体技術の機密を不正入手 スイス当局が摘発
スイスのメディア「SonntagsZeitung」5月27日付によると、現地捜査当局は、同国の技術系外資企業から、数百もの機密文書を盗んだ中国の産業ス パイを摘発した。
同紙によると、被害に遭ったのは、スイスで子会社を運営するオランダ拠点の半導体後工程装置メーカーBesi。高度精密機械のための半導体後工程用装置を開発・製造しており、この分野では世界トップシェアの技術力がある
(2019/5/30 Money Voiceより一部抜粋)
中国(中華人民共和国)の他国および他国企業からの技術窃盗は今や常態化しており、それは、巨大中国企業のファーウエイ(華為)だけに止まらず、あらゆる組織を総動員しているように思えます。
ファーウエイ副会長の孟晩舟(創業者の娘・CFO)が、カナダにおいて技術窃盗容疑で逮捕されたのが昨年12月5日、その時「偽名パスポート8通」保持、それ以後でも続々事件が表に出てきました。
中国では“技術・知的財産”の窃盗は悪ではないとの認識が蔓延しており、これが民族的なことか、民俗的なことか、単なる知識不足なのか、中国共産党の本質なのか、あるいは世界各国を舐めているのか、分析する必要がありそうです。
その理由を明らかにする書物が今年初めに出版されていました。
書 名 『日本のIT産業が中国に盗まれている』
著 者 深田萌絵
出版社 ワック株式会社
価 格 1300円+税
遅ればせながら読んだのですが、あっという間に読了。面白いというよりも戦慄の走る事実とわが国のまぬけなほどの無防備の実態が余すところなく描かれており、そしてそれが驚くなかれ、企業ビジネスにおける著者の実体験であること! 身につまされます。説得力に溢れる警世の好著として、特段にお薦めしたいと思います。
プロローグからして興味津々。“ファーウエイを告発して6年”“激震が走る半導体業界”“アメリカの「中国製造2025」潰し”“ついに中国製品排除がわが国でも始まった”…今まで、米中の貿易戦争(冷戦/覇権戦争)をここまで的確に分かりやすく指摘した論稿を読んだことはありません。
昨年12月、わが国の携帯電話大手は日本政府の指針を受けて、次世代通信「5G」の基地局にファーウエイ製などの中国製品を使わないと発表しました。
しかし、と著者の深田萌さんは言います。「ファーウエイ・ネットワークは日本の政財界に深く、広範囲に根差しているため、除去するには痛みを伴う手術が必要である。日本人にとって本当の闘いが始まっただけなのだ。コンピューター・ソリューション開発企業の経営者として、私がこれまでいかなる危機感を抱き、いかに戦ってきたかを、読者の皆様にこれからお伝えしたいと思う」
このなかで、注目すべき箇所を、2~3ピックアップしたいと思います。
・「私たちはすでに戦場にいる」
「戦争法案反対」「こどもを戦場へ行かせない」“平和デモ活動”のシュプレヒコールを聞くと、虚しい。もはや「戦争に行く」時代ではなく、いつ周囲から「戦争がやって来る」かわからない時代なのだ。
中国は平成11年(1999)『超限戦』戦略を提唱。超限戦は軍人だけでなく一般市民(非戦闘員)まで参加するのが特徴であり、着々と成果をあげている。にもかかわらず、日本は無防備すぎる。
【超限戦】
通常戦
貿易戦
外交戦
国家テロ戦
諜報戦
金融戦
ネットワーク戦
法律戦
心理戦
メディア戦
…など25種の戦略を言う
・「サーバーに中国スパイチップが」
平成30年(2018)米スーパーマイクロ社のサーバーから設計上にはないICチップが発見され、米国を震撼させた。チップは基盤内部に埋め込まれており、犯人は中国の基盤工場内部にいると思われたが、中国外務省は即座に否定。
・【悪のトライアングル】「中国―台湾―北朝鮮」
ファーウエイの香港社で働く人の多くは台湾半導体シンジケート「青幇(チンパン)」(もともとは清の時代にアヘン密売などで上海を拠点に勢力を拡大した中国の秘密結社)の構成員。
台湾・鴻海の郭台銘(テリー・ゴー)は「青幇(チンパン)」の下部組織である麻薬組織「竹聯幇(チクレンホウ)」の大物幹部・張安楽と義兄弟の杯を交わす仲である。
台湾は、国家という枠に縛られないので、北朝鮮との貿易関係は特に密である。
これらを合わせると中国―台湾―北朝鮮の関係に目が行く。台湾が一応親日的だとしても、裏もありいろんな人がいるのも事実、注視とともに警戒を怠るべきではない。
・「蓮舫参議院議員は国会議員であってはならない」
未だに国籍を明白にしない限りは国会議員の資格はない。複雑な国籍を有している蓮舫氏は、日本が中国・台湾・北朝鮮と厳しく直面している今日、害あっても利はなしと言わねばならない。
・「日本有力政治家の無知と無防備」
5G通信はモノとモノをつなぐインターネット「IoT」(Internet of Things)を含めた通信規格であり、次世代型AIの必須技術。これに対して、野田総務大臣(当時)は「日中で5G通信の周波数帯を共有しよう」という耳を疑う発言をした。そうなれば日本国の情報は100%中国へだだ漏れ必至。(情報漏洩のリスクさえ理解しようとしない親中・屈中派の野田聖子女史は少なくとも国会議員になる資格はない。もしも、周波数帯を共有しておれば、我が国の将来は真っ暗闇だった。)
・「中国に浸食されている組織」
政治家(自民党から共産党まで)・経済界・公取委・経産省・総務省・大学・留学生・メディア・なりすまし日本人などあらゆる組織に。
読んで、頭がくらくら。実体験から描かれる戦慄の走る数々のエピソード。上記はほんの一部であり、日本の危機今ここにありとの思いが沸々としてきます。世の中を見る目が変わる衝撃の一冊です。
『日本のIT産業が中国に盗まれている』(深田萌絵著)をぜひお読みください。強く強く推薦します。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
いつも興味深く拝見しています。
特に今回紹介していただいた,中国のスパイ戦の実態について,改めて危機意識を高めることが出来ました。このような意識を全国民,なかんずく政治,企業,防衛,警察関係者には必要であると感じました。
また,良書をご紹介願います。
月刊誌『日本』にも紹介したと思います。安見隆雄
投稿: 安見隆雄 | 2019年6月21日 (金) 09時20分