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2021年9月10日 (金)

「日常生活」を取り戻すために! 

 805回目ブログです

20219102

  “白雲に 羽うちかはし 飛ぶ雁の 数さへ見ゆる 秋の夜の月”
                よみ人しらず(古今和歌集)

 白雲の浮かぶ空を、仲良く羽を連ねて列になって飛んでいくの、その数までもはっきり見える明るい秋の夜の月だ…。

 蝉の声も徐々に消え、夜に入ると秋の夜長を楽しめる美しい虫の鳴き声が聞こえてきます。コオロギ、キリギリス、マツムシ、スズムシ、…そういえば、京都嵐山にある鈴虫寺の美しい音色に耳を澄ませたことも思い出します。春、夏、秋、冬、いずれの季節もそれぞれ魅力がありますが、秋こそ自然をゆったりと楽しみたいものですね。

 そうは言っても、依然としてコロナ問題が騒がしく、加えて、政局が大騒動になってきました。小ブログ(8/20)で書いたように「青木の法則」に忠実に則るかのように、菅内閣は退陣を表明するに至りました。

 メディアは、連立連夜、自民党総裁選、衆議院総選挙で持ち切りであり、これ以上の喜びは無いかように、楽しそうに生き生きと報じています。政治家と言えども、生身の人間であり、総裁選、総選挙に一喜一憂、生きるか死ぬかの熾烈な戦いが待っています。

 そのような中で、メディアは、目先のことばかりに夢中になっていますが、菅内閣の実績について冷静に振り返ってみることも大切だと考えます。

 菅内閣の成果は、何と言っても、ワクチンの接種を大幅に実現したことではないでしょうか。昨年にはその予算を確保し、自ら渡米、ファイザー社社長と交渉し、新型コロナワクチン一億本を確約した功績は見事と言わねばなりません。

 1日100万回の接種を実現。あるいは、ワクチン接種に非協力的な医師会や看護師協会に対して、歯科医や他の人の協力を仰いでも良いのかなどの脅しをかけ、全国的な体制に持ち込んだことなど、そして、ワクチン接種スピードも世界トップクラスであること、などを考えれば、正しく評価されなければなりません。

 コロナのピークを振り返ってみましょう。

        ピーク     (直前1週間の比較)
   第1波(2020年4月11日) 死者数 25人 致死率0.82%
   第2波(2020年7月31日) 死者数 14人 致死率0.22%
   第3波(2021年1月08日) 死者数397人 致死率1.29%
   第4波(2021年5月08日) 死者数472人 致死率1.36%
   第5波(2021年       ) 死者数118人 致死率0.12%
      ※5波は現在 8月7日~13日の数値

 コロナは、現在、第5波として今までで最大の猛威を奮ってきたように見えますが、明らかにピークアウトの兆候を示しており、菅総理が目論む全世代へのワクチン接種が順調に滑り出せば、9月~10月には急速にピークアウトとなるのではないかと思います。コロナ対策も、もう一歩のところに来ているのではないでしょうか。

 【年代別感染者の死亡率】 厚労省(8/25)

   10歳未満  0.0(%)
   10代    0.0
   20代    0.0
     30代    0.0
   40代    0.1  (インフルエンザ以下)
   50代    0.2  (インフルエンザ並み)
   60代    1.2  (83人に1人死亡)
   70代    4.6  (22人に1人死亡)
   80代以上 13.2  (75人に1人死亡)

 携帯料金値下げの実現は、消費税3%に相当すると言われています。

 デジタル庁の設置。などなど。

 ところで、菅総理が自民党総裁選への不出馬を表明したことに対して、立憲民主党/党首・枝野幸男氏は「命と暮らしが危機にある中、自民党内部の権力闘争により政治空白が生まれる。本当に許されるのか。」と罵倒しました。しかし、枝野氏は、社交辞令でもいい、『お疲れ様でした』の一言さえ発しなかったのです。枝野氏はイデオロギー人間なのでしょう、残念なことに、人間性の欠片も感じられません…。

 さて、新しい自民党総裁、そして新総理に期待されるのは、一日も早く通常の生活、経済活動に戻すことです。いわゆる『日常生活』を取り戻すにはどうすれば良いのかを考えて見ましょう。

 新型感染症を防ぐために、わたし達一般市民の日常生活が著しく制限されているのが当たり前になってきており、誰も疑問を持たないようです。何かおかしい。本来は、人の流れを制限するのではなく、いかに人の流れを維持できるのかを考えなければならなのではないでしょうか。

 日常生活とは、昨日と同じ生活が今日も続き、明日も続く、そして明後日も続く、もちろんのこと毎日の生活は少しづつ変化はしますが…。

 会社での仕事は重要な日常であり、上司や同僚や部下の人間関係も日常です。それであればこそ、一杯飲みながらの会話に花が咲き、コミュニケーションの場ともなります。これが日常というものでしょう。

 ・そして、健康的な生活を送るためにも、日常生活の制限は良くありません。規則正しい生活のリズム、質の良い食事、適度な運動、充分な睡眠、ストレスのない精神状態を保つことが大切になります。

 ■ 接種済みなら、宣言下でも県またぐ移動OK
            …10月以降に「行動制限」緩和へ

 政府は、10月以降、段階的に行動制限を緩和する方針を固めた。
 ワクチンを接種済みであれば、県をまたぐ移動を原則として認める。
 大規模イベントでも、ワクチン接種や陰性証明OK。上限も緩和。
 飲食は、ワクチン接種や陰性証明を条件に人数制限を緩和。
            (9月8日 読売新聞一部抜粋)
 
 これでなくては経済が干上がってしまいます。また、政府としては、マスコミがあることないこと、ないことあることを、煽りに煽ることに対して厳しい申し入れを行うくらいの勇気を奮ってほしいと思います。

 難しいコロナ対策に精力的に取り組まれた菅総理には、任期まで今一度のご尽力をお願いしたいもの。

 本当にお疲れ様です

 みなさんは、どのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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