2025年11月14日 (金)

高市総理vs習近平主席…迫真の“日中首脳会談”!

 945回目のブログです。

202511141

 “大そらを 静かに白き 雲はゆく しずかにわれも 生くべくありけり”
                  相馬御風(詩人・歌人)

 青い大空を白い雲がゆったりと流れている。あの雲のように静かに生きるべきである…。

 流れる雲のように、人生を生きようと強い決意を歌っています。雲にはやさしい風ばかりではなく、吹きちぎり吹き飛ばす風もあり、人生も順風満帆ばかりではありません。人生に起きる風雨や嵐、どんな苦楽も取捨せず、ありのまま受け入れて人生の肥やしとして大らかな心になろう…。と詠んだ歌。

 さて、下界は良い意味で時代の大きな変革を示唆しているように見えます。高市早苗氏が総理に選出されてからのスタートは外交デビュー。それはまさに「怒涛の1週間」と呼ぶにふさわしい、近来稀に見る鮮やかな日本の外交風景を描いていました。日米会談、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、日中会談、日韓会談、その中心にあって見事な存在感を見せつけたのが、何あろう、日本国の高市新総理の堂々とした姿でした。

 前任の石破首相の陰鬱で卑屈に見える姿に比べて、高市新総理の醸す、明朗、明快、闊達な雰囲気にわたし達一般国民は驚かされ、新鮮な期待感を持ったのではないでしょうか。

 【報道各社調査の内閣支持率】

  TBS   82  (%)
  産 経   75.4
  日 経   74
  読 売   71
  朝 日   68
  毎 日   65
  共 同   64.4

 特にTBSの82%は外交デビュー後(日米・日韓・APEC・日中会談後)の数字であり、驚異的な数値を示しています。他は、外交デビュー前(10/21~10/26)の数字。いずれにしても、驚くべき内閣支持率であると言えましょう。

 ここで、10/31行われた僅か30分の、日本の高市首相と中国の習近平主席との首脳会談について極めて興味ある話題が上りましたので取り上げて見たいと思います。

 高市首相と習近平主席は、日中間の懸案について戦略的互恵関係を推進することで一致、両首脳の間での対話の重要性を確認しました。

 そこで、高市首相は「懸案と課題を減らして理解と協力を増やしていきたい」と呼びかけ、下記を懸案事項として提起しました。併せて中国の懸案事項もごらんください。

 【日本の懸案事項】(高市早苗首相)

 中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺での領海侵入や
                                               南シナ海での軍事拠点化。
 中国当局による在留邦人の拘束。
 レアアース(希土類)の輸出規制。
 香港や新疆ウイグル自治区などでの人権問題。
 日本産の水産物や牛肉の輸入規制での前向きな対応。

 【中国の懸案事項】(習近平主席)

 “歴史を鏡”とし、未来へ向かう政治的合意を実行すべきだ。
 村山談話(植民地支配、侵略の謝罪)精神を発揚すべきだ。
 台湾問題は、中日関係の根幹をゆるがせないこと。

 中国側の習近平主席は、例によって、“歴史を鏡に”“村山談話”を梃にして、歴史の反省と謝罪、即ち過去の反省と謝罪、を執拗に要求したのです。これまでであれば、日本側は、謝罪か、弁解か、それとも沈黙か……。

 ところが、高市首相は、“過去”には触れず“現在”を突きつけたのです。

 まず「現在の東シナ海と南シナ海の情勢について、深刻な懸念を表明」しました。

 さらに「中国が設置した海上ブイの撤去問題と、尖閣諸島周辺への武装船の侵入。日本は、力による現状変更を一切認めません」…その声は、部屋の空気を一変させと言われています。

 続いて、中国の人権問題に。「新疆ウイグル自治区、香港の自由と人権。中国国内で拘束されている日本人の早期解放。人権と自由を守るという価値観は、国の大小に関係なく尊重されるべきだ」…高市総理の声は、冷静で、異様に強かったと。

 習近平主席や側近たちは、しばらく沈黙したまま……。

 高市総理が『謝るか、言い返すか』という二択を拒み、『見据えるべきは“現在”だ』と示したこの瞬間、“歴史のしがらみ”から抜けだしたのではないでしょうか。

 媚びず、怒らず、静かに突き返す高市首相のその姿勢は、多くの国民が日本の外交の変化を実感した瞬間となりました。やっと「弱腰外交」から脱却したのです。

 不思議なことに、この重要な緊迫したエピソードは地上波や新聞などのオールドメディアではほとんど報道されていませんが、SNS上では「外交戦で勝った」と称賛されています。

 高市総理の外交姿勢は、過去の歴史問題を外交カードとして利用しようとする中国の企み(意図)を無効化し、日本の立場を守る聡明、かつ戦略的判断でもあったのではないでしょうか。

 高市総理は、鉄の女以上の「鋼(はがね)の女」と称されるべき日本の輝ける太陽、希望の星と言っても言い過ぎではないと思います。

 今回の日中会談は、日本が過去の「弱腰外交」を脱し、自国の立場を守りつつ、建設的な対話を追求する姿勢を示したことにあり、国民に安心感と誇りを与えるのではないでしょうか。

 さいごに、高市総理に敬意を表したいと思います。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

 

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2025年10月31日 (金)

高市早苗総理に期待する!

 944回目のブログです。

202510311

 “あをによし 奈良の都に たなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも”
                  詠み人知らず(万葉集)

 美しい奈良の都の大空に棚引く白雲、あの白雲はいくら見ても見飽きることがない。

 「あをによし」は奈良の枕詞。奈良の都の繁栄をかみ締めています。

 新しい総理大臣に高市早苗氏が選出されましたので、祝意を込めて、新総理の出身地である「奈良」に因んだ和歌を万葉集から選びました。

 高市さんは、9/22の自民党総裁選の候補者演説会で、冒頭、万葉集の和歌を力強く歌えあげました。

  “高円の 秋野の上の 朝霧に 妻呼ぶ牡鹿 出で立つらむか”
                 大伴家持(万葉集)

 こんな和歌を歌うなんて、聴衆も吃驚、高市さんの魅力も爆上げしたのではないでしょうか。

 高市新総理は、選出されてから、練りに練った組閣、そして、東奔西走、休む間もなく、先日はアメリカのトランプ大統領と会見。…小ブログでは、高市総理の思想や人となりに触れて見たいと思います。

 高市総理の尊敬する人は鉄の女と称された英国のマーガレット・サッチャー首相ですが、高市総理は、小ブログの見立てを言えば鋼(はがね)のおんなではないでしょうか。鋼は鉄よりも粘りがあり、叩けば叩くほど強くなります。

 高市首相は基本的に現実主義保守派であり、サッチャー首相のイデオロギー保守派とは異なります。その証拠に、あれだけ拘っていた靖国参拝を見送り、維新が「連立の絶対条件」として突きつけた国会議員の定数削減を丸呑みしました。まずは権力の維持を最優先するというプラグマティズム(実用主義)に沿ったと言うべきでしょう。高市首相は、しなやかな現実主義保守派とも言えます。

 サッチャー首相と高市首相の二人の政治哲学は全くことなります。マーガレット・サッチャー首相は「国家よりも市場を信じ」、高市早苗首相は「国家を信じて市場を再設計する道を歩もうとしています。

