リニア開業の大幅遅れ…親中派知事の大罪!
904回目のブログです。
“見るままに 花も霞みも なかりけり 春をおくるは 峰の松風”
藤原良経(平安中期)
みるみるうちに桜の花も霞もなくなってしまった。峰を吹く松風のみが行く春を送っている…。
京都の美麗な櫻もほとんど散ってしまい、もう少し桜を眺めていたかったなという残念な気持ちがするこの頃です。しかしながら、桜のあとには、皐(さつき)や躑躅(つつじ)いう華やかな花が待っており、その風景をゆっくりと堪能したいものです。
今、東京~名古屋~大阪間の「超電導リニア新幹線」の開発、開業が待たれています。それは、超電導リニアの技術が大きなイノベーションであり、その経済的効果が計り知れないものであるからに他なりません。
ところが、静岡県知事の「川勝平太氏」は、県内のトンネル工事のスタートに待ったをかけ、数々の難癖をつけ、開通を遅らせ続けてきました。
その静岡県知事の川勝平太氏が自らの差別発言を批判され、4月10日突然辞表を提出したのです。ここで、川勝平太氏の特異な思想、キャラクターについて述べたいと思います。
・川勝氏は、自分の最も尊敬する人物に数千万人を虐殺した独裁者「毛沢東」を挙げ、習近平国家主席を礼賛するバリバリの親中派です。その証拠に習近平主席から「中国友好交流提携賞」を授与されていることからも分かります。
2019年11月には、川勝氏は王毅国務委員と会談「静岡県は中国との経済、文化、観光など幅広い分野での交流を推進しており、今後も両地域の発展に貢献したい」「習主席の静岡訪問を要請したい」と属州のように媚びています。
2023年2月には、孔鉉佑駐日中国大使と会見「静岡県が中国との交流を一段と強化する」と、同じく中国に媚びを。
中国は、60兆円規模で上海市〜寧波市のリニア開発、開業は2035年を目指しています。リニア技術は世界に輸出できる国家的産業であり、中国はどうしても日本のリニア開通を遅らせたいと考えており、それに呼応したのが川勝知事だと言えましょう。
…と見れば、中国にいわれた通り、日本のリニア開通を妨害し徹底的に遅らせることに成功した川勝知事の「中国への貢献」は極めて大きいと言えるかも知れません…。
2027年の名古屋-東京間の開業が大幅に遅れ、それから10年後の開業となれば、経済的損失は約10兆円にのぼると言われています。輝かしい未来を見据えた時代の転換点を中国かぶれ、親中派の知事ひとりに崩された悲劇に対し、私たちは厳しい目を向けなければなりません。
・つぎに、川勝知事の問題発言、キャラクターについて。
『県庁はシンクタンク。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方』(今年4月1日、静岡県入庁式での訓示・これが辞任の発端)
『ヤクザ、ゴロツキが多い』(自民党会派)
『顔のきれいな子は、賢いことを言わないときれいに見えない』
『御殿場市はコシヒカリしかない。ただ飯だけ食って、それで農業だと思っている。こちらには米や魚など何でもある』
『菅首相の教養レベルが露見した』(日本学術会議任命拒否の問題において)
『11倍の倍率を通ってくるんですから、皆きれいです』(学長を務めていた大学の女子学生について)
『ボールを蹴るのが一番重要なこと、勉強よりも何よりも』(県内のサッカー強豪校に触れたとき)
上の問題発言をよくご覧ください。川勝知事には “差別発言” の何と多いことでしょう。川勝知事はオックスフォード大学でドクターを取っていることが自慢で、世界のトップクラスの大学で学んだ人は尊敬しますが、それ以外の人は見下しています。全てが上から目線の傲慢な性格と言えます。
県のトップを務めているにしては、川勝知事は知識が無さすぎます。今時、毎日毎日のほほんと、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりする人はいません。より良い野菜作りに工夫を加えたり、牛の衛生環境に配慮したり、寸分の狂いのないモノを作るべく懸命の努力を重ねていることを馬鹿にしていませんか。
職業差別は断じて許されません。
・さいごに、川勝知事がリニア工事を妨害するために動かし続けたゴールポストについて触れてみたいと思います。
① 2014年に完成した環境影響評価書を元に、JR東海と静岡県の利水関係者は基本協定を結ぶところまで来ていたが、静岡県にメリットがなく協力できないとして基本協定というゴールを動かした。
② 他県の駅は最小限の設備でJR東海が全額負担し、周辺設備は自治体負担とした。しかし静岡県には駅がないので駅の半分の金銭を補償金として要求した。
③ 川勝知事は大井川流域の利水には満足できても、南アルプスの「人以外の生物も守れ」と新たな要求をだした。生態環境については2014年の環境影響評価書で一度解決済みだったにもかかわらずそれを蒸し返した。
④ トンネルから掘り出した土の処遇を、JR東海に任せきりにはしたくないから対策を講じ開示せよと求めた。
⑤ 「大規模災害が起きたらどうするのか」という「5つめのゴールポスト」を設定した。
一旦合意に近づいても、①~⑤まで次から次にゴールポストを変更!。
工事中の「水の全量戻し」については、JR東海は、大井川の田代ダムから取水する東京電力リニューアブルパワーの協力を得て、田代ダムの取水を制限し、代替水源にするという案を提案。これに対して川勝知事は、これは静岡県と東電の問題だとし、立腹。
やることなすこと、無茶苦茶。巷間、揶揄されている「通うせんぼおじさん」の面目躍如。
何はともあれ、バックに静岡県経済界のドンを仰ぐ、ひとりの知事の親中思想、非科学的、野蛮な言動などによる国益の損失は計り知れません。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
| 固定リンク
コメント
日本国民の多くが有してきた倫理観をもたない、利欲・名声に溺れる似非学者や政治屋は昔から存在する。賢人を気取る学者でも組織の長になったとたんに醜悪な本性を現わす例は多い。小池百合子や蓮舫などは最初から「火の無い所に煙をたてて名を上げる」という詐欺師まがいの政治屋そのものの資質が最初から見え見えだが、学者は専門分野の解説者然になっているため、学者という衣の下に隠れた本性が一般の人には見えない。学者が政治家として立候補すると大衆の票があつまる理由はそこにある。それでも政党の一議員である間は彼の本性が見えないが、自治体などの組織の長となると一期目から他の長は発想すらできなかったろうという「思い付き政策」を始める。そして組織の長ならではのウマミを知った二期目からは金儲けに走る。それも賄賂のように一人で儲けるのでなく、政策の中に群れで儲ける仕組みを作る。利権集団・利権組織を行政の中に組み込むのである。これで三期目四期目も安泰となる。問題はこうした仕組みを許してきた選挙民であり、その問題を看過してきたメディアである。NHKや朝日・読売などの大手メディアの責任は大きい。メディアが政治制度・選挙制度等の改革を声高に叫ぶだけでも日本国民の政治改革への関心が高まり、衆愚政治を煽る知事の数が減ると思うのだが。空しい望みか。
投稿: 齋藤 仁 | 2024年4月19日 (金) 09時00分