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2025年10月17日 (金)

政界再編へ!…高市総裁選出・自公連立解消

 943回目のブログです。

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“音に聞く 高師の浜の 松ヶ枝も 世の仇浪は のがれざりけり”
               大久保利通(維新の三傑)

 評判の名高い高師の浜の松の枝も、世俗の人々の心の移ろいから逃れられないものなのだなあ…。

明治の新時代を迎えての移ろいを詠んでいます。

 やっと秋を感ずる季節を迎えました。日本の誇る四季が二季になってしまうのではないかと心配していましたが、秋の空に浮かぶ軽やかな雲に秋の風情を見ることができ、何となく心に響くものを感じます。

 とは言うものの、世情は混迷の坩堝、政界はガタガタ、これからどのようになって行くのか想像もつきませんが、一度、整理して考えて見たいと思います。

 石破茂氏の後任を決める自民党総裁選は10月4日投開票され、高市早苗氏が新総裁に選出されました。

 【1回目投票結果】 合計得票数(国会議員票/党員票)
    高市早苗    183 (64/119)
    小泉進次郎   164 (80/ 84)
    林芳正     134 (72/ 62)
    小林鷹之     59 (44/ 15)
    茂木敏充     49 (34/ 15)

 【決戦投票結果】
    高市早苗    185 (149/36)
    小泉進次郎   156 (145/11)

 戦前のオールドメディアの予測(小泉氏の圧勝)が大外れ、高市早苗氏が1回目投票、決戦投票も大健闘、見事新総裁に選ばれました。勝因は、戦略、戦術に優れた高市陣営の結束と、小泉陣営の常軌を逸した不祥事(ステマ事件・826人に及ぶ勝手な党員名簿削除事件)や気の弛み(前日の祝勝会)だと言われています。それにしても、近年のオールドメディアの偏向とそれに伴う“信頼感の失墜”は著しいものがあります。

 自民党総裁に高市氏が選出され、多少の紆余曲折があったにしても、高市総裁が総理大臣に選ばれるものと思われていましたが、ここで10月10日、大事件が勃発。政権与党として長年自民党と組んでいた「公明党」が突然『自公連立政権』から離脱したのです。

 公明党斉藤代表は、自民党に対する不満を3つ挙げています。

   ・「政治とカネ問題」
   ・「歴史認識と靖国参拝問題」
   ・「外国人との共生問題」

 この内、自民党の高市総裁と公明党の斉藤鉄夫代表の話し合いで、歴史認識と靖国参拝問題、外国人との共生問題では折り合いましたが、政治とカネ問題では齋藤代表が高市総裁に即答を求め、高市総裁は時間的猶予を求めたために決裂。(…これは表向きの話

 裏を暴くと。「公明党」は、もともと、非親中・右派的な高市総裁を嫌っていましたが、彼らのバックにいる創価学会や「チャイナ(中華人民共和国)」の意向、指嗾(しそう:悪事などを行うように仕向けること)によるものだと考えられます。たとえば、10/6、連立離脱直前、公明党の斉藤鉄夫代表は、何と、議員会館内で「中国の呉江浩駐日大使」と会っていたことが報じられています。これで十分お判りでしょう。

 不記載(裏金)について公明も自民も同類項です。例えば、公明党の斉藤鉄夫代表は、2021年、1億300万円もの大金の不記載を当局から指摘され、シレッと報告書を訂正していました。公明党も自民党議員を糾弾することは出来ないのではないでしょうか。

 つらつら考えますと、26年間に亘る自民党と公明党の癒着の歴史が日本の政治(内政・外政)を歪め、本来、歩まねばならない正統な道を外してきたように思えてなりません。公明党の連立離脱は、自民党にとっては厳しいながらも明るい未来に繋がる可能性があり、今こそ、理想主義的保守主義への道に戻る時が来たのではないでしょうか。

 一方、野党に目を向けてみましょう。与党は、自民+公明でも議会の過半数に至らないところに、公明党が与党から外れるのですから、絶好のチャンスとばかり、総理の地位をがむしゃらに狙ってきました。

 【衆議院の議席】

    自民      196
    立憲民主党   148
    日本維新の会   35
    国民民主党    27
    公明党      24
    れいわ新選組    9
    日本共産党     8
    有志・改革の会     7
    参政党       3
    減税保守こども   2

 465議席の過半数は233議席。自民党は過半数に37議席足らず、首相指名選挙は、誰も過半数をとれず、決選投票になる可能性が高いと思われます。そこで、決選投票の組み合わせをシミュレーションしてみましょう。

 自民(196)=196
 自民(196)+国民民主(27)=223
 自民(196)+維新(35)=231
 自民(196)+国民民主(27)+維新(35)=258

 立憲民主(148)+国民民主(27)=175
 立憲民主(148)+維新(35)+=183
 立憲民主(148)+維新(35)+国民民主(27)+=210

 維新や国民民主は、れいわや共産とは検討さえしないとのこと。
 公明は党首の斉藤鉄夫名で投票すると明言。
 立民の野田代表は、首相は国民民主の玉木氏でもよいと言明。
 自民で除名を覚悟の造反がないこと、公明の前言翻しがないことを
 前提とすれば、

 自民(196)=196
 自民(196)+国民民主(27)=223
 自民(196)+維新(35)=231
      VS
 立憲民主(148)+維新(35)+国民民主(27)+=210

 いずれも、維新国民民主が鍵を握っていると考えざるを得ません。

 政党が組むと言えば、過去の反省に鑑みて見れば、基本政策だけは合意しなければならず、経済政策(ガソリン暫定税率廃止・年収の壁178万円など)、エネルギー(原発稼働・最エネ賦課金徴収停止など)、安全保障問題(食料・土地・海・移民・情報など)での対話が不可欠です。

 しかしながら、立憲民主党の動きを見れば、首相指名選挙に向けて数合わせばかりを重視し、基本政策のすり合わせがなおざりにされているように思えてなりません。

 とにかく、自民党にも、野党にも、お願いしたいことは、わたし達一般国民が将来に明るい展望を描ける社会の構築に力を尽くしていただきたいことです。

 さあ、新総理に誰がなるのか、政権の枠組みがどうなるのか、期待して待ちたいと思います。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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コメント

財務省を代表とする上級官僚から政治家に転身した人たちの言動は与野党に関係なく、国家や歴史、民族という抽象的あるいは漠然としているが、国民にとって政治の基軸となる問題について確固たる考えを語れる人が極めて少ない。弁舌は立っても言葉の背景に人間が見えない。即ち、抽象的な言葉だけの言葉の積み重ねの弁論に優れているが、一つ一つの言葉に情感が見えない。人間生活が見えない。肩書気だけは優れている二世三世の政治家にも似たような弁論の軽薄さを覚える。一般の国民なら有する、常識や生活感・情感から生まれるもう一つの人生の智恵が欠落しているように見える。国民民主党の玉木代表もそういう意味では凡庸な「元官僚」政治家ということで終わりそうだ。榛葉幹事長に期待して玉木代表に裏切られたという国民の少なくないだろう。

投稿: 齋藤 仁 | 2025年10月17日 (金) 16時02分

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