自民党は「自滅」?…それは安倍晋三元首相の暗殺からだった
909回目のブログです。
“あじさゐの 八重咲くごとく 弥つ代にを いませ我が背子 みつつ偲はむ”
橘諸兄(万葉集)
紫陽花(あじさい)の花が八重に咲くように、いついつまでも栄えてください。あなた様を見仰ぎつつお慕いいたします…。
いよいよ梅雨シーズンに入り、あちこちで紫陽花の花を見かけます。紫陽花は日本原産ですから素朴でおおらかな感じがします。あじさいは別名、七変化とも言われ、あじさいの花の色が時期によって変化することから付けられたと言われています。母の日に贈られる紫陽花の色ごとの花言葉は、「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」。紫陽花の風情を楽しみたいものです。
さて、通常国会も終わりを告げ、岸田首相は地力の解散も打てず、周りを見渡しても身の回りを見ても、他党はもとより自民党内からも浮いた存在に陥り、今や四面楚歌といった状況です。
それは国民による岸田内閣の支持率に明瞭に現れています。世論調査で定評のある時事通信の世論調査(6/7~6/10)を覗いてみましょう。
支 持 不支持
【岸田内閣の支持率】 16.4% 57.0%
16.4%の超低空飛行とは! 岸田内閣の発足半年後の支持率は50%を、不支持率は20%を示していますから、今の数字は異様としか言えません。もはや国民から見放された状況にあると断言できるのではないでしょうか。
岸田内閣、自民党が、何故このような体たらくになってしまったのかについて考えて見たいと思います。
・自民党が奈落の底へ落ち込む切っ掛けとなったのは、令和4年(2022)7月8日、安倍元首相が暗殺された時からと見ることができます。保守派の主軸、リーダーを失い茫然自失の自民党は、このような危機こそ、あらためて「日本の羅針盤」を掲げて前進すべきではなかったでしょうか。それが、安倍首相へ報いるせめてもの誠意というものだったはずです。
・国家としてのガタガタを天下に示したのが安倍晋三元首相の国葬儀についての国内の騒々しい議論でした。本来、葬儀というものは静謐のなかで粛々と執り行われるべきものが低俗なイデオロギー論争に陥ってしまい、品位を下げたのではないでしょうか。安倍晋三元総理の暗殺は政治的暗殺であったということは決して忘れるべきではありません。
・ところが、どうでしょう。自民党の議員は局面打開のために武者振るい、勇気を持って突き進んだかと言えばそうではありません。岸田首相を筆頭に迷走に次ぐ迷走を重ね今日の事態に至っているのが現状ではないでしょうか。
・まず、岸田首相の本質をどこにあるのか、ちょっと覗いてみましょう。岸田氏には、国益や党益、いわゆる “公益” の観点はありません。基本的に明快な国家観は無く、あるのは、個益、一族益、選挙区益のみです。
以前の小ブログでも述べましたが、①長男・翔太郎氏の公邸でのどんちゃか騒ぎに参加、②「LGBT法案」を生贄に、バイデン大統領の来日を懇願、そのために岸田夫人の米国派遣と民主党活動家・LGBT推進派バイデン夫人との会談を設定、さらにエマニュエル駐日米国大使の内政干渉を黙認。③外国人移民政策を拡大することにより、実弟の経営する会社(外国人を日本に派遣する業務)に便益を。
・この半年間、政局はパーテイ券裏金問題1色。内外共に課題続出の中でパーテイ券のみで大騒ぎとは、あきれてものも言えません。
・この問題の根本は、上が上なら下も下。自民党総裁(内閣総理大臣)である岸田氏が責任を一切感じておらず、自らに処分もしていない面妖さにあります。そうであれば、いわゆる安倍派5人衆も中途半端な処分で終わり。他の関係議員も軽い処分。(岸田首相は、首相になれば自発的に派閥の会長を辞するという慣例に従わず無視。…見事なほどの鉄面皮、厚顔無恥を示しました)
・要するに、本来は、総裁の立場で自民党を守り正道に戻すことに力を入れるところを、ライバル派閥(清和政策研究会・旧安倍派)壊滅に向けて、嬉々として爪と牙を剥いた岸田宏池会会長の陰湿さに違和感を持ちます。当初、岸田氏は、旧安倍派、二階派などには解散を求めながら自派は知らんぷりでした。
・この無責任極まりない岸田氏の体質は国民、それも保守層、中間層からも冷ややかな目で見られるようになり、それが支持率の低下に表れてきているものと考えられます。
例えば、岸田首相は、いわゆる減税4万円(年間)の実施をさもお上からの善政のように得意げに語っています。
ところが、前々回の小ブログで示したように、たばこ増税・所得増税・復興特別所得税の延長・給与所得控除の廃止・配偶者控除の廃止・生命保険料控除の廃止・退職金の非課税枠を廃止・扶養控除の縮小・法人増税・法人税の控除縮小・後期高齢者医療保険の負担増・生前贈与の持ち戻し期間延長・結婚/子育て資金の贈与特例廃止・教育資金一括贈与廃止・介護保険料負担増・国民年金納付期間延長・公的医療保険の上乗せ・森林環境税の創設・厚生年金支給減額・走行距離課税の新設・ケアプランの有料化、など「ステルス増税」のラッシュが明らかになりました。
これを見て、岸田首相の国民に対する偽善的態度に大きな疑問を挟むのは当然と言わねばなりません。減税の裏に増税あり。減税(プラス)+増税(マイナス)=ゼロ(0)ならばまだ良いのですが、“ 小減税 ”の裏に“ 大増税 ”ですから、岸田首相のしれっとした冷酷な姿勢に反感を抱くのは、国民として当たり前ではないでしょうか。有権者の多くが「岸田政権の減税政策=偽減税だ」と考えていることは間違いありません。庶民は、国民は馬や鹿ではなく、豊かな直観力の持ち主でもあることをゆめゆめ忘れるべきではありません。
さて、先日、通常国会が無事おわりました。
まずこれからは猥雑な都知事選挙。緑の古狸(小池氏・みどり色)か赤い狐(蓮舫氏・共産党大支援)か、あるいは他の候補者か。学力詐称あり、二重国籍あり、なんでもあり、玉はなく石ころばかりの今回の都知事選に見えますが、はたして、どのような結果になりますか、見守りたいと思います。
都知事選の後は、自民党総裁選へ一直線。総裁には最低限、新しい顔であること、そして、国家観、歴史観を持ち、世界を強力にリードする総裁を望みたいものです。はたして、どうなりますか…。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
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コメント
かくまでも醜き国になりたれば捧げし人のただに惜しまる。岸田氏の政治理念は未だに不明のままで、羊頭狗肉の掲げた羊頭の言葉さえ店頭の陳列棚にも見たことなく、国民が支払ったカネなのに国民は狗肉さえも手に入らない。岸田肉店はまぎれもなくオバマ・バイデンというアメリカ企業の日本支店そのもの。であればこそ岸田店主の眼も関心も本店アメリカのボス連に向いているのであって、日本の消費者の動向には興味がない。買い手がいなくても岸田肉店は潰れないと思っている。店主になる前からこんな男だとわかっていた同業者はいなかったのか、それとも店主になってからアメリカ本店のボス連の唱えるグローバリズム教の信者になったのか。
投稿: 齋藤 仁 | 2024年6月28日 (金) 08時09分