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2021年7月 9日 (金)

建党百年・中国共産党万歳!… 祝電を打つ日本の政治家

 796回目のブログです

2021791

      “ 清滝や 波に散り込む 青松葉 ”
             芭蕉(笈の日記)

 清滝の流れは、その名が示す通り清らかな急流でその青い波の上に、松の青葉が散り込んでいく。何と清涼なことだろう…・

 清滝は、京都洛北の嵐山の上流にある清滝川のこと。清々しい景色を詠み込んだ素晴らしい俳句であり、さすがに俳聖、芭蕉と、唸らざるを得ません。

 今しばらくは、梅雨は続きそうです。すでに沖縄は梅雨明け、関西でも、間もなく梅雨も明けるものと思いますが、今年ほど鬱陶しく感じた年はありません。

 それは、わが国の政治家が揃いも揃って能天気、かつ、確信犯的な振る舞いを示したからに他ならず、具体的に見ていきましょう。

 7月1日、中国共産党は、結党100周年の記念日を迎え、あの北京天安門広場で記念式典を開き、習近平党総書記(国家主席)が重要演説を行いました。

 それに対し、中国共産党結党100年に電報などで「祝意」を述べたわが国の有力政治家は次のとおりです。

  ● 自由民主党(二階俊博幹事長)
  ● 公明党  (山口那津男代表)
  ● 立憲民主党(枝野幸男代表)
  ● 社民党    (福島瑞穂党首)
  ● 河野洋平元衆議院議長
  ● 小沢一郎衆議院議員(立憲民主党)

 総じて言えることは、わが国の政党の国際感覚が、独裁国家であり、自由や民主や人権を弾圧し、国際社会を攪乱する「中国共産党を擁護する」姿勢を明確に見せたことにあります。

 自民党の二階俊博幹事長は、先年「江沢民碑」を日本全国各地に建立することを計画し、地元市議らの猛反対に遭いやむなく中止になった経緯があるほどの名うての親中派。中国が、独裁、人権弾圧、ジェノサイド国家であり、それに党幹事長が祝意・賛辞を示すのであれば、自民党は自由民主党という名前を放棄・変更すべきではないでしょうか。あまりにも、節操が無さすぎるように思えてならず、堕落した政党に光明が輝くことはないと言わねばなりません。

 もう一方の与党である公明党は実質創価学会が支持母体であり、かねてより、大陸、半島にシンパシイーを寄せており、親中派として特別な変化は微塵もなし。

 立憲民主党と社民党は、左翼体質に満ち溢れており、共産主義、マルクスレーニン主義、独裁体質、大陸、半島に、淡い青春の憧れを懐き続けているとしか思えません。

  ところで、日本共産党には、中国大使館から中国共産党100周年の祝賀メッセージの依頼が来なかったそうで、共産党の志位和夫委員長のコメントは。

 『中国による、東シナ海や南シナ海での覇権主義的行動、香港やウイグルでの人権侵害は、社会主義とは無縁であり、共産党の名に値しない。国際社会が中国に対し「国際法を守れ」と求めていくことが大切だ』

 これが本当の真意であるならば、最も真っ当なコメントに驚かされます。それほど各政党がだらしないと言えるのではないでしょうか。

  公明党の山口那津男代表のコメントを話のタネにご覧ください。

 『一つの政党で100年を迎えること自体、なかなかない。なお一層、世界の平和と発展、安定のために力を尽くしていただきたい』

 本当に信じられないほど、お目出たい、呑気な父さん! 今、香港はどうなっているのか、ウイグル人ジェノサイドはどうなっているのか、尖閣は、琉球は、沖縄は、知財権の窃盗は…、公明党(≒創価学会)って、緊迫感は皆無、平和を求めてきたのが偽りだったことは明々白々。

 ● 河野洋平元衆議院議長のコメント

 『中国共産党は団結して中国人民を指導し、社会主義制度を打ち建て完全なものとしてきた。これは目を見張るばかりの輝かしい成果である。中国共産党が中国の発展をさらに大きく推進し、世界の平和と発展を守るためにさらなる貢献を果たすことを期待している』

 中国共産党への大絶賛! 河野洋平氏は、慰安婦の日本軍による強制連行を認め、日本政府としてのお詫びを示した「河野談話」の張本人。(強制連行の全てが虚偽と判明)河野氏の日本人への名誉棄損は万死に値するのではないでしょうか。

 河野洋平氏のエピソードひとつ。

 『1995年、アセアン外相会議に出席するためタイのバンコクへ向かう途中、台風に遭ったために急遽台北国際空港に着陸した。そしてバンコクに到着すると、私は台湾の土地に一歩も足を踏み入れなかったと中国の銭其琛外相に話した』

 河野洋平氏は、緊急着陸のため台湾に大変お世話になりながら、自らが台湾の土地に一歩も足を踏み入れなかったことを中国に媚びる媚中派として、銭其琛外相に褒めて貰いたかったとしか思えません。あきれてものも言えませんが、あまりにも幼稚過ぎる媚中派丸出しの振る舞いに銭其琛外相も蔑んだのではないでしょうか。

 現ワクチン担当大臣の河野太郎氏は、河野洋平氏の息子ですが、親中派でないことを祈りますが、果たしでどうでしょうか。一応警戒の目を向けておくことも必要かも知れません。

 その他、中国問題グローバル研究所の遠藤誉所長の考察から引用します。

  立憲民主党(近藤昭一・日中友好議員連盟幹事長) 絶賛
  村山談話を継承し発展させる会の藤田高景理事長  大絶賛
  「中国共産党は遠大なる理想を持っていて、自己の特殊利益を求めない。
   すべてが、人民に良い生活を送らせるためだ」
    ※自国民を7,000万人も死に追いやるもその点は完全無視。
  霞山会(一般財団法人) 結党100年の祝賀メッセージを送る

 その他、まだまだあるようですが、切がありません。わが国には得体のしれない親中派が、政界だけではなく、あらゆる業界に潜んでいるように思えます。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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コメント

日本国憲法の前文には、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と書いてある。中国や北朝鮮のような一党独裁、自国民に「隷従、圧迫」を強いている国家の存在を黙認してはならない、と謳っている。一般に独立国への内政干渉は許されないが、国際的に人道上等で問題があると認知された国家の行為に対しては批判することも、さらにはその問題を除去するために他の国々と協力して干渉することも許されているばかりか、日本国憲法は他国の不正を見逃してはならない、と言っている。日本共産党を除く日本の政党の国会議員、国の代表が憲法の精神に違背して平然としている。それどころか一党独裁でヒトラーの再来のように諸民族を文化的にジェノサイドしているだけでなく、様々な手法で生物学的にまでジェノサイドをしている国に賞賛の手紙を送っている。自民党は自由と民主主義を綱領で高く掲げ、公明党は宗教政党であり、共に中国共産党政府と相容れない政党のはずである。日本共産党はその声明文や良し、だが、党の委員長や書記長などのトップの選出法は中国共産党と全く同じ非民主的そのものである。中国の国民や建国以来の中国との交流の歴史などはそれなりに重んじるのが礼儀だが、一党独裁の中国共産党の存在を是とする外交は日本国の憲法と自由と民主主義を愛する日本国民に背く行為である。利欲と名声のために政権政党である自民党に所属した似非政治家を排除し、公明党とは手を切るべきである。それで政権を手放す事態になってもよい。政党の看板と中身が一致する本物の保守政党として出直すべきである。

投稿: 齋藤仁 | 2021年7月 9日 (金) 08時54分

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