「いじめ」or「暴力」… 神戸市立小・先生らの異様さ!
712回目のブログです
“なにごとも 思ひ入るとも 人はただ まことの道を ふむべかりけり”
明治天皇御製(明治37年)
どのようなことに思い入れて行くにしても、人として、唯々誠の道を踏むべきである…。
日本人の価値観にはいろいろありますが、その中核にあるもののひとつに“まことの道”があり、「まこと」は、「誠」「真」「信」「実」などの字が当てられます。人として、最も重要なものは何であるかを、明治天皇はこの和歌で明瞭に示されておられるのではないでしょうか。
世の中、ラグビーWカップで「日本チーム」がロシア・アイルランド・サモア・スコットランドを破り、初の決勝ト-ナメント進出に大いに盛り上がっていますが、一方、史上空前の規模でわが国を襲い掛かった台風19号の爪痕は60数ヶ所の河川決壊という未曽有の被害をもたらせています。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
治山治水は政治の基本。古来、天災は政治の乱れからとも言われており、わたしたち国民も、もちろん政治家も、「政治」というものに対して真摯に、誠実に対処することが大切ではないかと考えます。
「まこと」と言えば、その真逆にある、神戸市立東須磨小学校の先生間での極めて陰湿かつ異様な「いじめ」に着目してみたいと思います。
■ 神戸の教員間いじめ 校長「認識甘かった」と謝罪
神戸市立東須磨小の30~40代の男女教諭4人が20代の男性教諭らをいじめた問題で、仁王美貴校長(55)らが9日、神戸市役所で記者会見した。仁王校長は7月にいじめを把握した後も市教育委員会に詳細を報告せず、被害教諭が9月から休職したことに「隠蔽の意図はなかったが、市教委に中身をしっかり伝えなかった」とし、「私のハラスメント行為への認識が甘かった」と釈明した。
(10月9日 産経新聞一部抜粋)
いじめ内容を具体的に見ていきましょう。(TV・ネット・新聞からまとめ)
【いじめた教員】
・40代女性教諭(主犯・「女帝」と揶揄される)
・30代男性教諭(準主犯)
・30代男性教諭
・30代男性教諭
【いじめられた教員】
・20代男性教諭(体調を崩し休職中)
・20代男性教諭
・20代女性教諭
・20代女性教諭
【いじめの内容】(50項目以上から抜粋)
<暴力・暴言行為>
○コピー用紙の芯で尻はれるほど叩く
○平手打ち、蹴る、わざと足を踏む
○「黙れ、偉そうに言うな」「ボケ、カス」という暴言
○性的な内容を含む人格を侵害する言動
○激辛カレーや激辛ラーメンを無理やり食べさせる
○目に激辛カレーを塗りつける
○ドレッシングやキムチ鍋のスープを飲ませる
○熱湯の入ったやかんを顔につける
○関節技をかけ「痛い痛い」と言われてもやめない
○首を絞め呼吸困難にさせる
○ビール瓶を口に突っ込まれて無理やり飲ましたうえ、
飲み終えた瓶で頭をたたく
○粘着テープを貼り一気に剥がす
<嫌がらせ行為>
○携帯を隠したり、ロックをかけ使えないようにする
○カバンの中に氷を入れ、中身をびしょびしょにさせる(数十回)
○児童配布用のプリントに水を垂らす
○新車の上に乗る
○車の中でペットボトルの中身(トマトジュース)をこぼす
<その他の嫌がらせ>
○加害教員が、被害教員の担当する学級の子どもに
「学級をめちゃめちゃにしたれ」
「言うこときかんでいい」
「男子全員ではめて居場所をなくせ」と発言
○加害者側の教諭は児童の前で男性教諭の悪口を言う
○まだ仕事が残っている被害教員に、加害教員を自宅まで送らせる
○日常的に名前に「ゴミ」「クズ」をつけて呼ぶ
○被害教員に、わいせつなメッセージを女性教諭に送るよう強要
○「出張に行ったら甘いもん買ってくるのが礼儀やろ」と言い、
買って帰ったところ「こんなんで好かれようとするな」と
目の前で捨てた
聞きしに勝る過激さ、読むにもおぞましい陰湿さ、暴力・暴言・嫌がらせのオンパレード、あまりにひどすぎて絶句してしまいます。…頭がおかしいとしか思えません。
これは完全に犯罪だ! もはや、いじめという段階を通り越して、「暴行罪」「強要罪」「器物損壊罪」など、暴力に該当するのではないでしょうか。
