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2020年9月25日 (金)

地上波TVよ、コロナ禍を煽るな!

 757回目のブログです

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 “しののめの 空霧わたり 何時しかに 秋の景色に 世はなりにけり”
               紫式部(平安中期・玉葉和歌集)

 わずかに白んできた空は一面霧が立ち込め、いつのまにか秋の気色に時はなっていたのだなあ…。

 紫式部は平安中期の一条天皇の中宮・彰子に仕えた女房であり「源氏物語」「紫式部日記」で有名です。玉葉和歌集は鎌倉時代に撰集。撰者・京極為兼は王朝の世が秋の景色になったことの寂しさをこの歌に見出しているのでしょう。

 いよいよ秋本番。今年のインフルエンザの動向が気になるところですが、いい意味で異変が生じています。

 インフル、昨年の1000分の1 コロナ対策奏功か
       ―― 厚労省「手洗い徹底続けて」

 【インフルエンザの報告患者数(単位人、厚生労働省まとめ)
   年  9月第1週   第2週   合計  シーズン累計
 2020     3     4      7    ?
   19  3813  5738  9551   729万
   18   338   655   993  1210万
   17   899  1081  1980  2257万
   16   260   458   718  1701万
   15   309   347   656  1613万

  インフルエンザの患者数が例年に比べ、異例の低水準になっている。厚生労働省によると、今月13日までの2週間に報告例はわずか7人で、昨シーズン(昨年9月~今年4月)の1000分の1未満、例年の100分の1ほどだ。同省は、手洗いやマスク着用の徹底など、新型コロナウイルスの感染防止策が背景にあるとみている。
           (2020/9/22時事ドットコム一部抜粋)

 想像していたとは言え、日常の清潔さを保つ行動(手洗い・マスク着用など)の徹底がこれだけの成果をもたらすのか驚きを隠せません。従来から、日本国民はそれでなくても清潔な国民だと言われていますので、それに少し輪を掛けただけですから、大したものと言わざるを得ません。

 さて、コロナ騒動もかなり落ち着きを見せてきているように思えますが、実態の数字を見てみましょう。

   【新型コロナウイルス:人口10万人当たり死亡者数】

         感染者数   死亡者数   人口10万人当たり死亡者数
  台湾      503        7     0.03
  日本     77,494    1,482     1.16
  ドイツ  269,048    9,376     11.28
  英国   384,087    41,794       62.29
  米国  6,674,411    197,633       60.42
  中国     85,255   4,634       0.32 (?)
   (2020.9.20現在 厚労省広報より算出 単位:人)
   (中国はあくまでも参考値!)

 9月20日現在の新型コロナウイルスでの死亡者は1482人。これを仮に単純に1年間365日に延ばしてみれば、2055人になります。平成30年(2018)のインフルエンザによる死亡者は3,325人。直接的と間接的を合わせたインフルエンザ流行による死亡者(超過死亡)は約10,000人。
     新型コロナ死亡者    一般インフルエンザ死亡者
      2,055人    3,325人or10,000人

この数字をどうみればよいのか。何はともあれ、常識的に判断すべきだと思います。

 それでは、新型コロナについてどう考えればよいのか、日本総研枩村秀樹氏の論稿などを参考にまとめてみました。

コロナ対策の判断基準を「感染者数」から「死亡者数」へ変える

 テレビをみると、全てのチャンネルが感染者数に一喜一憂しています。毎日毎日、コロナ問題のニュースの冒頭に“今日の全国の新型コロナ感染者数は〇〇〇人。東京都は〇〇〇人。昨日よりも増えました、減りました”という言葉が流れます。専門家と称する人もテレビ局の意向に沿っているのではないでしょうか。

 「死亡者数=人口×感染率×致死率」という公式から言えば、感染者は最終目標である死亡者の最小化を達成するための中間目標という位置付けですが、新型コロナでは感染しても症状が出ない不顕性感染が多いため、感染者数は中間目標としての役割をまったく果たしていません。

