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2020年5月15日 (金)

中国:医療物資は新型兵器だ!…マスク騒動に思う 

 741回目のブログです

20205151
   (隠岐神社)

 “奥山の おどろが下も 踏み分けて 道ある世ぞと 人に知らせむ”
                 後鳥羽院(新古今和歌集)

 奥山の棘のある低木の中を踏み分けて行き、今の世にも正しい道があることをわが国民の人々に知らせたいものだ…。

 道義国家の回復を明らかにしたいという御製です。承久3年(1221) 後鳥羽上皇は日本の政治を正しい姿に戻そうと挙兵されましたが、ことは成らず、隠岐に配流されその地で崩御されました。しかし、その理想は、100年後の建武中興、500年後の明治維新へと引き継がれ、ついに達成されたのではないでしょうか。

 さて、わたし達は武漢コロナウイルスの蔓延という災禍に巻き込まれ、人と会う機会は中止、人心は荒び、経済は急下降、事業一時休止、という苦難の道程の上に呻吟しています。

 ただ、これも、医療関係者、自治体、政府の献身的な対処により、何とか一次の山は越えられそうになってきました。通常のことへ戻れるところにあと数歩というところでしょうか、早くそうなってほしいと祈るばかりです。

 そんな時、発症元の中国が世界からどのように見られているのかという報告書が挙げられました。

コロナ受け「反中感情は天安門事件以来の高まり」 中国が報告書
                                                              ロイター報道

新型コロナウイルス感染拡大を受けた中国を取り巻く国際環境について「国際的な反中感情は、1989年の天安門事件以来の高まりとなって いる」と結論づける内部報告書が4月初め、習近平国家主席を含む中国首脳部に提出されたとロイター通信が報じた。報告書は最悪の場合、米国との関係が軍事的な対立に発展することも想定して備えるべきだと指摘しているという。
          (5月5日 毎日新聞 一部抜粋)

 独裁・覇権国家である強面の中国でさえも、反中国の世界的な流れには敏感にならざるを得ない状況になっていることに注目したいと思います。なぜこのようになっているのかについて考えてみたいと思います。

 中国は新型コロナウイルスの感染を的確に抑え込んだとの自信を背景に、感染する世界の国々に向け、医療物資や医師団を送り込む「マスク外交」を展開。4月10日までに127ヶ国と4国際機関に医療用マスク、防護服、ウイルス検査キットなどの支援物資を提供、医療チームもイタリア、パキスタン、ラオス、ミャンマーなど一帯一路の国々を中心に派遣。王毅外相は「一帯一路」の衛生分野を『健康シルクロード』と謳っています。

 新型コロナウイルスは、発症地が武漢、それが世界へ蔓延し歴史に残る大規模な厄災となっていることは世界周知の事実です。この事実は、ウイルスの拡大を許した中国の大失態であると言わねばなりません。

 ところが、中国は、初期対策を講じず世界に蔓延させた失策は棚上げし、これを逆手に取り、謝罪は一切せず、驚くなかれ次のように対処したのです。

新型コロナウイルスは、そもそも「米国」が中国へ持ち込んだものであり、中国に責任はなく、米国にこそ責任があると言明。

新型コロナウイルスの危険性と世界蔓延を見越し、中国政府は今年1月にWHO(世界保健機構)に報告する前に、国外から大量の医療用マスクや防護服などを輸入していました。一方、中国政府は医療物資の輸出を大幅に規制。医療物資を確保する動きを隠蔽するため輸出規制を否定し貿易量の公表も遅らせました。(5/5AP通信他)

 ・さすがに中国の面目躍如。諸外国にどれだけ厄災と不幸が降りかかろうともそれは無視、中国共産党政府のためになることのみが政治であるとの認識です。

 中国政府に、人類のためにという心は皆無、であれば、この中国政府の存在こそが根本的な厄災と言えるのかも知れません。考えてもみてください。わが国のマスクの8割は中国製造ですが、コロナ対応で苦心している医療関係者や一般国民に行き渡らないという事態の裏に中国の厳しい輸出抑制があったということを。そしてサージカルマスク(医療用)や一般品の良品は中国が優先没収、一部のものが日本へという構図であったことを。

 そして、中国は、虚偽か真実かは問わず、100回同じことを言えばそれが真実になるとして新型コロナウイルス米国⇒武漢説をぶち上げ、その責任を巧妙に回避、プロパガンダ(政治的宣伝)の見事さに唸らされます。

 また、人類のため・他国のためと称して医療物資を精妙な新型武器として活用、すべてが政治優先の民族と国家、わが日本国とは異質の「異形の大国」と見なさなければなりません。わたし達は、もう甘い考えを捨て去る必要があるのではないでしょうか。

