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2025年11月28日 (金)

集団メディアスクラム!…兵庫県政ゴタゴタ続く

 946回目のブログです。

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 “見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ”
    藤原定家(平安末期~鎌倉初期「新古今和歌集」)

 見渡すと、色美しい春の花や秋の紅葉もないことだなあ。この海辺の菅や茅で編んだ漁師の仮小屋のあたりの秋の夕暮れは…。

 春秋の花や紅葉の華やかさも素晴らしいが、寂しさを感じさせるこの景色もまた良いものだ。…と詠った三夕(さんせき)の歌のひとつです。

 晩秋から初冬へ、季節はめぐりそれなりの風情を感じさせる今日この頃ですが、世間の風は大きく荒れ、まだまだ穏やかな雰囲気を醸す情勢にはありません。

 ここで、以前にも取り上げた兵庫県政の相変わらずのゴタゴタに目を向けてみましょう。

 兵庫県警は11/9、名誉棄損の疑いで「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏を逮捕し、送検しました。

 立花氏は兵庫県知事選の演説などで「竹内県議は警察の取り調べを受けているのは間違いない。どうも明日逮捕される予定だそうです」などの虚偽の情報を発信し名誉を傷つけたとしたもの。竹内県議は斎藤知事の再選後に県議を辞職、今年1月死亡。竹内氏の妻は、SNSなどでの誹謗中傷で精神的に追い詰められて自殺したと訴えていました。

 一方、神戸地検は11/12、昨年11月の兵庫県知事選で再選された斎藤知事の公職選挙法違反(買収)の罪で告発された問題で、全てを嫌疑不充分で「不起訴」としました。

 主だったものは、PR会社にポスター代(企画代・デザイン代・製作費などすべて)として715,000円支払ったことが違法な報酬として告発。斎藤知事と片山副知事は令和5年のプロ野球阪神・オリックス優勝パレードを巡り金融機関への補助金を増額することでパレードへの寄付金を支払わせようと考え3億円の損害を与えたとして告発。ワインの受領で告発、など。

 立花党首の逮捕と齋藤知事の不起訴についてどう考えるべきでしょうか。

 立花氏は “トリックスター” と言えるのかもしれません。トリックスターとは、神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を展開する者のことを言い、善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴です。なるものとしては、SNSを活用して政界・メディアの闇をあばいたこと、なるものとしては、他の候補者(斎藤氏)を応援するために自ら立候補する奇策(2馬力選挙)を実行したことではないでしょうか。

 立花氏は、反斎藤派の竹内県議などに厳しい罵声を浴びせることもありましたが、街頭演説では聴衆に興味を持ってもらうために、往々にして話を盛ることがあったのではないか。小生が聴いた演説ではそんなに違和感は持ちませんでした。それでも、気の弱い人は多少恐怖心を懐いたのかも知れません。政治家には傍若無人の人が多く、繊細な人はほとんどいないと言っても間違いなく、そのような人は政治家には不向きだと思います。

 次に、斎藤知事のポスター代ですが、小生の経験からすれば、企画代やデザイン代も含めれば715,000円は妥当な価格(少し安め)だと思います。こんなことで告発した大学教授や弁護士はマーケット価格を調べてから告発すべきではないか。

 その他、パレード寄付金証拠なし、ワインなどのおねだりなし、などなど、人心を惑わさないためにも、何でも告発すればいいというものではありません。やはり、兵庫県の政治空間はかなり可笑しいと思います。

 斎藤知事は、「パワハラ疑惑による知事の失職」に伴う兵庫県知事選で、再度、選出されたのであり、その時(2024/11/17)県の民意は確定しました。

 しかしながら、政争は続いています。苛烈な権力闘争が繰り広げられているのです。

 闇の一番手は、冒頭のタイトルに掲げた集団メディアスクラムという鵺(ぬえ)のような存在でしょうか。兵庫県では、メディアは本来持つであろう競争的立場から離れ、お互いにスクラムを組んで協調するという面妖な存在となっています。

