“元旦”…令和3年の夢を語る!
771回目のブログです
“ 新しき 年の初めに 豊の年 しるすとならし 雪の降れるは ”
葛井連諸会(ふぢゐのむらじもろあひ・万葉集)
新しい年の初めに、今年の豊かな実りの前兆なのでしょう、このように雪が降っているのは…。
天平18年(756)1月、雪が降り積もったので、橘諸兄(たちぱなのもろえ)が諸王たちをひきつれて元正天皇の御所の雪かきをしました。そこで、元正天皇は橘諸兄たちを招いて酒宴をひらかれました。この和歌は、その席で「この雪を題材にして歌を詠みなさい」との詔に応えて葛井連諸会が詠んだ一首であり、古来、元旦の雪は豊作の前兆と言われており、それを踏まえたものです。
みなさま、あけましておめでとうございます。小ブログは、本年3月3日で丸15年、“継続は力なり”を信じて、何とか続けてきました。引き続きお読みくださいますようお願いいたします。
それにしても、昨年は散々な年でしたが、今年はどんな年になるのでしょうか。
【今年の暦】を見てみましょう。
令和3年 (年号)
皇紀2681年 (神武天皇ご即位を紀元・BC660)
丑 (十二支・うし)
辛丑 (十干十二支・かのとうし/しんちゅう)
西暦2021年 (キリスト生誕を紀元)
干支の「辛」は “草木が枯れ、新しくなろうとしている状態” の意であり「丑」は “種から芽が出ようとする状態” を表しています。 新しくなろうとしている、芽を出そうとしている、ということは、明らかに『転換期』を示していると言えるのではないでしょうか。
令和3年は、干支が暗示するように、果たして転換期となるのかどうか、なって欲しいとの願いを込めて『夢』を語ってみたいと思います。
【武漢新型コロナウイルスの収束】
令和2年は、わが国だけでなく、世界の国々が、特に先進国が、新型コロナに始まり新型コロナに終わる禍事(まがごと/凶事)にあけくれ、それは未だ終息せず、新たなうねりまで起こしています。
国民の関心も新型コロナウイルスにあり、旧臘(昨年12月)14日に発表された公益法人日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」の第1位に『密』が選ばれたことからもわかります。新型コロナウイルスの災禍から逃れるためにも、3密、すなわち、密閉・密集・密接の場面を避けようとの政府・専門家の働きかけと、それに呼応した国民の意識が高まったものであり、キーワードとして「密」が常用されたと判断できるのではないでしょうか。
さらに、第2位に『禍』、第3位に『病』と上位に新型コロナウイルス関連の漢字一文字が並んでいることから考えても、これを克服することは最重要な課題と言わねばなりません。
現在も、新型コロナウイルスは猛威をふるっています。12月25日現在で、陽性者数累計213,007人、死亡者数累計3,154人。おそらく、人の動きの活発化と本格的な冬を迎えての増加となったものと思われます。
日本で新型コロナの重傷者や死者が少ない要因を、京都大学の山中伸弥教授は「ファクターX」と名づけましたが、ファクターXは2つに絞られています。ひとつは「BCGワクチン」もうひとつは「交差免疫」。近縁のウイルスで得た獲得免疫が機能することを「交差免疫」と言い、新型コロナウイルス・中国で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)・アラビア半島で発生したMERS(中東呼吸器症候群)・4種類の普通の鼻・口・咽頭風邪ウイルス、これは全てコロナタイプです。(順天堂大・小林教授論稿より)
このように、新型コロナウイルスに関するあらゆる研究、対応が順調に進んでいけば、早期に普通のインフルエンザ扱いにできるようになるのではないかと期待しています。
【憲法改正への一歩を踏み出す】
コロナ問題を通じて見えてきたことは、わが国には本格的な緊急事態条項(非常事態)がなく、問題解決に時間が掛かり過ぎることです。一応、大仰な「緊急事態宣言」は出しましたが、内容は、国民や企業への要請という単なるパフォーマンスと言わねばなりません。
わが国は、民主主義法治国家であり、中国のような独裁強権国家とは異なりますから、まず法律を整備しておかなければ国全体が機能しないのです。したがって、国が非常事態に立ち至ったならば、一定期間の私権の制限、補償の具体化などを法律で担保しておかなければ、迅速、広範な対策を講ずることは出来ないのではないでしょうか。
そう考えれば、まず憲法を改正し、真面目に国家防衛の条項を法制し、非常事態に対処できる体制を平時から積み上げておくことが肝要になってくると考えます。そうなれば、今回のように、コロナ騒動にあたふた、有機的な対処に齟齬を来すことはありません。
まさに、憲法改正は待ったなし。
【尖閣諸島・実行支配の具体化】
ご存じのように、わが国の周辺国は真の友好国ということは出来ません。中国は尖閣・琉球・沖縄を虎視眈々、韓国は条約違背と反日教育と竹島略取、ロシアは北方領土居座り、北朝鮮は人権主権侵害の拉致に頬被り。
彼らは、日本の国力(軍事力・経済力・国民意識力)が弱まったと見れば激烈な攻勢に出てくるに違いありません。そのためには、日本の覚悟を見せるためにも、例えば尖閣については下記の方策の一つでも具体化すべきだと考えます。もう、待ったなしではないでしょうか。
・石垣市と政府合同の海洋自然調査団を派遣し上陸調査も行う
・魚釣島に「海洋自然観測所」を設置する
・海上保安庁の小型船や漁船が停泊できる「船溜まり」をつくる
・魚釣島に気象観測、海上監視のための「通信施設」を設置する
・尖閣諸島および周辺海空域で米軍と合同演習を実施する。
さいごに、民主主義においては、国民が政治を支えるものであるということは重々理解していますが、その代表者である菅義偉首相には、できるならば大きな政治を行ってほしいものです。
ドイツの文豪の言葉に…。
「小さい夢をみるな。それには人の心を動かす力はないからだ。」
ゲーテ(18世紀中頃~19世紀前半)
というものがあります。あらためて、大きな政治を希っています。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセー
です。
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コメント
「未来の子供たち」に対して(父親として、祖父として)伝えるべきこととは何か。情報空間に於いては伝統的な日本の文化、伝統を外部からの目に見えない侵略から守ること。物理空間では安全・安心を担保する我が国の領土を守ること。個人が覚悟を決めて智慧を発信しながら政治の動きに繋げること。北朝鮮に拉致されたままの同胞をいまだに放置して目をそらす気概亡き恥ずべき日本国家の政治に幻想を捨てることから始めています。
投稿: 野中志郎 | 2021年1月 8日 (金) 12時39分