2019年11月 8日 (金)

ラグビー「日本代表チーム」賛歌!

 715回目のブログです

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 “あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも”
                         遣新羅使の一人(万葉集)

  美しい奈良の都の大空にたなびく白い雲、あの白い雲はいくら見ていても見飽きないものだ…。

  日本から新羅に派遣した使節団の一人が、難波津を出て新羅へ向かう船旅の途中、美しい奈良の都を思い出し詠った名歌です。

  11月2日、4年に1回の「ラグビーW杯」の決勝戦が行われ、南アフリカが32対12でイングランドを下し優勝しました。全国で展開されたラグビーW杯は、長期間のスポーツイベントではありましたが、終わって見れば、あっという間に感じられました。それは、偏にすべての試合が身体と身体の激しいぶつかり合いを見せたこととともに、日本チームが劇的な成果を上げ、予選グループを第1位で通過し、初の決勝トーナメントにまで進出したことによるものだと思います。

  それにしても、ラグビーの素晴らしさを初めて味わいました。あるヘッドコーチが「ラグビーは相手との戦いだが、憎しみ合う戦争ではない。お互いがリスペクトし合うから成り立つスポーツだ」と言っているように、テレビ観戦していて、時にエキサイトする場面もありましたが、試合が終われば、まさしくノーサイド、両チーム握手したり肩を抱き合ったりしてお互いの健闘をたたえている姿に、心から清々しさを覚えたものです。

   ≪ラグビー五つの精神≫
         品 位
         情 熱
         結 束
        ・ 規 律
        ・ 尊 敬

  どのチームも、ラグビー精神を存分に発揮しており、観客を魅了したのではないでしょうか。

  TV視聴率が、最高53.7%という驚異的な数字となったのは、準々決勝の日本対南アフリカ戦でしたが、これは、日ごろラグビーの試合を見たことがない“にわかファン”がW杯シリーズ予選で、日本チーム全体を貫く躍動感と、凛とした清々しい精神に感動し、それが、高い視聴率につながったものと思われます。

  わたしもその口で、ラグビーの用語やルールはほとんど知らず、TVの懇切丁寧な解説で理解したところです。その何点かを拾います。

  『ジャッカル』
  ボール保持者を倒した際に真っ先にボールを奪いに行くプレー。ボールが地面にある場合は手を使えないため落ちる前に奪いに行かなければならない。奪いに行った際に相手がボールを離さなければノットリリースザボールになるため、攻守を反転させるチャンスを目指すプレー。
   (ジャッカルと言えば『ジャッカルの日』というフレデリック・フォーサイスの有名 な小説があります。プロの暗殺者「ジャッカル」と、大統領暗殺を阻止しよう とするフランス官憲の追跡を描いたスリラーもの。)

  『コンバージョンキック』
  トライをした後にその縦ラインの延長戦上にボールをセットしてキックを行いゴールを狙うプレー。2点を獲得できる。

 『TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)』
 際どいプレーに対してビデオ判定を行うこと。審判の目から判断がしづらい際にビデオを見てジャッジする。選手、監督からの要請は認められない。
  (審判の自主的判断で行うとは良いルールだと思います)

 ところで「どうしてラグビーの日本代表にはこんなに外国人が多いの?」という疑問を持ちましたので調べてみました。

 【ラグビー日本代表選手になるための条件】(各国とも同じ条件)

  他の国での『代表出場歴』がなく、以下のいずれかを満たせばOK。
      ・ 日本で生まれた
      ・ 両親、祖父母の6人のうち誰かが日本で生まれた
      ・ 日本に継続して3年以上住んでいる
            (※2021年からは5年に延長される)

  日本チームが飛びぬけて外国人が多いのではなく、もっと多い国もあります。

  日本代表の本番までの活動スケジュールは、6月9日(宮崎)~8月28日(網走)の長期間にわたる合宿で、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)らの厳しい指導の下、「ONE TEAM」・「信頼」の構築に全力を上げてきました。

  しかし、いろんな外国人がいる日本代表チームを「ONE TEAM」にまとめ上げるためにはかなりの苦心があったと思われますが、一つの行動に注目したいと思います。(J Sportsより一部引用)

  わたしは、寡聞にして知らなかったのですが、ジョセフHC、リーチキャプテンら、スタッフと選手たちは、宮崎合宿を終えた翌日、日向市・大御神社(おおみじんじゃ)を訪れわが国で最大と言われる“さざれ石”の前で国歌「君が代」を歌い、本殿前でお祓いを受けたのです

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日向市・大御神社・さざれ石

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      お祓い

 【君が代】(日本の国歌)
   “ 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで ”

  神社訪問を主導したキャプテンのリーチ・マイケルの言葉に注目を。

  「日本は1000年以上の歴史を持っている。たくさんいい感じのもの(文化)を持っているし。知ることで日本が好きになるし、もっと頑張らないといけないと思うようになる」

  国歌「君が代」に出てくる“さざれ石”の由来を聞いた後)「ここ(大御神社のさざれ石)に来たのは、日本の国歌の意味まで知ることが重要だと思ったからです

  ・「日本代表には色々な国の人がいて、それぞれのナショナルアンセム(国歌)があると思います。だからこそ日本の国歌、君が代の意味を知ることは非常に大事です。桜のジャージはできた時から1人の力だけじゃなくて、みんなで大きくなっていると思うので、そこからさらに新しい歴史を作って行くのが僕たちの責任です」

  ・「今日しっかりこれを見て、次、国歌を歌うときに思い出してもらいたいと思います」

  そして、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の言葉を

  ・「心身ともに非常にコミットしてくれた合宿だったので、締めくくりとして、神社に行ってお祈りすることが大事だと思った」。

  ・「外国人選手たちはいろいろ感じたと思います。国歌斉唱を試合で誇りを持って歌うということは、非常に大事なことだし、合宿の締めくくりは最適なことだと思います」

  涙が出るエピソードです。わたし達日本人の方が、ニュージーランドから日本国籍を取得したリーチ・マイケルさんに学ばねばなりません。リーチ・マイケルさんは素晴らしい真の日本人です。国を信頼し、歴史を愛し、国歌をリスペクトし、厳しく「和」を求める……参りました、脱帽です。

  まさに、肩に力を入れず、自然体で、素直な気持ちで、国、郷土、歴史、皇室、国歌(君が代)、国旗(日の丸)を尊敬することが大切であることを教えられました。

  このような、心身ともに鍛え上げられた素晴らしい選手らで構成された日本代表チームであればこそ、偏向した一部の人は除いてほとんど全ての国民が、自分自身や自分が属する組織に「理想の姿」として投影し、熱い心で彼らのプレーを応援したのではないでしょうか。

  ラグビー日本代表チームに深く敬意を表します

  みなさんはどのようにお考えですか

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年11月 1日 (金)

大村知事は何者か…異常な「表現の不自由展」に思う

 714回目のブログです

20191111

  “時ありて 花も紅葉も ひとさかり あはれに月の いつも変はらぬ”
                       藤原為子(鎌倉時代後期の歌人)

  花も紅葉も、それぞれの決まった季節があって、盛りを見せるのに、月はいつも変わらぬ姿で空にかかっているものだ…。

  ひとり静かな存在を保っている月の不動の姿は、ある意味で、わたし達の生きて行くべき道を示しています。これと同じような趣意の俳句もあります。

20191112

      “樫の木の 花にかまはぬ 姿かな”
                 芭蕉(野ざらし紀行)

  春の百花は美しさを競ってはいるが、そのなかであたりにかまわず高く黒々と聳える樫の木は、あでやかに咲く花よりも、かえって風情があるものだ…。

  さて、愛知県で平成22年(2010)から3年ごとに開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の『表現の不自由展・その後』という企画展が深刻な物議を醸していますので、それにメスを入れてみたいと思います。

