奇妙なアメリカの移民問題!…共和・民主の正義はいずこに
910回目のブログです。
“世のなかに かしこきことも はかなきも 思ひしとけば 夢にぞありける”
源実朝(三代将軍・『金槐和歌集』)
世の中にあるすぐれたことも、とるに足らぬことも、悟ってしまえば夢のようにはかないものだ…。
世の中には、価値のあるもの、確実なものがあり、一方、無価値な、不確かなものもありますが、これは相対的なものであり、執着するに足りないということを詠っています。
国内の政局では、7月7日(たなばたの日)、東京都知事選が行われ、極めて興味深い結果となりました。
① 小池百合子 2,918,015(票)(当選)
② 石丸伸二 1,658,363
③ 蓮舫 1,283,262
投票率は前回よりも5.65%アップの60.62%という高い数値。前知事の小池氏が圧勝したのですが、バックにいる自民党隠しのステルス戦術など各種の戦術が功を奏したものと言えるでしょう。興味深いのは石丸氏の2位と蓮舫氏の3位です。石丸氏は浮動票、若者、SNSの強い支持によって2位という驚くべき次点者となりました。蓮舫氏は、共産党と立憲民主党を強烈なバックとして選挙戦に臨みましたが、多くの浮動票を集めることができませんでした。選挙カーに乗っているのが共産党幹部と立憲民主党幹部ですから、これ、まさしく「立憲共産党」、これで浮動票は逃げてしまいました。戦術の誤りと言わねばなりません。
さて、米大統領選に向けた1回目の討論会が6月27日行われました。トランプ前大統領とバイデン大統領が、例によって丁々発止のやり取りを期待されていましたが、それは望むべくもありませんでした。と言うのも、バイデン大統領の年齢からくるのか、トランンプ前大統領の口撃や司会者の質問に対して、意味不明の回答や、だらだらした回答や、答えが見つからない無言が続くなど、年齢からくるものか病気からのものか、全く見るも無残な精彩を欠くものでした。
この討論会の主催者である民主党支持のCNN司会者が最初に取り上げた話題は、有権者が特に重視する「経済と移民問題」。これは、トランプ前大統領が有権者から比較的信頼されているテーマなだけに、この展開はバイデン氏にいっそう不利に作用しました。
トランプ前大統領はバイデン氏のまとまりのない発言を捉え、「彼が最後に何と言ったのか私は本当に分からない。本人も分かってるとは思えない」と皮肉を言うほどひどいものでした。
一事が万事。バンデン氏はトランプ氏の攻勢をかわすことが出来ないまま討論会は終了しました。以後直ちに、民主党陣営から、バイデン氏を大統領選から降ろす議論が沸騰しています。
テレビ画面から見るだけですが、バイデン大統領が、よろけたり、言いよどんだり、言い間違えたり、無言になったり、…、この健康状態では大統領職を全うすることは困難かも知れません。とすれば、替わりの候補者は誰なのかに注視したいと思います。
今、アメリカの移民問題を考えて見ましょう。アメリカや欧州で大問題となって久しい不法移民や難民を巡るトラブル。…しかしこれらの実情を報ずる日本のメディアは少なく、したがって、わが国民はこの問題に極めて「鈍感」であることも事実です。
アメリカでの不法移民の大量流入は深刻な社会問題と言わねばなりません。わたしたち日本人は、島国に住んでいる関係上この問題に鈍感ですが、移民問題は世界的なテーマでもあり実態を素直に注視することが大切ではないでしょうか。
バイデン政権の発足当時、米国にいる不法移民の数は推定1,100万人程度と言われていました。それが、バイデン政権下で米国に入国した不法移民は730万人、法執行を逃れた「逃亡者」として知られる推定180万人を足すと910万人。バイデン大統領の下でアメリカに入国した不法移民の数を集めて都市を作ったとしたら、アメリカで1番目に大きな都市になります。(参考:ニューヨーク8,804,190人)
このまま不法移民を青天井に受け入れ、野放しにしていたら、アメリカ合衆国はどうなるのか、民主党、共和党、の政党の問題ではありません。アメリカ合衆国の崩壊を招く恐れのある国家の重大事と言わねばなりません。
そこで、バイデン大統領は、6月4日、何と “トランプの移民法” を採用へ。「民主党の歴史的な政策転換」とまで言われる大統領令を出して米国内で大論争が起こっているにもかかわらず、日本の大マスコミは注目していないのです。マスゴミ!と言われる所以ではないでしょうか。
