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2020年11月20日 (金)

首相は尖閣を守る意思を持っているか!

 765回目のブログです

202011201 
           (尖閣諸島)

   『螢の光』(日本の唱歌)

 一、蛍の光、窓の雪
   書(ふみ)読む月日、重ねつつ、
   いつしか年も、すぎの戸を、
   開けてぞ今朝は、別れ行く。

 二、止まるも行くも、限りとて、
   互(かたみ)に思う、千萬(ちよろず)の、
   心の端(はし)を、一言に、
   幸(さき)くと許(ばか)り、歌うなり。

 三、筑紫の極み、陸(みち)の奥、
   海山遠く、隔つとも、
   その眞心(まごころ)は、隔て無く、
   一つに尽くせ、國の為。

 四、千島の奥も、沖繩も、
   八洲(やしま)の内の、護りなり、
   至らん國に、勲(いさお)しく、
   努めよ我が背、恙(つつが)無く。

 冒頭に掲げた歌「蛍の光」は一昨年にも一度取り上げましたが、最近、尖閣周辺が急にきな臭くなってきており、改めて4番の歌詞に注目したからに他なりません。現在は一般には1番と2番のみしか歌われておらず、3番と4番は無視、特に4番の “千島の奥も、沖縄も~” が敢えて捨象されているのです。これは、戦後GHQによる国民の国防意識を無くさせる教育方針に則ったものであり、その影響は今日まで延々と続いてきていると考えざるを得ません。

 国の領土を守るということは、簡単に言えば「国防」という言葉を当てはめることができますが、その類語としては、防衛防御防禦防備護りディフェンス警固警備警護警衛護衛監視あるいは、安全保障という国際政治の用語や歴史的な存在である防人(さきもり)も関連した言葉ということができます。

 ■ バイデン氏、尖閣の安保条約適用を明言 菅首相と電話会談、
           日米同盟強化確認

 菅義偉首相は12日、米大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領と初の電話会談を行った。バイデン氏は、対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条を自ら取り上げ、沖縄県・尖閣諸島も適用対象になると明言。第5条の「尖閣適用」は、尖閣周辺で領海侵入などの挑発を重ねる中国を牽制する意味があり、日本政府高官は今回の会談について「100点満点」と安堵の表情を見せた。
             (11/12 jiji.com一部抜粋)

 日本の新しい首相が同盟国である次期米国大統領(?)と電話会談を行うのは当然であるとしても、いつもいつも、アメリカが尖閣を守ってくれるだろうかと疑心暗鬼になっているのはいただけません。そして、今回のように、バイデン氏が日米安保第5条の尖閣諸島への適用を「コミットメント」するとの表明に有頂天、大喜びするとは

 本来は、日本はどうなるのだろうかと心配するのではなく、日本がどうするかを考えなければならないのではないでしょうかビクビクするのではなく、プレーヤーとして自ら動いていくべきでしょう。米国の大統領が替わろうとしたり、中国の尖閣への侵入状況が変化する都度、米国は守ってくれるだろうかと心配するのであれば、防衛義務を日米できちっとした文書で締結すれば済むはずです。情けない限り。

 それにしても、アメリカがどうして呉れるのかばかりにしか目がいかないということは、独立国家の姿勢ではなく半独立国家と言われても反論できません。今こそ明治維新に学び、自主独立の精神を涵養しなければならないと思います。現在はグローバル時代と言われますが、国家間の対立は厳然として存在しており、人類社会を視野に入れながらも国家を無視するわけにはいきません。そのためには国家防衛を明確にしていく必要があります。

 今、中国公船(軍船)は連日、尖閣諸島への接続水域内入域や領海侵入を行い、日本漁船を威嚇、追い掛け回していることは認識しておかねばなりません。

 しかしながら、歴代の政府、自民党政府、ほとんどの国会議員は、尖閣諸島への「主権の行使」を躊躇してきました。それもビクビク、ビクビクしながら。尖閣に限らず、北朝鮮拉致も同じこと、主権の行使どころか、中共政府や北朝鮮に対し、媚中、媚朝の姿勢を専らとして、手をこまねくというよりも阿ってきたのです。

 果たして、菅義偉首相は、尖閣を守りぬく姿勢を明確にするのでしょうか。以下の対処案を速やかに具体化する勇気があるかどうか・・・ごらんください。

 【参議院議員・山田宏氏等の提案】
① 沖縄県石垣市と政府合同の海洋自然調査団を派遣し上陸調査も行う
② 魚釣島に「海洋自然観測所」を設置する
③ 海上保安庁の小型船や漁船が停泊できる「船溜まり」をつくる
④ 魚釣島に気象観測、海上監視のための「通信施設」を設置する
⑤ 尖閣諸島および周辺海空域で米軍と合同演習を実施する

 【沖縄県石垣市市長・中山義隆氏の提案】
① 環境調査
② 漁業者のための灯台の整備・維持
③ 気象観測
④ 無線中継局の建設
⑤ 人員の配置

 いまや、風前の灯火となっているのは尖閣だけではなく、日本海の大和堆を含む漁場も同じこと、まさに「のっぴきならない段階」に至っています。

 果たして、菅義偉首相は、国家の危難、領土防衛に対して、決死の覚悟で立ち上がる気概を持っているのでしょうか。中国はその点に、目を凝らしているに違いありません。もしも、その気概がないと見れば、尖閣に上陸し、領有を宣言するでしょう。そして、次は、沖縄を含む琉球諸島、薩南諸島、いよいよ九州へ。

 菅首相においては、尖閣を守るのは「力」であり「強靭な国民精神」を底流に必要とすることを国民に熱く訴え、防衛の実を挙げてほしいものです。この際、サヨクや反日の勢力は差し置いて、国家防衛という崇高な目的に邁進してほしいと念願します。

 大変な時代になってきました。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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