2026年5月29日 (金)

「リベラル」と「左翼」の違い!  

 959回目のブログです。

20265291

 “野に山に よしや飢ゆとも 蘆鶴の 群れおる鶏の なかにや入らん”
                  高橋泥舟(幕末百人一首)

 もし野や山で飢えることがあっても鶴である自分は群れて飼われている鶏のなかには入らない…。

 自分は、金も名誉も欲せず、野に住む気高いとして生きていくのだ、という達観を示した和歌。(幕末三舟とは:勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟)

 あっという間に5月も過ぎ、梅雨の6月を迎える時になりました。

 時代は厳しい転換期にあるにもかかわらず、世のなかは、まだまだぬるま湯の様相を抜け出せておらず、先行きに気掛かりを感じています。と言うのは、近年、「リベラル」という言葉の意味が、その本質とかけ離れて何とはなしに使われている事と通底しているように思われるからです。

 リベラル左翼、これらの言葉は思想的には異なった概念あるとすれば、本来、厳密に区別しなければならないと思われますが、世間では極めて曖昧に捉えられているように思います。

 そこで、「リベラル」と「左翼」について考えて見ましょう。まず、5/25読売新聞の報道から。

 【連合の組合員が支持する主な政党の支持率】

   国民民主   26.8(%)
   自民     15.5
   立憲民主   11.3
   中道改革    4.6
   参政      3.8
   支持政党なし 30.3

 連合は、国民民主、立民の両党を連携政党と位置づけていますが、中道改革に対しては正式な連携関係は結んでいません。連合は、衆議院で国民民主(26.8%)と中道改革(4.6%)を同じリベラル政党として協力関係を結ぶのか、不安定極まりなく判然としません。

 政治用語としては、保守、リベラル、左翼、右翼、左派、右派、など色々ありますが、とりあえず政治的な主張を、「保守」と「リベラル」に分けて見ましょう。

【保  守】憲法改正に積極的(改憲派が多い)
      集団的自衛権を行使できる安全保障関連法支持
      スパイ防止法、共謀罪法 支持
      原子力発電を維持
      伝統的な家族形態が大事(選択的夫婦別姓に反対)
      首相の靖国神社公式参拝に賛成

【リベラル】憲法改正に消極的(護憲派が多い)
      安全保障関連法は憲法違反として反対
      スパイ防止法、共謀罪法 反対
      原発ゼロを主張
      夫婦別姓に賛成
      首相の靖国神社公式参拝に反対

 上記を見れば、保守とリベラルの主張は明瞭に分離しており非常に分かりやすい。一般的に、リベラルのイメージは、左翼、インテリ、外国かぶれ、上から目線であり、昨今は極めて評判が悪いように見えます。例えば、今年2月の総選挙の結果は、高市総理率いる自民党の圧勝、中道改革連合(立憲・公明)の完敗を見れば明らかではないでしょうか。

 小子は、現在のリベラルと称するものは、本来の意味を逸脱しているのではないかと疑っていますが、ここに、元共産党員で現在リベラルを自称する評論家が、「リベラル」と「左翼」の特徴をまとめたものがありますのでご覧ください。

 人間としての基本姿勢
   (リベラル) 自分に厳しく、他人に優しい
   (旧左翼)  自分に甘く、他人に厳しい
 コミュニケーション方法
   (リベラル) 意見の違いを発展の原動力にして味方を増やす
   (旧左翼)  意見の違う者を排除して身内で固める
 政治的な目標設定
   (リベラル) 選挙に勝って権力を握らないと話にならない
   (旧左翼)  勝つのは結果論で常に正しいを言い続ける
 政策的な発想
   (リベラル) 未来のあるべき社会の姿への夢から出発する
   (旧左翼)  過去を肯定してその延長で少しだけ前進する
 組織論の基礎
   (リベラル) ソフトなネットワーキング型
   (旧左翼)  ハードなピラミッド型

 この評論家は、リベラルを高く評価していますが、現実はどうでしょうか。例えば、もしも、中道改革連合や立憲民主党をリベラルと称するならば、前回の衆院選で落選した大物議員、元民主党代表・岡田克也氏の姿勢を考えて見ましょう。

 岡田克也氏は、敗因を「高市旋風」と「ネットによるデマや批判」と分析。これを見ると、岡田氏は自ら反省することがなく「他責思考」の人というべきです。さらに過去には「国民感情をコントロールしていかなければならない」という発言もあり上から目線の怖い人物でもあります。

 そう考えれば、岡田氏が体するものは、リベラルというより左翼という方がぴったりはまるのではないでしょうか。

 「リベラル」は、何となくきれいでソフトな言葉で表面が覆われていますが、実態に於いては、左翼との境目はなく、同じようなメンタリティで繋がっていると捉えるべきだと考えます。

 今、政界や、メディアに於けるリベラルの概念は、その足元がぐらついており、中身は曖昧模糊、この際、「リベラル」という看板そのものを再定義していくことが求められているのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年5月15日 (金)

「誠実な」言葉・「穢い」言葉 …日本のリーダーに見る!

 958回目のブログです。

20265151
       (橘の花)

  五月まつ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする
             詠み人知らず(古今和歌集)

 夏の5月を待ってやっと咲いた花橘の香りを嗅ぐと、昔親しんだ人の袖の香りがするようで、懐かしい思いになる…。

 香りを通じて思い出されてくる懐かしさを詠じたものです。

 初夏真っただ中の澄みきった青い空のもと、肌に汗ばむ季節ではありますが、地上では伸びやかな花々の麗しい光景に目を奪われます。

 それにしても、国際情勢の激変は如何ともし難く、せめて、内政は失われた30数年を早期に取り戻すべく、果敢な政治的実行力に期待したいと思っています。

 世の中のニュースを見れば、同志社国際高校の修学旅行における平和学習という場面で、いたいけな女高生が抗議船の沈没で死亡する、という何とも不可解な事件。養父と小学生の息子の諍いによる尊属殺人事件。など、世のなか、些か倫理・道徳・社会的責任感が希薄になっているように思える今日この頃です。

 さて、以前にも小ブログで指摘したことですが、言論空間において、社会の上層部に位置する人で、信じられないほどの「穢い言葉」「汚れた言葉」で他人を平気で罵倒する場面に出くわすことが、最近多くなったと思われませんでしょうか。

 これは、わが国だけの現象だけではなく、先進各国でもあることですが、ここでは、わが国の実際の場面を、取り上げて見たいと思います。比較のために、前川喜平氏(元文部科学事務次官)と高市早苗氏(現総理大臣)を取り上げます。

前川喜平氏の発言

『高市早苗こそ駆除すべき “害獣” と言われても仕方ないと言っても過言ではないと考えられる!』
 (※Xでの発言。Xの運営側は、この投稿を暴力的なものとし、表示制限としてSNS規約に触れるものと認定し排除した。)(※前川氏は、どうしてまともな言論で戦いを挑まないのか。高市総理を害獣と例えた段階でもう負けているのではないか。とにかく、品性に欠ける。)

『高市政権を見限っているのは世界全てであるが、そうでないのは “バカな日本人” だけである!』
 (※前川氏は平気で嘘をつく。日本人以外の国は全て高市政権を見限っているとは、どこを見ての発言か。上から目線の日本人蔑視の傲慢な人と言わねばなりません。)

『高市を “馬鹿市” と呼ぶようにしよう!』
 (※慶応義塾大学名誉教授の金子勝氏が「馬鹿市」と呼んだことに賛同しての発言。仲間の金子氏の発言をたしなめるのではなく、喜び勇んで賛同するとは。…)

