今年の世界10大リスク‥No.1は「米国の政治革命」!
949回目のブログです。
“田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける”
山部赤人(奈良時代・万葉集)
田子の浦に出かけて、遙かにふり仰いで見ると、白い布をかぶったように真っ白い富士の高い嶺が見え、そこに雪が降り積もっている‥。
年頭にあたり、風格のある、万葉集屈指の山部赤人の名歌を取り上げました。
今年こそは、上に掲げた富士山のような気高く凛とした姿の “日本国” を期待したいものです。みなさまには、引き続きご支援をお願い申し上げます。
【今年の暦】を見てみましょう。
令和8年 (年号)
皇紀2686年 (神武天皇ご即位を紀元・BC660)
午 (十二支・午)
丙午 (十干十二支・ひのえうま)
西暦2026年 (キリスト生誕を紀元)
今年の干支は「丙午」。十干の「丙(ひのえ)」は「火の兄」を指し、陽の火のエネルギーを象徴します。十二支の「午(うま)」もまた火の属性を持ち、この二つが重なる丙午は「天も地も火」という、60の干支の中で最も激しいエネルギーが巡る年とされています。
とすれば、今年はチャンス。高市早苗内閣には、わが国が持つ潜在的なエネルギーを遺憾なく発揮し、全てにおいて上昇気流に乗せたいものです。
ところで、年明け早々の出来事に驚いた人も少なくないと思います。米国のトランプ大統領が南米ベネズエラに攻撃。米軍の作戦は1月2日夜に開始。空爆などで防空システムを破壊したのち、ヘリコプターで首都カラカスに到着した部隊がマドゥロ大統領の邸宅に突入し、マドゥロ氏と妻を「拘束」、その後、米軍の船と航空機でニューヨークに移送しました。
事変ともいうべきこの米国によるベネズエラ攻撃は、何と1時間半の単時間で米国の成功裡に終わりました。一部の学者や、オールドメデイア、あるいは、中国、ロシアは米国を国際法違反として糾弾していますが、如何でしょう。
アメリカの側面をリアリズムで見れば、①経済的側面からは石油利権、②政治的側面からは南米への影響力の排除、③社会的側面からは麻薬戦争、の3点があげられると思います。
わたしたちは、アメリカが厳しいリアリズムでしか動かないことを冷静に認識しておく必要があるのではないでしょうか。米国のリアリズムが米国の利益と信頼を基底に発揮されると考えれば、例えば、中華人民共和国が台湾に侵攻した時、アメリカが真に台湾を支援するかどうかについては、このことを基底に置かねばなりません。
さて、世界最大規模の政治専門コンサルティング会社であるユーラシア・グループにより、例年注目される「世界の10大リスク(2026) 」が1月6日に発表されました。
因みに、昨年の「世界の10大リスク」No.1は「深まるGゼロ世界の混迷」として、国際秩序を維持する意思・能力を持つ国家や国家の集まりが存在しない状態、すなわち、“国際政治における権力の空白”を挙げていました。
【世界の10大リスク】(2026)をご覧ください。
1位:米国の政治革命
2位:「電気国家」中国
3位:ドンロー主義(トランプ版モンロー主義)
4位:包囲される欧州
5位:ロシアの第二の戦線
6位:米国式国家資本主義
7位:中国のデフレ
8位:ユーザーを食い尽くすAI
9位:USMCAのゾンビ化
10位:水の武器化
ユーラシア・グループ 2026年世界10大リスクの報告書の冒頭の部分から一部を引用しましょう。
・2026 年は転換の年だ。地政学的な不確実性が極めて高い年になる。
・米国は自ら、自らが作り上げた国際秩序を解体しつつある。世界最強の国が政治革命の真っただ中にある。
・世界中の他の国々にとって、米国は予測不可能で信頼できない存在となった。この新たな現実に適応することは、喫緊の地政学的課題となっている。成功する国もあるだろうし、失敗する国もあるだろう。
・この新たな現実に適応する過程で、我々は多くの不安定を目にすることになる。今日の世界では「約60の紛争」が進行中であり、これは第二次世界大戦後で最多だ。一部が停戦に至ったとしても、安定にまでこぎ着けるものはほとんどない。混乱の時代にあっては、どの国も自らの秩序維持を最優先するからだ。
・これらすべては、驚異的な技術革命の真っただ中で起きている。人工知能(AI)ブームは、人類がこれまでに生み出した最大の機会であると同時に最大の危険でもあるが、統治、連携、調整はほとんど存在しない。
・何という時代に我々は生きていることか。
さて、【首位:米国の政治革命】の要点のみを記しましょう。
ドナルド・トランプ大統領が権力の抑制を組織的に解体し、政府機構を掌握して敵に対して武器として使う可能性が指摘。特に、大統領の任期が残り3年となり、中間選挙で民主党が下院で多数派になる見込みがあるため、トランプ氏がリスク回避的になるどころか、さらにリスクを取る行動に出るだろうと予測されています。
それにしても、令和8年(2026)は、内外ともに大変な年になる予感がしますが、今年のキーワードは “国家” ということになりそうですね。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
次回は
時事エッセ-
です。
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アメリカ合衆国の原点は、メイフラワー号で上陸した人たちが互いに交わしたメイフラワー契約に代表される自由と民主主義、そして彼ら自身がそうであったように移民国ということだろう。自由と民主主義と移民国、そこから歴史や伝統と無縁な西部劇のような「先に取った者が勝ち(特許)」「力が正義(軍事大国)」「移民制限は差別(大量の不法移民)」といったアメリカならではの特色が見える。だが同時にこれら三つの要件を持った国の政治や経済は常に積極的、活動的、流動的になる。貯蓄するより投資を好む社会になる。逆に中国やロシアのような自由を圧殺した統制経済・計画経済の国は資力を一点につぎ込むことができるので一時的には大国に見えても、その中身は空洞(オカラであり、かつその大国を維持する資金を統制された国民からは生まれない。その結果、どこかにお金が落ちていないか、資源が隠れていないか、と地球上を家探しすることになる。一万円が一万人に循環すれば一億円の価値を生むが、彼らは一億円の資源を循環させずに使い果たすため、次の資源・資金を鵜の目鷹の目で探す。中世の大陸帝国の経済である。今年も来年もアメリカは様々な問題を世界に提供するだろうが、その活力は良くも悪くも私たちに大きな影響を与え続けるだろう。
投稿: 齋藤 仁 | 2026年1月 9日 (金) 08時47分