 高市首相の政治へのチャレンジは「サナエノミクス」と称され、財政と市場、官僚と政治、感情と制度、そのすべての矛盾を管理し「国家」を再起動させる知的で大胆な行動を取ろうとしています。

 これはすなわち、右派的思想と左派的経済運営をないまぜた構造への挑戦です。防衛強化・憲法改正・経済安全保障といった保守の思考をベースに置き、一方で、積極財政・賃上げ支援・中小企業救済という再分配政策を積極的に打ち出すことになるでしょう。

 保守とは秩序を守ることではなく、秩序を更新し続けることで初めて存続し得るというのが高市首相の信念です。そのためには構造を変える政府が必須であり、高市内閣は強力な「布陣」を敷き、早速実務に邁進しようとしています。

 わが国は、市場の硬直化、地方の衰退、人口減少による社会の収縮という“静かな危機”の中にあるにもかかわらず、適切な国家の介入がなされず国家の機能麻痺しているのではないでしょうか。とすれば、積極的な国家機能の回復を図る必要があります。

 高市氏は、厳しい政治権力の争奪選の中を勝ち上がってきました。自民党総裁選の1回目投票、決選投票で辛くも勝ち。内閣総理大臣指名選挙でも衆議院、参議院とも指名を受け勝利。

 高市内閣の船出に際して、天の恵みとも言うべきでしょうか、幸運な出来事に遭遇しました。

① 【公明党の与党離脱】

 自民党は、与党として連立をどこと組むべきかと苦悩していましたが、その時、26年間も与党として一緒に歩んできた公明党(支持母体:創価学会)が連立を降りることを通達。突然の暗雲が垂れ込みましたが、高市総裁は、それを奇禍として受け止め、日本維新の会との連立に成功しました。困難極まりない超短期間の交渉をまとめ上げた高市総裁の胆力に敬意を表したいと思います。

② 【株価5万円の大台】

 高市内閣が発足してから1週間もたたない内に、株式市場は高市内閣を歓迎、将来への明るい展望を期待できるとして、10/27、何と日経平均株価が50,512円と史上初の5万円を超えました。

 5万円の数字がスイッチとなり、年金の増加、企業の設備投資の増加、給料の増加など高市総理の積極経済政策に繋がっていくのではないでしょうか。そして、もう日本は大丈夫だと思う「心理転換」が政治にとって大きな意味を持つことは確かです。

③ 【米国トランプ大統領来日】

 10/27、米国トランプ大統領が来日。天皇陛下と会見。10/28、北朝鮮拉致被害者家と面会。日米首脳会談、米海軍横須賀基地視察。財界人と会合。天が与えた絶好の機会…それがトランプ大統領の来日ではないでしょうか。

④ 【世論調査:高市内閣支持率71%】

  ≪高市内閣支持率≫(読売/日テレ、10/21~22)

     支持する   71%
     支持しない  18%
     その他     1%
     答えない   10%

   ※(石破内閣時に実施した前回調査(9/13~14)では34%)

 高市内閣が発足してからわずか1週間の間に、・公明党の与党離脱・株価5万円の大台・米国トランプ大統領の来日・高市内閣支持率71% ……こんなに明るく大きな出来事に遭遇するとは、高市総理の「運」も大したものと思わずにいられません。高市総理は持っていますね。

 近い将来に希望が見えてきました。高市総理の奮闘に大いに期待したいものです。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2025年10月17日 (金)

政界再編へ!…高市総裁選出・自公連立解消

 943回目のブログです。

202510171

“音に聞く 高師の浜の 松ヶ枝も 世の仇浪は のがれざりけり”
               大久保利通(維新の三傑)

 評判の名高い高師の浜の松の枝も、世俗の人々の心の移ろいから逃れられないものなのだなあ…。

明治の新時代を迎えての移ろいを詠んでいます。

 やっと秋を感ずる季節を迎えました。日本の誇る四季が二季になってしまうのではないかと心配していましたが、秋の空に浮かぶ軽やかな雲に秋の風情を見ることができ、何となく心に響くものを感じます。

 とは言うものの、世情は混迷の坩堝、政界はガタガタ、これからどのようになって行くのか想像もつきませんが、一度、整理して考えて見たいと思います。

 石破茂氏の後任を決める自民党総裁選は10月4日投開票され、高市早苗氏が新総裁に選出されました。

 【1回目投票結果】 合計得票数(国会議員票/党員票)
    高市早苗    183 (64/119)
    小泉進次郎   164 (80/ 84)
    林芳正     134 (72/ 62)
    小林鷹之     59 (44/ 15)
    茂木敏充     49 (34/ 15)

 【決戦投票結果】
    高市早苗    185 (149/36)
    小泉進次郎   156 (145/11)

 戦前のオールドメディアの予測(小泉氏の圧勝)が大外れ、高市早苗氏が1回目投票、決戦投票も大健闘、見事新総裁に選ばれました。勝因は、戦略、戦術に優れた高市陣営の結束と、小泉陣営の常軌を逸した不祥事(ステマ事件・826人に及ぶ勝手な党員名簿削除事件)や気の弛み(前日の祝勝会)だと言われています。それにしても、近年のオールドメディアの偏向とそれに伴う“信頼感の失墜”は著しいものがあります。

 自民党総裁に高市氏が選出され、多少の紆余曲折があったにしても、高市総裁が総理大臣に選ばれるものと思われていましたが、ここで10月10日、大事件が勃発。政権与党として長年自民党と組んでいた「公明党」が突然『自公連立政権』から離脱したのです。

 公明党斉藤代表は、自民党に対する不満を3つ挙げています。

   ・「政治とカネ問題」
   ・「歴史認識と靖国参拝問題」
   ・「外国人との共生問題」

 この内、自民党の高市総裁と公明党の斉藤鉄夫代表の話し合いで、歴史認識と靖国参拝問題、外国人との共生問題では折り合いましたが、政治とカネ問題では齋藤代表が高市総裁に即答を求め、高市総裁は時間的猶予を求めたために決裂。(…これは表向きの話

 裏を暴くと。「公明党」は、もともと、非親中・右派的な高市総裁を嫌っていましたが、彼らのバックにいる創価学会や「チャイナ(中華人民共和国)」の意向、指嗾(しそう:悪事などを行うように仕向けること)によるものだと考えられます。たとえば、10/6、連立離脱直前、公明党の斉藤鉄夫代表は、何と、議員会館内で「中国の呉江浩駐日大使」と会っていたことが報じられています。これで十分お判りでしょう。

 不記載(裏金)について公明も自民も同類項です。例えば、公明党の斉藤鉄夫代表は、2021年、1億300万円もの大金の不記載を当局から指摘され、シレッと報告書を訂正していました。公明党も自民党議員を糾弾することは出来ないのではないでしょうか。

 つらつら考えますと、26年間に亘る自民党と公明党の癒着の歴史が日本の政治(内政・外政)を歪め、本来、歩まねばならない正統な道を外してきたように思えてなりません。公明党の連立離脱は、自民党にとっては厳しいながらも明るい未来に繋がる可能性があり、今こそ、理想主義的保守主義への道に戻る時が来たのではないでしょうか。

 一方、野党に目を向けてみましょう。与党は、自民+公明でも議会の過半数に至らないところに、公明党が与党から外れるのですから、絶好のチャンスとばかり、総理の地位をがむしゃらに狙ってきました。

