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2023年6月30日 (金)

岸田内閣支持率33%、急落!(毎日新聞調査)

 883回目のブログです

2023630

 “七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき”
            兼明親王(平安中期・後拾遺和歌集)

 (詞書)雨の降った日、蓑を借りに来た人がいましたので、山吹の枝を折って与えました。その人が帰りました翌日、山吹の意味が分からないと言い寄こした返事に詠みました歌。

 (意味)七重八重に花は咲いているけれど、山吹の実の一つさえもないように、蓑一つさえ無いのは悲しいことです。

 (およそ4ヶ月にわたりブログを休筆しておりましたが、今回から、月2回くらいのペースで再開することにしました。お引き回しのほどよろしくお願いします)

 これからは、柔らかい言い回しを止めて、できれば、ずばり核心を突く言い方を目指したいと思いますが、根が穏やかな性格(?)をしていますので、どのようになりますか、成り行きに任せたいと思います。

 それにしても、ロシア対ウクライナの戦争は終結への道は険しく、ロシア内部もガタガタしているようで、総じて世界情勢も混迷の限りとしか言いようがありません。

 一方、国内においても、岸田首相の周辺がきな臭くなってきており、予断を許さない雰囲気が漂っていると言わざるを得ません。“岸田内閣”に対する有力メデイアの全国世論調査結果を見てみましょう。

 【毎日新聞】
   6月/17.18  支 持 率  33%(前月45%より12ポイント下落)
          不支持率 58%(前月46%より12ポンイト上昇)

 【読売新聞】
   6月/23.25  支 持 率  41%(前月56%より15ポイント下落)
          不支持率 44%(前月33%より11ポンイト上昇)

 毎日新聞では、支持率で33%、前月比12ポイントの下落。読売新聞では、支持率で41%、前月比15ポイントの下落とは。もはや下落というより 急落と言わなければなりません。

 何故、このような状況になってきたのか、その要因を探ってみたいと思います。

親バカ①岸田首相は政権発足後1年の昨年10月、長男の翔太郎氏を政務担当の首相秘書官に抜擢しました。これはれっきとした公的な政務秘書官であり、私設秘書ではありません。この翔太郎氏が父親の欧米5ヶ国訪問に同行したのですが、大使館の車と大使館員を案内役に、名所観光・グルメ・買い物三昧と報じられ、物議を醸しました。とんでもない振る舞いと言わねばなりません。

親バカ②昨年末、翔太郎氏が首相公邸に親戚連中を招き入れ、大宴会をしていたことが週刊文春で報じられました。それも多くの写真付きで、赤絨毯が敷かれた階段に寝そべっている姿や、新閣僚が雛壇に並ぶ様子を模した写真など、あられもないやりたい放題の様子が窺えます。これでは新閣僚も晴れがましい顔に泥を塗られた気分になり腸が煮えくり返っているのではないでしょうか。

   撮影された写真は「首相公邸見学」の域を遥かに超えており、非常識と言わざるを得ません。また、あろうことか、公邸での大宴会には、岸田内閣総理大臣も参加していたのですから、政治への緊張感の無さに驚きを超えて怒りさえ覚えます。

米国の内政干渉・ポチ・属国LGBT法案とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーについて、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちへの理解を増進することを目的とした法律案です。ところが、自民党内での審議も充分ではなく「女性や女児の安全」「教育現場の混乱」「新たな公金利権スキーム」「皇室の危機」「米国の内政干渉」などが強く懸念されたまま、“岩盤保守層”の強い反発にもかかわらず、岸田首相の強引な意向によって法案が成立しました。

 なぜこのように拙速な対処をするのでしょうか。それは、岸田首相が広島G7で核廃絶を高らかに歌い上げたいために、バイデン大統領の来日を懇願、そのために岸田夫人の派遣と民主党活動家・バイデン夫人との会談を設定。(民主党はLGBT差別禁止法案推進、共和党は反対で熾烈な戦いの最中)

 ごらんください。エマニュエル駐日米国大使は、わが国の政界や経済界にLGBT差別禁止法の制定を求める動きを積極化し、その動きに岸田首相は乗ったものと言えます。本来ならば党議拘束をかけるものではないにもかかわらず、米国への忖度、配慮の結果、とにかく立法という恰好つけるため、他党案に抱き着いたにすぎません。

 それにしても、日本の政治は嘆かわしい。エマニュエル駐日米国大使の言動は、越権行為の内政干渉という唾棄すべきものではないでしょうか。わが国には日本の伝統と文化があり、米国のように浅いものでなく、豊かな民俗の知恵を持っていると言っても言い過ぎではありません。

 そうであれば、岸田首相、林外務大臣、自民党幹部らは、米国の日本に対する内政干渉に抗議し、“断固抗議” “本国に帰れ”、などと、強い主張をしなければなりません。ところが、岸田首相、林外相には強い主張の痕跡はありません。特に、林芳正外相は記者会見で「内政干渉ではないのか」との質問に対して、「コメントは控える、政府として状況を見守りたい」とのこと、これが日本の外務大臣とは! 情けなくて脱力!

マイナンバーカードトラブルが続出。・コンビニで住民票の写しが別人・マイナポイントが別人に誤付与・公金受取口座に家族名義の口座が登録・マイナ保険証に別人の情報が約7300件誤登録・他人の年金記録がマイナポータルで閲覧可能など。…河野大臣は国民にやさしく対処すべきであり、過去の未納年金保険問題を連想させてはなりません。政府への信頼が最も大事です。

少子化対策岸田首相肝いりの政策は「異次元」の少子化対策ですが、これに対して、国民はそれほどの共感を覚えていないと思われます。食材、電気料金は値上がり、それに対して原発は休止、地方経済は疲弊、生活は汲々。…異次元の少子化対策とぶち上げるならば全面的に長期国債の発行を断行するくらいでないと。

防衛力増強財源は、①歳出削減 ②国債発行 ③増税の三つしかありませんが、長期国債を発行するとともに、経済の活性化による税の増収を目論むことが必要ではないでしょうか。あわせて普通の国を早期に目指さなければなりません。

 さて、岸田内閣の支持率が急落していることの要因を概観しましたが、それを纏めてみますと。

   ① “公・私”の『私』を前面に押し出している。
   ② 内政干渉を排除できていない。
   ③ 財源確保に大胆さを欠く(財務省の手の平)。

 みなさんはどのように考えられますか。

 久しぶりに筆を起こしましたので、われながら多少の戸惑いを感じています。しばらくは、よちよち運転で慣れていきたいと思っています。お付き合いの程よろしくお願いします。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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コメント

ブログを休まれている間に、安倍元首相の力で首相になった「ノーテン岸田首相」は安倍元首相亡きあといよいよ「ノー天気」の本領発揮のようです。政治哲学のない、すなわち「何のために政治家になったか」と訊かれたら「私が凄いことを家族や友だちに認めてもらいたかったから」と答えそうな岸田首相には自民党宏池会を確立して、三島由紀夫氏が嫌悪した名利だけを追求する政治屋自民党を背負ってもらいましょう。もちろん小生はそんな政党は支持しませんが。

投稿: 齋藤 仁 | 2023年6月30日 (金) 08時39分

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