東須磨小の教員いじめは、平成30年(2018)4月から始まり、被害者のいじめられた教員が同僚を通じて校長に報告するも、令和元年(2019)7月「学校には問題はなかった(指導し解決済み)」と市教委に報告。そしていよいよ令和元年(2019)9月、被害者の男性教諭が休職、家族から市教委に相談し、問題が発覚。
ところで、加害者のいじめた教員の処分はどうなったのでしょう。
10月9日、東須磨小学校の校長は記者会見で、『教員として、人として許されるべき行為ではなく、行為の重大性から委員会とも相談の上、4名を公務から外し、今後一切、東須磨の子どもたちの前で指導を行わせないという判断を行った』といじめ加害者側の教師に対する処分について言及しました。
それに先立ち、令和元年10月4日付で、教育委員会は、『加害者については、学級担任等、当該校における業務から外すこととする。関係者の処分については、今後、事実関係に基づき厳正に対応する。』と人事異動を発表しています。
大甘の処分! 要するに、加害者には、懲戒解雇を含んだ処分は行われず、軽い訓告(口頭注意)くらいにして、他校への転勤でお茶を濁されるのでしょう。一般の民間会社では速やかに懲戒解雇となるのは必定なのですが。
ところで、加害者は『有給休暇を取って、自宅待機』をしているとのこと。…有給休暇ですよ、これでは罪の意識も決して持ち得ません。何とユルユルで悠長な話でしょうか。信じられません。
これが、不祥事続出の神戸市教育委員会の実情です。神戸市教育界の馴合い的微温体質にメスを入れない限りは、生徒に対する真の教育は望めないと思います。
市長も市長。市長が政治家であるならば、教育委員会に対して、単に要望するだけではなく、教育委員会の権限を一旦取り上げ、一般良識に基づいた処置をとるべきではないでしょうか。
このような状況に憤慨した被害者家族は、つい先日、兵庫県警に「被害届」を提出したそうです。これからは刑事事件として取り扱われますが、加害者には重い刑罰が科されるべきです。
みなさんは、どのようにお考えですか
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
なんだか、『馬鹿のドミノ倒し劇』を見せられている暗澹たる想いです。ここまで教師達や、お粗末な政治屋によって公的教育現場が棄損崩壊しているとは---。『学校任せ』にしてきた結果と向き合う必要があります。国民有志で学校を再生する時代が到来していると感じます。日本の歴史上、変革時期に私塾が全国各地で創立されたの同様に解決策はあるはず。学校批判だけては、もはや自分達の子供や、孫達に責任を取れないと思います。
投稿: 野中志郎 | 2019年11月15日 (金) 22時02分
敗戦後遺症と称すべき贖罪意識が過剰だった戦後の数十年、赤旗を掲げた労組や日教組、そして京都の蜷川知事、東京の美濃部知事など左派の政治家が我が世を謳歌し、教育現場では我が国は社会主義国になったのかと思うような思想教育が行われた。その時の教育現場はまさにレーニン・スターリンあるいは毛沢東支配下の教育現場のような洗脳教化が行われ、それに抗う生徒は吊し上げられ、クラスの除け者とされた。それは教師・生徒間だけでなく、教職員集団内でも行われ、管理職は口出しもできなかった。だが同じ構図は地方自治体や旧国鉄など大人社会も同じで、自治労や日教組の中での支配と被支配の関係のほうがはるかに強かった。それを劇的に示したのが日本赤軍の内部リンチ事件であり、それはまさに戦後の社会主義教育が生んだ悪魔の申し子であった。
今回の事件はそうした時代を思い起こさせるが、兵庫県の教育現場はまだ教委も管理職も指導できない状況にあるようだ。W・ゴールディングが描いた『蠅の王』は飛行機が墜落して無人島に置き去りにされた少年たちが次第に獣性化する話だが、安寧な生活を確保された大都会の教師集団がいまだに『蠅の王』を演じていることに人間という存在の恐ろしさを自覚せざるを得ない。
投稿: 齋藤仁 | 2019年10月18日 (金) 15時48分