自民党総裁選…石破・高市・小泉の接戦?
915回目のブログです。
“世の中は なにか常なる 飛鳥川 昨日の淵ぞ 今日は瀬になる”
詠み人知らず(古今和歌集)
この世の中は、いったい何が変わらないのか、不変のものは何一つない。飛鳥川の流れも昨日淵であった所が今日はもう浅瀬に変わっている…。
世の中の移り変わりが速いことを詠んだものです。
季節はもう秋という絶好の時を迎えているにもかかわらず、世のなかは、自民党総裁選で盛り上がり、ヒートアップも尋常ではなく、未だに暑い日々が続いています。
9月12日、総裁選の告示日に、何と9人という多数の候補者が立候補しました。いままで人材が不足していると指摘されてはいましたが、老若男女、左派リベラルから右派保守系まで、この9人、ある意味でバラエティに富んでいるのではないでしょうか。
ここで、信頼性の高いと言われている情勢調査を見てみましょう。
【党員・党友:日テレ情勢調査:JX通信社】
9月5日(告示日前)%
石破 茂(元幹事長67) 28(%)
小泉進次郎(元環境相43) 18
高市早苗(経済安全保障相63) 17
上川陽子(外相71) 7
小林鷹之(前経済安全保障相49) 5
林 芳正(官房長官63) 4
河野太郎(デジタル相61) 3
青山繁晴(参議院議員72) 3
茂木敏充(幹事長68) 2
加藤勝信(元官房長官68) 2
野田聖子(元総務相64) 1
斎藤 健(経済産業相65) 0
【党員・党友:日テレ情勢調査:JX通信社】
9月13日(告示日後)%
石破 茂(元幹事長67) 25(%)
高市早苗(経済安全保障相63) 22
小泉進次郎(元環境相43) 19
上川陽子(外相71) 9
小林鷹之(前経済安全保障相49) 5
林 芳正(官房長官63) 5
河野太郎(デジタル相61) 3
茂木敏充(幹事長68) 3
加藤勝信(元官房長官68) 1
・JX通信社は選挙情勢調査では定評があります。
・小子は、いつも疑問に思っているのですが、自民党の総裁は自民党の党員・党友が選ぶものであり、マスコミは、支持率調査に関しては一般有権者ではなく、自民党員・党友を対象に調査すべきではないのでしょうか。そう考えれば、上の日テレが委託したJX通信社の情勢調査は党員・党友に限っての調査ですから、妥当な調査とみることができます。
・告示日前と後では、上位の順位が大きく変わり、告示日後では、①石破茂、②高市早苗、③小泉進次郎、となっていることに注目しましょう。
・マスコミの従来の一般国民の情勢調査では小泉進次郎氏を最有力視していましたが、それが崩れつつある理由を考えて見ます。
① 聖域なき規制改革として「整理解雇」の要件緩和をかかげましたが、進次郎氏以外の候補者から総スカンをくらい、「緩和ではなく見直しだ」と大幅にトーンダウン。メインの政策を4日で引っ込めるなんて、出鱈目、軽薄の誹りを免れません。ネットでは「前言撤回が早すぎる」「言葉が軽すぎる」「やっぱり知的レベルが低い」など非難囂々。もう、小泉発言はボロボロ、これでは米国大統領、プーチン大統領、習近平主席などと肩を並べられないのではないか。
② 「選択的夫婦別姓を積極的に推進し1年以内に結論を出す」と明言したことで、小泉支持者の党員が大幅に離反したと判断されています。
③ いわゆる「進次郎構文」の不明朗さと幼稚さ。語彙力の低さが露呈して、情報としての機能を為していない言葉が多い。(たとえば、上川外相から、首相になれば来年のカナダG7サミットで何を発信するのかと問われて)「トルドー首相が就任した歳が43歳で、わたしは今、43歳だ。トップ同志が胸襟を開き、新たな未来志向の外交を開いていく」また、他の構文では「政治に無関心であることは政治に無関心のままでいられる」…など、とほほという以外の言葉しかありません。
④ 自民党が小泉氏を総裁(総理)に担ぎあげようとするのは国民に対して不誠実な対応と言わねばなりません。若さに優れたものがあると言ってもものには限度があるのではないか。
失われた30年を取り戻すには、積極経済が求められます。この観点から、企業経営者サイドから見た自民党総裁候補者を上げてもらったデータをご覧ください。
【自由民主党の総裁選挙について:東京商工リサーチ】9月9日
~日本経済・貴社ビジネスの発展に寄与すると思うのは誰ですか~
高市早苗(経済安全保障相63) 24.3(%)1,447(社)
石破 茂(元幹事長67) 16.9 1,005
小泉進次郎(元環境相43) 8.3 492
青山繁晴(参議院議員72) 6.2 367
小林鷹之(前経済安全保障相49) 5.2 310
河野太郎(デジタル相61) 4.8 286
林 芳正(官房長官63) 4.0 239
上川陽子(外相71) 3.1 186
茂木敏充(幹事長68) 2.6 156
斎藤 健(経済産業相65) 1.4 83
加藤勝信(元官房長官68) 0.6 35
野田聖子(元総務相64) 0.5 29
寄与すると思う人物はいない 21.7
増税路線にSTOP! を掛けるのは下記の2氏のみ。
茂木敏充(幹事長) 『増税ゼロ宣言』を
高市早苗(経済安全保障相)『積極財政路線』を
他の方は増税論者です。したがって、失われた30年を取り戻し、成長路線に引き戻すには大変勇気ある人物でなければならないと思います。
さあ、果たして誰が日本丸の船長に選ばれ、荒れ狂う大海原を無事航海できるのでしょうか。期待を込めて、政局を見守りたいと思う次第です。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
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コメント
バブル崩壊後の日本経済を称する「失われた30年」という言葉がある。先進七カ国の経済成長率を比べると他の六カ国は低成長であろうと伸びているが、日本のみが停滞、どころか数字によってはマイナスになっている。欧米のように並みの外食でも2千円、3千円するような成長よりも、千円札で御釣りがくる日本のほうがいいと見ることもできるかもしれない。だが質素倹約は個人の倫理として美徳だが、おカネを使えば周囲の人たちを豊かにする。財務省のプライマリーバランス重視云々を聞くと、彼らの理想がバブル崩壊前の昭和後期の財政規模に戻したいのかと疑ってしまう。デフレマインドという言葉があるが、財務省自体がそれを「正しい」と信じているのではないか。数十年もデフレ状況が続くと国民の心までがデフレ情況、すなわち積極性や活気を失う。ベンチャー精神、進取の気性を社会に漲らせることが政治家の使命だろう。経済状況は数字だけの問題ではない。国民の精神を高揚させるのも衰退させるのも経済と大いに関係がある。日本国の指導は政治オタク、軍事オタクだけでは失格である。
投稿: 齋藤 仁 | 2024年9月20日 (金) 08時41分