「エンゲル係数」…42年前に逆戻り!
921回目のブログです。
“ 為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり ”
上杉鷹山(江戸中期・米沢藩主)
やる気をだしてやろうと思えば何事もできるものである。できる事もやらなければ出来ない。出来ないのはやろうとしないからだ…。
何事も、やろうと決意して目標に向かうことが成就の第一歩になります…。
上杉鷹山は、アメリカの歴史上最も有名な大統領のひとりと言われるジョン・F・ケネディから厚い尊敬を得ていました。鷹山は上記の著名な箴言以外にも下記のような言葉を残しており、昨今の混迷する政治に“喝”を入れてくれます。
“ 国家は私すべきものでは無之候(これなく候)”
今、臨時国会が12月21日まで開かれていますが、衆参の政治家には“国家を私せず”虚心坦懐にお国のために勇気を振り払って欲しいと願わざるを得ません。と言いますのも、厚生労働省の調査によれば、日本の59.6%の世帯が生活の苦しさを訴え、特に子育て世帯と高齢者世帯で深刻さが増しており、その解決には力強い政治家の突破力が強く求められているからです。
実態を見ていきましょう。
・『生活が苦しい』:59.6% (昨年:51.3%)
「大変苦しい28.5% + やや苦しい33.1%」
このうち18歳未満の子どものいる世帯で「苦しい」と回答した世帯は、前年より10.3ポイント高い65.0%となり、高齢者世帯で「苦しい」と回答した世帯は、前年より10.7ポイント高い59.0%となり、「子どもの貧困」「老後難民問題」が大きな問題に上っていることは間違いありません。
・エンゲル係数28.1%の衝撃をごらんください。
(TOKYO Web 2024/10/11より)
【エンゲル係数】
家計の総消費支出のうち食料費が占める割合(ドイツの社会統計学者エンゲルが発表)一般に、所得が低いほど、生活に必要な食料費に多くの割合を費やすためエンゲル係数は高くなり、反対に所得が上昇するほどエンゲル係数は低くなる。⇒エンゲルの法則という。
・エンゲル係数という懐かしい用語に遭遇しました。そのエンゲル係数が42年前! の数字に逆戻りしているではありませんか。何という不様で情けない事実。上のグラフをご覧下さい。腹が立つやら、情けないやら。これは、失われた30数年、暗闇の30数年、劣後の30数年。⇒ そもそも30年もの長い間、賃金上昇が見られないことに問題があったと考えるべきであり、自民党、財務省、経済学者など国のリーダーは何を考えてきたのか、責任者出てこい! と言いたくなります。
・エンゲル係数、即ち、生活水準が42年前に舞い戻ったことに、驚きを隠せません。42年前と言えば、昭和57年(1982年)です。ほとんどの責任は政治にあると言っても過言ではありませんが、自民党「石破だらし内閣」の総選挙での与党過半数割れ出現と、国民民主党の国民目線での素晴らしい “玉木減税” 案により、その政治が良い方向に向かうかもしれません。これにより、日本人の「貧困化」を何としても食い止めなければなりません。
・生活の豊かさと言えば、給料から税金と社会保険料を引いた額、いわゆる “手取り額”、即ち、“人々の可処分所得” が増えることによる消費の伸びに影響されると思います。政党の掲げる政治課題として分かりやすいのが、国民民主党の“手取りを増やす ”減税案” です。ごらんください。
・“手取りを増やす” 国民民主党の減税案
・玉木減税案は所得税「控除」の拡大を提唱。基礎控除最大48万円+給与所得控除最低55万円=103万円(年収の壁)。現在の103万円に引き上げられた1995年以降の約30年で、最低賃金が1.73倍に上昇したことから178万円をはじき出したものです。
ガソリン減税は、ガソリン価格の上昇が一定以上続いた場合、ガソリン税を一時的に引き下げるトリガー条項と呼ばれる仕組みがあります。その「トリガー条項」を発動し、ガソリン税上乗せ分25.1円/1リットルの課税を中止するというもの。
今、与党(自民・公明)と野党の一部(国民民主)がパーシャル連合を組み、減税案についてガチンコ交渉の最中。財務省・自民は再来年に引き延ばすとともに引き上げ額を極小にすることを狙っています(?)。12/11、自民・公明・国民の3党は、『年収の壁』『ガソリン税』に関しての合意書を交わしました。
【合意書】
① いわゆる「103万円」の壁は、国民民主党の主張する
178万円を目指して、来年から引き上げる。
② いわゆる「ガソリンの暫定税率」は廃止する。
よく読んでみてください。多くの罠が仕掛けてありますね。『年収の壁103万円』は、金額も未定なら、来年のいつからかなども未定です。『ガソリン税上乗せ分』についても、いつ廃止するのか明記されていません。
まだまだ予断は許せません。過去、合意破棄の裏切りの歴史は数々ありますから油断は大敵です。
与党である、自民党や公明党は、従来と同じ我が世の春をうたいあげ、一般国民を無視した政策に固執しているようでは、次の選挙によって、再度、壊滅的な鉄槌が下されることになるでしょう。一般国民はそうそう甘くはありませんから。
何はともあれ、『年収の壁』『ガソリン税』は素晴らしい減税策です。国民民主党には、財務省や、自・公には決して裏切られないよう熱いエールを送ります。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
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群雄割拠の戦国時代も終焉し江戸幕府の時代が五十年百年と続くと、幕府は将軍より藩は大名より官僚化した重役が政治の実権を握るようになった。動乱のない時代が続くと組織内の部署ごとに利権集団が増殖し、最もカネを産む部署・扱う部署が組織全体を牛耳るようになる。その結果、江戸幕府はカネを持っているが、外国勢力だけでなく国内の反幕勢力に対抗する武力もない、という結果に至った。岸田や石破を支持する親中派の自民党議員も同じ轍を踏んでいる。日本の国家としての体力が弱まろうと自分たち議員の利権第一であり、そして財務省などの官僚も彼らの利権保守に「国家の命」でなく「個人の生活」をかけている。日本国という大樹を内側から腐食し続けてきたのが自民党や公明党であり、そして国民から税金という形で富を収奪して、それを国民に恵むという「偽善の福祉」を行っている官僚である。恥を知る日本文化を最も知らないが弁舌だけは巧みな人種が現代日本に巣くっている。それが上級意識の高い官僚と与党議員である。
投稿: 齋藤 仁 | 2024年12月14日 (土) 17時33分