国旗を毎日交番の前で破って見せるぞ、逮捕できるものならやってみろ!』
 (※日本国旗を侮辱目的で損壊した場合の損壊罪の議論が広まっていることを受けての発言。交番の前で日本国旗を破るという行為…ぜひやっていただきたい。どうせ、口先だけのことでしょうが、子どもじみていますね…。)

『高市首相が体調を崩して公務を休んだ。“急性肺炎” になって訪米を止めよ!』
 (※無能、バカまでならば政治批判に留まるが、一国の総理に対して、“肺炎” になれとは、これ以上の悪意ある、陰湿極まりない言葉はありません…。)

 前川喜平氏の発言を見ますと、文部科学事務次官という高位高官にあった人とは思えない、下品で、悪意に満ち、陰湿で、不誠実な人間性の持ち主であると断定せざるを得ません。教育行政のTOP官僚が前川氏ですから、教育の正常化は至難と言わねばなりません。

 このような人物は、左派に多く見られますが、右派にもいます。穢く、激越な言葉を発する人には警戒を怠るべきではありません。普通の人にとっては、そうすることが精神衛生上、一番よいのではないでしょうか。

 高市早苗氏の発言

『立党から70年が経ったいま、当時と同じく、再びわが党に求められているのは、「強い経済」の構築と、「強い外交・安全保障」の推進です。今年2月、「政権選択選挙」である衆議院選挙において、自民党は、「責任ある積極財政」への「経済財政政策」の大転換、安全保障政策や政府のインテリジェンス機能の強化など、国論を二分する政策を公約に掲げました。』

『私は、国の究極の使命は「国民の皆様の生命と財産」を守り抜くこと、「領土・領海・領空・資源」を守り抜くこと、「国家の主権と名誉」を守り抜くこと。こう申し上げてまいりました。』

『立党以来、自由民主党は「保守政党」としての歩みを続けてきました。保守主義における重要な態度は、良き伝統と秩序を保持した上で、進歩・変革を実現させていくことだと考えます。日本の歴史を貫く支柱が天皇です。私たち日本人は、天皇とともに歴史を紡いできました。』、加えて、『静謐な環境『皇室典範』の改正を行うことを目指します。』

『立党から70年。時は来ました。「憲法改正」に向け、党員・党友の皆様の総力を挙げて、全国各地で国民の皆様への憲法に関する説明を行うとともに、国会においては、「結論のための議論」を進めてまいりましょう。』

『自由民主党は “国民政党” として国民の皆様とともに、歩みを進めてまいります。
頑張りましょう。』

 上記は、自民党第93回党大会 高市早苗総裁(総理)演説から一部を引用したものです。

 ここで、高市総理の際立っていることに着目しましょう。

 穢い言葉、下品な言葉が見当たらない。
 他党を批判せず、ネガティブな悪口や誹謗中傷は一切ない。
 真摯に、誠実に、政策をポジティブに訴えている。

 先の衆院選での高市自民党の圧勝は、色々な要因はありますが、重要なポイントとして、高市総理の誠実な言葉にあった。と小子は判断しています。

 あらためて、前川喜平氏(元文部科学事務次官)と高市早苗氏(現総理大臣)の言葉について考えてみることが大切ではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年5月 1日 (金)

ドイツに学ぶべきではない…原発と移民! 

 957回目のブログです。

2026512

“振りさけ見れば つつじ花 にほへ娘子 桜花 栄え娘子”
           柿本人麻呂(歌聖・万葉集)

 山を振り仰いで見ると、つつじの花が咲いているように美しく輝く乙女よ、咲き誇る桜の花のように美しい盛りの乙女よ…。

 家々の垣根や神社の境内、そして子どもらが遊ぶ公園には、季節の代表的な花であるつつじが満開。赤や白の豊かな色合いを、青空のもとで誇っているように思えます。

 これだけを見れば心が浮き浮きするはずですが、世界情勢は混沌、国内もやっと高市内閣が軌道に乗り始めたばかりであり、現状は、上に掲げた万葉集の柿本人麻呂の和歌に詠われているような伸びやかで明るい雰囲気を期待することはまだまだ難しく、今後に期待したいものです。

【原 発】

 今、イラン戦争の勃発により、イラン発のエネルギーショックが世界に大きな影響を与え、わが国では「原発再稼働」に向けた機運が高まっています。この動きはEU(欧州連合)も同様ですが、1ヶ国だけ躊躇している国があります。それはドイツ。…ドイツは、2023年4月に脱原発を完了したばかりであるにもかかわらず、現在では、原発の再稼働を望む世論が過半を占めていますが、メルツ首相は消極的な姿勢を貫いています。

 メルツ首相は、事あるごとに脱原発は失敗だったと発言はしますが、原発の再稼働は容易ではありません。それは、稼働を停止した原発は、すでに廃炉・解体のプロセスに入っており、電力会社も原発との運営体制を縮小してきているからです。ドイツのエネルギー政策において脱原発は、すでに帰還不能点(point of no return)を超えていることは間違いありません。国の重要な基本政策であるエネルギー政策は、イデオロギー、観念論、きれいごとではなく現実論として捉えなければなりません。

 エネルギー政策は国の経済政策の根幹の一つであり、それゆえに強い政治性を有しています。ドイツは連立内閣。それゆえに、合理的かつ現実的な政策変更は政争に巻き込まれる可能性が大きいと言わねばならず、一度やめると再稼働は至難の技…それが原発というものです。

 ドイツが今直面しているのは、産業の衰退と、電気代の高騰。また、反原発は社民党や緑の党の基本政策であり、ドイツの主要メディアが左派であることにも留意する必要があります。

 3/10、パリで開かれた国際原子力サミットで、EUの欧州委員会のライエン委員長(EUの首相に相当)が、「今後EUは、小型の原子力発電を推進する」「脱原発は誤りだった」と爆弾宣言。

 ところが、メルツ首相は「我が国の脱原発の決定は修正不可である」と反論。

 ドイツにとって産業復活にまたとないチャンスと思いきや、それを拒否、本当にドイツは経済的に復活できるのでしょうか。

 ドイツの【電源構成】をみて見ましょう。

2026511

     空色(その他)、紫(原子力)、緑色(ガス火力)
     赤色(石炭火力)、紺色(再エネ)

ドイツ在住の川口マーン惠美女史の比較数値を記します。

  ドイツは0.38ユーロ(約70円)/kWh。
  EU平均が0.28ユーロ(約51円)/kWh
  日本は(31円)/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)
   (1ユーロ=183円(2026年3月現在)のレートで換算)

 ドイツと日本の電気料金を比較しますと、ドイツ70円÷日本31円=2.3倍。電気料金は産業の基盤であり、これではドイツの産業界は衰退の一途を歩まねばなりません。

 わが国は、原発を手放さなくて本当に良かったと思います。

【移 民】

 欧州では、とりわけドイツでは「移民」に対しての議論が激烈に行なわれています。そして、その要因の大きな一つは、健康であるにもかかわらず保険料を納めない人が、移民、難民の間に多く増えていることです。

 ドイツでは、国民皆保険制度が取り入れられており、年々保険料が値上げされ、今では、医療財政が崩壊寸前と言われています。このまま進めば、有力コンサルタントの予測では、赤字額は、2030年には900億ユーロ(=約17兆円)、2050年には3000億ユーロ(=約56兆円)[1ユーロ=187円換算]という信じ難い数字が出ています。

 前々回の小ブログでも記しましたが、ドイツでは人口の8%、550万人が「市民金」(ベーシックインカム)の受給者、そして、何とその約半数が外国人移民という大変な事態に遭遇しているのです。「誰にでも一定の生活水準を保障しようという福祉国家と大量移民は両立しない」という事例がドイツには現に存在することを、わたし達は厳しく認識しなければなりません。

 ところが、わが国では、人手不足が金科玉条の緊急対策として民間企業から全政党に要望が出され、それに応じて、とりわけ、高市首相・自民党は積極的な移民政策を掲げています。

 たしかに、外国人が日本国籍を取得する「帰化」について、政府は4月1日から審査を厳格化することにしましたが、抜け道は多々あり、実質的な難民化を防ぐ対策を早急にたてる必要があります。

 前々回のブログに記しましたが、長期的にも、トータル的にも、人手不足にはならないという見解が、「経産省」「伊藤忠総研」のレポートにも出ています。このような見解についても冷静に検討すべきではないでしょうか。

 さいごに。

 反面教師として、ドイツに学ぶべきだ !。わたし達は、ドイツが原発にも移民にも大失敗を犯していることを厳しく認識しなければなりません。

 【原発】は積極的な稼働を。そして、小型モジュール炉(SMR)の早期開発を。

 【移民】は、慎重の上にも慎重を期さなければならないのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年4月17日 (金)

サナエノミクス(高市経済政策)に期待する!