  令和元年(2019)8月1日『表現の不自由展・その後』が開幕。実行委員会会長は大村秀章愛知県知事、会長代行は河村たかし名古屋市長、芸術監督は津田大介氏。作品にいわゆる反日を主張したものや、特定イデオロギーに偏ったものが多く、それも超過激なものであったために大いなる物議を醸しました。

 【作品群】に下記内容多くあり
  ● 反米
  ● 反基地
  ● 反ヘイト
  ● 憲法9条
  ● 従軍慰安婦像(平和の少女像)
  ● 慰安婦おばさんの写真
  ● 裁判になっている群馬県朝鮮人強制連行追悼碑オブジェ
  ● 朝鮮人強制連行追悼碑
  ● カセットバーナーで、昭和天皇の肖像を焼いていき、最後は
    燃え尽きて灰になった肖像を足で踏みつけるシーンの映像作品
  ● 英霊を侮蔑する半球状の「間抜けな日本人の墓」
  ● まるで踏み絵のごとく星条旗を床に敷き米国を愚弄

  これを視察した河村名古屋市長は展覧会の中止を大村愛知県知事に求めました。市民、国民からも批判の電話が殺到、なかには「ガソリン携行缶持参」のFAXテロ予告や脅迫もあり、不承不承、3日で一旦中止。(今も、大村知事と河村市長は大喧嘩、厳しい対立状態にあり)

  また、文化庁は9月26日、「あいちトリエンナーレ2019」に対して、補助事業の申請手続において不適当な行為であったと判断し、交付予定の補助金7,820万円を全額不交付と決定。

  大村知事はこれに怒り心頭。文科省と法的に争う構えです。また、展示は体制を整え、警備を厳重に、来場者は抽選で少人数に限定し、10月8日再開され14日閉会となりました。

  8/1の開会から10/14の閉会まで、この展示が妥当であるかどうかに関して、表現の自由をめぐって、現在も議論がヒートアップしています。例えば、野党(立憲民主党・国民民主党・共産党)は10/24の記者会見で、「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付は検閲であり不当であると激しく反発しているのです。

  一方、世論調査を見てみましょう。

 【あいちトリエンナーレ緊急アンケート】(夕刊フジ10/4)

  《質問1》
 昭和天皇の写真を焼き、足で踏みつけるような映像作品の
 公開への税金投入をどう思いますか?
   賛成3% 反対94% どちらでもない3%

  《質問2》
 憲法21条の「表現の自由」をめぐり、「内容は問わない」という
 愛知県の大村秀章知事と「限度はある」という名古屋市の河村たかし
 市長が対立しています。あなたが賛同するのは?
   大村知事4% 河村市長93% どちらとも言えない3%

 表現の自由についてどう判断したら良いのかについて考えて見ます。

  展示を推進する「表現の自由を尊重する」派の根拠
    【憲法21条】
    1. 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、
       これを保障する。
    2. 検閲は、これをしてはならない。
      通信の秘密は、これを侵してはならない。

  展示を批判する「反日・日本ヘイトで不快」派の根拠
    【憲法12条】
    この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力に
    よつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用
    してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用
    する責任を負ふ。

  わたしは、表現の自由と言えども節度が必要だと思います。常識で考えても分かることですが、天皇の肖像を焼く行為の表現は度が過ぎるというものです。考えてもごらんなさい、例えば、あなたの親、息子さんや娘さんの写真がバーナーで焼きつくされ、燃え尽きた灰を足で踏みつけている映像が全国民に晒されることを、許すことができますか。できるわけはないでしょう。

  ましてや、天皇陛下は特別の存在です。天皇の条項が、押し付けられたと言われている現行憲法にさえ、どのように書かれているのか、今一度認識すべきです。

   【憲法第1条】
   天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて…(略)

  歴史と郷土と日本国をヘイトする反日思想や、ガチガチに硬直した左翼イデオロギーからは距離を置き、もう少し穏やかで豊かな道義ある社会を築く努力をすべきではないでしょうか。

  ところで、大村愛知県知事は、政治プロパガンダの産物である従軍慰安婦像(平和の少女像)やわが国の永い歴史を体現されている天皇の肖像を焼く映像の展示に大賛成ということですから開いた口が塞がりません。大村知事は、東大法学部卒、農林省、自民党国会議員経験のエリートですが、自民党の暗~い闇も見え、怖気を奮いたくなります。大村氏は真の日本人でしょうか。これでは、日本の政治を任せられないように思えてなりません。

  大村知事の言動…を。
 「陛下や皇族の方々が愛知に行幸啓やおなりをいただくことを国に要請しながら陛下に対して最大の不敬を働く。ご見学いただくにあたり、御視察先や沿道にあっては陛下や皇室の皆様より目立つ形で県民に対して手を振ったり、表現は悪いがはしゃいでいるような姿を見せる。奉迎者の顰蹙を買っていることすらご存じないようだが今回は名古屋市長とまで大喧嘩しながら、昭和天皇への非難を国税県税を投入してまで行おうとされたのである。それも陛下御即位後の最初のご公務として愛知の植樹祭にお越しいただき、尾張旭市やあま市、岡崎市にお招き申し上げながらである」(草莽の記/杉田謙一/10.25より)

  陛下に対し明らかに不敬を働く大村知事は何者なのか、一体、日本をどうしたいのか、大いなる疑問を懐かざるを得ません。また、愛知県民がこんな軽薄な知事を支持していることにも大きな違和感を覚えるところです。

  この事態を黙って見逃すわけにはいかないでしょう。こころ有らば、わたし達国民は、愛知県庁に電話なりメールで厳しい意見を伝えるべきではないでしょうか。

 現代においては、単なる感想や評論では力になり得ず、小さくとも確かな行動の積み重ねが大きな力になり、世の中を良くしていくものだと信じます。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年10月25日 (金)

天王山“勤皇十七烈士”…招魂祭・お墓参拝!

 713回目のブログです

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  勤皇十七烈士の墓

  “大山の 峰の岩根に 埋めにけり わが年月の 大和魂”
             真木和泉守(勤皇の志士・辞世の歌)

 大山とは歴史に有名な天王山のこと。天王山は京都府乙訓郡大山崎町にあります。

 今、ラグビーWカップが大いに盛り上がっています。残念ながら「日本チーム」は、準々決勝で南アフリカに敗れましたが、大健闘、TV視聴率も最高53.7%という驚異的数字となり、活力を失いつつあるわたしたち国民に元気を与えてくれました。決勝までまだ4試合が残されており、楽しみたいものです。

 日本のラガーマンや多くの関係者には謙虚な姿勢が溢れており、これは、ラグビーの本質を体現しているからだと考えられます。それだから、テレビを見ていても清々しい気持ちになれるのではないでしょうか。

   ≪ラグビー五つの精神≫
       品 位
       情 熱
       結 束
       規 律
       尊 敬

 これを歴史や政治の世界、特に幕末における勤皇の志士に見れば、品位、情熱、結束、規律、尊敬に、尊皇・愛国の精神を加えたものと言えるのではないでしょうか。

 その一端を “勤皇十七烈士” に見ることができます。

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   離宮八幡宮拝殿

 つい先日、令和元年「天王山勤皇十七烈士招魂祭」に参列しました。場所はJR山崎駅からすぐそばの離宮八幡宮。ご遺族、離宮八幡宮、顕彰会、地元の方、政治家、来賓など多数が参列するなかで厳粛に執り行われました。

 離宮八幡宮の主祭神は応神天皇、神功皇后、酒解大神、比売三神であり、貞観元年(859)の創建、淀川を挟んで対面にある石清水八幡宮の元社でもあります。名前の離宮は嵯峨天皇の離宮跡であったところから。また、日本の製油発祥地として崇敬されています。幕末、「禁門の変」の時に、長州藩の屯所が山崎にありました。