 医療物資の粗悪品の例をあげます。アメリカの権威あるFDA(食品医薬品局)は、米国向けの医療用高性能マスク「N95」を生産する中国企業から60社以上の輸出許可を取り消しました。理由は医療物資の不足に乗じて信頼性の薄いマスクを生産するとしたもので、80数社から14社に減らしたのです。(ひどい話ですね。医療用・外科用・手術用の高性能マスクですから、不良品は命取りになること位は想像できるでしょうに、金のためなら人の命なんか二の次三の次ということでしょう。)

 また、FDAは新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査キットに、粗悪なものがでまわっていることに注意を喚起するとともに、規格を厳格化すると発表しました。

 コロナ外交に関し諸外国の反応を一部…(小森義久氏の論稿より)

 イギリス:外交委員会は中国のコロナ情報は虚偽が多いとして特別調査。
 ドイツ :中国がドイツ議会に中国のコロナ対策を称賛する声明を出す
      よう働きかけたことに抗議、阻止。
 ブラジル:中国は必要な医療器具を独占し世界支配を狙っていると発言。
 イラン :中国のコロナウイルス感染者数の発表は正確ではないと発言。
 スペイン:中国のマスクや検査キットは不良品として返却。
 チェコ :          〃
 オランダ:          〃

 中国は、これからも医療物資を中国共産党お誂え向きの『新型兵器』として、プロパガンダに乗せ、戦略的に活用して行くのではないかと思われます。

 そう考えれば、わが国は、安全保障にかかわる原料、製品、などについては中国に頼る“愚”を反省し、早急に改めることが肝要ではないでしょうか。

 それでも、日本という国には不可解な人種がいることに留意しましょう。東京都知事の小池センセイは親中派のドンである自民党幹事長の二階センセイと図って、防災用に備蓄している防護服を336,000着も中国へ送りました。日本の医療現場では正規の防護服がなく、雨合羽さえ使用しているのが実態です。日本人の命よりも中国人の命の方が大事と考える二人、こういう人間こそ真の親中・媚中・屈中派。政権与党の幹事長と首都代表の都知事の素晴らしい中国愛?と言えばよいのでしょうか。

 地方自治体の長にも同じような存在の人もいます。例えば兵庫県知事も防災用に備蓄してあったマスク100万枚を中国へプレゼント。日本では医療機関でさえ、マスク不足のために使い捨てマスクを水洗いし乾燥させて再び使うという実態にもかかわらずなのです。日本人の命よりも中国人の命が大切、…これも素晴らしい中国愛?と言えばよいのでしょうか。

 とんでもないこと。マスコミはこのことを大きくは報道しません。“中国には優しく、日本には厳しく”…これがマスコミ人の思想と思わずにはいられません。

 カトリック教会の聖人にしてノーベル平和賞の受賞者であるマザー・テレサは、素晴らしい言葉を残しています。

  “ 日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を
    優先して考えるべきです。 愛はまず手近なところから始まります。”

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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コメント

数字に間違いがありましたので訂正します。
小池都知事が中国へ送った「防護服」は、
336,000着でした。(本文は訂正済です)
それにしても、小池都知事の姿勢には唖然と
せざるを得ません。

投稿: のんちゃん | 2020年5月21日 (木) 10時42分

スティーブ・K・バノン氏~ご参考~

米大統領の元主席戦略官、現在 War Room Pandemic を主催するスティーブ・K・バノン氏。”Zooming In”サイモン・ガオ女史の取材に答えて、新型コロナウィルスと中国共産党政権と世界を語っています。もう世界が中国共産党を見る意識は、劇的に変化しており、不可逆的な歴史の流れと感じています。

公開:2020年05月13日
再生:39分39秒
視聴再生回数:67,256回
〔NTDTVJP〕視聴登録者数 17.1 万人
https://www.youtube.com/watch?v=K3BO--KvjyA&feature=share&fbclid=IwAR2otCPU9Jf2786-634lY7HDxJHiGxV1PBZY7WrzQq3aBLFiQDyINvV9pgU

投稿: 野中志郎 | 2020年5月15日 (金) 09時13分

中国や韓国の「真実でない主張」を日本の新聞・テレビはそれが欺瞞にみちた主張、捏造したうえでの主張と知っていながら採る姿勢は二つしかない。全く報道しない、彼らの主張をそのまま報道する、である。朝日新聞やNHKなどの大手メディアが彼らの主張に反証する事実をあげて報道した例は皆無に等しいのではないか。

投稿: 齋藤仁 | 2020年5月15日 (金) 08時14分

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