 【衆議院の議席】

    自民      196
    立憲民主党   148
    日本維新の会   35
    国民民主党    27
    公明党      24
    れいわ新選組    9
    日本共産党     8
    有志・改革の会     7
    参政党       3
    減税保守こども   2

 465議席の過半数は233議席。自民党は過半数に37議席足らず、首相指名選挙は、誰も過半数をとれず、決選投票になる可能性が高いと思われます。そこで、決選投票の組み合わせをシミュレーションしてみましょう。

 自民(196)=196
 自民(196)+国民民主(27)=223
 自民(196)+維新(35)=231
 自民(196)+国民民主(27)+維新(35)=258

 立憲民主(148)+国民民主(27)=175
 立憲民主(148)+維新(35)+=183
 立憲民主(148)+維新(35)+国民民主(27)+=210

 維新や国民民主は、れいわや共産とは検討さえしないとのこと。
 公明は党首の斉藤鉄夫名で投票すると明言。
 立民の野田代表は、首相は国民民主の玉木氏でもよいと言明。
 自民で除名を覚悟の造反がないこと、公明の前言翻しがないことを
 前提とすれば、

 自民(196)=196
 自民(196)+国民民主(27)=223
 自民(196)+維新(35)=231
      VS
 立憲民主(148)+維新(35)+国民民主(27)+=210

 いずれも、維新国民民主が鍵を握っていると考えざるを得ません。

 政党が組むと言えば、過去の反省に鑑みて見れば、基本政策だけは合意しなければならず、経済政策(ガソリン暫定税率廃止・年収の壁178万円など)、エネルギー(原発稼働・最エネ賦課金徴収停止など)、安全保障問題(食料・土地・海・移民・情報など)での対話が不可欠です。

 しかしながら、立憲民主党の動きを見れば、首相指名選挙に向けて数合わせばかりを重視し、基本政策のすり合わせがなおざりにされているように思えてなりません。

 とにかく、自民党にも、野党にも、お願いしたいことは、わたし達一般国民が将来に明るい展望を描ける社会の構築に力を尽くしていただきたいことです。

 さあ、新総理に誰がなるのか、政権の枠組みがどうなるのか、期待して待ちたいと思います。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2025年10月 3日 (金)

自民党の命運が決まる総裁選 …“崩壊”か“復活”か!

 942回目のブログです。

20251031

 “御民我れ 生ける験あり 天地の 栄ゆる時に あへらく思へば”
    海犬養岡麻呂(あまのいぬかいおかまろ・万葉集)

 天皇の御民である私は、まことに生き甲斐を感じております。天も地も一体となって栄えているこの御代に生まれ合わせたことを思いますと…。

 今は苦しくても、素直に努力に努力を重ねている時は、このような気持ちになるのではないでしょうか。

 明日は10月4日。いよいよ自由民主党の新総裁が選出される日を迎えました。石破首相の往生際の悪さから自民党の党内がガタつき、見苦しいまでの醜態を見せつけられていますが、果たして誰が選ばれるのか、関心をもって見守りたいと思います。そして、新総裁のもとに大胆な政策を実行に移し、陰鬱な社会から天も地も栄える時世を期待しますが、果たしてどうなるとやら…。

【自由民主党総裁選・(日本テレビ・世論調査・党員党友)】

              <9/23~24> <9/19~20>
  高市早苗(前経済安保相) 34%   (28%)
  小泉進次郎(農林水産相) 28%   (32%)
  林芳正(官房長官)    17%   (15%)
  小林鷹之(元経済安保相)  5%   ( 7%)
  茂木敏充(前幹事長)    4%   ( 5%)
         (未定)   12%   (13%)

 確度が高いと言われる党員・党友を対象の調査では、高市氏がトップに踊り出ましたが、決選での国会議員の確保という点では小泉氏が圧倒と言われており、当日どのような結果になるか予断を許せません。

 このような時でもあり、総裁選は無道、無倫理、無茶苦茶な乱戦に陥っており、上位3者の高市小泉の3氏の陣営が権力争闘に全力投入、特に小泉陣営の違法攪乱戦には一般国民も目を剝いているのではないでしょうか。

 総裁選を通じて感じたことを記します。

 昨年の衆議院選、今年の都議選、参議院選の惨敗を受けて、自民党は、9/2、参議院選の総括を行い「国民政党としての再生に向けて」という報告者をまとめ、解党的出直しを約束、それに基づいて今回の総裁選が行われています。

 したがって、今回の総裁選の立候補者は、衆議院選、参議院選に惨敗した石破色を払拭した政策を掲げなければ国民の期待に応えることは出来ないはずです。

 ところが、どっこい。小泉進次郎氏林芳正氏石破政治を引き継ぐと明言しました。何たることでしょうか。石破首相の政策に対し、国民が厳しく「NO!」を突き付けたことに対し余りにも感度が鈍く、感受性に乏しいのではありませんか。

 国民(中産、下流階級)の生活が30年間好転ぜず、ある意味で塗炭の苦しみにあえいでいる状況に対し、全く目を向けていない自民党の政治家に、20代~40代の若い世代は愛想が尽き果て、自民党に不信感を募らせています。(小泉氏も林氏も、政治家の世襲の2世、3世であり、さもありなんと思わざるを得ません)

 ほんの少し前の過去を振り返ってみましょう。

  2024年10月の衆議院選挙で、できたばかりの石破自民は大敗。勝利したのは「手取りを増やす!」を掲げた国民民主党です。議席は4倍増。この選挙で示された民意は、【国民は、減税を望んでいる】ということでした。

  2025年7月の参議院選挙で、石破自民は、また惨敗。勝利したのは「手取りを増やす!」を掲げた国民民主党。そして「日本人ファースト!」の参政党です。この選挙で示された民意は【国民は、移民政策、外国人政策の厳格化を望んでいる】ということでした。

 小泉氏や林氏は、なぜ、明確な民意である【国民は、減税を望んでいる】【国民は、移民政策、外国人政策の厳格化を望んでいる】ことを汲み取ろうとしないのか、理解に苦しみます。頭が悪いのか、人間性に問題があるのか、そうではなく、感度が鈍く、感受性に欠けているのか。

 自民党の復活は、国民民主党の躍進のポイントである減税政策、および参政党の躍進のポイントである移民政策、外国人政策を学ぶこと以外に考えられません。

 そう考えれば、高市早苗氏による大胆な政策変更を期待する以外に自民党の復活はないと言わねばなりません。

 高市氏は、「責任ある積極財政」「戦略的な財政出動」「大胆な危機管理投資」と「成長投資」「年収の壁の引上げ」という大胆かつ積極的な経済政策を目指しており、失われた30年を回復するにはその胆力に期待する以外にはないのではないでしょうか。

 また、高市氏は、日本人ファーストの姿勢を明確に保持しており、外国人の水資源あさり、不動産トラブル、日本人住民とのトラブル、犯罪、移民の増加などを総合的に冷静に検討することをやり遂げるでしょう。また、高市氏は、前経済安全保障担当大臣として、経済安全保障の政策立案に尽力しており、この面でも問題はないと考えられます。