 祭典は午前中に終わり、午後2時からの「勤皇十七烈士のお墓参り・墓石等修復完成式」に出席しました。お墓は天王山の頂上から少し下のところにあります。徒歩で40分~1時間。いわゆるハイキングコースとなってはいますが、すこぶる急峻、岩、石がゴロゴロした道です。途中までは車で行きました。車を降りてから、大阪平野を一望できる展望広場もあり、ほっとすることもできましたが、それでも、しんどい山道であり、汗をびっしょり掻きました。天王山の山頂の高さは270.4m。

 昨年の強烈な台風で、大阪府北部と京都府南部の住宅の屋根瓦が飛んだり、山々の大木も数多く倒れるなどその被害修復に丸1年かかっています。この勤皇十七烈士のお墓も例外ではなく、手水舎、柵石、お墓などが被害に遭い、多くの方のボランティアや寄付などにより、漸く修復完成に至ったとのことです。

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       ↓↓↓

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 勤皇十七烈士の墓は、禁門の変(1864)の時、戦いに敗れ、天王山中で自刃した真木和泉守以下17名の眠るお墓です。

 時は江戸幕府末期、会津藩・薩摩藩を中心とした公武合体派が長州藩を主軸とする尊皇攘夷派を京都から追放した事件が生じました。政変に敗れた長州藩は、失地回復をねらい、池田屋事件をきっかけに京都へ出兵、禁門の変が勃発。

 「禁門の変」は、長州藩を中心にした尊皇攘夷派が京都守護職(会津藩主)松平容保らを排除しようとして京都市街戦を繰り広げた戦いを言います。最初、長州藩は優勢でしたが、薩摩藩兵が会津藩の援軍に駆けつけると形勢逆転、尊皇攘夷派は退却を余儀なくされたのです。

 この山崎に退いて、長州藩兵の国元引き揚げを見送った尊皇攘夷派の真木和泉守ら17名は、朝廷のある京都を去るに忍びないとして、天王山に登り、壮烈な自刃を遂げました。烈士17名の名前は以下の通り。

  久留米 4名 (真木和泉守・松浦八郎・池尻茂四郎・加藤常吉)
  肥  後 6名 (小坂小二郎・加屋四郎・中津彦太郎・酒井荘之助
                ・宮部春蔵・西嶌亀太郎)
  筑  前 1名 (松田五六郎)
    土  佐 4名 (千屋菊二郎・松山深蔵・能勢達太郎・安藤真之助)
    宇都宮 2名 (岸上弘・廣田精一)

 「天王山」と言えば、言わずと知れた「天下分け目の大決戦」。羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀が覇権をかけた山崎の戦い、その合戦の舞台が天王山。…これは、日本人ならば誰でも知っている歴史のヒトコマでしょう。「天下分け目の天王山」という言葉は、政治の世界でも、スポーツの試合でも、重大な局面での比喩として頻繁に使われるほどになっています。

 しかし、待ってくれませんか。天王山は、確かに秀吉と光秀の決戦の舞台ですが、忘れて欲しくないのが、勤皇の17烈士が自刃した場所でもあるということです。ところが、17烈士のことを知っている人は極めて少ないように思えてなりません。

 わたし達は、天王山と言えば、ひとつに山崎の合戦、ひとつには勤皇17烈士の自刃の場、このふたつのことを頭に入れるべきではないでしょうか。

 来年、令和2年(2020)のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では戦国武将の明智光秀が主役ですので、必ず「天王山」が登場するでしょう。その時には、天王山は、明治維新のひとつの大きな原動力であった真木和泉守ら勤皇十七烈士の自刃の場でもあることに思いを廻らせるとともに、このことを、家族、知人に知らしめて欲しいものです。

 さいごに。先日の10月22日、天皇陛下は「即位礼正殿の儀」において即位を宣明されました。あらためて、わが国2679年の『悠久の歴史』に思いを馳せ『皇室』のますますの弥栄を祈念したいと思います。

 みなさんは、どのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年10月18日 (金)

「いじめ」or「暴力」… 神戸市立小・先生らの異様さ!

 712回目のブログです

201910181

 “なにごとも 思ひ入るとも 人はただ まことの道を ふむべかりけり”
                        明治天皇御製(明治37年)

 どのようなことに思い入れて行くにしても、人として、唯々誠の道を踏むべきである…。

  日本人の価値観にはいろいろありますが、その中核にあるもののひとつに“まことの道”があり、「まこと」は、「誠」「真」「信」「実」などの字が当てられます。人として、最も重要なものは何であるかを、明治天皇はこの和歌で明瞭に示されておられるのではないでしょうか。

  世の中、ラグビーWカップで「日本チーム」がロシア・アイルランド・サモア・スコットランドを破り、初の決勝ト-ナメント進出に大いに盛り上がっていますが、一方、史上空前の規模でわが国を襲い掛かった台風19号の爪痕は60数ヶ所の河川決壊という未曽有の被害をもたらせています。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

  治山治水は政治の基本。古来、天災は政治の乱れからとも言われており、わたしたち国民も、もちろん政治家も、「政治」というものに対して真摯に、誠実に対処することが大切ではないかと考えます。

  「まこと」と言えば、その真逆にある、神戸市立東須磨小学校の先生間での極めて陰湿かつ異様な「いじめ」に着目してみたいと思います。

神戸の教員間いじめ 校長「認識甘かった」と謝罪

  神戸市立東須磨小の30~40代の男女教諭4人が20代の男性教諭らをいじめた問題で、仁王美貴校長(55)らが9日、神戸市役所で記者会見した。仁王校長は7月にいじめを把握した後も市教育委員会に詳細を報告せず、被害教諭が9月から休職したことに「隠蔽の意図はなかったが、市教委に中身をしっかり伝えなかった」とし、「私のハラスメント行為への認識が甘かった」と釈明した。
                      (10月9日 産経新聞一部抜粋)

 いじめ内容を具体的に見ていきましょう。(TV・ネット・新聞からまとめ)

 【いじめた教員】
   ・40代女性教諭(主犯・「女帝」と揶揄される)
   ・30代男性教諭(準主犯)
   ・30代男性教諭
   ・30代男性教諭

 【いじめられた教員】
   ・20代男性教諭(体調を崩し休職中)
   ・20代男性教諭
   ・20代女性教諭
   ・20代女性教諭

 【いじめの内容】(50項目以上から抜粋)

  暴力・暴言行為
    コピー用紙の芯で尻はれるほど叩く
    平手打ち、蹴る、わざと足を踏む
    「黙れ、偉そうに言うな」「ボケ、カス」という暴言
    性的な内容を含む人格を侵害する言動
    激辛カレーや激辛ラーメンを無理やり食べさせる
    ○目に激辛カレーを塗りつける
    ドレッシングやキムチ鍋のスープを飲ませる
    熱湯の入ったやかんを顔につける
    関節技をかけ「痛い痛い」と言われてもやめない
    首を絞め呼吸困難にさせる
    ビール瓶を口に突っ込まれて無理やり飲ましたうえ、
     飲み終えた瓶で頭をたたく
    ○粘着テープを貼り一気に剥がす

  嫌がらせ行為
    携帯を隠したり、ロックをかけ使えないようにする
    カバンの中に氷を入れ、中身をびしょびしょにさせる(数十回)
    児童配布用のプリントに水を垂らす
    新車の上に乗る
    車の中でペットボトルの中身(トマトジュース)をこぼす

  その他の嫌がらせ
    加害教員が、被害教員の担当する学級の子どもに
       「学級をめちゃめちゃにしたれ」
       「言うこときかんでいい」
       「男子全員ではめて居場所をなくせ」と発言
    加害者側の教諭は児童の前で男性教諭の悪口を言う
    まだ仕事が残っている被害教員に、加害教員を自宅まで送らせる
    日常的に名前に「ゴミ」「クズ」をつけて呼ぶ
    被害教員に、わいせつなメッセージを女性教諭に送るよう強要
    「出張に行ったら甘いもん買ってくるのが礼儀やろ」と言い、
      買って帰ったところ「こんなんで好かれようとするな」と
      目の前で捨てた