 956回目のブログです。

20264171

  “大海の 磯もとどろに 寄する波 われてくだけて 裂けて散るかも”
            源実朝(鎌倉三代将軍・金槐和歌集)

 大海の磯も轟き響けとばかり激しく打ち寄せる波は、割れて、砕けて,裂けて、しぶきをあげて飛び散っているよ…。

 京、大阪のもあっという間に散りましたが、その後の柔らかな葉桜もそれなりに観賞できるものです。そしてしばらくすると、青々、生々、とした勢いのある葉桜を見せてくれることを期待したいものです。

 さて、先の電撃的な衆院選解散に打って出た高市首相の乾坤一擲の勝負により、自民党の大勝利がもたらされ、国政はスムーズに進むと思われていましたが、自民党内のまとまりの悪さから思うように進んでいません。

 そのひとつが自民党の公約であった「食料品の消費税減税」と「103万円の壁を178万円にあげる」政策が、与野党が集う協議体である「国民会議」で財務省勢力により変質化の危惧が生じていると言われています。

 考えても見てほしい。自民党はこれらの公約を掲げて高市早苗総理の下、国民の支持を得て衆院選に圧勝したのです。もしも、この公約に違背すれば、自民党は国民から見放され、次回からの国政選挙で大惨敗することは間違いなし。国民はバカではありません! 自民党も、財務省も国民を舐めないで頂きたいものです。

 さて、高市総理の掲げる「サナエノミクス」は、安倍元総理の「アベノミクス」とどう違うのかについて、会田卓司氏の論稿を虎の門ニュースから引用します。

【アベノミクス】

●金融政策 2%のインフレを目指し、日銀はバランスシート
      拡大など大規な金融政策を実施。

●財政政策 総需要の単発的な押上げが中心。
      財政規律はプライマリーバランスの単年度黒字化。

●成長戦略 予算を伴わない規制緩和や構造改革など政府の
      関与を小さくする新自由主義的な戦略。

【サナエノミクス】

金融政策 日銀は緩やかな利上げで金融緩和度合いを調整。
      政府は、強い経済成長と物価の安定の実質的な
      デュアルマンデート(二つの使命)を日銀に要請。

財政政策 長期で計画的な成長投資で将来の供給能力の拡大を重視。
      民間投資を誘発し、投資需要の拡大で高圧経済を実現。
      債務残高GDP比の低下を重視する柔軟な財政規律に変更。

成長戦略 経済安全保障の強化や国土強靭化など、経済・社会課題
      を解決するための官民連携の成長投資・危機管理投資で
      「強い経済」を実現。強い産業をより強くする産業政策。

 アベノミクスは金融政策では大胆かつ特異な政策を実行しましたが、財政政策、成長戦略では、その積極性、明快性、および強靭な実行性においては高市総理の「サナエノミクス」に軍配を上げたいと思います。

 高市内閣が、強い意思をもって、「積極財政」「減税」「高圧経済」の経済政策を実行すれば必ずや日本経済が浮上することは間違いないと言えるのではないでしょうか。

 バブル崩壊後、日本人の実質賃金がなぜ上がらないのはなぜでしょう。近年、上場企業の好決算が継続的に報じられていますが、問題は、儲かったお金を企業と労働者の間でいかに分け合うのかという「分配」の議論が真面目に語られていないことではないでしょうか。「所得分配」のことです。

 企業が蓄えている【利益剰余金(いわゆる内部留保)】の推移をごらんください。

   平成10年(1998)130兆円
   平成25年(2013)300兆円(※アベノミクス始まる)
   令和 5年(2023)600兆円

20264172

 どう考えても異常な数値・グラフです。実質賃金が上がらなかった、あるいは、上げなかったのは、一つが人件費の一部を「変動費」に変換するために「非正規雇用への依存」を強めたこと、もう一つが「正社員のベースアップ(基本給の引き上げ)の凍結」です。

 すなわち、わが国の経営層が自らの地位を守るため「国民経済」の視点を欠いたからに他なりません。

 高市内閣になって、国民経済の視点から、「積極財政」「減税」「高圧経済」などの経済政策パッケージを、果断に実行に移せるのでしょうか。高圧経済とは、国が意図的に景気を強く押し上げて「仕事がたくさんある状態」をつくり、失業を減らして給料を上げやすくする考え方です。

 何はともあれ、高市政策を支援しないことには、わが国の成長はありません。少なくとも自民党の国会議員は、先の衆院選において高市早苗総理の下に戦い圧勝した恩義に報いなければなりません。党一丸となるべきであり、ガタガタしている場合ではなく、また、財務省の緊縮財政の洗脳から解き放たれるべきではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年4月 3日 (金)

移民政策の再考を…日本が危ない!

 955回目のブログです。

2026431

     『春暁』  孟浩然

  春眠不覚暁(春眠あかつきを覚えず)
  処処聞啼鳥(しょしょ啼鳥を聞く)
  夜來風雨聲(やらい風雨の声あり)
  花落知多少(花の落つること知りぬ多少)

 (孟浩然は盛唐の代表的詩人)春の眠りは心地よく、夜が明けたことも気づかなかった。あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる。昨夜は激しい風雨の音が聞こえていたが、花はどれほど落ちてしまったことだろうか…。

 日本列島、いよいよ桜の季節を迎えました。テレビでは全国で花見の光景が映されており、老若男女、雅な言葉でいう “桜狩り” を満喫しているように見受けられます。春の楽しみの大きなひとつである桜をを心から観賞したいと思うところです。

 この季節、朝起きた時、わたしは、ついつい孟浩然の  “春眠、暁を覚えず…” を口に出してしまいますが、五言絶句『春暁』の見事な漢詩は、心からゆったりとした気分に浸させて呉れます。

 自然は桜花、心情は春眠。これ以上の穏やかさはありませんが、国際政治、国内情勢は大きく荒れており、わが国は厳しい局面にあると言っても言い過ぎ下はありません。

 さて、外国人が日本国籍を取得する「帰化」について、政府は、4月1日から審査を厳格化することを明らかにしました。

  【 “帰化” 要件厳格化のイメージ】

        <これまで>   <4月1日~>
  居住    5年以上   ⇒ 原則10年以上
  納付確認  税 1年分  ⇒ 税 5年分
    〃   社会保険料1年分 ⇒ 社会保険料2年分

 法務省によると、令和7年の帰化許可申請者数は1万4103人、同年中の許可は9258人、不許可は666人。上記の条件変更の他に、従来通り「日本社会との融和」(素行が善良、生活費を稼ぐことが出来るなど)も要件としています。