 小泉進次郎候補の不始末、不出来が多々取り上げられ、色んな言葉で揶揄されています。ステマ進次郎(SNSで違法なステルスマーケティング)、シャインマスカット進次郎(日本の開発したシャインマスカットを地元の了解を得ずに外国に栽培させようとした小泉農林水産省)、パペット進次郎カンペ進次郎逃げるな進次郎(海外出張で逃亡)などなど、これで総理がつとまるのか、大いなる疑問を持ちます。

 古びた自民党の体質を大胆に変えるのは、この5人の候補の中では高市氏に限られるのではないでしょうか。高市氏が総裁選に勝てば「女性初の総理(総裁)」。高市氏は、論戦力と政策の実効性に優れているため、自民党復活の鍵を握る存在となり、党の信頼回復、国民支持の拡大、保守層の結束にリーダーシップを発揮できると考えられます。

 明日の4日は自民党新総裁が選出されますが、その結果によって自民党の命運が決まります。…崩壊か、復活か 果たして誰が日本国のトップリーダーになるのか、注視したいと思います。

 さいごに、辞任を表明した石破総理(総裁)の動向を。石破氏は、9月24日、国連総会において、一般討論演説を行いました。ガラガラの閑散とした議場で、演台を叩きながらの得意満面の自己陶酔した演説姿勢には、聴衆もあきれたのではないでしょうか。

 また、石破氏は、総裁選で新総裁が選出された後、戦後80年の談話を発出する予定とのこと。過去に節目、節目で首相や、官房長官らが談話を発し大いなる物議を醸し国益を毀損しましたが、安倍首相の練りに練った70年談話でようやく決着がついた経緯があります。石破氏は個人の資格で談話を出すとのことですが、最後っ屁の誹りは免れません。

 石破首相、もういい加減総理ゴッコは止めにしませんか。あなたの品性が下がるだけであり、3ヶ月の政治空白を生んだ責任は石破総理にあります。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
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2025年9月 5日 (金)

リーダーに求める「危機感」と「責任感」!

 940回目のブログです。

2025951

 野辺見れば なでしこの花 咲きにけり 我が待つ秋は 近づくらしも
                    詠人知らず(万葉集)

 野辺を見やると、なでしこの花がもう一面に咲いている。私が首を長くして待っている秋は、もうそこまで来ているようだ…。

 ナデシコの花言葉は「純愛」「貞節」「無邪気」「可憐」。

 連日の暑さで、野辺を見る余裕もなく、この和歌のように、秋がもうそこまで来ているとはとうてい思えず、それだけに、古の万葉時代の長閑さが羨ましく思えてなりません。そうは言っても、しばらくすると、万物は流転し秋は近くにきているのではないかとも想像されます。今しばらくの辛抱と言えるのではないでしょうか。

 さて、外政、内政ともに、多事多端であることは、万人の認めるところでしょう。こういう時勢にあってこそ、国のリーダー、なかんずく首相においては、果断な出処進退を掛けた大胆な政策実現が望まれていましたが、自公与党は、衆議院選には大敗、参議院選にも惨敗という悲惨な結果となり大胆に政治を動かす力を失ってしまいました。

 本来であるならば、石破首相は大敗北の責任をとり、即時辞任をすべきです。ところが、石破首相の脳内の感覚では、責任は自民党にあり自分にはないという奇妙なものであり、何と総理を続行することを宣言し、自民党内は混乱の嵐の中にあります。

 何か、腑に落ちませんので、リーダーに求められる「責任感」「危機感」について考えて見たいと思います。

 国家とか企業とかの組織のトップは、責任感と危機感が不可欠であり、それが無ければ、組織を維持、発展させることも不可能です。国であれば、国民を、企業であれば、従業員を守る「責任感」。そして、国家存亡、企業存亡に対する「危機感」。この二つはリーダーや藩屏の有していなければならない基本的な感覚であり、あるいは、覚悟と言えるのではないでしょうか。

 石破首相には責任感も危機感もほとんどなかったと言わねばなりません。ごらんなさい、庶民が苦しんでいる生活に対して、2万円の給付もガソリン課税一部中止も実施しなかった。このことに対して、国民にお詫びすることもなくスルーで終わり、とは、これを無責任と言わずして何と言えばよいのか。さらに、国の存亡について明確な指針もなし。

 わが国は久しく言霊の国、言霊の幸映える国と言われてきました。言霊の国、言霊の幸映える国と称されるまでに、わたし達の祖先は上下こもごも言葉を大切にしてきたのです。

 特に上流階級やリーダー層は言葉を自在に、豊かに、また丁重に使えないようでは失格とみなされました。さらには、言葉の使い方、使う姿勢に問題があった時は、自らの立場で責任をとらされてきたのです。

 その意味で、言葉に躍らされ過ぎるという局面もあるにはありますが、言葉のもつ重みはいくら強調してもし過ぎることはないように思います。

 「綸言汗のごとし」という重い格言を思い起こしてください。天子の言葉は、体から流れた汗が、再び体内に戻らないのと同じように、一度口からでた言葉は取り消すことはできないという意味です。

 重い立場の人の言葉、たとえば総理大臣などの言葉は、重大なる決意と言えば、内閣総辞職、衆議院解散を意味し、一度口から漏れてしまえば、もう止めることはできません。それが総理大臣の意図したことか、そうでないかは別にして、一度口から発せられたならば、一瀉千里に事態が展開してゆくことは、たびたび経験したことであり、これは厳然たる歴史の事実と言えましょう。

 最近は、大臣、大企業の社長、ジャーナリストなどはもとより、総理大臣といえども、大層口が軽く、その発言に重みがなく世間を徒に掻き乱している傾向があります。連日の新聞、テレビ、SNSで報道される事件を見ればよくわかるでしょう。国のリーダーとしての言葉、藩屏らしい志ある言葉を、真摯に、丁重に、豊かな語彙で語る場面を見聞きしたことがありません。少々情けないと思うのはわたしだけでしょうか。

 石破氏は、言葉の軽さは悪い意味で定評があり、また、氏は二枚舌ダブルスタンダードの天才です。

 2007年の参議院選で惨敗した安倍首相に、石破氏が退陣を求め質問。

 『こういう時だから守っていこうと言ったら、自民党は終わる。総理は替わるべきだと、言うことは言いますよ。そうでなければ、ここで落選した人たちは浮かばれない』

 と強い口調で公然と首相退陣を迫っています。

 ところが、今回、同じように参議院選で惨敗した石破首相自身は「続投」を高らかに歌い上げる、まさに、二枚舌、ダブルスタンダードの天才。あきれてものも言えません。

 マスコミにも申し上げたいことがあります。今、自民党総裁選の前倒しが行われるのかどうかについていろんな情報が飛びかわっています。その中で、いわゆる世論調査が恣意的に歪曲されていることを指摘したいと思います。

 最近、マスコミは、石破揚げに懸命で、石破首相の続投を支援する論調を下支えするために世論調査の作為(石破首相の続投を過半が支持)がなされていることに留意が必要です。

 ① 基本調査の人数が少なく世論調査とは言えない。
 ② 調査対象の内高年令層が多く、若年齢層が少ない。
   故に、年齢補正を行いバランスを正すことが必須。
   これを行なえば、石破交替>石破続投となる。

 もはや、マスコミは信頼するに当たらない存在になり下がりました。

 考えても見てほしい。衆議院選、都知事選、参議院選ともに大惨敗を喫したのであり、自由民主党においては、組織の長である石破総裁(総理)が責任を取るのは常識であり、それが良識というものではないか!

