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2025年10月31日 (金)

高市早苗総理に期待する!

 944回目のブログです。

202510311

 “あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも”
                  詠み人知らず(万葉集)

 美しい奈良の都の大空に棚引く白雲、あの白雲はいくら見ても見飽きることがない。

 「あをによし」は奈良の枕詞。奈良の都の繁栄をかみ締めています。

 新しい総理大臣に高市早苗氏が選出されましたので、祝意を込めて、新総理の出身地である「奈良」に因んだ和歌を万葉集から選びました。

 高市さんは、9/22の自民党総裁選の候補者演説会で、冒頭、万葉集の和歌を力強く歌えあげました。

  “高円の 秋野の上の 朝霧に 妻呼ぶ牡鹿 出で立つらむか”
                 大伴家持(万葉集)

 こんな和歌を歌うなんて、聴衆も吃驚、高市さんの魅力も爆上げしたのではないでしょうか。

 高市新総理は、選出されてから、練りに練った組閣、そして、東奔西走、休む間もなく、先日はアメリカのトランプ大統領と会見。…小ブログでは、高市総理の思想や人となりに触れて見たいと思います。

 高市総理の尊敬する人は鉄の女と称された英国のマーガレット・サッチャー首相ですが、高市総理は、小ブログの見立てを言えば鋼(はがね)のおんなではないでしょうか。鋼は鉄よりも粘りがあり、叩けば叩くほど強くなります。

 高市首相は基本的に現実主義保守派であり、サッチャー首相のイデオロギー保守派とは異なります。その証拠に、あれだけ拘っていた靖国参拝を見送り、維新が「連立の絶対条件」として突きつけた国会議員の定数削減を丸呑みしました。まずは権力の維持を最優先するというプラグマティズム(実用主義)に沿ったと言うべきでしょう。高市首相は、しなやかな現実主義保守派とも言えます。

 サッチャー首相と高市首相の二人の政治哲学は全くことなります。マーガレット・サッチャー首相は「国家よりも市場を信じ」、高市早苗首相は「国家を信じて市場を再設計する道を歩もうとしています。

 高市首相の政治へのチャレンジは「サナエノミクス」と称され、財政と市場、官僚と政治、感情と制度、そのすべての矛盾を管理し「国家」を再起動させる知的で大胆な行動を取ろうとしています。

 これはすなわち、右派的思想と左派的経済運営をないまぜた構造への挑戦です。防衛強化・憲法改正・経済安全保障といった保守の思考をベースに置き、一方で、積極財政・賃上げ支援・中小企業救済という再分配政策を積極的に打ち出すことになるでしょう。

 保守とは秩序を守ることではなく、秩序を更新し続けることで初めて存続し得るというのが高市首相の信念です。そのためには構造を変える政府が必須であり、高市内閣は強力な「布陣」を敷き、早速実務に邁進しようとしています。

 わが国は、市場の硬直化、地方の衰退、人口減少による社会の収縮という“静かな危機”の中にあるにもかかわらず、適切な国家の介入がなされず国家の機能麻痺しているのではないでしょうか。とすれば、積極的な国家機能の回復を図る必要があります。

 高市氏は、厳しい政治権力の争奪選の中を勝ち上がってきました。自民党総裁選の1回目投票、決選投票で辛くも勝ち。内閣総理大臣指名選挙でも衆議院、参議院とも指名を受け勝利。

 高市内閣の船出に際して、天の恵みとも言うべきでしょうか、幸運な出来事に遭遇しました。

① 【公明党の与党離脱】

 自民党は、与党として連立をどこと組むべきかと苦悩していましたが、その時、26年間も与党として一緒に歩んできた公明党(支持母体:創価学会)が連立を降りることを通達。突然の暗雲が垂れ込みましたが、高市総裁は、それを奇禍として受け止め、日本維新の会との連立に成功しました。困難極まりない超短期間の交渉をまとめ上げた高市総裁の胆力に敬意を表したいと思います。

② 【株価5万円の大台】

 高市内閣が発足してから1週間もたたない内に、株式市場は高市内閣を歓迎、将来への明るい展望を期待できるとして、10/27、何と日経平均株価が50,512円と史上初の5万円を超えました。

 5万円の数字がスイッチとなり、年金の増加、企業の設備投資の増加、給料の増加など高市総理の積極経済政策に繋がっていくのではないでしょうか。そして、もう日本は大丈夫だと思う「心理転換」が政治にとって大きな意味を持つことは確かです。

③ 【米国トランプ大統領来日】

 10/27、米国トランプ大統領が来日。天皇陛下と会見。10/28、北朝鮮拉致被害者家と面会。日米首脳会談、米海軍横須賀基地視察。財界人と会合。天が与えた絶好の機会…それがトランプ大統領の来日ではないでしょうか。

④ 【世論調査:高市内閣支持率71%】

  ≪高市内閣支持率≫(読売/日テレ、10/21~22)

     支持する   71%
     支持しない  18%
     その他     1%
     答えない   10%

   ※(石破内閣時に実施した前回調査(9/13~14)では34%)

 高市内閣が発足してからわずか1週間の間に、・公明党の与党離脱・株価5万円の大台・米国トランプ大統領の来日・高市内閣支持率71% ……こんなに明るく大きな出来事に遭遇するとは、高市総理の「運」も大したものと思わずにいられません。高市総理は持っていますね。

 近い将来に希望が見えてきました。高市総理の奮闘に大いに期待したいものです。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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コメント

一党独裁国家の長期政権に比すると民主主義国家の政権は短命に過ぎるという欠陥がある。特に万年与党である自民党は総裁任期が三年で、また衆院選は四年ごとに、という独裁国家のトップからみれば恐れるべき新顔が登場しても数年我慢して次に新顔の登場を待てばよい。国政の隅々にまで知恵を巡らしている新首相の誕生は喜ばしいが、その智恵を行政の場で実践するには立法措置等を含めて最低三年は必要である。そのためには次の国政選挙や総裁選に勝つ必要がある。熱しやすく冷めやすい日本人の国民性やそれを利用するメディアや左派イデオロギストという問題もある。二十代、三十代の日本人の期待に応える政策をとって左派思想に染まった老年世代の政治力を希薄化させることが重要だろう。願わくば政権を四、五年維持してアメリカ大統領と連れ立って靖国神社を参拝して環太平洋の平和を祈る姿を見たいものである。米国大統領の参拝が実現すれば、中韓もチョッカイも止めることができるし、何よりも天皇陛下の靖国参拝も復活できるだろう。

投稿: 齋藤 仁 | 2025年10月31日 (金) 08時15分

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