 したがって、コロナ対策としては、最終目標の死亡者数を基準に判断すべきです。

 そうであるならば、コロナ対策のために経済を殺しては何にもならないことに行き着くでしょう。今や、経済は瀕死の苦境、大胆な処方でもって経済の活性化をはかる必要があるのではないでしょうか。

指定感染症を解除する

 上で述べたように、新型コロナは季節性インフルエンザよりも少ない死亡者であり、指定感染症を解除して、通常の感染症対応に戻しても大丈夫ではないでしょうか。医療崩壊を起こさないためにも。

国民に対して正しい情報を提供する

 地上波テレビをみていると、連日連夜、新型コロナの恐怖を煽っています。感染者数には繰り返し繰り返し目を向けさせ、死亡者数はほとんど無視。「コロナの恐怖」へ印象操作しているとしか思えません。それはテレビ局だけではなく、政府や地方自治体にも言えることです。小池東京都知事などはその最たるもので、連日パフォーマンス100%というありさま。

 その結果、国民にはストレスが重くのしかかり「コロナ鬱」「コロナブルー」などのメンタル面において悪影響が出ているのではないでしょうか。

 恐怖を煽るべきではありません! 

 世の中には、もっと死亡リスクの高い病気や事故があります。下記の表を見れば冷静になれるのではないでしょうか。

 【死因別にみた死亡数】平成30年(2018)厚生労働省 単位:人

    (総数)           (1,362,470)
  悪性新生物(癌)           373,584
  心疾患                208,221
  老衰                 109,605
  脳血管疾患              108,186
  肺炎                  94,661
  神経系の疾患              48,249
  腎不全                 26,081
  感染症(結核・敗血症・ウイルス性肝炎等) 24,127
  認知症                 22,551
  自殺                  20,031
  大動脈瘤および解離           18,803
  肝疾患                 17,275
  糖尿病                 14,181
  転倒・転落・墜落             9,645
  高血圧性疾患               9,581
  窒息                   8,876
  溺死                   8,021
  ヘルニア・腸閉塞             7,153
  交通事故                 4,595
  インフルエンザ              3,325
  胃潰瘍・十二指腸潰瘍           2,521
   【参考】
   ※(9月20日までの新型コロナ死亡数  1,482)

 今回は、3点ほどデータを抽出しましたが、今一度、ゆっくりとご覧になっていただければ幸いです。

 政権も交代しました。現実に即した国家・国民のための政治を望みます。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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コメント

京大の上久保教授のグループがインフルエンザとの関連性から新型コロナ感染の状況を解析した結果、日本では集団免疫がある程度できあがっていると主張しているが、現時点でその解析は当たっているのではないか。PCR検査や抗体検査で感染者数が今後増加しても、日本での重症化率・死亡率1%にも満たないだろう。よって経済活動再開に重点を置くことに賛成である。ただ新型コロナに関してメディアは連日多くの時間や紙面を使って報道しているが、新型コロナウィルスそのものがどんな毒性を持っているのか、それはどこからどのようにして発生したのか、というウィルスそのものの原点についてほとんど報道していない。世界を惨禍に巻き込んでいるこの病原についても、中国政府に気配りしているのか恐れているのか。Covid-19と名付けられ、データバンクに登録されている新型ウィルスのゲノムそのものに、検体から取り出された体液の遺伝子やエクソソームが混ざったままであり、純粋な新型コロナのゲノムでないため、対応が混乱していると指摘する専門家が日本にも欧米にもいる。さらに新型コロナは当初コウモリのもつウィルスからと言われたが、オーストラリアの学者による臨床試験でコウモリなどの鳥類との親和性は弱く、人間にのみ強い親和性をもつ、すなわち人間に感染しやすいという研究成果を発表している。またゲノムを研究している筑波大学の掛谷准教授や欧米の名だたる教授でも人為的に作られたとしか考えられないと発言している。いずれにしても感染対策にばかり追われて、メディアが得意とする原因から結果に至るまでの追求が見られない。中国ウィルス・武漢肺炎・Covid-19が抱える闇を追及することに大手メディアも怖気づいているのかもしれない。

投稿: 齋藤仁 | 2020年9月25日 (金) 09時11分

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