“いよいよ尖閣が危うい”… 平和ボケ日本に喝!
748回目のブログです
“異船の よし寄せるとも 君がため 真先に捨てん わが命がも”
松平春嶽(福井藩主・幕末~明治)
外国船(異船・ことぶね)がもし押し寄せたとしても、天皇のため真っ先に自分の命を捨てたいものだ…。
明治維新の偉業から152年、大東亜戦争敗戦から75年、そして、今、中国共産党は世界の覇権、アジアの覇者を求めて、怒涛の「牙」を剥いてきたことは、例えば、尖閣への飽くなき侵入、侵犯を見れば明らかです。
しかしながら、これに対処すべきわが日本の姿勢には、あの幕末維新の壮大な時代精神の欠片も感じられず、社会全体に、73年間一字一句も変えない憲法を墨守しようとする生ぬるい平和論と次代へのチャレンジ精神を欠いた空気が蔓延していると断ぜざるを得ません。まさに今、いわゆる「平和ボケ」の極致にあると言えるのではないでしょうか。
現実の数字をご覧ください。
【尖閣諸島・中国公船・侵入実態】
接続水域入域 領海侵入
平成21年(2009) 0 0
22年(2010) 36 0
23年(2011) 12 2
24年(2012) 428 73
25年(2013) 819 188
26年(2014) 729 88
27年(2015) 709 95
28年(2016) 752 121
29年(2017) 696 108
30年(2018) 607 70
令和 元年(2019) 1,097 126
2年(2020) ※604 ※44
(※印:1~6月の半年間)
(数字:公船の隻数)
(領海侵入数:接続水域入域数の内数)
(数字は海上保安庁の広報から筆者がまとめたもの)
驚くべき尖閣侵入の推移。昨年、2019年(平成31年/令和元年)の1月から中国(=共産党)公船のわが国接続水域への入域が激増しています。今年もこのままでいけば1,200隻を超えるかもしれません。中国公船の実態について見ていきましょう。
・【サラミスライス戦術】7月22日で、中国当局の船(公船)が尖閣諸島接続水域内で確認されるのが100日連続となりました。10年前はほぼゼロ、それから中国得意のドンパチ交戦なき「サラミスライス戦術」、無知・無関心な日本国民をあざ笑いながら1枚、1枚、ジワリ、ジワリとスライス状に、今や、尖閣周辺は中国領域だと言わんばかりの状況にまで持ってきているのです。
・【過去最長の領海侵入】中国海警局の公船(哨戒船)が7月4日~5日に領海侵入した時間は39時間23分という長い時間。中国は、いよいよサラミスライス戦術の総仕上げに向けた実戦に突入する手はずであり、工作漁民の尖閣上陸は待ったなしと思われます。
・【中国海軍力の増強】平成20年(2008)の領海初侵入以降、中国海警局は哨戒船を大幅に増強。数十隻の新造船は1000~3000t級から5000~10000t級へという飛躍的な増強となっています。
・【軍事色を帯びる海警局】平成30年(2018)組織の改編が行われ、(従来)非軍事組織・中国国家海洋局 ⇒「海警局」、(改)中央軍事委員会 ⇒ 中国人民武装警察部隊(武警) ⇒「海警局」となり、軍事色を帯びることとなったのです。そして、この中央軍事委員会のトップが『習近平』であることに着目しなければなりません。習近平委員長が海警局を直接、自在に操ることができていることを示しています。
もう、わが国は待ったなし。憲法の前文に麗々しく書かれている“平和を愛する諸国民の「公正と信義」”に信頼して、このまま指を咥えていればどうなるでしょうか。中国の尖閣への異常な侵犯を見て、この期に及んでも、日本人は、まだ中国の公正と信義を信頼するのでしょうか。
ここまでくれば、誰しも、中国に公正と信義を認めることはできないはずです。それでも、サヨクマスコミは「話し合い」で解決をと主張するでしょう。… 現実に目をふさいだ知的怠慢な主張。バカもいい加減に目を覚ませと言わずにはおれません。
尖閣を占領されれば、琉球も、そして九州も、そして最後は日本自治州へ……。与党自民党の議員、特に媚中派国会議員、外務省・文部省・法務省などの官僚、サヨクマスコミ、野党の議員、チベットやウイグルのように日本が消滅してもよいと考えるのですか。今こそ、すべての国民は、平和ボケを排除し、日本国の近未来を真面目に想像すべきだと思います。
とすれば、わたし達日本人は何をすればよいのでしょうか…お互いに考えを廻らそうではありませんか。
① 中国とは徹底した距離をおくこと。ましてや、独裁者・習近平氏(中国共産党中央委員会総書記・中国共産党中央軍事委員会主席・中華人民共和国国家主席・中華人民共和国最高指導者・中華人民共和国中央軍事委員会主席)を国賓で招くなんてことは愚策中の愚策。強盗を企む人を最高度におもてなしするとは安倍内閣も何かおかしい。習近平氏の野望を挫くことを一番に考えるべきではないか。
② 米中がつばぜりあっている今がアメリカの協力を得られる絶好のチャンスとしてつぎのような具体的行動を即時起こすべきである。
(1) 沖縄県石垣市と政府合同の海洋自然調査団を派遣し上陸調査も行う。
(2) 魚釣島に「海洋自然観測所」を設置する。
(3) 海上保安庁の小型船や漁船が停泊できる「船溜まり」をつくる。
(4) 魚釣島に気象観測、海上監視のための「通信施設」を設置する。
(5) 尖閣諸島および周辺海空域で米軍と合同演習を実施する。
「海洋自然観測所」の設置案は参議院議員・山田宏氏の案。いろいろな案が考えられるが、とにかく、尖閣諸島の実効支配を早急に具体化しなければ話にならない。何をやっても中国共産党が反発することは明々白々。それを打破するのが日本の真の政治家というものである。
国家主権が脅かされている現在ですが、わが日本国は、いつかは腹をくくるときが来ることを覚悟しなければなりません。そうだとするならば、米中が熾烈な覇権戦争の真只中にある今が絶好のチャンスと言えるのではないでしょうか。
今、わが国は、コロナ、コロナで大騒ぎしていますが、中国は、この時とばかり秘かに尖閣に狙いを定め、攻勢に次ぐ攻勢、もうすぐにでも尖閣諸島を略取する段階に至ろうとしています。
尖閣の防衛に関心を持とうではありませんか。
中国は、日本最南端の「沖ノ鳥島」(東京都小笠原村)にも狙いをつけ、沖ノ鳥島は島ではなく岩礁であり日本領土ではないとし、日本の許可なく、今月に入り海洋調査に乗り出しました。中国は沖ノ鳥島も略奪する戦術を駆使してくるのではないでしょうか。
平和ボケ日本に“喝”! 日本人よ、覚醒しよう!
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
与党内の親中派の動向、日経連など産業界の思惑等々もあって、政府として対中対決を鮮明にできないのかも・・。ただこの迷いはアメリカなどの同盟国の信頼を損なうとともに、日本の政府やメディア、国民は本気で尖閣を守ろうとしていないと中国に判断させることになりかねない。尖閣諸島を自国領だと世界に主張し始めた時から、中国はいつかはその言葉を現実化させねば、国力・軍事力が日本を上回ったその時は、の侵攻態勢にある。それを実行に移すのは危険だよ、そんなことをすれ共産党政権が崩壊するよ、と彼らを不安にさせることが政府の役目である。安倍内閣の能力が問われる。首相の有言実行力に・・・。
投稿: 齋藤仁 | 2020年7月24日 (金) 08時32分