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2019年8月30日 (金)

有力政治家の奇妙な発言…日韓GSOMIAをめぐって!

 705回目のブログです

20198301

  “我が胸の 燃ゆる思ひに 比ぶれば 煙は薄し 櫻島山”
                   平野國臣(勤皇の志士)

 わたしの胸のうちに燃え上がるほどの勤皇の熱い情熱は、あの黒々と噴き上げている桜島の煙とは比べものにならぬほど熱いものだ…。

 8月も終わりとなり、いよいよ秋風を肌に爽やかに感ずる季節に入ろうとしていますが、気象も世界的に異常とのこと、まだまだ一度や二度、厳しい残暑のぶり返しも覚悟しなければなりません。

 その暑さの中において、世の中のリーダーの心の中では、勤皇の志士・平野國臣の詠う和歌にあるように、桜島の煙とは比べものにならないほどの熱き情熱をたぎらして欲しいと願うものです。

 今、日米韓の安全保障上のトライアングルががたつきを見せ、8月22日、韓国は日本との「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)を破棄すると発表しました。

 GSOMIAとは、同盟など親しい関係にある2国あるいは複数国間で秘密軍事情報を提供し合う際、第三国への漏洩を防ぐために結ぶ協定のことを言います。現在、わが国は、NATO、フランス、オーストラリア、イギリス、インド、イタリア、大韓民国の7ヶ国と協定。今回の韓国の破棄表明で韓国との協定は11月23日午前0時に失効となります。

 これに対して、わが国の与党はもちろんのこと、今回は親韓・媚韓・屈韓の野党も珍しく韓国の姿勢を批判しています。

 ところが、新聞やTVでは報道されていませんが、わが国の有力政治家の日韓関係に関するネット発言が注目を浴びていますので、一部抜粋をご覧ください。

 鳩山由紀夫(元首相) <ツイッター 8/22>

  「日本が安全保障を理由に韓国をホワイト国から外したことに対抗して、韓国が日本との軍事協定を破棄することを決めた。その原点は日本が朝鮮半島 を植民地にして彼らに苦痛を与えたことにある。原点に立ち返り、早く友愛精神で関係修復すべきだ。」

■ 石破 茂(元防衛大臣)<ブログ・日韓GSOMIA 8/23>

  「我が国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、それが今日様々な形で表面化しているように思われます。」

 鳩山元首相は史上最低の首相と言われた人物。沖縄の米軍普天間飛行場の移設先を「最低でも県外」と発言したり、米国に対して「トラストミー(trust me)」と言ったり、これらは口からの出まかせであり、余りにも無責任な発言により遂には失脚と相成りました。わが国へ大きな傷痕だけを残した総理大臣でした。

 このような人物ですから、日韓問題において、過去の真実の歴史と現実の厳しさとを無視した“夢想”に耽った発言をするのも仕方ないことです。わが国にとって、鳩山氏は完全に無視すべき有害極まりない存在です。

 一方、自民党の要職を担った石破茂元防衛大臣は、事態に対してもっと的確に指摘するものとばかり思っていましたが、あの鳩山元首相と同じような発想であり、まさしく口あんぐり。

 これでは、日本国を背負う総理大臣の資格を有しません。すべて日本が悪いという日本悪玉論、自虐思想、東京裁判史観、親韓・媚韓・屈韓、ファンタジー志向などではわが国を取りまく厳しい環境を乗り越えることができず、総理大臣はもとより政治家としても不適格だと言わねばなりません。

 たしかに、過去、大日本帝国の大韓帝国“合邦”が現在の韓国国民の自尊心を傷つけたかも知れませんが、合邦解消後の戦後、日韓基本条約、慰安婦合意、多額の資金援助、技術支援などで、韓国の経済発展、国力の増強、福祉の増大に大いなる寄与をしてきたことは紛れもない事実ではないでしょうか。

 それに対しての韓国の「応え」が以下の通りです。

  日韓基本条約の反故
  慰安婦合意の破棄
  レーダー照射
  ・竹島不法占拠、海洋調査、軍事演習、国会議員上陸
  天皇陛下(日王と蔑称)に対する謝罪要求
  ・仏像窃盗、返還拒否
  ・東日本大震災を祝う
  ・自衛艦旗(旭日旗)掲揚非難
  ・旧朝鮮半島出身労働者大法院判決