  聞きしに勝る過激さ、読むにもおぞましい陰湿さ、暴力・暴言・嫌がらせのオンパレード、あまりにひどすぎて絶句してしまいます。…頭がおかしいとしか思えません。

  これは完全に犯罪だ! もはや、いじめという段階を通り越して、「暴行罪」「強要罪」「器物損壊罪」など、暴力に該当するのではないでしょうか。

  東須磨小の教員いじめは、平成30年(2018)4月から始まり、被害者のいじめられた教員が同僚を通じて校長に報告するも、令和元年(2019)7月「学校には問題はなかった(指導し解決済み)」と市教委に報告。そしていよいよ令和元年(2019)9月、被害者の男性教諭が休職、家族から市教委に相談し、問題が発覚。

  ところで、加害者のいじめた教員の処分はどうなったのでしょう。

  10月9日、東須磨小学校の校長は記者会見で、『教員として、人として許されるべき行為ではなく、行為の重大性から委員会とも相談の上、4名を公務から外し、今後一切、東須磨の子どもたちの前で指導を行わせないという判断を行った』といじめ加害者側の教師に対する処分について言及しました。

  それに先立ち、令和元年10月4日付で、教育委員会は、『加害者については、学級担任等、当該校における業務から外すこととする。関係者の処分については、今後、事実関係に基づき厳正に対応する。』と人事異動を発表しています。

  大甘の処分! 要するに、加害者には、懲戒解雇を含んだ処分は行われず、軽い訓告(口頭注意)くらいにして、他校への転勤でお茶を濁されるのでしょう。一般の民間会社では速やかに懲戒解雇となるのは必定なのですが。

  ところで、加害者は『有給休暇を取って、自宅待機』をしているとのこと。…有給休暇ですよ、これでは罪の意識も決して持ち得ません。何とユルユルで悠長な話でしょうか。信じられません。

  これが、不祥事続出の神戸市教育委員会の実情です。神戸市教育界の馴合い的微温体質にメスを入れない限りは、生徒に対する真の教育は望めないと思います。

  市長も市長。市長が政治家であるならば、教育委員会に対して、単に要望するだけではなく、教育委員会の権限を一旦取り上げ、一般良識に基づいた処置をとるべきではないでしょうか。

  このような状況に憤慨した被害者家族は、つい先日、兵庫県警に「被害届」を提出したそうです。これからは刑事事件として取り扱われますが、加害者には重い刑罰が科されるべきです。

  みなさんは、どのようにお考えですか

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年10月11日 (金)

鎮守の杜・境内でバイオリンを聴く!

 711回目のブログです

201910111

 “木綿(ゆふ)かけて 斎(いは)ふこの社(もり) 越えぬべく
                                    思ほゆるかも、恋の繁(しげ)きに”
                                                 (詠み人知らず/万葉集)

 神域の木綿を懸けて清め祭っている社(やしろ)、この神域さへも、ほんにまったく踏み越えて入り込んでしまいそうな気がする。恋のあまりな激しさに…。

  「杜」「森」「社」「神社」は、すべて“モリ”と読むことができます。現代でもその雰囲気はありますが、古において“モリ”は厳かな言葉であり人々の信仰と密接に関係していました。上掲の万葉の歌は、燃えるような恋と厳かな神域を際立って対比的に描写した名歌と言えるのではないでしょうか。

  秋と言えばスポーツの秋。その中でも、何と言ってもラグビーというスポーツに注目したいところです。ラグビー・ワールドカップでの「日本チーム」が、快調の滑り出しでロシアに圧勝、その余勢を駆って強敵アイルランドにも快勝。そしてサモアにも悠々と勝利。予選通過は間違いないでしょうし、この迫力と勢いを維持し続けてほしいものです。

  もうひとつ、秋と言えば芸術の秋でもあります。世の中が殺伐とした雰囲気を醸し出している時、心を癒し、精神に凛としたものを感じさせてくれるのが、芸術の効用であり醍醐味ではないでしょうか。

  そんな時、ご縁があって、神社の境内で世界的なバイオリン奏者の演奏を聴く機会を得ました。ご縁を大切に、心のつながりとして永く保つように努めれば、良いことも起きるものだなと思った次第です。

  『第10回 古澤巌 千里天神奉納公演』~潤いの時~

  場所:上新田天神社<千里天神>本殿前境内(大阪府豊中市)
  主催:世界芸術者平和協会
  共催:上新田天神社(千里天神)

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    千里天神鳥居

  古澤巌さんの演奏は、これまで2回聴いたことがあります。一度は本格的なコンサートホールで、一度は大阪万博公園の広大な芝生の上で、麗しい音色に魅了されました。       

  古澤巌さんは、TOP VIOLINISTとして、クラシックからポップスまで幅広く、世界の音楽家と共演するなどの経歴の持ち主ですが、今年60歳の還暦を迎えられても意気軒昂、ますます円熟の境地を高められるものと思います。

  この千里天神は小さな神社ですが、奉納公演を10年も続けられているとのこと、吃驚するとともに感心します。世界芸術者平和協会は音楽家・芸術家を軸に「DIVERGENT(異端)を悪とするのではなく、DIVERGENSY(多様性)への理解にこそ人類の未来がある!」として、世界平和を願う古澤巌さんを迎えての公演を実現したとのことでした。…それも、あらゆる民族の神様や仏様、ご先祖に心を寄せる「敬神崇祖」の念を実践する日本の神社に於いて

  古澤巌さんは、同じバイオリニストの葉加瀬太郎さんや高嶋ちさ子さんと3大バイオリニストとして、たびたび共演。また、雅楽師の東儀秀樹さんやアコーディオニストのcobaさんと「TFC55」を組みコンサートツアーを展開。その他交響楽団での演奏などは世界的な広がりを見せています。

  当日の演奏開始は夕方の6時。わたし達は初めての場所でもあり、5時前に到着し、まずは本殿に参拝しました。神様に拝礼すると心が落ち着きます。5時半の受付をすませ席で開演を待ちました。

 5時半くらいから、夕闇が迫り、鎮守の杜特有のゆったりと落ち着いた雰囲気が出てまいります。それからしばらくして宮司さんが、古澤巌さんやわたし達聴衆にお祓いをされ、まさに夜の帳が下りようとする時が演奏の開始でした。

  いよいよ世界的バイオリニスト古澤巌さんの登場。品の良い麗しいスカーフを顎あてカバーに…これぞまさしくファッショナブルな古澤スタイル。クラシックから現代音楽、日本の曲から世界の曲まで、およそ1時間半、まわりの灯りはぼんやりと、幻想的な雰囲気の中で数々の名曲を鑑賞しました。これを至福と言わずして、何を至福と言えがよいのでしょうか。加えて、多少汚れているであろうわが心も洗い清められたに違いありません。

  この神社・千里天神は、正式名を上新田(かみしんでん)天神社と言いますから、上新田村の開墾とともに始まったものであり、周囲は田畑だったと思われますが、いまは、千里ニュータウンとして高層マンションなどに囲まれ、本殿の奥にはその一端がのぞいています(写真をごらんください)。

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      千里天神本殿

  それでも、いわゆる鎮守の杜であったればこそ、今でも静かな心落ち着く厳かな場所としての存在は微動だにしません。ここで、鎮守の杜とはどんなものかを神社本庁のパンフレットから一部を引用します。

 【日本人の心のふるさと…鎮守の森】

 神と人とをつなぐ場所
鎮守の森の奥に鎮まる社殿では祭りが行われ、様々な芸能が奉納されます。人々は神々とともにそれを楽しみ、神々の力を身に受けてきたのです。

 ・神と人とが出会う場所
鎮守の森は、生活空間の近くにある聖なる空間です。祭りの場であるとともに、聖と俗をつなぐ仲立ちの場でもあります。(例えば、神楽・雅楽・能・狂言・歌舞伎などの芸能は神々の世界へ働きかけるもの)

 人と人とをつなぐ場所
鎮守の杜は、大いなる自然と私たちを繋ぎ、地域コミュニティーの中心となって人々の絆を深める場となり、過去と未来の世代を繋ぐ仲立ちの場となっています。

 時代の進展は如何ともしがたい所はありますが、古澤巌さんの奉納公演が行われた千里天神には、それでも、かなりの緑と場所が残されているのですから、神社や鎮守の杜は大切にしたいものです。

 自然の中、歴史の中での音楽鑑賞…これぞ素晴らしいライブといえるのではないでしょうか。

 神社・境内での素晴らしいバイオリン演奏を鑑賞しての感想を述べました。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年10月 4日 (金)

危うい「対馬」… 日本の最前線を護ろう!

