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2019年11月 8日 (金)

ラグビー「日本代表チーム」賛歌!

 715回目のブログです

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 “あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも”
                         遣新羅使の一人(万葉集)

  美しい奈良の都の大空にたなびく白い雲、あの白い雲はいくら見ていても見飽きないものだ…。

  日本から新羅に派遣した使節団の一人が、難波津を出て新羅へ向かう船旅の途中、美しい奈良の都を思い出し詠った名歌です。

  11月2日、4年に1回の「ラグビーW杯」の決勝戦が行われ、南アフリカが32対12でイングランドを下し優勝しました。全国で展開されたラグビーW杯は、長期間のスポーツイベントではありましたが、終わって見れば、あっという間に感じられました。それは、偏にすべての試合が身体と身体の激しいぶつかり合いを見せたこととともに、日本チームが劇的な成果を上げ、予選グループを第1位で通過し、初の決勝トーナメントにまで進出したことによるものだと思います。

  それにしても、ラグビーの素晴らしさを初めて味わいました。あるヘッドコーチが「ラグビーは相手との戦いだが、憎しみ合う戦争ではない。お互いがリスペクトし合うから成り立つスポーツだ」と言っているように、テレビ観戦していて、時にエキサイトする場面もありましたが、試合が終われば、まさしくノーサイド、両チーム握手したり肩を抱き合ったりしてお互いの健闘をたたえている姿に、心から清々しさを覚えたものです。

   ≪ラグビー五つの精神≫
         品 位
         情 熱
         結 束
        ・ 規 律
        ・ 尊 敬

  どのチームも、ラグビー精神を存分に発揮しており、観客を魅了したのではないでしょうか。

  TV視聴率が、最高53.7%という驚異的な数字となったのは、準々決勝の日本対南アフリカ戦でしたが、これは、日ごろラグビーの試合を見たことがない“にわかファン”がW杯シリーズ予選で、日本チーム全体を貫く躍動感と、凛とした清々しい精神に感動し、それが、高い視聴率につながったものと思われます。

  わたしもその口で、ラグビーの用語やルールはほとんど知らず、TVの懇切丁寧な解説で理解したところです。その何点かを拾います。

  『ジャッカル』
  ボール保持者を倒した際に真っ先にボールを奪いに行くプレー。ボールが地面にある場合は手を使えないため落ちる前に奪いに行かなければならない。奪いに行った際に相手がボールを離さなければノットリリースザボールになるため、攻守を反転させるチャンスを目指すプレー。
   (ジャッカルと言えば『ジャッカルの日』というフレデリック・フォーサイスの有名 な小説があります。プロの暗殺者「ジャッカル」と、大統領暗殺を阻止しよう とするフランス官憲の追跡を描いたスリラーもの。)

  『コンバージョンキック』
  トライをした後にその縦ラインの延長戦上にボールをセットしてキックを行いゴールを狙うプレー。2点を獲得できる。

 『TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)』
 際どいプレーに対してビデオ判定を行うこと。審判の目から判断がしづらい際にビデオを見てジャッジする。選手、監督からの要請は認められない。
  (審判の自主的判断で行うとは良いルールだと思います)

 ところで「どうしてラグビーの日本代表にはこんなに外国人が多いの?」という疑問を持ちましたので調べてみました。

 【ラグビー日本代表選手になるための条件】(各国とも同じ条件)

  他の国での『代表出場歴』がなく、以下のいずれかを満たせばOK。
      ・ 日本で生まれた
      ・ 両親、祖父母の6人のうち誰かが日本で生まれた
      ・ 日本に継続して3年以上住んでいる
            (※2021年からは5年に延長される)

  日本チームが飛びぬけて外国人が多いのではなく、もっと多い国もあります。

  日本代表の本番までの活動スケジュールは、6月9日(宮崎)~8月28日(網走)の長期間にわたる合宿で、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)らの厳しい指導の下、「ONE TEAM」・「信頼」の構築に全力を上げてきました。

  しかし、いろんな外国人がいる日本代表チームを「ONE TEAM」にまとめ上げるためにはかなりの苦心があったと思われますが、一つの行動に注目したいと思います。(J Sportsより一部引用)

  わたしは、寡聞にして知らなかったのですが、ジョセフHC、リーチキャプテンら、スタッフと選手たちは、宮崎合宿を終えた翌日、日向市・大御神社(おおみじんじゃ)を訪れわが国で最大と言われる“さざれ石”の前で国歌「君が代」を歌い、本殿前でお祓いを受けたのです

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日向市・大御神社・さざれ石

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      お祓い

 【君が代】(日本の国歌)
   “ 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで ”

  神社訪問を主導したキャプテンのリーチ・マイケルの言葉に注目を。

  「日本は1000年以上の歴史を持っている。たくさんいい感じのもの(文化)を持っているし。知ることで日本が好きになるし、もっと頑張らないといけないと思うようになる」

  国歌「君が代」に出てくる“さざれ石”の由来を聞いた後)「ここ(大御神社のさざれ石)に来たのは、日本の国歌の意味まで知ることが重要だと思ったからです

  ・「日本代表には色々な国の人がいて、それぞれのナショナルアンセム(国歌)があると思います。だからこそ日本の国歌、君が代の意味を知ることは非常に大事です。桜のジャージはできた時から1人の力だけじゃなくて、みんなで大きくなっていると思うので、そこからさらに新しい歴史を作って行くのが僕たちの責任です」

  ・「今日しっかりこれを見て、次、国歌を歌うときに思い出してもらいたいと思います」

  そして、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の言葉を

  ・「心身ともに非常にコミットしてくれた合宿だったので、締めくくりとして、神社に行ってお祈りすることが大事だと思った」。

  ・「外国人選手たちはいろいろ感じたと思います。国歌斉唱を試合で誇りを持って歌うということは、非常に大事なことだし、合宿の締めくくりは最適なことだと思います」

  涙が出るエピソードです。わたし達日本人の方が、ニュージーランドから日本国籍を取得したリーチ・マイケルさんに学ばねばなりません。リーチ・マイケルさんは素晴らしい真の日本人です。国を信頼し、歴史を愛し、国歌をリスペクトし、厳しく「和」を求める……参りました、脱帽です。

  まさに、肩に力を入れず、自然体で、素直な気持ちで、国、郷土、歴史、皇室、国歌(君が代)、国旗(日の丸)を尊敬することが大切であることを教えられました。

  このような、心身ともに鍛え上げられた素晴らしい選手らで構成された日本代表チームであればこそ、偏向した一部の人は除いてほとんど全ての国民が、自分自身や自分が属する組織に「理想の姿」として投影し、熱い心で彼らのプレーを応援したのではないでしょうか。

  ラグビー日本代表チームに深く敬意を表します

  みなさんはどのようにお考えですか

次回は
時事エッセー
です。

 

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