 闇の2番手は、反斎藤知事派(県議会・県庁OB・マスコミ)の暗部隠蔽グループと親斎藤知事派(知事側近・SNS<youtube>)の暗部公開グループの熾烈な権力闘争です。

 思い出していただきたい。

 百条委員会に尋問された片山副知事は、「自死した反斎藤派県民局長の公用PCの内容を広く県民に公開すべきだ」と強く主張しました。この公用PCには、クーデター計画書(斎藤知事追い落とし)、県民局長の不倫行為(乱倫・10年間7人の女性職員と)の戦慄すべき文章と画像が記録されていたからです。

 ところが、何と、百条委員会奥谷委員長や、読売新聞記者、朝日新聞記者、NHK記者は、まるで脅すように、公開を激しく拒否しました。県議会と有力マスコミが強固なタッグを組んでいたとしか考えられません。

 兵庫県政のゴタゴタは、立花氏の逮捕と齋藤知事の全面不起訴によって一応終止符を打つのかも知れません。しかしながら、忘れてならないのは、政争の本質を解明できる、自死した県民局長の公用PC」が未だに公開されず、闇に閉ざされたままであるということです。(たとえば、産経新聞でも、11/11,2頁、11/13,1頁、11/17,2頁に亘り詳しく報じていますが、いまだに本質の報道は避け、『県民局長の公用PC』についても一切触れずという状況です。何をか言わんや!)

 この兵庫県の長きにわたる政争において、マスコミの異様な姿が明瞭に描き出されたことは注目に値します。マスメディアは、本来、先入観を捨てて、反斎藤知事派の主張のみを取り上げるのではなく、斎藤知事派の主張も取り上げるべきでした。ところが、マスコミは、斎藤知事を100%悪人反斎藤グループを100%正義と決めつけて報道したために真実が隠されてしまったのではないでしょうか。少なくとも、バランスを取った報道であるべきです。

 いまや、オールドメディアが没落し、ニューメディアが力を持つ時代になって来ていることを実感します。

 例えば。静岡県伊東市においては、田久保前市長の「学歴詐称問題」から辞職勧告を発した市議会を解散したものの、新議会からも不信任決議を受け、失職した田久保氏は、11/19、新たな伊東市長選(12月14日投開票)への出馬表明会見を行いました。ところが、そもそも失職の原因となった学歴詐称問題について、意外なほど記者からの追求がほとんど無かったのです。

 …このことから判断するに、オールドメディアは、学歴詐称によって2回も選挙を実施するという不道徳性と不合理性は市民にとって大して重要なことではないと見たのでしょう。

 何という感度の鈍さ! これでは没落の一途もさもありなん!

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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コメント

 平和とは国家間で銃弾の飛ばない形態の戦争である、という言葉があるが、全体主義国と民主主義国についても同様のことが言えそうである。全体主義国では統治者の警察力まで動員した剥き出しの強権発動によって、民主主義国では狡猾な行政権の行使によるメディアを駆使した洗脳政策によって、国民の素朴な疑問まで封じている。兵庫県の問題は自殺した局長の公用パソコンの内容をすべての兵庫県議員に開示して「そこにある事実」について共通認識したところから調査であれ議論であれ、進めなければどこまで行っても「薮の中」である。立花氏に問題を焦点をあてるのは、統一教会と山上母子に焦点を当てて総選挙中の元首相暗殺事件の調査委員会も設けない国会議員と同じ、焦点ぼかしである。県会議員も国会議員も、そしてメディアも「真相の追及」より「県民・国民の関心そらし」に夢中と見える。これが民主主義国日本の議員とメディアである。彼らの中には真相を知る人もいるのだろうが、残念ながら民主主義を守る勇気も智慧もないようだ。

投稿: 齋藤 仁 | 2025年11月28日 (金) 08時42分

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