 選挙は民主主義の基本であり、その結果を無視してはなりません選挙結果よりも世論調査を重視することは間違いであり、民主主義の否定につながることを認識しなければならないのです。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2025年8月22日 (金)

石破氏よ、いい加減にせよ!… 混沌から希望の国へ

 939回目のブログです。

20258221

 “夏山の 楢の葉そよぐ 夕暮れは ことしも秋の ここちこそすれ”
             源頼綱(平安後期・後拾遺和歌集)

 夏山の楢の葉がそよぐ夕暮れは、毎年のことながら涼しくて今年も秋のような心地がすることだ…。(納涼で詠んだ歌です)

 お盆は明けましたが、夏日(25度以上)は言うまでもなく、真夏日(30度以上)、猛暑日(35度以上)、酷暑日(40度以上)が連続しており、茹だるような暑さに身体が悲鳴をあげています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 そんな時、暑さに輪を掛けるような振る舞いを何の衒いもなく演じているのが “石破首相” ではないでしょうか。衆議院選に惨敗、与党過半数割れ、都議選に敗北、続いて参議院選にも大惨敗、与党過半数割れ。それにもかかわらず、首相を続投する石破氏。その姿は不様を通り越して哀れというべき痴態を演じています。

 現在、自民党は総裁選の前倒しを実施する方向で進んでいますが、8月末までに参議院選総括、総裁選の段取り(選挙管理委員補充、衆、参国会議員および47都道府県代表による総裁選実施の賛否確認)を経て、総裁選実施要領を決定、総裁選実施、新総裁を選出、となります。スピード時代にこんなに悠長なやり取りです。

 それでも、石破首相は続投の意思を崩していません。本人は一生しがみつきたいと思うと同時に「戦後80年の節目に立ち、先の大戦に対する己個人の見解」を発出する気が満々です。8月15日に出すことは出来なかったのですが、9月2日(欧米の対日戦勝記念日)を熱望していると見られていますが、果たしてどうなるのか。

 もしも、仮に “石破” 氏が降伏文書に調印した9月2日に見解を発出するようなことがあれば、それまでは戦争が続いていたとするロシアの対日戦の正統性を容認、補強することにもなりかねません。ロシアは対日戦の正統性を強調するため、日本が降伏文書に調印した翌日の9月3日を「第2次世界大戦終結の日」と定めているのですから。

 石破氏個人の我欲のために、歴史の改竄や国家の名誉を毀損することは断じて許されません。

 “石破”が民主主義の道に背き、衆参両院の選挙敗北の責任を負わず、総理の地位にしがみつき、9/2に「戦後80年談話(個人見解)」を発出すれば、石破氏は、巷間嘲られている、史上最低の鳩山由紀夫、史上最悪の菅直人、を通り越して史上最凶の石破茂、と蔑称されるのではないでしょうか。

 石破氏には、国家の尊厳に傷をつける「戦後80年談話(個人見解)」は是非とも、止めるべきです。

 石破首相の異様な言動で暗い話が蔓延しているわが国ですが、視点を変えて希望の持てることに目を向けたいと思います。

 米、中の関税交渉の中で、中国の「最後の切り札」であるレアアースを巡りさや当てが行なわれています。中国は現在、世界のレアアースの約70%を採掘し、精製では、世界の90%を握る。ここで、他国が、レアアースの量産化に乗り出せば、中国の優位性は崩れる極めて脆い立場であることは明瞭です。

【生産量世界ランキング】(レアアース鉱山レベル・2022年)

  1位:中国            21.00万トン
  2位:米国       4.25万トン
  3位:豪州             1.80万トン
  4位:ミャンマー    1.20万トン
  5位:タイ             0.71万トン
         米国地質調査所(USGS)

 そこで登場してきたのが、わが国「日本」です。東大が2013年、南鳥島のEEZ(排他的経済水域)内の海底(5,000メートル超)で膨大な「レアアース泥」の存在を発見。東大の発見した「レアアース泥」は、中国の陸上鉱山の20倍の品位を持つ世界最高品位の「超高濃度レアアース泥」であることに注目されます。

 これに刺戟されたのが中国。この付近の公海で海底探索を始め、何と、空母「山東」とミサイル駆逐艦など計5隻を帯同出動しているのです。近く、コバルト等を含むマンガン団塊の採掘を始めるとみられています。

 日本が発見した南鳥島深海でのレアアース泥は、およそ100平方キロメートルの有望エリアだけでも、わが国の年間需要の数十年から数百年分に達する莫大な資源ポテンシャルをもつことが判明しています。

 官民共同の開発をごらんください。錚々たる企業軍団です。

【海洋掘削・海底資源開発関連】 
  日本海洋掘削(非上場、ENEOSグループ傘下)、三井海洋開発、東洋エンジニアリング
【レアアース関連素材・製造】
  信越化学工業、TDK
【その他コンソーシアム参加企業】
  IHI(海洋掘削技術やエンジニアリング)、AGC(レアアース関連素材の加工技術)、鹿島建設(海洋インフラ構築)、小松製作所(採掘機械の提供)、ENEOSホールディングス(エネルギー供給と日本海洋掘削の親会社)、三井金属鉱業(鉱物資源処理技術)

 内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」は25年4月、次のような具体的開発プログラムを明らかにしました。

 計画では、2026年1月に南鳥島沖の水深6,000メートルの海底で、地球深部探査船「ちきゅう」の船上から揚泥管と接続した採鉱機を降下させ、船上への揚泥を確認する接続・採鉱試験を実施する。27年1月には、1日当たり約350トンの採鉱、揚泥試験を行い、陸上に輸送後、分離・精製する。(4/9『日刊工業新聞』)

   約350トン/1日当たり × 365日 = 127,750トン/年間

 これだけで、泣く子も黙る中国の6割。今、異例の速さで開発が進んでおり、あと2年で国産化、商業化できれば、日本の経済安全保障上のメリットは極めて大きものがあるのは間違いありません。

 成功を祈るばかりです。

 石破さん! 混沌から希望の国へ向けて、政治のバトンタッチを早急に行うべきです。

 ところで、日本人の平均知能指数が世界トップであることが発表。

 【世界のIQ(知能指数)ランキング】(2025年最新)

   1 日本               112.30
   2 ハンガリー      111.25
   3 台湾               111.20
   4 イタリア         110.81
   5 韓国               110.69
   6 セルビア         110.57

  18 スウェーデン  106.62
  24 ドイツ           105.10
  43 フランス        100.37
  48 カナダ             99.44
  59 ロシア             98.39
  67 イギリス          97.66
  75 アメリカ合衆国  96.57

 わたし達は、平均知能指数が世界トップであることをあらためて自覚し、自虐史観や、反日史観を排し、堂々とした、自立した道を歩もうではありませんか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2025年8月 8日 (金)

政界の混迷は“大再編”への道!

