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2020年10月 2日 (金)

『ジンクス』は生きている…政界にも!

 758回目のブログです

20201021

 “あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも”
                                                  詠み人知らず(万葉集)

 美しい奈良の都の大空に棚引く白雲、あの白雲はいくら見ても見飽きることがない…。

 豊かな奈良の都の繁栄を天の白雲に見て詠った有名な万葉の一首です。このような風情と穏やかな心情に包まれた時代の情趣を、この厳しい現代にあっても何とか求めたいものです。

 そう思いながら世の中を見れば、いわゆる新型コロナウイルスが世界に蔓延し国際情勢は大混乱を来し、国内では安倍総理が降板し菅義偉氏が新首相として登場するなど、世の中は厳しい変化を示しているようにも見えます。

 そういう変化は、その時と状況に左右されて生じるのでしょうが、政治の世界にも、いわゆる『ジンクス』というものがあるのではないかと思っています。これまでの小ブログで触れたこともありますが、ここにジンクス3点を取り上げてみます。

【逢九必乱】

 中国ウオッチャーの福島香織女史(元産経新聞・香港支局長/中国総局特派員)は昨年の早くから、中国において末尾に「9」のつく年はかならず「乱」や「厄災」が起きるという中国のジンクス『逢九必乱』に目を向けるよう警鐘を鳴らしていました。

 昨年は2019年。中国・武漢で新型ウイルスが発症、中国共産党政府の隠蔽によりパンデミックス化、世界が今、大混乱に陥っていることは周知の通りです。9のつく年の「乱&厄災」をごらんください。

 1949年は中華人民共和国の建国
 1959年はチベット動乱のピーク
 1969年は珍宝島事件で中ソ国境戦争
 1979年は中越戦争
 1989年は天安門事件
 1999年は法輪功弾圧
 2009年はウイグル騒乱
 2019年は武漢ウイルス発症⇒世界的に蔓延へ

 見事なまでの大乱と大厄災。さすがに中国社会の上から下までに明るい福島香織女史に驚きを覚えます。まさに慧眼と言わざるを得ません。

【日本で五輪が開催される年には必ず首相交代が起きる】

 歴代の内閣総理大臣は、安倍総理までで62人を数えます。いずれの時代も激務であることには疑いを挟むことはできません。

 安倍首相は持病・潰瘍性大腸炎の悪化を理由に内閣総理大臣の辞任を表明。令和2年(2020)9月16日、平成24年(2012)第2次内閣の発足から7年8ヶ月という歴代最長政権が終焉し、菅義偉氏が新たな総理大臣に選ばれました。

 ここに、日本で五輪が開催される年には必ず首相交代が起きるというジンクスが又も生きてしまいました。ごらんください。

 昭和39年(1964)東京五輪、池田勇人首相 ⇒ 佐藤栄作首相
 昭和47年(1972)札幌五輪、佐藤栄作首相 ⇒ 田中角栄首相
 平成10年(1998)長野五輪、橋本龍太郎首相 ⇒ 小渕恵三首相
 令和 2年(2020)東京五輪、安倍晋三首相 ⇒ 菅義偉首相
    (東京五輪はコロナのため急遽延期となりましたが…)

 ジンクスというものは、奇妙なものですが、不思議なものということもできます。

【靖国に参拝した総理は長期政権となる】

 靖国神社に参拝した総理と参拝しなかった総理では、政権の長さにおいて顕著に差異があります。中曽根総理以後をごらんください。

        [氏 名] [参拝回数]  [政権の長さ]

『参拝者』  中曽根康弘  10   4年11ヶ月
       橋本龍太郎   1   2年 7ヶ月
       小泉純一郎   5   5年 5ヶ月
       安倍晋三    1   8年 9ヶ月
       (平 均)      (5年 5ヶ月)

『非参拝者』 竹下 登    0   1年 7ヶ月
       宇野宗佑    0      2ヶ月
       海部俊樹    0   2年 3ヶ月
       宮澤喜一    0   1年 9ヶ月
       細川護熙    0      9ヶ月
       羽田 孜    0      2ヶ月
       村山富市    0   1年 6ヶ月
       小渕恵三    0   1年 8ヶ月
       森 喜朗    0   1年 1ヶ月
       福田康夫    0   1年
       麻生太郎    0   1年
       鳩山由紀夫   0      9ヶ月
       菅 直人    0   1年 3ヶ月
       野田佳彦    0   1年 4ヶ月
       (平 均)      (1年 2ヶ月)

  **************************
  【靖国の法則】
    1.靖国神社に参拝した首相は長期政権を担う。
    2.靖国神社に参拝しない首相は短期政権に終わる。
  **************************

 この法則は、わたしが10年前、小ブログではじめて示したものです。中曽根総理以後を見れば、『参拝者』平均5年5ヶ月、『非参拝者』平均1年2ヶ月、驚くなかれ、4.6倍の差異があるのです。

 なぜ、日本国総理大臣は靖国神社にお参りしなければならないのでしょうか。

 総理大臣はわが国のリーダーとして、日本の歴史を創る大事(これが真の“政治”というもの)に携わる立場です。そうであれば「日本国」の歴史とそれに殉じた人々、その(これを“英霊”という)に真摯に向き合わなければなりません。その場が靖国神社と言う厳かな存在なのです。

 総理大臣は「国家を背負う」という覚悟を示すことも重要な要素。それは、わが国の歴史への共感であり、先人の苦心への敬意を表明することであり、つまりは靖国へ参拝することを意味しています。

 靖国の魂は、天上において、あるいは地の底において、悲しみをたたえつつ、つとめて冷静に地上の動静を見守っておられるのではないでしょうか。

 政治は、広大な天地(あめつち)のなかで、そして悠久の歴史の流れの中で行われる“厳かなまつりごと”と言われているわけですから、靖国の魂を鎮めようとする厳粛な精神を心の奥底に懐くことは政治家としての基本姿勢でなければなりません。

 菅義偉総理は靖国神社を参拝するか否か!…これが鍵となります。

 ジンクスには、単なる偶然のもの人が意識したものに神の意志が働くもの との二つがあるのではないでしょうか。今回ご紹介したジンクスを今一度お考えになっていただければ幸いです。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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