 参考までに

 【国籍別の帰化許可者数(令和7年)】(法務省)

   (1)中国:3533人
   (2)韓国・朝鮮:2017人
   (3)ネパール:695人
   (4)ブラジル:409人
   (5)ベトナム:357人
   (6)フィリピン:352人
   (7)ミャンマー:273人
   (8)スリランカ:248人
   (9)バングラデシュ:229人
   (10)ペルー:180人
     その他:965人
     総 数:9258人

 中国人3533人(38%)、韓国/朝鮮2017人(22%)、が際立ちますが。極度の反日教育をうけた中国人の多さに対しては特に留意しなければならないのではないでしょうか。

 今、ヨーロッパでは移民に対しての議論が激烈に行われています。ドイツ在住作家の川口マーン惠美さんは「医療財政が崩壊寸前だ。もともと高額な保険料が今年さらに上がった。もちろん、少子高齢化の影響もある。しかし無視できないのは、2015年以降、大量に受け入れられた難民の存在だ」と述べています。

 ドイツでは人口の8%、550万人が「市民金」(ベーシックインカム)の受給者、そして、何とその約半数が外国人移民者という大変な事態に遭遇しているのです。誰にでも一定の生活水準を保障しようという福祉国家と大量移民は両立しない」という事例がドイツに存在するのです。

 ところが、わが日本では、高市総理を含む自民党を筆頭にすべての政党が、バックの業界の支援要請の意向に唯々諾々と応じています。政治家も各種業界もヨーロッパの悲惨な状況に目を塞ぎ、近い将来の不幸を考えようともしない、思考停止状態に陥っているのが実態だと思います。

 移民を放っておけば、「1クラスに2〜3人、日本語の苦手な子供がいてもどうにかなるが、10人もいたら、もう取り返しはつかない」と言われています。

 今、「外国人労働者がいないと社会が崩壊する――」こんな言説が支配的ですが、経産省が1月26日に発表した2040年の就業構造推計(改訂版)は、この大前提を真っ向から覆すものです。同レポートによれば、現場人材や生産工場従事者、AI・ロボットなどの利活用人材は大きく不足するものの、合理化や事務職における437万人の余剰分などの雇用流動を加味すれば、2040年時点でも大きな人手不足は生じないと結論付けているのです。…素晴らしい推計に驚きを隠せません!

 しかし、高市早苗政権の方針は真逆の対応です。レポート発表のわずか3日前の1月23日の衆議院解散直前の閣議決定では、特定技能の対象分野に「リネンサプライ」など3分野を新たに追加。外国人労働力の供給をさらに拡大する決定を下しました。これは、同分野で働く日本人労働者の賃上げを抑制する要因ともなることは自明です。

 日経新聞が昨年11月に行った社長アンケートで、実に「9割超」が外国人労働者の受け入れに賛成だと記しています。要するに、企業側は「外国人がいないと回らない」という脅迫まがいの言説で与党・自民党をはじめ他の野党に「できる限りの移民受け入れ」を迫っているのです。

 本当に、川口市のような移民に伴う紛争をあえて生じさせても、移民に頼らなければならないのでしょうか。よくよく検討する必要があるのではないでしょうか。

 伊藤忠総研は23年に「『年収の壁』で就業調整する非正規労働者は445万人、賃金上昇に応じた引き上げで労働力は2.1%拡大」とのレポートを発表。「年収の壁」の調整だけでも、外国人が現在働く労働力不足分野の大半をカバーできるとの見方も示されているのです。

 そして、AIとロボットがもたらす劇的な変化。労働時間に制限がないロボットは「人型」でも、時給換算では「数百円以下」になると見込まれています。償却資産の設備となるロボット導入は人間を雇うより、コスト・税制的にも圧倒的に有利で、今後は飛躍的に導入が進むのではないでしょうか。

 などなど、PRESIDENT online 九戸山氏の論稿を参照し、考えれば考えるほど、高市首相や自民党の「移民政策」には邪な暗部があるように思えてなりません。国民にとっての受け入れのメリットは、デメリットを本当に上回っているのか、詳しく説明してもらいたいものです。

 高市首相には、くれぐれも、現状の「移民政策」を「秩序ある共生社会」の推進だとごまかすような言説は取らないでいただきたいものです。

 移民は極めて重要なテーマ。目先の損得で取り扱うような事柄でないことをわきまえ、欧州で社会問題化している数多の実例を参考にし、慎重の上にも慎重を期さなければならないのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年3月20日 (金)

自民・中道、勝敗の分かれ道はSNS戦略の差! 

 954回目のブログです。

20263201

 “またや見む 交野のみ野の 桜狩り 花の雪降る 春のあけぼの”
                藤原俊成(新古今和歌集)

 また再びこのような情景に出会うことがあろうか、望めはしまい。交野の桜狩の、桜の花が雪のように散る、この春の曙の美しい景色よ…。

 交野は、大阪府交野市のこと。桜狩は、桜の花を見て歩いて観賞することであり、旧制大阪高等学校の端艇部(ボート部)部歌にも歌われています。六番までありますが、三番までのみ記しました。

  (一)落花の雪に踏み迷ふ  交野の春の櫻狩り
     古き歌人しのびつゝ  春の流れを上るかな

  (二)巨椋ヶ池の秋の月   渚に立ちて思ふ時
     旅に悩める若人の   瞳に愁の涙あり

  (三)淀の流れよいざさらば 消え且つ結ぶうたかたの
     はかなき姿見やりつゝ 彼の海原に漕ぎ出でん

 旧制高校のロマンティシズム溢れる部歌の見事さに心から敬意を表したいと思います。

 雅な桜狩りもぼつぼつ始まろうかなとしていますが、内外の情勢は緊迫の度合いを増しています。しかしながら、まだまだ一部の政界人はのほほんとしたままです。その証拠に、中革連の小川代表が、国会の予算委員会で全閣僚に対して「WBC」(WORLD BASEBALL CLASSIC)を観戦したか否かの質問をしたのです。まさに愚問、無駄、レベルが低すぎます。予算委員会です。これで、衆院選に完膚なきまでに敗北したことがよく分かりました。

 今一度、総選挙を振り返り、SNS(YouTube、X、Instagram、LINE、TikTok、Facebookなどsocial networking serviceのこと)で注目を集めている『YouTube』について考えて見たいと思います。

 YouTubeの一般社会での近年の爆発的な拡がりをご覧ください

 【選挙期間中の選挙に関連したYouTube再生数の推移】

   令和6年(2024)衆院選  2.7億(再生数)
   令和7年(2025)参院選 17.4億(   〃 )
   令和8年(2026)衆院選 28.0億(   〃 )
                (選挙ドットコムより)

 驚くべき新時代の流れ。再生数は、3年前の約10倍です。特に若い世代、現役世代による再生数が多く、彼らの世代の政治への関心が顕著に高まっていることに注目しなければなりません。(投票率は、前回の衆院選53.9%⇒今回、多くの地域での降雪にもかかわらず56.3%に増加)

 1/26にYouTubeの自民党公式チャンネルに投稿された、高市早苗首相が出演する動画(【高市総裁メッセージ】日本列島を、強く豊かに。)の再生回数は投開票日の2/8時点で1億回を超え、選挙後も再生回数は伸び続け、2/25時点で1億6000万回を突破しています。