  710回目のブログです

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   “対馬の嶺は 下雲あらなふ 上の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも”
                                  詠み人知らず(万葉集)

  対馬の山の峰は雲にかかっていないが、山の峰の上にある雲を見ながら、故郷に残してきた妻子のことを案じていよう…。

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   (対馬・浅茅湾)

  ラグビー・ワールドカップでの「日本チーム」が、快調の滑り出しでロシアに圧勝、その余勢を駆って強敵アイルランドにも快勝。テレビ観戦とは言いながら迫力満点。ぜひともこの勢いを続けて欲しいものです。

  ラグビー日本チームの善戦は全国的な明るい話題であり、しばらくは、ほの暗さを示しているであろう消費税率10%を覆い隠すような効果があり、安倍首相もなかなか強運の持ち主だと思わざるを得ません。

  さて、先週のブログでは尖閣諸島を取り上げましたが、今週は『対馬』について考えて見たいと思います。

  わたしは、10年前、友人らと研修旅行として壱岐・対馬を訪れ、自衛隊基地、名所、旧跡、など両島をつぶさに見学し、それをブログにも記したことがあります。

  周知のように、対馬は日本の辺境の地辺要の地であり「国境の島」として歴史的に朝鮮半島と交流、対峙してきた重要な拠点でもあります。そうであれば、現在、わが国と韓国とが厳しい対立状態にあることを鑑みれば、対馬の重要性はいやが上にも高まらざるを得ないと考えます。

  ところで、対馬が、悲痛な悩みを抱えてきていることをご存じでしょうか。対馬には、いわゆる産業はほとんどなく、観光に生きようと努力してきました。国内からは交通の便が悪いため観光客は少なく、近年は韓国からの観光客が激増してきており、問題を抱えながらもそれなりに潤ってきたのも事実です。

  しかし、いわゆる「日韓の対立」により、韓国からの客は激減してきたことに注目しなければなりません。

  長崎・対馬市 韓国人観光客激減「7、8月で10億円損失」

  日韓関係の悪化によって韓国人観光客が激減したことを受け、対馬市の比田勝市長は、中村知事に面会し、資金繰りの支援や雇用対策などを求める要  望書を提出。市長は「島内の事業者にとって死活問題。一刻も早く日韓関係が回復するのが望ましいが、韓国人観光客に依存していた島内の観光事業を国内観光客にシフトしていく必要がある」と強調した。
 同市によると、昨年の観光客数は約41万人だったが、今年7月は前年同期比で約4割減、8月は約8割減少した。経済損失は計10億円に上るとしている。
             (2019/9/13 毎日新聞一部抜粋)

  対馬市長は10月1日には安倍内閣の衛藤海洋政策担当相に面会し、同様の財政支援を求める要望書を渡しました。それにしても、7月は昨年比40%減、8月は何と昨年比80%減とは、韓国の反日姿勢の激烈さには目を剥かざるを得ません。

  わが国には、反日姿勢は韓国の大統領をはじめとする政府上層部の問題であり、一般国民にはそんな意識は少ないと言う識者がいますが、昨年比40%減、80%減を見てもそう言えるのでしょうか。甘い、甘い、馬鹿も休み休み言ってもらいたいもの。一般国民(朝鮮民族)も明確に反日、嫌日、非日の姿勢を示しているとみるべきだと思います。

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            (長崎新聞2019/2/1より)

  グラフをご覧ください。およそ7年まえから韓国人来島者が激増してきたことがわかります。それが、今年からは激減するのは必至と思われ、経済数値(収入)がこれだけ急激に悪化してはたまらず、対処の時間もないと言えるでしょう。

 対馬の産業振興をどうするのか、対馬の土地が自衛隊基地の隣接地を含めて韓国資本に買い占められている現状をどうするのか、など問題点は多々ありますが、国会(与党&野党)は、政府はどうしようとしているのか、わたし達国民にははっきり見えてきません。

 …と思っていたところ、一部国会議員から動きが出てきました。

 ■ 「対馬振興強化に関する緊急要望」

 「日本の尊厳と国益を護る会」(青山繁晴代表幹事・参議院議員)は、9月18日、安倍首相に対する「対馬振興強化に関する緊急要望」を採択し、稲田朋美幹事長代行と岡田直樹官房副長官に申し入れました。
 (主な内容は5項目です)
   1.「対馬振興法(仮称)」の制定
   2.対馬への旅行者の航空運賃の引き下げ
   3.対馬への修学旅行の助成
   4.海上自衛隊基地周辺地の国による買収
   5.公立の「元寇歴史館」の設置
          (2019/9/18 産経新聞一部抜粋)

  素晴らしい提案であり、速やかに実現することを望みます。

  現在の朝鮮半島の状況を考えると、対馬は、わが国の安全保障上の要衝であり、防衛上の重要な拠点であることは明白であるのもかかわらず、政府の認識にはそういう観点が欠如していると言わざるを得ません。

  外国の資本、この場合は韓国の資本に頼らない国境の島「対馬」を目指し、ガチャガチャした島ではなく、歴史に根差した、美しく落ち着いた対馬であってほしいものです。“脱韓国化”がこれからの正しいキーワードではないでしょうか。

  反日の姿勢は「反日教育」に由来するものであり、一朝一夕に正されるものではないと思います。そうだとすれば、反日国家、独裁国家に頼るべきではありません。そのための政策を講ずることこそ緊急の重要な課題ではないでしょうか。

  もはや成り行きに任せる時は過ぎ去りました。なにものにも向かってゆく「勇気」と、何事にも動じない堅い「決意」をもって、国境の島『対馬』を護ろうではありませんか。

  みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年9月27日 (金)

侵犯され続ける尖閣…事実を直視しよう!

