2013年2月15日 (金)

「尖閣防衛」…小野寺防衛大臣にエールを!

 364回目のブログです。

“勅なれば 思ひな捨てそ敷島の 道にものうき 心ありとも”
二条良基(新続古今和歌集)
    (14世紀南北朝・関白・歌人)

 勅命(天皇のおおせ)であるので、敷島の道(和歌の道)を思い捨ててはいけないことだ、たとえ和歌の道につらいことがあったとしても…。

 この和歌は、公(おおやけ)の立場の人であれば、身の引き締まる思いがするのではないでしょうか。たとえ平成の御代とはなっていても、高位高官、国のリーダーが“勅なれば…”と考えるならば、単なる私心(わたくしごころ)は払い除け、公のために、誠心誠意身を賭すことが己のつとめであると自覚するに違いありません。

 今、わが国周辺、なかんずく尖閣諸島・琉球・沖縄県をめぐる中華人民共和国(一党独裁国)わが日本国(民主主義国)との間に、きな臭さが急速に立ち昇っています。わが国の領土が中国に略奪されるかどうかの瀬戸際であり、こういう時であればこそ、小野寺防衛大臣には、非常に厳しい局面だと認識し、相応の対処をされているとは思いますが、国土防衛は歴史的な「勅命」でもあると考え、不退転の覚悟を示されるべく、頑張れとのエールをおくりたいと思います。

  中国海軍艦が海自護衛艦にレーダー照射

小野寺五典防衛相は5日夜、中国海軍のフリゲート艦が130日に東シナ海で海上自衛隊の護衛艦に射撃用の火器管制レーダーを照射したと発表した。
小野寺防衛相は「大変、特異な事例」で「一歩間違えれば大変危険な状態に発展していた」と述べ、中国にこのような行為の自制を求める意向を表明した。
                 (2013/02/06 AFP

 小野寺防衛相は中国側の軍事挑発に対して、極めて冷静沈着、内外のマスメディアに向けてわが国の見解を堂々と述べています。安倍首相/小野寺防衛相ラインの明確な意思、シグナル発信は最近の内閣では見られない見事な対応であり、われらが国民もやや安心できるところではないでしょうか。

 しかしながら、一触即発、まさしく戦闘状態に入る様相をも呈しており、日本列島全体が震撼させられている状態です。小野寺防衛大臣の表明以来、中国は次のような対応を示していますが、新聞記事のタイトルをならべてみましょう。

中国国防省
「日本が仕掛けた世論戦」
 わが国の説明を全面否定 世論戦で対抗の構え

習近平・中央軍事委員会主席(党総書記)
全軍に「軍事闘争への備えの拡充と深化」を支持

中国外務省
「日本が危機あおる」

中国共産党系機関紙<環球時報>
「日本が仕掛けた世論戦」
「『1発目』覚悟できている」

国家海洋局
尖閣周辺航行を発表、愛国心を鼓舞

中国軍
挑発を再開 戦闘機領空接近 尖閣には監視船も

 とにかく、中国の挑発に対して冷静に毅然と対処しているようにうかがえる防衛大臣や総理大臣で本当に良かったと思います。考えても見て欲しい。もしも、民主党内閣で、あの田中直樹氏が防衛大臣であったり、かの菅氏や鳩山氏が総理大臣であったとすれば、どのようになってしまうかと考えれば、背筋がゾッと寒くなり、身体が凍りつくに違いないでしょう。

 国の存立を担う人物は、一般的な教養は当然のこと、少なくとも国家観をきちっと持っており、オーソドックスな正当な歴史観の持ち主でなければなりません。そうでなければ、中国などの巧妙かつ狡猾な外交軍事戦略に対抗できないことは、火を見るよりも明らかです。

 その意味で、こういう外的危機にみまわれている時、国家観・歴史観を欠くあのような民主党政権でなくてよかったと思います。もちろん、民主党のなかにも優れた政治家が少しく存在しているのも事実ですし、自民党のなかにも国家意識がなく歴史観の無いいわゆる左翼リベラルがかなり存在していることも事実です。