 このような社会の変貌を見るにつけ、政界と言えどもSNSを無視するべきではなく、積極的に前向きに対処しなければ時代に取り残されてしまいます。

 今回の中革連の大敗北の象徴に「重鎮」議員の落選があります。安住淳(幹事長)・岡田克也(外相)・小沢一郎(民主党代表)・玄葉光一郎(衆院副議長)・枝野幸男(官房長官)・馬淵澄夫(選対委員長)…などなど。 敗北した落選者の陣営などから敗因の中心にSNSのデマを指摘していますが、わたしは、全体的なイメージ戦略の敗北だと考えます。上に掲げた議員はまさに重鎮議員であり、暗いイメージ、怖いイメージが浮かんできます。

 例えば、元民主党代表の岡田克也氏は、敗因を「高市旋風」「ネットによるデマや批判」と分析。実際に「中国のスパイだ」という投稿が拡散したことに触れています。

 しかし、如何でしょうか。これを見ると、岡田氏は、自ら反省することがなく他責思考の人というべきでしょう。さらに過去には「国民感情をコントロールしていいかなければならない」という発言もあり上から目線の怖い人物でもあります。

 中道の幹事長だった安住淳氏は、車内で足を組みながらクリームパンを食べている動画が「偉そうだ」などと炎上しましたが、落選が確実になった後、敗戦の弁で「SNSの誹謗中傷」もあったと述べています。

 しかし、如何でしょうか。食事のマナーについて軽く注意を受けたのであれば、「有難うございます、以後気をつけます。」とどうして素直に応対しないのでしょうか。日頃より傲慢印のレッテルが顔に貼りついていると揶揄されている人であるだけに仕方ないのかも知れません。

 選挙は戦いであるだけに、双方からデマが飛んできます。例えば、野党支持者からの「自民躍進で戦争になる」「高市政権を続投させれば必ず戦争が起きる」という言論は事実に基づかない虚偽、デマであり、悪質と言わなければなりません。

 このようなデマに対し、高市自民党は応戦せず、“ブレない指導者” を演出したのです。敵をディスるのではなく、自らの「魅力を強くアピール」することに徹しました。自民党は「戦争が起きる」系の風評には、“野党との対決姿勢”を表に出さず、「優しい女性首相」のイメージで押し、結果的に、圧勝となりました。ことに当たって、negativeに対処するよりも、positiveに捉える方が、国民に好印象を与えたと言えるのではないでしょうか。

 さいごに、総選挙用のポスターを検討して見ましょう。

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 自民党の広報戦略を担ったのは、鈴木宗男氏の娘・気鋭の40歳 “鈴木貴子” 衆議院議員。高市首相は、自民党の広報戦略をSNS時代に適応すべく、鈴木貴子氏を口説き、党7役の広報本部長という重責に抜擢しました。(党七役:幹事長・総務会長・政調会長・選挙対策委員長・国会対策委員長・組織運動本部長・広報本部長)

 鈴木貴子広報本部長は、広報戦略として、① 史上初の女性総理/高市早苗の「信頼性(善)」を明瞭に打ち出す、② 第一印象で、有権者の潜在意識に訴求する、③ SNSでの情報拡散を若い世代、働く世代に徹底する。でした。

 自民党のポスターをご覧ください。高市首相のメークも従来と異なり、ブラウンの柔らかい眉、ナチュラルな口紅は、「親しみやすさ」「暖かさ」を演出しています。そして、上掲の左のバック白色の写真では右手を国民の一人ひとりに差し伸べているポーズを取っています。…優しさと誠実さがにじみ出しているように見えるのではないでしょうか。

 ポスターひとつにも細心の気配りをしていた鈴木貴子広報本部長の面目躍如、その手腕は素晴らしいものです。

 You Tubeに登場する鈴木貴子広報本部長の総選挙がらみの対談映像をごらんになってください。一般の企業戦略などにも参考になるのではないでしょうか。

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 次に、大惨敗した中道改革連合のポスターを見ましょう。まず、政党名「中道改革連合」よくわかりません。中道は池田大作氏のよく使った仏教用語であるとすれば、新政党・中道改革連合は実質的には創価学会(=公明党)の差配する政治団体ということになります。とすれば、立憲民主党支持者はどん引きします。

 また、ポスターにある公明・齋藤氏と立憲・野田氏のどちらが実質の党首なのか、皆目見当もつかず、二人ともオジサンでは、新設の政党の溌溂としたイメージが浮かんできません。そして、二頭政治が上手くいかないのは世の常ではないでしょうか。

どう考えても、野党のイメージ戦略の失敗が、対照的に高市氏を際立たせたといえるのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年3月 6日 (金)

創価学会の変容を探る!

 953回目のブログです。

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   (仁徳天皇国見の図)

 “国守る 大臣や知るや 知らざらむ 民のかまどの 細き煙を”
          勝海舟(江戸~明治・幕臣/政治家)

 国家を守護する重責を担っている筈の大臣等よ、貴公等は承知しているのか、多分承知していないのだろう、民のかまどから立ち昇る炊煙が細々として哀れなる有様なのを…。

 幕末から明治維新にかけて大活躍した勝海舟の詠った和歌です

 仁徳天皇の故事から。仁徳天皇におかれては高台から民の家々をご覧になり、夕ご飯を炊く煙が上がっていないと気づかれ、税を取るのをおやめになって天皇陛下も皇后陛下も困窮されたと伝えられています。何年も耐えられて、やがて煙が再び上がるのをご覧になって、よろこばれたときの大御心がこれです。

  “高き屋に 登りて見れば 煙立つ 民のかまどは 賑ひにけり”
                仁徳天皇(第16代天皇)

 翻って、現代の国家のリーダーは、果たして仁徳天皇にまつわる歴史的に有名な故事をどのように捉えているのか、問うてみたいものです。

 さて、先日、衆議院議院選挙が行われ、高市自民党が圧勝、新たに結成された中道改革連合(立憲民主党+公明党)は惨敗に終わりました。その前に、昨年10月10日、公明党が自民党との連立政権を解消し、政界再編の幕が切って落されていましたが、ここで注意すべきなのは、公明党の実態です。公明党と創価学会の関係は不即不離と言われ、公明党は創価学会あっての政党であり、学会の意向が最優先されるということを知らなければなりません。

 さて、宗教界の内部は伺い知れないところがありますが、創価学会は、近年大きく変容していると報じられていますので、わかる範囲で記してみたいと思います。

 【少子高齢化に対応できず

 「創価学会にとって、選挙活動とは宗教活動である」と言われ、創価学会員の言動は一糸乱れぬ日本一の集票マシーン…、そんなイメージが創価学会・公明党にはありますが、近年それは実体とかなりかけ離れた幻想に近い様相も見せています。

 一番確かな数字が近年の公明党比例得票数です。

    平成17年(2005)衆院選898万票
    令和 6年(2024)衆院選596万票
    令和 7年(2025)参院選521万票

 この20年間で目も当てられないほどの大幅ダウン。公明党支持者の減少が止まらなくなっていることは確実です。

 今回の総選挙で創価学会の主導による新党「中道改革連合」を立ち上げ、公明党一派は比例区にて全員当選するも、相方の立憲民主党一派はこれこそ目も当てられない大惨敗という有様。創価学会の力も大いに地に落ちたと言わねばなりません。

 これも、月に一度開かれる地域の座談会に参加しても、集まるのは60代から70代の高齢者ばかり。かつては活気に満ちていた会場も、いまではすっかり落ち着いた雰囲気になってしまい、若い世代の姿はめっきり減少。とのことです。これでは、往年の選挙活動は望めないのも致し方ありません。

 【聖教新聞の配達員制度が維持できず

 従来、聖教新聞を各家庭に配達するのは無冠の友という信者の配達員。しかしながら、配達員制度が維持できず、聖教新聞が発刊された初期から学会を支えてきた誇り高き制度でしたが、2020年5月をもって幕を下ろし、配達は読売新聞に委託されることになりました。