 709回目のブログです

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   『螢の光』

 一、蛍の光、窓の雪
    書(ふみ)読む月日、重ねつつ、
    いつしか年も、すぎの戸を、
    開けてぞ今朝は、別れ行く。

 二、止まるも行くも、限りとて、
    互(かたみ)に思う、千萬(ちよろず)の、
    心の端(はし)を、一言に、
    幸(さき)くと許(ばか)り、歌うなり。

 三、筑紫の極み、陸(みち)の奥、
    海山遠く、隔つとも、
    その眞心(まごころ)は、隔て無く、
    一つに尽くせ、國の為。

 四、千島の奥も、沖繩も、
    八洲(やしま)の内の、護(まも)りなり、
    至らん國に、勲(いさお)しく、
    努めよ我が背、恙(つつが)無く。

 和歌でもなく、俳句でもなく、漢詩でもなく、のっけから人口に膾炙した「蛍の光」の歌詞を掲げました。そのわけは、近年の蛍の光が1番と2番のみしか歌われておらず、3番と4番は無視、特に4番の“千島の奥も、沖縄も~”が敢えて捨象されていることを指摘したかったからです。

 これは、戦後GHQによる国民の国防意識を無くさせる教育方針に則ったものであり、その影響は今日まで延々と続いてきていると考えられます。

 竹島でも、尖閣でも、真面目に国防・防衛の観点から見ているとは思われません。…今「尖閣」がどうなっているか、みなさんご存知でしょうか。驚くなかれ、とんでもない状況になっているのです。実態を見ていきましょう。

中国公船4隻が領海侵入=沖縄・尖閣沖

  沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で16日、中国海警局の「海警」4隻が日本の領海に侵入し、約1時間50分航行した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は8月29日以来で、今年25回目。
第11管区海上保安本部によると、海警「1102」「2201」「2302」「2502」が午前10時10〜30分ごろ、魚釣島北北西の領海に侵入。同11時40分〜正午ごろ、同島西南西で領海を出た。
               (9月16日 時事通信)

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 今年になってから中国公船の尖閣における領海侵犯はほとんど報道されていませんが、どっこい、領海侵犯が常態化したままであることに変わりはないのです。わが国が領海侵犯に不感症になったことは中国の「思う壺」であり、将来の“実効支配”の根拠にするに違いありません。

 以下のデータは、海上保安庁の発表数字を加工したものです。

【令和元年7月・中国公船による尖閣諸島接近状況】

(日付) (接続水域)(領海侵入)<接続水域入域の内数>
   1     2
   2     6
   3     4
   4     4
   5     4
   6     4
   7     4
   8     4
   9     4
  10     4      4
  11     4
  12     4
  13     4
  14     4
  15     4      4
  16     8
  17     4
  18
  19
  20
  21     4
  22     4
  23     4
  24     4
  25     4
  26     4
  27     4      4
  28     4
  29     4
  30     4
  31     8
 (合計) (120隻) (12隻)

領海とは、領海の基線から12海里(約22km)の線までの海域
接続水域とは、領海の基線からその外側24海里(約44km)の線までの海域
 (領海を除く)

 尖閣諸島は魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島、沖の北岩、沖の南岩、飛瀬などの8島で構成され、総面積は約5.6km2。戦前には日本人居住者がいた時期もありましたが、昭和15年(1940)以降はいずれも無人となっています。

 上の表で分かるように、チャイナ(中国・中華人民共和国)は連日のように公船を尖閣諸島周囲の接続水域に入ったり、領海に侵入したりして、わが日本を威嚇、睥睨(へいげい・にらみつけて威圧)しつつ、悠々と遊弋(ゆうよく・艦船が水上をあちこち動き回って敵に備えること)していることがわかります。

 ここで、過去10年のデータを見てみましょう。

【過去10年・中国公船による尖閣諸島接近状況】
                          (年別月平均・単位は隻)

  (年)    接続水域入域  領海侵入(接続水域入域の内数)
 平成21(2009)     0      0
     22(2010)   3.0      0
     23(2011)   1.8    0.2
     24(2012)  35.7    6.1
     25(2013)  35.7   15.7
     26(2014)  59.2    7.3
     27(2015)  59.1    7.9
     28(2016)  62.7   10.1
     29(2017)  58.0    9.0
     30(2018)  51.3    5.8
 令和 1(2019)  79.5   11.8 <8月までの月平均>

 今年に入って、中国公船の侵入回数が大幅に増加していることがわかります。チャイナは、従来より、尖閣・沖縄を自国のものと主張してきており、近年、内外の工作を積極的に展開しています。

 その証拠に、沖縄は知事以下かなり取り込まれているような雰囲気となっています。先日、沖縄の玉城デニー知事が、記者会見で、八重山漁船が中国公船に追尾された件を「中国公船がパトロールしていることもあるので、故意に刺激するようなことは控えなければならない」と発言しました。

 要するに、玉城デニー知事は、尖閣は実質的に中国のものであり、日本国の領土ではないとの認識を示したと言えるでしょう。これは彼が、何らかの理由で、例えば、思想で、あるいは利権で、あるいはその他で、すでに中国側に強く引き込まれていることを示していると言ってもよいのではないでしょうか。

 マスメディアも、尖閣が日本の領土であると確信するならば、上記のような分かりやすいデータを作成し、日本国の読者に領土防衛についての問題を真剣に投げかけるべきです。

 尖閣を守るためには、日本の政治(政府・国会・裁判所)、マスメディア、国民の全てが、ラグビーで言う『スクラム』を組むことが大切ではないでしょうか。

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 今、「ラグビーワールドカップ2019 大会」が日本において行われています。血沸き肉躍る統制のとれた肉弾戦、チームの結束と戦略戦術の華麗で知的な展開は、深い感動とともに、わたし達の忘れかけている素朴な防衛魂を揺り動かしてくれているような気がします。…ラグビーW杯は必見です。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年9月20日 (金)

「霊明神社」…靖国の源流を訪ねる!

 708回目のブログです

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 “帰り来て 見むと思ひし 我がやどの 秋萩すすき 散りにけむかも”
                   秦田麻呂(はだのたまろ・万葉集)

 都に帰りついて見ることができるだろうと思っていた、わが家の秋萩やすすき、あの花々はもう散ってしまっただろうか…。

 736年、遣新羅使として唐津市から壱岐の島に向かう時、玄海の荒海を見て旅の遅れによる不安を詠んだ歌であり、行間には、今と同じように、半島との交渉、交流に心穏やかならずのものがあるのだろうことを感じさせます。

 9月初旬、ご縁があって、京都の霊山護国神社の隣にある『霊明神社』(霊明舎)で斎行される「令和元年・幕末維新殉難志士慰霊祭」に招かれ参列しました。

 わたしは、京都に永らく住んだこともあり、仕事でも京都が主だったこともあり、有名な神社仏閣はほとんど知っているつもりですが、霊明神社は初めて聞く名前でした。

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 京都で霊山と言えば幕末の志士が眠る地。東山通りから東へ坂道を上ると突き当りには有名な霊山護国神社があり、そこを道なりに右に曲がり更に坂を上がれば霊明神社の入口が左手に見えます(維新の道)

 霊明神社の由緒は次の通りです。
   文化6年(1809)創建、神葬祭(神道による葬祭)を行う。
   文久2年(1862)在京志士の葬送・祭礼地となる
   安政の大獄以降の殉難志士の「報国忠士の霊魂蔡」が始まる。
   ・元治元年(1864)久坂玄瑞が先祖の永代供養を依頼。
   元治元年(1864)池田屋事件で死亡した吉田稔麿らの遺体を埋葬。
   その他、坂本龍馬・中岡慎太郎など維新の志士が埋葬される。
   明治10年(1877)霊明神社のほとんどの土地が没収され、
    霊明神社の場所に霊山護国神社が創建されることになる。

 分かりやすく言えば、霊明神社(霊明舎) ⇒ 京都護国神社(東山招魂社) ⇒ 靖国神社(東京招魂社)の流れであり、霊明神社が靖国神社の源流ということを示しています。わたしは幕末維新の志士が眠る聖地が京都・霊明神社であることを初めて知りました。まだまだ京都に不案内であることを痛感したところです。

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 「幕末維新殉難志士慰霊祭」の祭典は、宗家による素晴しい詩吟・神戸海援隊による熱のこもった歌唱の奉納を含め、厳かに斎行され、幕末維新の志士の御霊も慰められたのではないかと推察した次第です。不肖、わたしも玉串奉奠の榮に預からせていただきました。

 参列者は、遠くは横浜からも、また若い男性や女性(一部にはいわゆる歴女?)も、直会、懇談会では維新の志士についての熱い思いを述べておられたのが印象に残っています。そして、八世神主の村上繁樹さんは学識豊かな方で、維新の志士を語られる含蓄のあるお話しにはみなさん耳を傾けておられました。

