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2023年12月29日 (金)

岸田首相の一族主義に異議あり!

 896回目のブログです。

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  “瓜田不納履(瓜田に履を容れず)
   李下不正冠(李下に冠を正さず)”
      (『君子行』:西晋の陸機の作)

 瓜畑(うりばたけ)で脱げたくつを探していると、瓜を盗もうとしていると疑われることになり、李(すもも)の下で冠をかぶり直すために手を上げると、スモモを盗ろうとしているような誤解を与えることになるので、決して疑わしいまねをするものではない…。

 さて、わが国は、今、内外ともに大揺れに揺れており、さすがの鈍感力を誇る岸田文雄首相も、深い溜め息をついていると思われますが、果たしてそうなのか、とりあえず、前々回のブログに続いて、12月度の内閣支持率をご覧ください。

 【12月度・内閣支持率+自民党支持率=青木率】

        内閣支持率 自民党支持率  青木率
  毎日     16.0(%)17.0(%)33.0(ポイント)
  時事     17.1   18.3   35.4
  共同     22.3   26.0   48.3
  産経/FNN    22.5   27.3   49.8
  朝日     23.0   23.0   46.0
  NHK    23.2   29.5   52.7
  読売     25.0   28.0   53.0
  日経/テレ東     26.0   30.0   56.0
  TBS/JNN   28.9   28.1   57.0

 前回に引き続いて驚愕の数字! 岸田内閣への支持率が、毎日で16.0%、時事で17.1%、いよいよ10%台に突入しました。そして、内閣支持率+自民党支持率で50ポイントを割れば内閣が倒れるという経験則の『青木率』で30ポイント台に釣瓶落としという有様。

 この数字の趨勢を冷静に眺めれば、自民党は、まさに与党から野党に陥落の可能性を秘めていると考えざるを得ません。

 ここにおいて、自民党及び岸田首相の問題点について考えて見たいと思います。

 自民党の問題は、例えば、立党の精神である憲法改正に真摯に向き合ってこなかったこと。また、自党・友党のなかに改憲に反対、逡巡する輩がかなり存在しているにもかかわらずそのような議員を排除できていないことにあります。そして、今回のパーティ券裏金問題についても、権力と金の関係が歪になり、「金」が目的化し、「権力」も国益・公益の観点から外れるという、政党としては末期的な症状を露呈しています。

 次に、岸田首相の問題について。岸田首相の基本的スタンスはどう見ても一族主義にあり、それが大きな弱点であると同時に、国益、公益を大きく毀損していることを指摘したいと思います。

昨年末、長男・翔太郎氏が首相公邸に友人らを招き入れ、公邸での大宴会には岸田首相夫妻も同席。新閣僚が記念撮影する雛壇に並ぶ様子を模した写真など、あられもないやりたい放題の状態が報じられています。これでは新閣僚も晴れがましい顔に泥を塗られた気分になり腸が煮えくり返っていると思われ、岸田首相の一族優先の政治への「緊張感」の無さに驚きを隠せません。

「LGBT法案」(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)は、性的マイノリティーの人たちへの理解を増進することを目的とした法律案。ところが、自民党内での審議も充分ではなく「女性や女児の安全」「教育現場の混乱」「新たな公金利権スキーム」「皇室の危機」「米国の内政干渉」などが強く懸念されたまま、“岩盤保守層”の強い反発にもかかわらず、岸田首相の強引極まりない意向によって法案が成立したのです。

 なぜこのように拙速な対処をしたのでしょうか。岸田首相は広島が選挙区。それ故、岸田首相が広島G7で核廃絶を高らかに歌い上げたいために、バイデン大統領の来日を懇願、そのために岸田夫人の米国派遣と民主党活動家・LGBT推進派バイデン夫人との会談を設定。

 さらに、エマニュエル駐日米国大使は、わが国の政界や経済界にLGBT差別禁止法の制定を求める動きを積極化し、その動きに岸田首相は乗ったものと言えます。それにしても、エマニュエル駐日米国大使の言動は、越権行為の内政干渉という唾棄すべきものではないでしょうか。岸田首相の私益優先、国益無視は、自立外交にほど遠い存在と言わねばなりません。

岸田首相は、歴代の総理大臣以上に移民政策を拡大することを目指しています。岸田首相は外国人は日本の宝というフレーズを多用し、わが国の人口政策を移民によって解決しようとする姿勢に前のめりです。(もっとも、自民党は、過去において1000万人の移民受け入れを目指したこともあります)

 みなさん、わが国においてつい最近生じた移民の暴動がどんなものか、今一度、振りかえってみましょう。

 ■ 病院でクルド人「100人」騒ぎ、救急受け入れ5時間半停止
    埼玉・川口             (産経:2023/7/30)

 埼玉県川口市で今月初め、トルコの少数民族クルド人ら約100人が病院周辺に殺到、県警機動隊が出動する騒ぎとなり、救急の受け入れ   が約5時間半にわたってストップ。現在国内には約314万の外国人が住んでおり、うち約7万人は不法滞在。同市では近年、クルド人と地域住民との軋轢(あつれき)が表面化している。