 938回目のブログです。

2025881

“いつはりの なき世なりせば いかばかり 人の言の葉 うれしからまし”
                詠み人知らず(古今和歌集)

 この世にもし虚偽というものがなかったならば、人がささやく優しい言葉がどんなに嬉しく感じられるだろうか…。

 連日、茹だるような暑さが続いており、早く、朝晩だけでも涼しい夏に戻ってほしいと願っていますが、天が天なら、地も地、特にわが国の政界の混迷ぶりは尋常ではなく、特段の異常さを見せつけています。

 前回のブログ「首相続投表明…総理にしがみつく“石破”!」において醜態を晒す石破首相を素描しましたが、引き続いて石破氏の言動に触れるとともに政界の大再編について考えて見たいと思います。

 8/4の報道によりますと、石破首相は、戦後80年の節目にあたり、先の大戦に関する己個人の「見解」の発出について「形式はともかく、風化を避け、戦争を二度と起こさないために必要。旧日本軍に対する文民統制の実態を検証することを主眼に置く」との認識を示し、15日の終戦の日には出さず、後日の発出を探っているとしています。

 過去、村山富市首相の戦後50年談話や小泉純一郎首相の60年談話、安倍晋三首相の70年談話がありますが、安倍首相の70年談話を振り返りましょう。

 「~あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
 「~私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。終戦80年、90年、さらには100年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。」

 有識者による熟議に熟議を重ねた上での安倍首相の談話。これ以上のものがあるのでしょうか。石破氏個人によるおそらく薄っぺらな戦後談話<歴史の検証>は有害であり、中国、ロシア、北朝鮮、韓国などに軋轢をもたらすだけではないでしょうか。「個人」が勝手に出す談話であっても、国際的には「日本国首相」の発言と見られ、部分的な切り取りをされるのが落ちです。そんなこともわからないのが石破という人間であり、その本質を深堀りしてみましょう。

 政治家には、本来『人間性』『志』が備わっていなければなりません。石破首相は、①衆議院選、②都議会選、③参議院選、の3つにことごとく敗北、それも、衆議院選では与党過半数割れ、そして参議院選でも与党過半数割れという大敗北。そこで、普通の人間性を有しているならば、党の「トップ」として責任を重く感じ、自民党総裁、内閣総理大臣を即時辞任しなければなりません。

 にもかかわらず、それが続投とは!。石破氏には、蛙の面にションベンとやら、どんなにひどいことを言われても平気の平左、超鈍感の姿勢を崩していません。彼の脳内では、責任の所在はあの憎っくき安倍派の裏金議員や自民党全体にあり、寝る間も惜しんで政治に努力している石破個人にはまったくないとの認識なんです。

 石破氏の過去の発言を繙けば、歴代の総理総裁が国政選挙に敗北した時、それが、安倍首相であれ、麻生首相であれ、当人に舌鋒鋭く総理総裁の辞任を迫っています。それが、今回のわが身のことになれば、知らぬ存ぜぬを通す、誠に見苦しい所業と言わなければなりません。石破氏には「一片の人間性」「ほんの少しの志」も有しておらず、基本的に政治家失格と言えるでしょう。

 総理に執着し過ぎ! まことに往生際が悪すぎるのではないでしょうか。昔から言われているじゃないですか「敗軍の将は兵を語らず」と。将棋に例えれば、もう詰んでおり、詰む前に投了するのがプロいうもの。それにならい、潔く辞任すべきです。

 石破氏がなぜ辞任を躊躇、頑なに拒んでいるのかを考えて見ましょう。石破氏は、明日起こるかもしれない南海トラフやそのような自然災害への対応を出来るには自分しかいないとの使命感、壮大な自負心をもっています。

 大敗北の責任を取らず、なぜこのような使命感に取り憑かれているのでしょうか。それは、石破氏がプロテスタントの堅信礼(プロテスタントの教会で、幼児洗礼を受けた者が、自己の信仰告白をして教会の正会員となる儀式)を受けた長老派の敬虔な信者であり、わが国の八百万の神々を信ずるのではなく、ゴッド(一神教の神)から全幅の使命を授かっているという強烈な王権神授説を信じ切っているとしか思えません。

 王権神授説とは、王(石破)の権力は神から与えられたものであり、王(石破)は神に対してのみ“責任”を負い、他の権威による拘束を受けないとする考え方です。この思想は、中世ヨーロッパで広まり、王制や専制君主制の正当化に利用されたものです。

 と考えれば、石破首相が敗北の責任を負わない理由がお分かりいただけるでしょう。“ 石破 ”は、自分が神に対して責任を感じた時にのみそれを負えばよいのであって、下衆な下々(国会議員や国民)に責任を負う必要は全くないと認識しているのです。

 さもありなん。石破という国会議員は40年間の国会議員生活のなかで、一度も靖国神社参拝をしてこなかった人間です。40年の間には中国などが靖国参拝を問題視していない時期もありました。また、防衛大臣の時もありました。それでも、日本のために命懸けで戦った我々の先祖に対して悼む心はなかったのでしょう。

 彼が冷血極まりない精神の持ち主であることは明々白々。ご存じのように、彼は、能登半島地震にも、たった2回しか訪問していません。…しかも数か月も経ってからです。
(能登半島地震2024/1/1発生、石破氏訪問2024/10/5、2025/1/1追悼式)

 8/8には自民党両院議員総会か開催されます。総会は正規の議決機関であり、議題は「参議院総括と党運営」。選挙に負けても辞めない姿勢は日本人の美学に反し、士(さむらい)の精神という日本の精神に悖っており、自民党は重大な岐路にあります。石破総裁が正式に辞任を表明するかどうかが最大の関心事。もしも、例によってのガス抜きに終わるとすれば、自民党は、早急に解党への道を歩むと思われます。もう自民党への国民の信は釣瓶落としの状態ですから。

 とすれば、政界は大再編へ

① 「保守合同」へ
    自民右派・参政党・保守党
② 「リベラル合同」へ
    立憲左派・公明党・社民・共産・れいわ
③ 「中道連合」へ
    国民・自民左派・維新・立憲中道

 自民党の分裂をきっかけとして、「理念や政策」で再編への道が模索されるのであるとすれば、政界自体がすっきりしたものになる可能性も多少はあるのではないでしょうか。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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2025年7月25日 (金)

首相続投表明 … 総理にしがみつく“石破”!

 937回目のブログです。

20257251
 蓮の花言葉「清らかな心」

 暑い盛りの選挙「参議院選」が、7/20投開票、戦前の予想通り、劇的な結果になり、政界は激変の様相を呈するものと思われます。とりあえず、選挙結果を見てみましょう。

    【参議院選】党派別当選者数

     (当選)(改選)(非改選)(新勢力) (選挙前)
自 民  39  52  62  101  114
立 民  22  22  16   38   38
国 民  17   4   5   22    9
公 明   8  14  13   21   27
維 新   7   6  12   19   18
参 政  14   1   1   15    2
共 産   3   7   4    7   11
れいわ   3   2   3    6    5
保 守   2   0   0    2    0
社 民   1   1   1    2    2
みらい   1   0   0    1    0
諸 派   0   1   1    1    2
無所属   8   7   5   13   12
    (125)           (248)

 自公(与党)の議席が大幅減。自民は52⇒39(75%)、公明は14⇒8(57%)、空前の与党惨敗となりました。

 一方、勝ち組は国民民主党と参政党。国民は4⇒17(4.2倍!)、参政党は1⇒14(14倍!)、予想を超える激増ぶりに、選挙事務所での万歳の声が聞こえてきそうです。