 なお、7月には「秋湖祭」(久坂玄瑞命日祭)が執り行われたとのことでした。

 吉田松陰先生から「松下村塾」の英傑と言われた久坂玄瑞のエピソードをひとつ。久坂玄瑞は、京都から長州へ還る途中、備中松山藩の軍事教練を見学しています。

 当時の備中松山藩は疲弊しきっており、元締と吟味役をかねた“山田方谷”(やまだほうこく)は、財政再建を中心に基本方針として、①上下の節約、②負債の整理、③藩札の刷新、④産業の振興、⑤民政の刷新、⑥文武の奨励 の諸策を講じている最中でした。方谷は偉大な人物であり、日本のケインズと称されています。

 山田方谷は藩の防衛にはことのほか心を配り「最先端の洋式軍備」を導入、農民で組織する「里生隊」を創設し、洋式の軍事教練を実施。その軍事教練が川原において農閑期に行われたのですが、その状況を久坂玄瑞が見学しており、技術の高さと統制の見事さに驚嘆久坂玄瑞はこのことを高杉晋作に熱い感動をもって伝え、それが「奇兵隊」につながったと言われています。…情報は単に伝えるだけではなく“熱い心”で伝えることの大切さを学ぶことができるのではないでしょうか。

 高杉晋作と言えば、維新回天の魁(さきがけ)として名を馳せた「奇兵隊」の創設者。わたしの最も尊敬する高杉晋作のエピソードもひとつ。

 奇兵隊は藩士と藩士以外の武士・庶民からなる混成部隊であり、兵を集める前日にうたった“都々逸”に高杉晋作の並々ならぬ自信と心意気を窺うことができます。

     “ 真があるなら 今月今宵 あけて正月 だれも来る ”

 上の都々逸は“ 同じ来るなら 今月今宵 明日になったら 誰も来る ”とも伝わっています。奇兵隊は現代企業用語に移せばまさしくベンチャーそのもの。新規事業、ベンチャーを経験した人であれば、誰しも思ったことではないでしょうか。リスク一杯の事業を推進しようとする時、なかなか人は集まってくれません。上手く行き出すと、我も我もと集まってきます。そう“明日になったら誰も来る”のです。(…わたしはこのことを企業人生のなかで如実に経験しました)

“同じ来るなら今月今宵”“真があるなら今月今宵”、今日来てこそ、今宵集まってこそ、その人間が奇兵隊の強い軸になるのだ。…高杉晋作の心意気は現代のベンチャーにも繋がるものだということも認識すべきではないでしょうか。

 何はともあれ、小難しいイデオロギーなどは抜きにして自然な心で歴史に向き合うことが大切です。今、東京の靖国神社が、諸外国からのいちゃもん、口撃によって、また、それに呼応する国内のサヨク反日イデオロギーによって、静かな祈りの場、慰霊の場でなくなっていますが、果たしてこれで「日本国」と言えるでしょうか。少なくとも、民族の祈り、国民の祈りは「静謐な雰囲気」のなかで行われるべきであり、それを整えるのは政治、すなわち政府や国会や裁判所の使命でもあると考えます。

 「霊明神社」の「令和元年・幕末維新殉難志士慰霊祭」に参列して感じたことを記しました。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年9月13日 (金)

米国「株主第一主義」見直しの動き…真の日本型経営へ!

 707回目のブログです

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 “我も人も うそも誠も 隔てなく 照らし貫きける 月のさやけさ”
            貞心尼(良寛の弟子・「はちすの露」)

 自分も人も、偽りも誠も、区別なく照らし貫いている月の光は、何とさわやかなことでしょう…。

 激烈な台風がもたらす被害にはなすすべもありませんが、早く落ち着いた秋の風情を全国的に見せて欲しいとねがうものです。

 秋の風情と言えば、涼やかな風、美しい虫の声、静かに咲く草花、そしてクライマックスは「紅葉」でしょうが、忘れてはいけません。太古より私たちを照らし続けている「お月さん」の清かな姿を。日本の四季を彩る月は、もちろん年中眺められますが、秋に限るのではないでしょうか。特に十五夜の満月には心を奪われます。

 “さやけさ”は、単に月だけがそうあれば良いというものではなく、人間社会もそうなってほしいものです。

 そんな時、米国主要企業の経営者団体が「株主第一主義」を見直す声明を発表しました。

ビジネス・ラウンドテーブル「会社の目的に関する声明」

 個々の会社はそれぞれの自社の会社目的に奉仕する一方、我々はすべてのステークホルダーに対する基礎的な献身を共有する。すなわち我々は以下のことに献身する
  消費者に価値を届けること
  従業員に投資すること
  サプライヤーを公正かつ倫理的に扱うこと
  我々が働くコミュニティを支える
  ・会社に投資し、成長し、革新することを可能にする資本を供給する
   株主にとって長期的な価値を生み出すこと
 すべてのステークホルダーが非常に重要である。我々は会社、コミュニティ及び国家の将来の成功のために、彼ら全員に価値を届けることに献身する。
                           (2019/8/19 一部抜粋)

 ビジネス・ラウンドテーブルはアメリカの主要企業の経営者団体で、今回は、アマゾン、アップル、ゴールドマン・サックスなどのCEO(最高経営責任者・Chief Executive Officer) 180名が署名。(ただしFacebookやAlphabetの名前はない!)

 株主第一主義はノーベル賞経済学者ミルトン・フリードマンが提唱し、永年に亘って米国の企業活動の基礎とされてきました。株主第一主義は株主主権論とも言われ、企業統治のひとつの原理ですが、国家の情勢、社会の趨勢により、今回、見直しに入ったと見るべきでしょうか。

 一方、あくまでもこれは目くらましであり、企業批判、格差批判、社会不安定や分断社会への批判などに対する解決先延ばし策だとの声も聞こえます。株主第一主義を誠実に見直すのかどうか見守りたいと思います。

 今、世界では、富裕層と貧困層の間にはとてつもない格差があります。国際非政府組織オックスファム・インターナショナルは1月21日世界の富豪上位26人が保有する資産の合計は1兆4000億ドル(約153兆円)で、この金額は貧困層38億人の保有資産と同額とする報告書を発表しました。

 ここで、「世界の大富豪ランキング」2019年版を見ます。

 1位 ジェフ・ベゾス     14.0兆円(米国/アマゾン)
 2位 ビル・ゲイツ       10.3兆円(米国/マイクロソフト)
 3位 W・バフェット        8.8兆円(米国/バークシャー・ハサウェイ)
 4位 B・アルノー        8.1兆円(フランス/LVMH)
 5位 C・スリム・ヘル      6.8兆円(メキシコ/通信事業)
 6位 A・オルテガ        6.7兆円(スペイン/インディテックス)
 7位 ラリー・エリソン      6.7兆円(米国/ソフトウエア事業)
 8位 M・ザッカーバーグ  6.7兆円(米国/フェイスブック)
 9位 M・ブルームバーグ 5.9兆円(米国/ブルームバーグ)
10位 ラリー・ペイジ        5.4兆円(米国/グーグル)

 世界の大富豪上位10人で7438億ドル、約80兆円ですから、目が眩みます。この余りにも大きな格差が民主制度を歪なものにしているとの観点から、アメリカの一部の富豪が、2020年大統領選の候補者に対し、不平等や気候変動を改善するため「スーパーリッチ」と呼ばれる超富裕層に富裕税を課す案を支持するよう要請していることに注目したいと思います。

 (超富裕層に対する課税を求めているのは、投資家のジョージ・ソロス、フェイスブックの共同創設者のクリス・ヒューズ、億万長者チャーリー・マンガーの娘、ウォルト・ディズニーの子孫やハイアットホテル・チェーンの複数のオーナーなど、計18人)

 それにしても大したものです。大富豪だとしても、自分の懐に切り口を当てるのですから。彼らは「今日では、裕福なエリート層による事前のサポートや、富裕層の関心無しに、重要な政策が実現することは滅多にない。分裂と不満が不平等によって悪化し、民主主義的制度における不信が高まり、深刻なことにつながる」と述べています。

