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2022年12月23日 (金)

“北朝鮮の弾道ミサイル開発”…援助した日本!

 872回目のブログです

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  “赤城山 真白に積もる 雪なれば 我が故郷ぞ 寒からめやも”
          高山彦九郎(江戸後期・尊王思想家)

 赤城山に雪が降り真っ白になった。家族を残して飛び出した故郷もさぞ寒いだろうなあ…。

 高山彦九郎は儒学者である為、倒幕に走らないかと監視され、故郷を逃げている風来の身。故郷にいる妻子は貧しく、親族から生活費を援助して貰っている。また、地代も滞るので、地主からもいじめられながら生活をしている。そういう故郷を想って詠んだ歌です。

 さて、ここにきて、国内の政局が風雲急を告げてきました。毎日新聞社の全国世論調査(12/17~18)によると、岸田内閣の支持率は25%に下落(前回は31%)、不支持率は69%に増加(前回は62%)、自民党支持率は25%に下落(前回29%)。それにより、内閣の安定度を示す「青木の法則」は次の通りとなります。

    【青木の法則】(青木率・アオキレシオ)

  内閣支持率(%)と与党第一党の政党支持率(%)の和が
   60ポイントを切ると、政権運営に黄信号がともり、
   50ポイントを下回ると、政権が倒れる。

  今回の毎日新聞の調査結果では。
   岸田内閣支持率(25%)+自民党支持率(25%)=50ポイント

 青木率が50ポイントとは、岸田内閣はまさに風前の灯。倒壊の瀬戸際、徳俵に足がかかっている状態にあると言っても言い過ぎではありません。

 ところで、国内の政局がガタガタしている時ではありますが、国際情勢は時々刻々と大きなうねりを見せていることに留意しなければなりません。近隣各国は「平和を愛する公正と信義の国家」(日本国憲法)ではないということを厳しく認識しなければならないのではないでしょうか。ご覧ください。

 北朝鮮 弾道ミサイル2発発射 いずれも日本のEEZ外落下と推定

  防衛省によりますと18日、北朝鮮から弾道ミサイル合わせて2発が発射され、いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外側の日本海に落下したと推定。北朝鮮による弾道ミサイルの発射は先月18日以来で、防衛省が警戒を続けています。
          (12/18 NHK)

 北朝鮮のことしの弾道ミサイル発射は異常と言われる回数を数えています。近年の数字を確認してみましょう。

  【北朝鮮の弾道ミサイル発射】

   平成24年(2012)  2(発)
     26年(2014) 11
     27年(2015)  2
     28年(2016) 23
     29年(2017) 17
   令和 元年(2019) 25
      2年(2020)  8
      3年(2021)  6
      4年(2022) 35

 北朝鮮の弾道ミサイルの標的は我が日本国が最大の標的でしょうが、今や、アメリカにまで届くまでの弾道ミサイルが開発されています。

  【北朝鮮弾道ミサイル:戦力】

  短距離/戦術誘導弾     約400㎞~600㎞
  ノドン/改良型     約1,300㎞~1,500㎞
  SLBM/北極星2型  1,000㎞以上
  SLBM/北極星3型  約2,000㎞以上
  中距離/火星12型    約5,000㎞
  ICBM級/火星14型  5,500㎞以上
  ICBM級/火星15型  10,000㎞以上
  テポドン2派生型    10,000㎞以上

 短距離、中距離、大陸間弾道ミサイルまで、ほとんど揃えていることに注目したいと思います。核とミサイルが着々と充実してきていることは十分読み取れるのですが、その開発の資金・実験場の提供はどこからでているのでしょうか。わが国も北朝鮮の軍事開発に協力してきたのではないかとの疑問は前から持っていましたが、識者(立命館大/上久保教授)の指摘で納得することができましたので、簡単に整理してみたいと思います。

 日本外交は「土下座外交」と表現されることがあります。これは、外交において、相手国の要求を無条件で飲み続けるなど、極端な弱腰の姿勢で臨むことを意味し、逆に、この日本の弱腰の姿勢を外交カードとして諸外国が利用してきたのです。

 例えば、1990年9月の「金丸訪朝団」と呼ばれる自民党、社会党の政治家の北朝鮮訪問。日本側団長の金丸信は、金日成国家主席に対して、国交正常化や統治時代の補償とともに「南北朝鮮分断後45年間についての補償」という約束をしました。朝鮮半島の南北分断に日本の責任は全くないにもかかわらず金日成の主張を唯々諾々と受け入れてしまったのです。

 さらに、「大韓航空機爆破事件」の犯人・金賢姫死刑囚の証言により、当時日本国民の関心が高まっていた「日本人拉致問題」にまったく触れなかったことで、「土下座外交」であると批判されました。

 つい先日の情報です。米国防総省情報局(DIA)から、統一教会「4,500億円」もの巨額の資金を北朝鮮に送金していたとの情報が明らかになりました。(12/8「文藝春秋」1月号)

 1991年、北朝鮮の地で産まれた文鮮明教祖は北朝鮮を訪問し、金日成主席と初会談しましたが、その時の手土産として寄贈したのが4,500億円。もちろん分割送金であり、送金のルートは、日本⇒韓国⇒中国の銀行⇒サムソン・グループ香港支社⇒平壌へ、とマネーロンダリングを経た送金となっているのです。

 ・この膨大な金額には驚きを隠せません。そのほとんどがミサイル、核兵器などの軍事開発に投入され、その標的が元の資金の出どころである日本へ…。笑い話にもならない惨めさ。統一教会とズブズブであった政権与党の自民党及び議員の責任は極めて重いと言わねばなりません。

 さて、北朝鮮はなぜ日本にばかりミサイルを発射するのでしょうか。それは、日本近海以外にミサイルを落下させることができる場所がなかったからです。核保有国の中国やロシアに落下させると報復攻撃が怖く、韓国は同じ民族であり撃ちにくいのではないでしょうか。

 ところが、日本は、核保有国でなく、憲法で専守防衛の制約があり先制攻撃は認められておらず、ただただ、官房長官が “遺憾砲” を連射するのみ。したがって、北朝鮮としては、日本に向けてミサイルを発射しても痛くも痒くもなく、どうせ土下座外交を続けるのが落ちと睨んでいるのでしょう。

 そうだとすれば、わが国は「核武装」を真剣に検討する段階に来ているのではないでしょうか。日本が、北朝鮮問題における現在の「蚊帳の外」状態を打開するには、「核武装」を交渉カードとして切る必要があるように思われます。

 日本の核武装は「極論」であり、現実的ではないかもしれません。しかし、その検討を行う “姿勢” をみせるだけでも、日本は生き馬の目を抜く国際情勢の中で、強い「交渉力」を持つことができるのではないでしょうか。

 わたし達は、もっと怒りを表さなければいけません。

 北朝鮮の、わが国に向けての数十発の弾道ミサイル発射についての感想を述べました。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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