したがって、民主党だから悪く、自民党だから良いのではなく、たまたま、今の安倍/小野寺ラインが素晴らしいから、何とか対応できているということではないでしょうか。

 特に小野寺防衛相は、あの悪名高い松下政経塾(もちろん一部には立派な人もいますが…)のなかでは、高潔な人格、深い学識、高い見識、豊かな人間性において別格の存在を誇り、最高峰に位置していると言われています。

 わが国の歴史に学べば、平成25年2月15日、拙いブログを書いている今は、文永・弘安の役(13世紀・元寇・蒙古襲来)や明治維新の「前夜」に匹敵するかもしれない国難ではないでしょうか。こういう国難の時には、わたし達国民は、国土防衛に全力を挙げているに違いない安倍首相や小野寺防衛相らにエールをおくらなければなりません。

 そんななか、2月10日に読売新聞が全国世論調査を行いました。安倍内閣の支持率は71%と極めて高い数値になっていますので、安倍内閣は自信を持って安全保障に力を入れるものと考えられ、ひとまず安心できます。

 ところが、ネットでは、4月4日から、NHKが反安倍キャンペーンを行うようだとのうわさがニュースとして流されており、もしもこれが事実であるとすれば、まことに異なことと言わざるをえません。

 “日本”のメディアは、時代認識として「今は国難の時である」として、中国をはじめとする周辺国家に侮られないよう、ひたすら国益に資する報道に徹するべきではないでしょうか。

 マスコミは新政権に対して、100日間のハネムーン休戦、以後自由なるバッシング邁進、という慣習があるようですが、時が時、国家の危機にはそれなりの動き方を求めたいと考えます。

 みなさん、今一度、小野寺防衛相に、心からのエールをおくろうではありませんか。
 小野寺防衛大臣頑張れ!

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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2009年1月 9日 (金)

18歳は成人だ…若者よ自己主張をしよう!

 150回目のブログです。
 おかげさまで150回目という節目を迎えることが出来ましたが、今後ともご愛読を
お願いします。

 さて、今年はほとんどの会社や役所が、1月5日の月曜日を仕事始めとしていまし
たが、話題はもっぱら不景気、金融不安、株価、デフレ、アメリカ経済、雇用不安など
であり、一年の展望を誰か明言してほしいという雰囲気です。

 しかし、そんな展望をできる人は極めてまれであり、各自がそれなりに、ない知恵、
ある知識をしぼって、考えなければならないのではないでしょうか。考えなければ、
時は刻一刻、無情にも過ぎていってしまいます。

 今年は、平成21年、皇紀2669年、十干十二支は己丑(つちのとうし)、 西暦では
2009年。
元日はすでに過ぎ、はや来週の月曜日、1月12日は成人式を迎えます
が、今回は、「成人」について考えてみます。

 人生の節目をどう見るかは、人それぞれでしょう。3年前にも書いたのですが、
興味ある年割りを再度ご紹介します。人間の成長過程を7年ごとに区切り、それ
に漢字一文字を与えた『7年成人説』。誰の説かは知りませんが、かなり以前に
教えてもらったものです。人間生まれてから、7年毎にかくあるべしということで
しょうか。

         《7年成人説》         
             1 ~  7  生
             8 ~ 14  整
            15 ~ 21  青
            22 ~ 28  性
            29 ~ 35  盛
            36 ~ 42  精
            43 ~ 49  政
            50 ~ 56  成
            57 ~ 63  征
            64 ~ 70  清
            71 ~ 77  聖(正)
            (数字は年齢)


 これを見ますと、78歳以上がありませんが、現代はそれだけ長寿の人々が
増えたことを示しています。現状では、71~77は正、78~84で聖、が妥当かな
と思います…。

 わが国では、高齢者は65歳以上を指しますが、パワーは強烈で、先般の後期
高齢者問題でも、その力を遺憾なく発揮したことは記憶に新しいものがあります。
まさに、清、正、あるいは聖とはほど遠い雰囲気であり、彼等は選挙の投票率でも
高い数字を示し、己が生きることへの自己主張は止まる所を知りません。