 わが国は、近年、経済、金融、企業、労働など全てにわたって、アメリカの流儀、やり方、価値観を、いわゆるグロ-バルスタンダードと称して崇め奉り導入してきたことは間違いないと言えるでしょう。

 特に企業の在り方については、特に日本社会の特質を深く考えることもせず、日本型経営はガラパコスだと自虐し、いつの間にかアメリカの企業経営手法がすべて素晴しいものと信じてきました。それで、実業界が生々隆々と発展し、働く人たちも幸せになったかと言えば、そうとは言えません。

 ここにきて、アメリカが方向転換を模索し始め、日本型経営の長所に目をつけたというべきではないでしょうか。

 ステークホルダーは利害関係者と約されています。企業は公器であり、経営者は株主の利益ばかりでなく、他のステークホルダー(従業員・得意先・債権者・下請会社・地域社会など)の利害も勘案して行動すべきであるという考えがステークホルダー論です。この考え方は、歴史的に見ても、今でも、わが国では非常に受け入れやすいのではないかと思います。

 例えば、近江商人には、商売の理念として『三方よし』の精神がありました。

       売り手によし
       買い手によし
        世 間によし

 そして、日本資本主義の父である渋沢栄一は、利潤と道徳を調和させる「義利合一説」を『論語と算盤』で説いています。

 何はともあれ、わが国は日本民族としての特質に合った方策をとらねばならないと思います。例えば、企業の決算を1年ごと、譲っても半年ごとにして、もっと中期、長期の事業戦略を講ずべきこと、…これは以前のブログでも主張しました。

 先日、トランプ大統領が、3ヶ月ごとの決算を改め、半年ごとの決算にすることの検討を側近に指示したと報道されています。

 わが国はアメリカの風潮に弱いですから、アメリカの企業には、ぜひステークホルダー論を展開していただき、残念ながら、日本がそれを真似ることで、より良い社会を築ければそれでも良しとしましょう。本来ならば、日本の方が先達のはずですが…。

 わが国の経営者には、真の日本型経営を目指す勇気が求められます。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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2019年9月 6日 (金)

サラリーマンの給料を上げよ…先進国転落を防げ!  

 706回目のブログです

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“秋吹くは いかなる色の 風ならば 身にしむばかり あはれなるらむ”
                                    和泉式部(平安中期の歌人)

 秋に吹く風は、どのようなものであっても、秋の彩を添えて身に沁みるほど風情を感じさせてくれるものよ…。

  朝晩はめっきり涼しくなり、いよいよ秋の趣を感じさせるようになりました。夕方から夜に掛けては、松虫、鈴虫、蟋蟀(こおろぎ)などの鳴く声が心地よいハーモニーとなって耳に入ってきます。

  虫の声が音楽として聞こえるのは、日本人とポリネシア人だけであり、欧米の人などは雑音として耳に入るそうです。秋を彩るものは、赤とんぼの赤、頭の垂れた稲穂の黄、風になびく薄(すすき)の白、空の青、美味しい香りを漂わす蜜柑畑の黄、ひらひらと落ちるもみじの紅、天空の月を隠す雲の薄鼠、満月の黄金色などが目に沁みますが、耳に聞こえてくるものとしては“柿食えば…”の法隆寺の鐘の音、そしてなによりも虫の鳴く声に優るハーモニーはありません。

  静かに四季の秋を楽しむことができる喜びに浸りたいと思う時ではありますが、近隣との外交問題はもとより、国内にも問題は山積みであり、特に働く人々の給料がなかなか上ってこないことに目が向いてしまいます。これは、日本のすべてにおいて生じている歪な現象のひとつとみなすこともできますので、問題点を考えてみます。

<働き方改革の死角>日本、続く賃金低迷 97年比 先進国で唯一減

  時間あたりでみた日本人の賃金が過去21年間で8%強減り、先進国中で唯一マイナスとなっていることが経済協力開発機構(OECD)の統計で明らか になった。企業が人件費を抑制しているのが主因だが「働けど賃金低迷」の状況が消費をさらに冷え込ませる悪循環を招いている。賃金反転に向けた政策を打ち出せるかが、日本経済の大きな課題として浮上している。
        (2019/8/29 東京新聞WEB一部抜粋)

 OECDは残業代を含めた全労働者の収入に基づき「一人当たりの賃金」を各国通貨ベースで算出、指数化しているもので、過去20年の推移はグラフをごらんください。

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  注目すべきポイントは、先進国の中で、唯一減少しているのが「日本」だけであり、マイナス8.2%という惨憺たる事実であることを肝に銘じなければなりません。英国は92%増、米国は81%増。

  統計数値というものは慎重に比較しなければなりませんので、物価上昇を差し引いた実質賃金で比較しても、日本はマイナス10%、英国41%増、米国25%増となっています。

   (韓国は160%を超える伸びを示していますが、ここ2年の文政権の左翼思想丸出しの無茶な最低賃金大幅アップのため、中小企業の業績が悪化、失業率も改善せず、経済不況の嵐のなかにあります。政策不況と言わざるを得ません。)

  本来、経済成長が続けば、物価や賃金も連動して上がるはずですが、なぜ日本だけが下がり続けてきたのでしょうか。そのメカニズムを、賃金問題のエキスパートである小西美術工芸社デービッド・アトキンソン社長(元ゴールドマン・サックス/アナリスト)の意見を援用して下図のように示しています。

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  なかなか分かりやすい図です。わたしは、確かにこの図の通りだと思いますが、特に、企業が意識的な賃金抑制、非正規社員の増加、研修教育費の削減が賃金低下の大きな要素だと考えています。

 さて、戦後の景気循環のなかで、景気拡大局面を一覧しますと…。

  「いざなぎ景気」
     昭40年(1965)~昭45年(1970) 57ヶ月(4年9ヶ月)
  「いざなみ景気」
     平14年(2002)~平20年(2008) 73ヶ月(6年1ヶ月)
  「アベノミクス(?)景気」
     平24年(2012)~
            平31年(2019)1月までで74ヶ月(6年2ヶ月)超となる

 今はいわゆるアベノミクス景気が続いているようですが、高度成長期と較べると景気拡大の実感は極めて乏しいとは思いませんでしょうか。それはなぜでしょう。

 労働分配率が下がり続けていることです。平成20年(2008)の75%から平成29年(2017)には66%に大幅下落。何かおかしい。

 逆に、企業の内部留保金(利益余剰金)は平成20年(2008)の280兆円から平成29年(2017)には446兆円に大幅増大。さらに、平成30年(2018)には463兆円に増大(9月2日財務省発表)。何かおかしい。

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  要するに、一応、景気拡大と称する期間が、たとえ弱々しかったにしても、74ヶ月(6年2ヶ月)を超えましたが、その恩恵が一般サラリーマンの懐に届かなかったのは紛れもない事実です。

 これでは、消費の拡大もありえず、景気が良いなどとの実感を持つことはできず、『悪循環』に陥ったままと言わざるを得ません。

 それでは、どう考えれば良いのかを記しましょう。

国防を除いて、政府の緊急重大な課題は「賃金アップ」と「少子化対策」の2点だと言う認識に立つ。

労働分配率アップのために、経営者・労組・学者・専門家などの叡知を結集する場を設け、綜合的な対策を講じ、実行に移す。

アメリカで裕福な18人が提案している「富裕税」と1800兆円もあるという「個人金融資産」の活用を検討する。

  今、日本は先進国から転落する瀬戸際にあります。いつまでも幻想に縋りつくのではなく、現実を直視し、国民が総じて幸せな生活を営んでいくことができるよう、日本の将来について真面目に考えるべきではないでしょうか。

 サラリーマンの給料を上げましょう。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です。

 

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