 長年、当然のように機能してきた各家庭への配達システムが、会員の高齢化により実働部隊が減少する事態に至り、由々しき状況に追い込まれてきたことを意味しています。学会の弱体化をこれ以上如実に示す事例はありません。

 【組織の統合と解体続く

 従来、学会の女性組織は、①30代以下の未婚女性による「女子部」と②既婚者および原則40代以上の女性による「婦人部」の2つに分かれていましたが、令和3年(2021)これら2つを女性部として統合しました。組織を拡大したのではなくやむを得ず縮小したと見られます。

 ご存知のように、学会の選挙活動において中核的な活動を担っていたのは「婦人部」であり、彼女らの激しい選挙活動の実態はマスコミに度々取り上げられてきました。

 学会組織票の中核的存在だった「最強の婦人部」の姿は、今や世代交代が進まず、確実に過去の話になりつつあるのではないでしょうか。

 さらに、今年7月末、男子部の「創価班」「牙城会」が解体されるとの情報が聖教新聞で報道。彼らの業務は若い男性部員の「人材育成」と全国にある「会館」の運営を担うものであり、すべて無償のボランティアと言われています。

 彼らは若手の登竜門として意気に感じて役割を分担していたのでしょうが、組織の解体によって彼らのモチベーションが下がる懸念もあるのではないかと考えられます。

 信仰の継承がうまくいっていない

 熱心な創価学会信者は自分の子どもも信者になってほしいと熱烈に望んでいますが、親から子への信仰の継承が上手くいっていないのが実情です。それは、親が学会の活動で多忙すぎて、子供のケアが十分にできず、皮肉なことに、子供が学会から離れてしまうケースが少なくないからです。

 わかりやすい例が、創価高校や関西創価高校の入試倍率。'90年代後半は5~6倍程度と言われていましたが、今は実質1.1~1.3倍程度に落ちているのです。

 その他、家族間の問題として統一教会(世界平和統一家庭連合)などで問題になった宗教2世問題があります。創価学会でもこの問題は避けて通れません。自らの宗教を強烈に信仰する親が子の意志に反してそれを押し付けることの、親子の葛藤、対立から生じる社会問題にも目を配らなければなりません。

 創価学会は大勝利できるのか?

 創価学会のシンボル「三色旗」の色は、。その色の意味は、青色は平和、黄色は栄光、そして赤は勝利。そして、池田大作会長がたびたび檄を飛ばしたキーワードが大勝利です。そしてそれを実感できる唯一の機会が公明党の選挙結果です。

 ところが、近年は厳しい結果の連続。2024年10月の衆議院選では、石井啓一代表が落選、2025年6月の東京都議会選挙と、同年7月の参議院選でも現有議席を下回る結果となっています。“大勝利” にはとても覚束ない結果です。

 そして、2月8日の衆議院選は、中道改革連合として大敗。(但し、公明党/創価学会一派は比例区で全員当選なるも 赤っ恥をかく)

 さらに、東京24区(小選挙区・八王子市・創価大在)の仏敵・自民党の重鎮・萩生田光一氏を落選させるべく選挙活動に全力を上げるも、残念ながら当選を許す結果となりました。

 と見れば、大勝利の美酒は遥かな過去の話となっています。

 創価学会の変貌、変容は急激なものがありますが、そうではあっても、日本国内では異形の大組織であることに、それなりに留意する必要があるのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年2月20日 (金)

総選挙…自民の勝因、中革連の敗因を探る!

 952回目のブログです。

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 “春霞 たてるやいづこ みよしのの 吉野の山に 雪はふりつつ”
               詠み人知らず(古今和歌集)

 もう春にはなったが、いったい春霞が立ちこめている所はどこにあるだろうか。この吉野の里の吉野山にはまだ雪がちらちら降っていて、いっこうに春めいても来ない。

 立春とは名のみで、雪の消えない山里の人々が花咲く春の到来を待ち望んだ気持ちを詠んでいます…。

 2月8日、衆議院議員選挙、いわゆる総選挙が行われ、劇的な結末となったことはご承知の通りです。浮き浮きとした気分の明るい春を迎えた政党もあれば、沈鬱の敗北を喫した政党もあり、様々な政治的人間模様を描いています。

 そこで、勝利の勝鬨をあげた高市自民党と、壊滅的な敗北で打ちひしがれている中道改革連合(中革連)の勝因と敗因について考察してみたいと思います。

 プロ野球の野村監督がしばしば引用した言葉として勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしがありますが、これは、江戸時代の肥前平戸藩の藩主で剣術の達人である松浦静山の有名な名言です。“負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に必ず何か負ける要素がある”という意味です。特に壊滅的な敗北を喫した中革連の敗因には詳しく見ていきたいと思います。

 まず、圧倒的な勝利を収めた、高市自民党の勝因から。自民党の獲得議席は驚くなかれ316。過半数の233はもとより、3分の2の310を超す有様であり、与党の維新36を合わせると352という超圧勝。以下に勝因を記します。

 【人間性・人格の素晴らしさ】

 国民は選挙戦を通じて、高市早苗総理・総裁の人間性、人格を肌感覚で理解したのではないでしょうか。TRFのメンバーでダンサーのSAMさんが、高市首相の選挙戦「最後のお願い」の舌戦を引用したXの投稿をご覧ください。その素晴らしい人物評を!

 〇「いろいろ見てて感じるのは 高市さんは決して他党を批判しない」
 〇「そこにはネガティブな悪口や、誰かを貶める誹謗中傷は一切なく
   自分たちの政策を真っ向から伝える真摯でポジティブで清々しい
   空気が流れている」 
 〇「人が人を信用する時にはこう言う空気感が伝わって気持ちが
   動くんだよなぁきっと」

 【溢れるスピード感】

 高市首相の従来自民党にない「スピード感」が、外交に留まらず、内政にも存分に発揮されたことに国民は着目したのではないでしょうか。例えば、国民民主党が熱く提唱していた「ガソリン税の暫定税率の廃止」や「103万円の壁を178万円」を、だら~んとして何もできなかった石破政権とは異なり、政治の不作為に果敢に風穴を開け、真の政治主導にもっていき実現させた「高市政権」の行動力の見事さを。

 【明確な政治課題】

 高市首相の政治的挑戦が分かりやすく明瞭であること目を見張ります。世界の潮流と国益をふまえ、自らの政治課題を大胆に、明確に述べた首相の勇気に大半の国民が賛意を示したと思われます。

  〇 防衛強化・憲法改正・経済安全保障 ……(保守の思考)
  〇 積極財政・賃上げ支援・中小企業救済 …(再分配政策)

 【乾坤一擲の勝負…それが衆議院選】

 30年間不作為の政治空間。その閉塞感を積極的に打破するための政策を実行するには権力を握ることが不可欠であり、その場が現代の武器なき戦場であり総選挙というものです。これに対して、乾坤一擲(天下をかけた、のるかそるかの大ばくち)の勝負をかけた高市早苗総理の勇気と気迫に大半の国民は賛同したのではないでしょうか。特に、若い世代、女性層、保守層、無党派層、SNS層などは “推し活” 状態の声援を送ったのではないかと思います。

 次に、衆議院の立憲民主党と公明党により総選挙前に急いで結成された「中道改革連合」(中革連)の壊滅的な敗北の要因について考察してみましょう。中革連は、172人から49人へと激減(71.5%減)。

 「中道改革連合」の “中道” 名が創価学会・池田大作会長用語であり、政党名として創価学会の配下と受け止められ、立憲の雰囲気が極めて薄い存在となり、選挙活動に齟齬を来したのではないでしょうか。名は体を表すとも言いますから。