 このような事実を知っていても、石破茂・日本国国会議員は、日本人および日本国は戦争責任に真摯に向き合い、それ相応の、謝罪(例えば天皇陛下・首相・衆院議長・参院議長・最高裁長官の土下座、全国会議員の謝罪署名、未来永劫の謝罪)、賠償金支払、見舞金支払、迷惑料支払、教導感謝金支払、などを実行すべきだと考えているのでしょうか。

 要するに、韓国の姿勢は、もはや『常態化した“被害者ビジネス”』というべきもの。(わが国でも、生活保護ビジネスや弱者保護ビジネスという歪なものがあります)

 冗談ではない。バカも休み休み言ってもらいたい。韓国に対しては、日本政府や日本人は、今までじっと我慢してきたのではないでしょうか。

 日本国民の大多数(調査によって6割~8割)は、輸出手続きを簡略化できるホワイト国から韓国を除外し、普通の取り扱い国とすることに賛意を表していることを認識しなければなりません。

 実際に、韓国では、過去4年間で156件の戦略物質の“違法輸出”を行っていることが判明したのですから…。ともかく一部をピックアップします。

 2017年12月 フッ化ナトリウム(サリン原料) イラン
 2018年 2月 シアン化ナトリウム(青酸ガス原料) 赤道ギニア
 2019年  1月 ジイソプロピルアミン(VXガス原料) パキスタン
 2019年  1月 フッ化水素(サリン原料) アラブ首長国連邦
 2091年  1月 ジイソプロピルアミン(VXガス原料) マレーシア

 驚くべき事実! 恐怖の実態! これもごくごく一部でしょう。日本製造の化学原料が韓国経由で核や毒ガス原料に転化輸出されている可能性があることは明白ではないでしょうか。平成29年(2017)マレーシアで北朝鮮・金正男の暗殺に使用されたのがVXガス…臭いますね。

 ところで、石破氏と同じようなメンタリティの持ち主は他にもいます。例えば、元外務審議官で北朝鮮と拉致秘密交渉に携わった田中均氏は、この日韓問題を称して「韓国は信を失い、日本は礼を失った」と述べています。日本は、はたして礼を失ったのでしょうか。甘いですね、わたしは、むしろ日本は礼を尽く過ぎたのではないかと考えます。

 何はともあれ、日韓が普通にお付き合いするには、永~い時間を要するのではないかと思います。韓国が、学校教育で強烈な「反日教育」をやっている限りは日韓の和解、友好、親善は絶対に望めないのではないでしょうか。

 すべての根幹は反日教育にあり。急がば回れ、反日教育を止めていただくよう気長に説得することこそが肝心であり、それまでは沈着冷静なお付き合いだけにすべきだと思います。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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コメント

鳩山由紀夫氏、石破茂氏の”お花畑”ぶりは世界的公知の事実です。元外務審議官で北朝鮮と拉致秘密交渉に携わった田中均氏の認識がこの程度であったとは驚きです。
元・伊藤忠商事社長(現名誉理事)、中国大使であった丹羽宇一郎氏を同時に想起しました。古巣の伊藤忠社員が中国で正当な理由なく勾留されても、ウイグルでの人権弾圧も彼(彼ら)にとっては、どうでもよいのでしょう。IQが高いことと、学歴・世間体と、社会貢献能力の間に相関関係が無い事例ですね。毎回、楽しみに拝読しています。歴史探訪の(小)旅行記事も楽しみにしています。

投稿: 野中志郎 | 2019年8月30日 (金) 11時42分

日本政府及び外務省は、①戦後の日韓の間で締結された各種の条約や協定について、その交渉のやり取りと内容を、国益を害さないように配慮したうえで公開し、何を韓国政府は求め、何を日本政府は応じたかを明確にする。②1910年の韓国併合時の半島情勢と、韓国自身の国内事情や日本による半島周辺の安定を求めた英米の立場を説明する。③戦後の日本政府が韓国に支援した金銭物資両面の総額を明らかにするとともに、それが欧米など国際社会で旧宗主国と植民地の間の支援関係と比べた数値を示す、といったことを、韓国民に対してだけでなくほとんど何も知らない日本国民のためにもやるべきだ。日韓に新たな火種をまくと心配する人もいるだろうが、政府の支援金はすべて日本国民の税金であって、国民は知る権利がある。時の政府や政治家が無用の配慮を重ねてきた結果、隣国にたかり屋国家を創ってきたのは日本政府と政治家とメディアである。己の偽善を自覚できない日本国内の愚かな政治家や学者。メディア人を白日の下に晒すには、上述したような日韓関係の実情を政府がまず国民に公開するよりほかにない。

投稿: 齋藤仁 | 2019年8月30日 (金) 09時29分

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