 ・自民党の大敗について今一度考えてみます。

  首相、幹事長の道徳、知性レベルが低すぎる。
  立党の精神(独立・改憲)を失っている。
  国民生活の実態を理解しようとしていない。
  公と私の区別がめちゃくちゃである。
  政治家に2世、3世が余りにもはびこり過ぎである。
  財政、金融の基本的知識に欠けている。
  安全保障感覚(国家・組織・個人)の欠如。
  公党間の約束(例:ガソリン減税案)を平気で破る。

 さて、国政選挙である「参議院選」の結果に鑑み、石破総理は、あろうことか、続投を表明しました。それもそうでしょう、昨年秋の衆議院選、今年6月の東京都議会選、そして今回の参議院選、の三連敗、衆議院選も与党過半数割れ、参議院選も同じく過半数割れ、この敗北の責任を感じ、総理を辞任するかと思えば何と続投とは。誠にもって理解に苦しみます。

 三球三振したのにバッターボックスから去らない打者のようなものだ。…某全国紙の社説が痛罵しています。

 翻って見れば、石破茂氏は二枚舌、ダブルスタンダードの天才です。2007年の参議院選で惨敗した安倍晋三首相(当時)に、石破氏が退陣を求めたことについての質問をごらんください。(※今は、石破氏に都合の悪い映像や発言がすべて残っています)

 『こういう時だから守っていこうと言ったら、自民党は終わる。総理は替わるべきだと、言うことは言いますよ。そうでなければ、ここで落選した人たちは浮かばれない』と強い口調で公然と退陣を迫っています。(VTR)

 総理大臣の言葉は重い。「綸言汗のごとし」という言葉があります。皇帝が一旦発した言葉(綸言)は取り消したり訂正することができないという中国歴史上の有名な格言(孔子の『礼記』)。

 ところが、石破氏は、安倍晋三首相には激越な言葉で退陣を迫りながら、自分自身は続投を表明するとは、余りにも言葉が軽すぎて責任感の全くない人に思えてなりません。

 政治家、ましてや総理大臣は言動に心を配るべきです。子供に対して、前のVTRと現在の映像を比較して、この政治家は二枚舌だと思わせたならば、教育上よろしくないと言わざるを得ません。

 先に、石破氏はダブルスタンダードの天才と言いましたが、屁理屈の天才でもあります。今回、続投をする理由(屁理屈)を下記の如く述べていますので、具体的に反論したいと思います。

 ・比較第1党という議席を頂戴した。
 ・米国の関税措置あるいは物価高という国難。
 ・明日起こるかもしれない首都直下型地震
  あるいは南海トラフ、そのような自然災害への対応。
 ・戦後最も厳しく複雑な安全保障環境といった国難。

 自公政権は連立を組み、過半数を獲得することを目標に掲げて選挙戦に挑んだはずです。石破首相はそのように明確に発言していたではないか。今更、比較第1党という議席を与えられたから云々なんて方腹が痛く、国民を愚弄していると言わねばなりません。

 関税問題は決着が付いたし、物価高対策は石破総理でなくても何ら問題ありません。驕るのもいい加減にして貰いたいものです。

 首都直下型地震や南海トラフへの対処については石破政権のようなふらふらした政権に任す方が問題です。長期にわたる問題については背骨のしっかりした総理に対処してもらいたいものです。治山、治水の大災害は、歴史的に見て、地上の政治(祭りごと)が大きく乱れている時に発生するとも言われますので、道義心に富む誠実な政治家が治めるのか一番ではないでしょうか。

 複雑な安全保障環境という国難は、国家観の立派な政治家にお任せしたいと思います。

 石破氏が続投を目論む理由は、全て私利私欲からでたものであり、申し訳けありませんが、石破総理ご自身が「国難」であることの認識をきちっと持っていただきたいと願うものです。

 みなさん、政治を正常にもどしませんか。

 新しい総理には、冒頭に掲げた写真「蓮の花」の花言葉「清らかな心」を贈りたいとおもいます。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
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2025年7月11日 (金)

参議院選・党首討論会 … 空虚な石破首相発言!

 936回目のブログです。

20257111

  望 海(海を望む) 藤井 竹外

鵬際晴開九萬天(鵬際<ほうさい>晴れ開く 九万の天)
無人之島定何邊(無人之島は定めて 何れの辺なる)
追風狂浪如奔馬(風を追う狂浪 奔馬の如く)
忽触巉礁砕作煙(忽ち巉礁<ざんしょう>に触れ 砕けて煙となる)

 鵬のかけめぐる大空(=水平線)は晴れわたっていて、海と空とがどこまでも遠く連なっている。かねて聞いていた無人島というのはどのあたりにあるのだろうか。島は見えないが、多分あのあたりにあるのであろう。海上に、風に乗って狂い寄せる波は、まるで奔馬のような勢いで寄せてきて、たちまち険しく切り立った岩にぶつかり、砕け散って煙のように飛び散る、まことに壮快な眺めである…。

 さて、政治は、内政・外政ともに多事多端の様相が永らく続いています。国際政治においては、ウクライナ対ロシアの戦争、イスラエルとイランの戦争、米と中の対立、米国トランプ関税貿易戦争など、目まぐるしく動いており一時も目を外すことは出来ません。

 一方、国内政治では、ここ数年、緊張感なき出鱈目な政治が続いており、国民の不満も抑えがたく、来る参議院選で大波乱の時を迎えそうな状況になって来ました。

 ここで、一度、政治の基本について冷静に考えて見たいと思います。

 去る7月2日、参議院選(7月3日公示、7月20日投開票)を前に、8党の党首による討論会が日本記者クラブ主催で行われました。その時、各党首が掲げた最も訴えたいことをご覧ください。

20257112

 石破茂(自由民主党総裁)
             『この国の将来に責任を持つ

 野田佳彦(立憲民主党代表) 
     『物価高からあなたを守り抜く』

 吉村洋文(日本維新の会代表) 
     『社会保険料を下げる改革』

 斉藤鉄夫(公明党代表) 
     『物価高を乗り越える経済と社会保障の構築』

 玉木雄一郎(国民民主党代表)
     『現役世代から豊かになろう。そして全世代へ。』

 田村智子(日本共産党委員長) 
     『自公少数で消費税減税』

 山本太郎(れいわ新選組代表)  
     『物価高だけに矮小化するな』

 神谷宗幣(参政党代表) 
     『日本人ファースト』

 8党の党首の「最も訴えたいこと」(キャッチコピー)を並べてみると、表面的にはすべてもっともらしい文言が挙げられていますが、何か物足りなさを感じざるを得ません。

 …それは、品格のある言葉がないことです。

 代表例として、自由民主党総裁・石破茂氏の掲げたこの国の将来に責任を持つという言葉を取り上げて見たいと思います。氏には責任という言葉は全く似合いません。上の写真をごらんください、問題はそのことではなく、石破氏が間違いなく、「わが国」とは書かずに「この国」と表現していることにあります。

 30年以上も前になるでしょうか、メディアや政治家がこぞって、それまでの「わが国」という言い方を「この国」というようになりました。これは、とりもなおさず、著名な小説家、司馬遼太郎のベストセラー「この国のかたち」という評論文の影響にほかなりません。

 わが国のリーダーが、自らの皮膚に密着した言葉である「わが国」という表現を捨て、あえて自分自身と距離を置く「この国」という言葉を使うことには、おそらく大きな心の変化があったに違いありません。