 公明党出身者は全て比例区で最上位処遇であり、候補者28名、全員戦う前から全員当選確実の面妖さ。不可解としか言いようがありません。

 その結果、公明党の支持母体の創価学会の選挙活動の熱量が薄くなったことは否めず、また立憲民主党の支持者にしてみれば積極的に選挙活動をするのがあほらしくなったのではないでしょうか。ごらんください、比例での得票が、前回1757万票(立憲+公明)が今回の中革連では1044万票という有様(40.5%減)。

 今回、「惨敗」した中革連(旧立憲民主党)のパブリックイメージといえば、やはり首相への悪口が多いということ。これは、対戦相手の高市総理と真逆の言動であり、国民は立憲民主党の振る舞いに辟易としているのではないでしょうか。

 ・また、選挙ドットコムとJX通信社の調査によれば、有権者が重視している順番に上から「物価高への対策」「景気や雇用、賃金」が並んでいますが、中道改革連合がトップに立っているのは「政治とカネの問題・政治改革」です

 国民の目線は、もう、いつまでも、政治とカネのいわゆる「裏金問題」ではなく、物価高・景気・雇用・賃金などの「国民の生活」です。中道改革連合の目線が一般国民の目線と乖離があり、そのことが敗因の大きな要素のひとつだと考察します。

 時代の空気感の把握が不足していることを反省すべきではないか。

 昨年12月のFNN世論調査の年代別の支持率に注目。立憲民主党の18~29歳の支持率がなんと「0%」。30代の支持率も1.4%、40代も2.5%で、50代は3.1%です。若い世代、働く世代からそっぽを向かれた立憲。

 中道改革連合は、おそらく若者を獲得することを目的に公明党と連携しようとしたのではないかと思われますが、その兆しを見ることはできたのでしょうか。現段階では、何も得なかったように見えます。

 今回の総選挙は、創価学会の熱量の減退、立憲民主党の足腰の弱さ、公明党の我欲、中革連幹部のセンスの古さなど、見直すべきところ多く、ゼロからの出直しが必至ではないでしょうか。

 政治は、理想を心に秘め、現実を引き受けることから開けます。その覚悟を示せば必ずや若者に振り向いてもらえるはずです。それには誠実さ以外にはありません。高市総理に学びましょう。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

 

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年2月 6日 (金)

衆議院議員選挙(総選挙)…異聞!

 951回目のブログです。

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 “ほどほどに 見るにはかなし 蜘の網の それにもかかる 虫の命よ”
            後柏原天皇(第104代天皇・柏玉集)

 それぞれにおいてはかなく見えることだ。弱弱しく破れてしまいそうな感じがする蜘蛛の巣も、それにさえ引っかかってしまう虫の命も‥。

 蜘蛛の巣の頼りなさ、それに引っかかる虫の哀れな姿を詠んでいます。

 いよいよ総選挙の投開票日(2月8日)がやって参りました、権謀術数が渦巻く中、初めて見る光景、とんでもない景色、それらは、上掲の和歌に詠われている如く、弱弱しい蜘蛛の糸に容易にかすめ取られているエリート(?)人間集団の滑稽さと哀れさを感じさせてくれます。

 特に、人間の権力争いは奇妙なほど可笑しく、また、哀れを誘うほどであり、見聞きする中での異聞を窺ってみたいと思います。

 【中道改革連合の正体】

 まず最初に、国民の代表である政治家がどうして簡単に信念、政策、主義、主張を変えることが出来るのかということに疑問を持ちました。総選挙が行われる前に、立憲民主党と公明党は、参議院は従来のままに置いて、選挙互助会を目的にそれぞれの衆議院議員のみの合併を決意しました。

 その名称は『中道改革連合』(中革連)。この政党は政権を担うことを使命にしていることを広言しました。中革連の細かい政策においては、旧立憲民主党的なリベラル色が色濃く残されていますが、エネルギー、国防、外交といった国家の根幹に関わる部分においては、完全に公明党のリアリズムが貫かれています。すなわち、

    ・「原発再稼働に賛成」
    ・「安全保障関連法制を容認」
    ・「辺野古移設に賛成」

これは何? これらは、旧立憲民主党の基本政策をなすものであり、立憲民主党のアイデンティティであったものです。

 その、昨日まで金科玉条に主張していたものを、いとも簡単に捨て去り、180度転換させることに同意したのでしょうが心に葛藤はなかったのでしょうか。また、残った参議院立憲民主党と新しい中革連との政策の差異はどうするのか、余りにも未熟過ぎて論評もできません。手下に抱えた公明党を自在に動かし、立憲民主党を掌て転がすことが出来る組織は、宗教という衣を被りフランスではカルトと認定されている創価学会をおいて他にはないのではないでしょうか。

 それにしても、何とも理解しがたく、人って、政治家って、そんなに軽い存在なのか、開いた口が塞がらないのが率直な感想です。

 【中革連の比例名簿の怪しさ】

 公明党出身者は、当選が厳しい小選挙区には立候補せず、全てを比例区とし、比例名簿にはほとんどを1位に優先固定し、全員当選を確実にしたことです。

 割りを食ったのが旧立憲民主党側で、公明党側に押し切られました。立憲側が抗わなかった背景には立憲の「弱点」が何かあるとしか考えられません。傍から見ていても腑に落ちませんが、公明党=創価学会の戦術に立憲が「罠」に嵌ったと見るべきでしょう。

 近年の公明党比例得票数は、2005年衆院選898万票、2024年衆院選596万票、2025年参院選521万票、と長期釣瓶落としの傾向にあります。そうであればこそ、今回の「全員当選確実」の戦術は、創価学会、公明党にとって笑いが止まらないのではないでしょうか。(下記の推移をごらんください)

     【衆議院選:当選者の推移】
     前々回    前回    今回
     32名 → 24名 → 28名(全員当選確実!)

 【高市自民党の圧勝報道の真偽】

 総裁選の中盤から終盤にかけて、大手メディアの情勢調査が発表され、自維300議席超うかがう、中道半減も(朝日2/1)などと報道。オールドメディアすべてが、自民好調、中道不調と筆を揃えていますが、アンダードッグ効果orバンドワゴン効果の狙いがあるのか不明ですが何か臭うものを感じますが‥。

 (アンダードッグ効果)劣勢な状況にある人や組織に対し、同情や共感を抱き、応援したくなる心理現象。「判官贔屓」とも言う。
 (バンドワゴン効果)大勢の人が支持している人や事象は、そのことによっていっそう支持が大きくなる現象。「勝ち馬に乗る」とも言う。

 【学会が「重点108選挙区」に中革連支持の司令】

 いよいよ総選挙の実力者・黒幕が表に出てきました。小生もたまたま見ていましたが、2/1、ジャーナリストの門田隆将氏はyoutubeの配信で、衆院選の帰趨を決定づける極秘情報を明らかにしました。

 選挙の黒幕・創価学会は1/31、全国289選挙区のうち、当落が拮抗している「108の重点選挙区」を指定し、会員に対して中道改革連合の候補に票を投じるよう明確な司令を出したそうです。さすがに宗教団体「108という数字はまさに煩悩の数」だと門田氏は言います。

 創価学会はわが国最強の宗教団体のひとつであり、また、隠れた最強の政治団体のひとつでもあることは承知の事実です。創価学会は若い世代が減り足腰が弱まったと言われますが、まだまだ動員力を誇り決して侮れません。