 きっかけは、女性をめぐるトラブル。トルコ国籍の男性vs複数のトルコ国籍の男らの刃傷沙汰。その後、双方の親族や仲間らが病院へ集結、救急外来の入り口扉を開けようとしたり、大声を出したり。病院側は騒ぎを受けて警察に通報。その後、救急搬送の受け入れを停止した。

  【在留外国人数】(令和5年6月末現在)

     ① 中国    788,000人  (24.4%)
     ② ベトナム  520,000人  (16.1%)
     ③ 韓国    411,748人  (12.7%)
           (上位3ヶ国 出入国在留管理庁)

 その他、2022年には「難民申請中のクルド人」(トルコ国籍)2名が、JR赤羽駅にある女子トイレで集団暴行。それでも未成年を理由に無罪。さらに、街で好き放題暴れ、女性をレイプし、大使館前で乱闘騒ぎを起こし、渋谷の警察署を大勢で脅迫し、警官を警棒で思い切り殴り、入管職員を罠にハメ、病院にカチコミをかけ機動隊を出動させる例もあり。

 このような状況が多発しているにもかかわらず、7月4日、政府は、外国人を日本に派遣する会社に支援しましょうという『外国人支援コーディネーターの養成の在り方等に関する検討会』を開きました。外国人を日本に派遣する派遣事業者への支援のために、222億円を投入することを検討しているようです。

 ところが、何ということに、岸田文雄首相の実の弟である岸田武雄氏は、外国人を日本に派遣する会社「フィールジャパンwith k」の社長だったのです。つまり、移民政策を拡大すれば拡大するほど、喜ぶのは岸田武雄氏(弟)なのです。

 それでわかりました。岸田首相がなぜ外国人優遇にこだわっているのかを…。とんでもない話ですね。『李下に冠を正さず』は日本の基本的道徳ではないでしょうか。

 岸田首相は、一家、一族の名声と利得のために政治家になったのであり、公益、国益のために政治家を志したのではないことが明瞭になりました。

 この際、自民党のパーティ券問題および内閣支持率暴落の責任を取り、加えて、政治風土一新のために内閣総理大臣を辞されては如何でしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

(いよいよ令和5年も終わります。今年一年は、内外ともに稀に見る激動の年であったように思えてなりません。来年が明るい年になるよう祈りたいものです。どうぞ、良い年をお迎えください。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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コメント

一見人柄がよさそうに見える、「人当たりの良さそうな」、岸田首相自身の弁でいえば「聞く耳をもっていそうな」人は、一般社会では「個性のない人」=「主張したい社会観や国家観を持たない人」である。それは特定の問題について語らせてみればすぐにわかる。論旨明快に熱弁できないからである。問題の本質を理解できていない、したがって当たり障りのない上部だけの説明で聞き手は時間を奪われるだけである。だが才は並みだが見た目や肩書を大切にする人は内面にドロドロした欲望を持っている。「他人は知らないだろうが、オレは凄いんだぞ」という裏の顔である。岸田氏の場合、首相になった時に発した「人事をやりたい」という言葉はそれを物語っている。自民党の派閥の長を兼ねた首相でありながらパーティの裏金問題では「長を辞退すれば済む」と考える厚顔な男である。さらに己の派閥のパーティには大量の中国資金が入り込んでも「政治献金ではない」からと平然とし、弟の人材派遣会社と共同歩調でも国家を危うくしている。防衛予算の大幅増額を謳いながら裏側で国防力を内側から食い破ろうとしている。日本国民は、個性がない凡庸な聞く耳をもつという首相に騙されていたことに時間とともに気づき始めたのではないか。だがまだ気づいていないことがある。安倍元首相の暗殺事件のあと統一教会問題が吹き荒れている時に元首相の「国葬」を断言して心ある国民を安堵させた。だが①欧米の首脳から信任されていた安倍氏の暗殺事件について一切発現していないし真相究明の調査委員会の立ち上げもしていない。②7月8日の事件当日、岸田首相は東北地方で応援演説に出ていたが、その時の現地の映像では事件発生直後に首相として当然のことだが取り巻きの人から耳打ちされている。暗殺事件が起きたと知ったにも関わらず、その後岸田首相は15分間の演説をこなしている。自分も狙われるという恐怖感も、自分を首相に推してくれた安倍氏が心肺停止状態だという情報にも「動じることなく」である。③派閥パーティ券問題で旧安倍派と二階派に嫌疑がかかっていると報道されると旧安倍派の閣僚や政務官をクビにし、同じ嫌疑を受けている二階派の法務大臣は据え置いている。④パーティ券の裏金が問題になっていることを承知しながら、嫌疑を受けている派閥の長でありかつ日本政府の首相でありながら中国人ら外国人によるパーティ券購入問題について一切言及しない。⑤安倍氏の支援がなければ首相になれなかった岸田氏であること、旧安倍派の支援がなければ組閣もできなかったことも全国民が知っている。まだまだ疑惑と不信の募る岸田氏であるが、義理に欠け人情に欠けた最悪の日本人である。だが凡庸な岸田氏はこの期に至ってもそれを自覚できていないだろう。

投稿: 齋藤 仁 | 2023年12月29日 (金) 09時17分

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