 わたしは、彼等は、出来るだけ子どもや孫の世代に負担を掛けないような方策を、
穏やかに、静かに主張すべきだと考えます。ヒステリックな主張は、社会、世間の
騒乱の要因であり、まさしく、清、聖の真逆でもあります。特に、理想的には清・正・
聖であるべき年代の人は、“美しく生きる”ことと同等に、個人的には“清らかな死
に方”
、社会的には“迷惑を掛けない死に方”を模索し、それを明確に認識すべき
ではないでしょうか。≪死≫というものについての厳粛且つ真剣な議論を抜きに
して、国家・社会の安定はあり得ないと考えます。

 それに引き替え、20代、30代の若者の主張はあまりにも大人しすぎます。若者
がもっと強く主張
しなければ、このままでは、わが国は、高齢者の意向に沿った政策
ばかりとなり、健全な国家、安定した社会、継続した歴史を築くことはできません。

 若い世代はその主張を、自分の所属する組織で行うだけでなく、マスメディアに
おいても積極的に行うべきです。さらに最も大切なことは、選挙、特に衆議院・参議
院選挙では必ず投票し、若者の意見を政策に反映するように努めなければならない
のではないでしょうか。現在の投票率ではあまりにも低すぎます。

 無関心は敗北に繋がります。若者よ、中高年、高齢者、後期高齢者を圧倒せよ!

 現代は少子化時代。このままでは大変なことになりそうですが、わたしは、ここで
成人年齢を、現行の20歳から18歳に引き下げ、選挙権も18歳以上に与える法律
改正を即時実施することを提案します。

 昔の元服は12~16歳でしたから、18歳が大人・成人・元服の年齢であっても、
全く問題はありません。そうすることによって、成人の自覚を促すとともに、若い世代
の選挙権者を増やすことで、その意見・考えをも配慮した政治が行われることを期待
したいと思います。

 若者よ自己主張をしよう! そのためには、選挙の投票に行こう!

 18歳は成人だ。18歳に選挙権を与える法律改正を!

 わたしは、若い世代に暖かい声援をおくります。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか

次回も
時事エッセー
です
 

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2008年11月 7日 (金)

西国三十三箇所…心落ち着くお寺巡り!

 141回目のブログです。

 世界的に金融の嵐と景気の減速があきらかとなり、先行きに明るい材料を見出す
ことが難しくなるとともに、国内では、政治の混乱、官の腐敗(高級官僚から自治労
まで)、教育の堕落、外交の敗北(拉致・領土・内政干渉に象徴的)、自己中国民の
増加、家族の弱体化、傲慢なイデオロギーなどなど、問題山積みと言わなければ
なりません。

 このような社会、世間であれば、誰しも、日がな一日不安な気持ちを抱き、一時も
心の平安、やすらぎを覚えることができない状況ではないかと考えられます。

 そうであれば、わたし達はどうすればよいのでしょうか。簡単な解決策があれば
それに越したことはありませんが、識者はなかなかそれを示してくれません。そこで、
わが国の歴史的風土のなかに見出すとすれば、それは、神社で祈り仏閣で拝むと
いう伝統的な精神文化に行きつくと思われます。

 神の御前で、わが国の歴史の流れにゆったりと身を置き、祈りのなかで心の
鎮まりを体感できるのは神社であり、また、御仏の懐に身をゆだね、拝むなかで
心の落ち着きを実感するのが仏閣でもあります。

 先日、わたしの住む家から自転車で20分の所にある、西国三十三箇所のひとつ
である「総持寺」にはじめてお参りしました。前々から一度行きたいと思っていまし
たが、近くにあるため何時でも行けると思い、行っていなかったのです。

 総持寺は高野山真言宗、西国二十二番札所、平安時代創建の古刹。千手観音
がご本尊ですが、正式には千手千眼観世音菩薩と言い、千本の手と千個の眼を
持っているそうです。年中行事として有名なのは、「包丁式」です。総持寺を開いた
山蔭卿が千日料理の包丁道の祖として崇められている関係で、毎年4月に山蔭
流包丁式が行われます。