 創価学会の選挙活動といえば、緻密な票読みと報告システムで知られ、日々の活動報告が下記の項目で報告されます。ごらんください。

  「○K(マルケー)」:支援活動を行っている活動家の数
  「F」:友人に選挙の話をした数(FriendのF)
  「○F(マルエフ)」:自発的に支援活動をしてくれる友人の数
  「Z」:期日前投票を済ませた友人の数
  「J」:投開票日当日に投票した友人の数
  「内H」:内部票、つまり創価学会員の投票数

 徹底した数値管理であることに驚きを隠せません。学会の積極的な選挙活動は残りの、6日(金)、7日(土)、8日(日)と3日間もあります。彼らは、8日の日曜日も、投票のお願いや投票への誘い出しなど選挙活動一色です。凄いパワーであることに留意が必要です。

 さて、選挙がどのような結果となるか。

 あなたの投票する1票がわが国の方向を決めます。投票に行きましょう。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2026年1月23日 (金)

政界再編第2弾!‥混迷か整然か

 950回目のブログです。

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“わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟”
                参議篁(古今集・百人一首)

 広い海を、たくさんの島々を目指して漕ぎ出して行ったよ、と都にいる人々には告げてくれ、漁師の釣り船よ…。

 参議篁(さんぎたかむら)は漢詩の天才で「日本の白楽天」と称されます。篁公は遣唐使の副使に選ばれ、唐に向けて出発しましたが、二度にわたり渡航が失敗した経緯も有しています。

 遣隋使や遣唐使は、大陸の制度や文化を取り入れるという崇高な目的のために、命を掛けて渡航したものですが、今、眼前で行われる政界再編についても、国家、国民のために真摯な努力を傾けてほしいものです。

 1/19、高市総理は官邸で、1/23召集の通常国会冒頭で衆院を解散し、衆議院選を「1/27公示、2/8投開票」の日程で実施すると表明しました。

 政界の再編は、10/10、第1弾として、与党が「自民党+公明党」から「自民党+日本維新の会」に組み換えとなったことです。公明党が26年間連れ添った自民党から離脱したのです。そして、その余震がつづき、今回第2弾として、公明党と立憲民主党のそれぞれの衆議院議員が合併し統一体として「中道改革連合」(略称:中革連、中道)を結成することになりました。

 今回の政界再編第2弾は、毀誉褒貶が渦巻いていますので、何が生じているのか覗いてみたいと思います。

 新党名は「中道改革連合」。中道政治はそもそも政治用語ではなく、創価学会の故池田大作会長が「仏法の中道主義を根底にし、その生命哲学にもとづく、人間性尊重、慈悲の政治」と説いたことに由来するものであり、学会色そのものと言わねばなりません。

 とすれば、名は体を表すというように、新党の構図は、創価学会=公明党>立憲民主党 の図式になります。今までは、宗教団体/創価学会が政党組織/公明党を「裏」から差配していたものが、これからは創価学会が「表」から「中道改革連合」(中革連)を差配すると見るべきではないでしょうか。まさしく、政教一致と言うべきかも知れません。

 新党を結成したとはいっても、参議院議員は従来通り、それぞれ「公明党」「立憲民主党」として残ります。これは何を意味するかと言えば、ある意味で選挙互助会の為の新党でしょうし、政党助成金の問題もあるのかも知れません。どちらにしても、なぜ衆参全議員が新党に参加しないのか判然とせず面妖です。立憲民主党が創価学会にひれ伏し、折伏されたと考えるのが妥当とも考えられます。

 公明党と立憲民主党は基本政策において水と油、体質においても大いに差異があり、果たしてそれをどうやって克服したのでしょうか。

 例えば、立憲民主党は、「安保法制」については激しく違憲を主張、いっぽう、公明党は、自民党と与党連立を組んでおり合憲を主張。基本政策においてこれだけ違いがあれば苦悩、苦慮するはずですが、何と、立憲はべた降り、自らの主張を取り下げたのです。何の説明もなく公明党(=創価学会)にひれ伏すとは、これが政治家とは‥‥。

 次に、原発(原子力発電)稼働の問題。公明党は稼働容認。立憲民主党は原発廃止を主張。これも水と油です。電力は産業、生活のベースインフラであり、国家、社会の生命線でもあります。観念的な安物のイデオロギーに基づいてその稼働を判断すべきものではありません。国家の将来を見据えて叡智を傾けて方向を決断しなければなりません。この問題も立憲がべた降りとなりました。

 政党の主義、主張がこんなに浅く脆いものとは‥‥。

 ざっと考えて見ても、今回の政界再編第2弾の中心をなす「中道改革連合」は、誰が見ても衆議院選目当てのものだということは上記の経過を見ても明らかではないでしょうか。とすれば、それが見込み通り実を挙げるのかどうか、検討してみましょう。

 公明党の近年の実力は釣瓶落としの状況を示しています。公明党は創価学会の選挙応援で1選挙区あたり1万5000票から2万票を持つと言われていましたが、いまやそれは幻想にすぎないと言われています。比例区の得票数をごらんください。

   2005年 衆議院選 898万票(ピーク)
   2024年 衆議院選 596万票  ↓
   2025年 参議院選 521万票  ↓

 ピークの898万票から何と521万票へ! そして今回は400万票台へとの噂がもっぱら。立憲民主党は、過去の主張、政策、イデオロギー、信念をかなぐり捨てて、公明党が持つと言われている学会票が選挙互助会の「中革連」に投票してくれるものとの淡い期待を示していますが、果たしてそんなに上手くいくのでしょうか。

 それは、ひとつには学会票の大幅ダウン、その要因は高齢化による足腰の衰えと池田大作というカリスマの不在。ふたつには、公明⇔自民との26年間に亘る現場での腐れ縁がそう即時に遮断できにくいのではないか。…と考えられるからです。

 そして、立憲民主党は昨日まで “仏敵” としていた創価学会員がどこまで本気に支援してくれるかは未知数、 加えて、立正佼成会などの新宗連や、浄土真宗本願寺派などの支持団体の支援がなくなるマイナスも勘定に入れる必要があります。

 また、昨年の参院選で立民と選挙協力を行った日本共産党の問題。歴史的に見て、共産党と創価学会は “天敵” とも言える間柄であり、遅かれ早かれ、政治と宗教のあり方について火花が散る場面がでてくるのではないでしょうか。

 高市総理は、「高市早苗が首相で良いのかどうか、主権者たる国民に決めていただく。連立政権合意書に盛り込んだ政策について信を問い、与党で過半数を目標とし、首相としての進退を懸ける。」と総選挙に当たっての覚悟を示しました。

 高市首相の内閣支持率は、支持する70.4%支持しない23.0%1/12~1/18:「世論レーダー」ジャッグジャパン)に示されているように高い支持率を示しています。その中には、中国に対し毅然とした姿勢で臨んでいることに評価が高いと見られています。一方、中道改革連合は、公明も媚中ならば、立憲も媚中ですから、「媚中×媚中」、媚中の2乗という片寄りとなりますので、国民がどう判断するか見守りたいと思います。

 ところで、支持率、人気は危ういもの。果して、高市内閣はこのままの高支持率を投票日まで維持するのかどうか、政局は一寸先は闇であり、予断は許せません。

 選挙は激しい「権力」の争闘です。今回の選挙は、次のように近年まれに見る明快な対立軸で争われます。

    反高市vs親高市、
    媚中派vs独立派、
    中高年世代vs若い世代、
    オールドメディアvsSNS
    緊縮財政vs積極財政、
    左派vs右派、‥‥。

 このことを考えれば、選挙の決め手は、圧倒的な高市支持の若い世代(10代~50代)がどのような投票率を示すかに依るのではないでしょうか。

 果たして、時は高市首相に味方するか、創価=公明党/立憲に味方するか!

 貴方の投票する1票がわが国の方向を決めます。投票に行きましょう。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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