 それは、国というものを、自然な感情から捉えるのではなく、客観的に見るようにし、いわゆる自然な愛国心から、距離を置こうとしたことを意味します。そういう感覚が、国を愛する気持ちを徐々に弱くしていったように思えます。

 江藤淳さんによりますと、司馬遼太郎が『この国のかたち』と言った時、日本に対して、敢えて知的な距離を設定し、「そのかたち」を見直そうという意識をもっており、その時期の日本と日本人にとっては、貴重な試みであったと述べています。

 そして、彼はこうも付け加えています。この司馬遼太郎の発想は、静的なものであり、「この国」と言い替えるとき、心の底に疼くかすかな疼痛” をどこかに捨て去ってはいなかっただろうかと。

 それでは、混迷する国の状況をどのように見ればよいのか。石破首相においては、今の日本を、「この国」として、静的に、冷たく、評論家的、客観的に見るのではなく、「わが国」として、愛情を込め、同胞としての生き生きとした、ダイナミックな存在として見るべきだと思います。

 今、求められているのは、「わが国の姿」をどのようにするかであり、「この国」の根本を、外国の基準、思想、思惑に合わしていくことではありません。

 わが国のリーダーには、ぜひとも、「取り戻すべき日本の姿」を描いて欲しいし、「わが国」という愛情溢れる言葉で語っていただきたいものです。

 7/8、石破首相は、アメリカのトランプ大統領が、日本からの輸入品に対しては25%の関税を8月1日から課すとしたことについて「誠に遺憾だ」と述べましたが、遺憾砲の常套句は、もう結構です。自己の保身のためではなく、真摯に日本のために力を尽くして欲しいものです。

 今は、暑い盛り。冒頭に掲げた漢詩、『海を望む』(藤井竹外)を読み、浩然の気を養ってはいかがでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

 

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2025年6月27日 (金)

「給付金」か「減税」か … それが問題だ! 

 935回目のブログです。

20256271

“ひさかたの、雨も降らぬか、蓮葉に、溜まれる水の、玉に似たる見む”
                      作者不詳(万葉集)

 久々に雨でも降ってくれないかな。蓮の葉に溜まった水が玉のようになるのを見たいものだ…。

 ある宴会のときに食べ物を蓮の葉に盛ったそうで、その蓮にちなんで詠んだ歌です。

 梅雨の季節ですが、適度の雨はそれなりに情緒があり、上の万葉の和歌にあるように、蓮葉(はちすば)に溜まった水玉のきらっとした煌めきに自然の美しさを感じます。

 このような蓮葉の季節ではありますが、政治の世界は明らかに深く澱んでいると言わねばなりません。先日の6/22、東京都議選の投開票が行われ、驚くべき結果となりました。

 【都議選】党派別当選者数
           (選挙前勢力)
  都民ファ  32   26
  自 民   21   30
  公 明   19   23
  立 民   17   12
  共 産   14   19
  国 民    9    0
  参 政    3    0
  ネット    1    1
  無所属   11   11
  ※ 維新、れいわ、保守、社民、再生、諸派、は当選者数ゼロ。

 自民は過去最低を下回る21議席という大敗都民ファ第一党へ、公明党は36年ぶりの落選者、国民は初の議席9議席獲得、参政は初の議席3議席獲得。

 その他、維新、れいわ、保守、社民、再生、は当選者数ゼロという結果にも驚かされます。

 選挙は勝負。とすれば、プロ野球の名監督であった野村克也監督の名言を思いだします。~『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』~、特に、ここで、自民党の大敗についてその要因を考えてみましょう。

 立党の精神(独立・改憲)を失っている。
 国民生活の実態を理解しようとしていない。
 公と私の区別がめちゃくちゃである。
 政治家に2世、3世が余りにもはびこり過ぎである。
 財政、金融の基本的知識に欠けている。
 安全保障感覚(国家・企業&組織・個人)の欠如。
 公党間の約束を平気で破る。

 その他挙げ出せば切りがありません。そのなかで、わたし達庶民の暮らし向きがかなり厳しくなっていることは、世のなかの実際の状況を見れば一目瞭然であるにもかかわらず、それに無頓着であることに問題があります。…お米の不足と価格、光熱費、日常食品など。

 ひとつの例を取り上げましょう。昨年12/11、自民、公明、国民民主の3党は幹事長会談で、年収103万円を超えると所得税が生じる「103万円の壁」について、国民民主が主張する「178万円」を目指して来年から引き上げることなどを盛り込んだ合意書を交わしました。合意文は以下の通り。

いわゆる「103万円の壁」は、国民民主党の主張する178万円を目指して、来年から引き上げる。
いわゆる「ガソリンの暫定税率」は、廃止する。
  上記の各項目の具体的な実施方法等については、引き続き関係者間で誠実に協議を進める。

 3党で合意はしたのですが、庶民、市民、国民の大多数が望む「ガソリン税減税」に関して与党の自民党・公明党はのらりくらり、それでも、立民、日本維新の会、国民民主、共産、参政、日本保守、社民の7党が6/11法案を共同提出しました。

 ところが、野党7党が提出したガソリン税の『暫定税率廃止法案』を巡り、参院財政金融委員会は6/21、質疑を一応は実施。しかし、野党の採決要求に対し、自民党は審議不十分だとして拒否。三宅委員長(自民)は採決を行わないまま散会を宣告。法案の継続審査の手続きを取っていないため、6/22の会期末で廃案となったのです。

 減税は間違いだというドグマ(宗教の教義・偏見的な説)に洗脳された与党の自民党・公明党は庶民のささやかな要望に断固NOを突き付けたのです。すでに、自民、公明、国民民主の3党合意がなされているにも関わらずです。

 これでは、選挙に負けて当然、自民党は大敗しました。野村監督の言う “負けに不思議の負けなし” ではないでしょうか。国民を欺いた天罰というべきかも知れません。

 いよいよ、参議院選の火ぶたが切って落とされました。7/3公示、7/20投票。参議院選は東京都議選の影響をもろに受けると言われており、おそらくは大波乱になるものと予想されますが、例えば、自民党はどのような政策を掲げて選挙に臨むのでしょうか。

 石破首相は、参院選の自民党の公約に、物価高対策の一環として国民一人あたり2万円、子どもと住民税非課税世帯に1人2万円を加算する現金給付案を盛り込むと表明しました。

 国民一人あたり2万円の給付はばらまきではないのか。報道各社の世論調査では、給付金は選挙目当ての露骨な「バラマキ」として批判の声が過半数を占めています。国民は、金をばらまけば喜ぶに違いないとの石破首相の発想に、本当にいやらしさを感じています。

 高額所得者も、収入の少ない人も一律に2万円、と言いますが、ついこの前の3/3、新人議員にポケットマネー(?)から10万円の商品券を配り、問題になった金持ちの石破首相自身にも支給されるわけですから、ナンセンス喜劇そのもの。配布癖、配布亡者!。冗談抜きにして、公職選挙法違反に当たらないのか疑問なしとは思えません。

 これに対し、野党各党は、消費税減税、ガソリンなど本格的な減税による国民の収入増、景気浮揚策などを掲げるようです。

 この流れでいけば、来る参議院選は大乱戦になるのではないでしょうか。国民に信頼される政治家国民を信頼する政治家、を選びたいものです。

 皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセ-
です。

 

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