 ふと手にしたお寺のパンフレットになかなか良いことが書かれています。

  無財の七施

   七施とは七種の布施のことでありますが、この教えは、お金を使わず
   誠心で人と交際する秘訣であります。

      眼施 いつも人々に優しい目を向ける
      顔施 いつも笑顔で人に接す
      言施 誰にでも親切な言葉をかける
      身施 手助けをさせていただく
      心施 相手に対して愛情を持つ
      座施 座席を譲る
      舎施 来訪者をきもちよく迎える

   言施について。毒を含んだ言葉や棘のある言葉は人を傷つけますが、
   へつらう言葉もおなじです。十善戒のうち、不妄語、不綺語、不悪口、
   不両舌と、言葉について、多くの戒律が制定されています。
   「ありがとう」「お世話さま」というような心のこもった言葉が大切
   なのです。
                     (山主・中西隆英、観音経より抜粋)

 含蓄のある言葉であり、そうありたいと念ずるばかりです。西国三十三箇所は、
平安時代以前からの由緒を伝える観音信仰の場であり、今も多くの参拝者が訪れ
ています。近畿2府4県と岐阜県にまたがり、全長約1000kmもありますが、わたし
もゆっくりと巡ろうかなと考えているところです。

 巡礼と言えば、四国八十八箇所のお遍路(1400km)が最も有名ですが、他にも、
数多くあります。
   ① 観音菩薩霊場(ex.西国三十三箇所・坂東三十三箇所)
   ② 弘法大師霊場(ex.四国八十八箇所お遍路・関東八十八箇所)
   ③ 円光大師霊場(ex.法然上人二十五霊場)
   ④ 薬師如来霊場(ex.中部四十九薬師霊場)
   ⑤ 不動明王霊場(ex.北海道三十六不動尊霊場)
   ⑥ 七福神めぐり(ex.深川七福神)
   ⑦ その他、善光寺参り、高野山、熊野詣で、伊勢参りなどなど

 本格的に巡礼するとすれば、四国八十八箇所のお遍路でしょうが、なかなか骨
が折れるでしょうし、覚悟も必要となります。とすれば、まずは身近な西国三十三
箇所巡りとならざるを得ません。

  西国三十三箇所

     1、那智山寺   和歌山県
     2、紀三井寺     〃
     3、粉河寺       〃
     4、槙尾山寺   大阪府
     5、藤井寺       〃
     6、壷阪寺     奈良県
     7、岡寺         〃
   番外、徳道上人廟      〃
     8、初瀬寺       〃
     9、興福寺       〃
    10、御室戸寺   京都府
    11、上醍醐寺     〃
    12、岩間寺     滋賀県
    13、石山寺       
    14、三井寺       
   番外、元慶寺      京都府
    15、今熊野観音寺  〃
    16、清水寺      
    17、六波羅蜜寺   〃
    18、六角堂       〃
    19、革堂         〃
    20、善峰寺       〃
    21、穴太寺       〃
    22、総持寺      大阪府
    23、勝尾寺        〃
    24、中山寺      兵庫県
   番外、花山院菩提寺   〃
    25、清水寺        〃 (加東市)
    26、一乗寺        〃
    27、園教寺        〃
    28、成相寺      京都府
    29、松尾寺        〃 (舞鶴市)
    30、宝巌寺      滋賀県(竹生島)
    31、長命寺         〃
    32、仏法興隆寺    〃
    33、華厳寺      岐阜県

 今まで巡礼という意識は全く持っていませんでしたが、過去を振り返ってみれば、
33ヶ所のうち、石山寺、三井寺、清水寺(京都)、善峰寺、総持寺、勝尾寺、中山
寺の7寺を訪れ参拝していました。有名なお寺も多く含まれていますので、結構訪
れていたことになり、あと残りは26ヶ所となります。

 清澄・清浄なる聖なる場において、永い歴史の共感のなかで、心の鎮まりとやす
らぎと
、出来得るならば、凛とした精神を自らに取り戻す…そのための神社仏閣
巡りをあらためて考えてみたいと思う今日この頃です。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか

次回も
時事エッセー
です
 

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