マリンバ演奏を聴く…打楽器の魅力に酔いしれる！

　８１９回目ブログです

“「寒いね」と 話しかければ「寒いね」と 答える人の いるあたたかさ”
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　俵万智『サラダ記念日』

　解釈するまでもありませんが、「身も心も冷え切るような厳しい寒さの中で、「寒いね」と話しかければ「寒いね」と、そのまま返事をしてくれる人が身近にいる。それだけであたたかくなるように感じる」ということでしょうか…。

　いよいよ師走も半ばを過ぎ、もうすぐ年の暮れを迎えますが、俵万智さんの有名な歌集「サラダ記念日」の短歌（和歌）にあるように、朝夕は極端に寒くなってきました。

　ということで、先日、最寄りのＪＲ駅から１５分足らずの梅田駅近くにあるコンサート会場で「マリンバ演奏」を聴く機会も持ちました。

　会場は、北新地「あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー」内にある、高さ１３メートルもの天井高、座席数３０１のなかなか雰囲気の良いコンサートホール「ザ・フェニックスホール」です。（ところで、このビルの地下にはアサヒスーパードライ梅田店があり、何度か利用したことがあります。余談ですが、歴史のあるアサヒビール吹田工場から直送されますので、一番美味しい、フレッシュなビールが飲めるとの評判です。）

　マリンバを聴くのは初めて。中学生のころ吹奏楽部に入り、楽しい部活を経験しましたが、当時、マリンバという打楽器はなく、打楽器では、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、くらいが関の山です。

　マリンバは、木琴を大型化したものですが、木琴とは別の楽器となります。シロフォン（木琴タイプ）はアフリカが発祥の地であり、マリンバはラテンアメリカが発祥の地。シロフォンは甲高い木の音がしてオーケストラや吹奏楽に混じって目立つ音が出ますが、マリンバは柔らかく豊かな響きがあるのが特徴のため、ソロの活躍が増えてきた楽器のようです。

　マリンバは、シロフォンに比べて、断然大きく、パイプ（共鳴管）も大きく、倍音も違い、低音は本当に柔らかく、ぬくもりのある豊かな響きを奏でます。

　今回のコンサートは、「音舞人」-Ｏｎ Ｍｙ Ｂｅａｔ- の男性メンバーのみで構成する「男組」の公演。主役は著名な「ＳＩＮＳＫＥ」と「宮野下リュウ」の２名。そして彼らが選考した、小学生・高校生・大学院生の３名の計５名です。

　右手に２～３本、左手にも２～３本のマリンバマレットを自在に操り、マリンバの柔らかく豊かな音を、変幻自在に奏でる姿は、まるで打楽器音の魔術師とも言える不思議な感覚を味わうことができました。

　演奏の曲目は、Catching Shadow（トレヴィノ）、タンゴの歴史（ピアソラ）、ライディーン（高橋幸宏）、ハンガリー舞曲第５番（ブラームス）、アフリカ（ペイチ）、マイケル･ジャクソン メドレー、他。

　それにしても、小学生・高校生・大学院生が二人のプロに混じって堂々と演じた合奏には驚かされました。かなり練習を重ねたのでしょうが、天賦の才能も窺わせるような見事さに聴衆も万雷の拍手。今、将棋界の藤井聡太棋士、野球界の大谷翔平選手など若き才能が続々開花している時代ですから、音楽界にも同類の才能が現れてほしいとものですね。

　アンコールは２曲応じていただきました。そのあと、カーテンコールのお辞儀がありましたが、そのバックの幕がゆっくりと捲られて、何とガラス越しの光景が「御堂筋」のイルミネーションを煌々と映し出していました。最後の最後までの見事な演出に堪能、酔いしれました。

　終了は、午後九時前ごろでしたが、折角のチャンス。御堂筋イルミネーション2021、大阪市役所正面イルミネーションファサード、中之島イルミネーションストリート、を心ゆくまで楽しませていただきました。

  御堂筋イルミネーション2021

中之島イルミネーションストリート

大阪市役所正面イルミネーションファサード

　あとで、調べてみたら、その他全国には多くの「行きたいイルミネーション」があることが分かりました。その一部を…。

　　なばなの里
　　ハウステンボス
　　白川郷
　　あしかがフラワーパーク
　　小樽ゆき物語
　　さっぽろホワイトイルミネーション
　　洞爺湖イルミネーショントンネル
　　丸の内イルミネーション
　　あべのハルカス　天空のイルミネーション2021
　　ドライブスルー堺イルミナージュ
　　ひらかたパーク「光の遊園地」
　　ローザンイルミ2021～ひかり奏でる丘～
　　きらきらフェスティバルin ＳＡＳＥＢＯ
　　ひろしまドリミネーション2021

　みなさんも、イルミネーションを楽しまれることをお薦めします。

次回は
時事エッセー
です。