バイデン米大統領は6月4日、メキシコ経由の難民希望者の受け入れを制限する大統領令を発令しました。
今までは、不法入国で捕まった人も難民申請をすれば米国内に釈放されていました。釈放は後日に米国内の指定された裁判所に出頭する事を条件としています。しかしながら、ほとんどの不法移民はそのまま米国に隠れて出頭していませんでした(キャッチ・アンド・リリース問題)。
バイデン大統領は演説で次のように語りました。
『単純な真実は、世界的な移民の危機があるということだ。もし米国が国境を安全なものにしなければ、ここに来ようとする人々の数は青天井になる』
今回のバイデン氏の発表は、アメリカは移民の国であると長年主張してきた大統領と政党(民主党)にとって驚くべき政策転換です。バイデン氏のような民主党議員やその支持者たちは、国境閉鎖に執着するトランプ氏を長年にわたって非難してきました。
カマラ・ハリス氏(現副大統領)は2017年、「何百万人もの難民に背を向けることはできない」とトランプ氏を非難。2018年、民主党の議員たちは、トランプ氏が亡命の廃止を求めて「偏見の火種」を煽っていると非難。
しかし、記録的な数の移民が国境を越え、はるか彼方の都市にまで広がるにつれ、移民をめぐる政治は変化してきました。バイデン氏はそれに合わせて調整したのです。(MAG2NEWS大沢氏論稿より)
アメリカの移民問題は綺麗ごとの人権問題ではなく、国家防衛の課題であり、正義は民主党ではなく共和党にあると考えざるを得ません。
わが国も、岸田総理の「呆けた移民政策」を続けていけば「日本国」の崩壊につながるのではないでしょうか。
埼玉県のクルド人事件を見よ! 欧州各国の移民事件続発を見よ! アメリカの国境崩壊を見よ!
わたしたちは、もっと真剣に国の将来を、子どもの将来を考えなければならないのではないでしょうか。
それにしても、なぜ、わが国の大手メディアは世界の重要なニュース(真実)を報道し、それによって、わが国の重要課題の解決に資することをしないのでしょうか。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
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コメント
小事を捨てて大につくという単純な言葉が支那大陸に生きてきた数多の民族が学んできた知恵だろう。ただし彼らの考える「小事」とは一つや二つの村が洪水に流されて全滅すること、五十万人や百万人がウィルスで死ぬことをいう。この行き着くところは支配地にある異民族のジェノサイドになる。と書くと漢民族の精神文化に戦慄するだろうが、欧米人のグローバリゼーションもその根底にある思想は「小事を捨てて大同につく」だろう。もちろん彼らの主張が現実の世界で少数派であっても彼らは気にしない。地球は温暖化が進んでおり、これを停めるには脱炭素の生活を進めるしかない。これに反対する国家や民族、産業は消えて当然である、という思考は地球上をキリスト教信者で染めようとしてきた近代までの手法と似ている。そしてアメリカ民主党政権が進めてきた法的な移民を無視してまでの大量の移民政策も同じ思考としか見えない。百万人の不法移民も入国すれば一日三食の食料をはじめとして衣食住すべての需要が百万人分増える。そのために治安が悪化して国民が不快な生活に陥ったりトラブルからの死傷者が年に数百人出てもそれは小事に過ぎない。効率中心のこの考え方は自らが主人でありボスであるという、人種差別の時代の差別する側の人たちの思考法と何ら変わらない。東アジアの平野で生きてきた恩恵によって最多の人口を誇る漢民族が常に自慢する「他国他民族よりも大きい」が少数民族へのジェノサイド肯定論になり、西欧諸国の近代史における成功体験が「合理的・科学的」への盲信を創ってきた。欧米諸国とも東アジア諸国とも全く異なる歴史をもつ日本の政府が彼らの論理で自国の文化も社会も破壊しようとしている、というよりこれが破壊につながるということも理解できないボンクラが政権を担っている。これも民主的選挙の結果、ダロウカ?
投稿: 齋藤 仁 | 2024年7月12日 (金) 16時29分